テレビのスイッチを切る

ミニマルな日常

いきなり捨てなくてもいい。テレビを見るのをやめる11の方法

先週、「買わない生活」をしたいなら、テレビを見ないほうがよい、というお話をしました。テレビを見ればみるほど、買い物したくなってしまうからです。

ではどうやったらテレビを見るのをやめることができるのでしょうか? そのやり方を11個提案します。

テレビを捨てれば、もう見たくても見られません。それが1番いいのですが、なかなかそうもいかないでしょうね。家族と共用していると、勝手に捨てることもできないでしょう。

その場合、そばにテレビがあっても、やたらと見ない習慣をつけるのがベストです。



我が家でテレビを見るのは夫だけ

家にはテレビが1台、居間にあります。

このテレビは完全に夫専用で、私も娘も見ません。夫はほとんどの場合、ヘッドフォンで音声を聞いています。

娘は学校、アルバイト、スポーツジムと忙しいので、テレビは見ず、たまに、Netflix(ネットフリックス)というテレビ番組や映画のストリーミングサービスをパソコンで見ています。

このように、家にテレビがあっても、テレビの視聴の優先順位を下げればいいわけです。少しずつテレビを見る時間を減らし、最後には自分なりの最小限にするとよいでしょう。

そうするためのコツを11個書きます。

1.テレビの台数を減らす

私が子供の頃はテレビは一家に1台でしたが、今は、複数テレビを持っているご家庭も多いですね。居間に大きいのがあって、キッチンにちょっと小さいのがあって、子供部屋にもあって、というように。

さらに、パソコンやタブレットなどで、テレビに似たメディアを視聴できます。

一度、家にテレビっぽいものが、いったいいくつあるのかリストアップして、まずは台数を減らせないか検討するといいと思います。

特に台所やダイニングルームにテレビをおいて、食事をしながら見ていたら、これはすぐやめたほうがいいです。そもそもすごく行儀が悪い行為ですよね。

音楽を聞きながらだったらいいのですが、映像を見ながらだと、そっちに気を取られてしまって、自分が何をどのぐらい食べているのか、しっかり意識できないため、食べ過ぎてしまいます。

食事に集中できないということです。特に子供はそうです。子供によっては、まったく食べず、テレビに集中ということもあるでしょう。

まずは食事をする場所からテレビを撤去してください。

テレビを見過ぎると買い物が減らない話はこちら⇒テレビを見ると「買わない暮し」からどんどん遠ざかる理由

2.テレビのチャンネルを減らす

チャンネルが少なければ、見たい番組も減るので、見る時間も減るのではないでしょうか?

カナダでは地上波のチャンネルはすごく少なくて、5つ前後だったと思います。それもすごく映りが悪いです。

私がカナダに来たのは1996年ですが、最初の半年、住んでいた家にはテレビがあって、ケーブルテレビも入っていました。私は学校に行く前に天気予報を見ていただけですが。

次の家はテレビルームがあったので、そこに行かない限り見れないしくみでした。

その次の家は最初はテレビがなかったような気がしますが、途中から古いテレビが置かれました。しかし地上波だけでした。

ふだんテレビを見ない私でも、「チャンネル少ないな~」と思いましたね。そのようにチャンネルの数を減らす工夫をするといいと思います。

日本のテレビ事情はよくわからないのですが、衛星テレビとかケーブルテレビという余分なチャンネルの契約を全部解除すればいいですね。

大きな節約にもなります。





3.テレビ日記をつける

体重を減らしたいときに1食べたものをすべて書き出す、レコーディングダイエットをすると効果があるように、テレビの視聴時間を減らすために、まずは自分が何をどれだけ見ているのか、記録を取ってください。

そうすると、「意外に見てない」とか「思ったよりテレビの視聴に時間をかけている」ということがわかります。

テレビ日記を1ヶ月ぐらいつけたら、これまでどのぐらい見てきたか、これからどれぐらい自分は見るのか、もっと大きな単位で調べてみるのも効果的です。

こちらを参考に⇒ちょっとの間だけ買うのをやめてみる。「買わない暮らし」をするための5つの方法 「4.買い物にかけている時間に意識的になる」を読んでください。

私も娘が小学校低学年ぐらいのとき、テレビを1日2時間以上見せたくなかったので、毎日、見たい番組を選ばせて、それだけ見せていました。

半年ぐらい続けていたでしょうか。夫には「きびしすぎる」と不評でしたが。娘はバレエや体操をならっていたので、平日はそういうアクティビティで夜がつぶれるため、結局テレビはあまり見ないタイプに育ちました。

子供の場合はほかのことで忙しくするのが1番かもしれません。

4.物理的にテレビを見にくくする

実家には茶の間とキッチンにテレビがあります。茶の間はテレビを見ているその背後が玄関。入り口は大きなガラスの引き戸なので、ここから光が入ります。よって、昼間のある一定の時間は画面が光ってテレビがすごく見にくくなります。

そうすると、誰もあまり見たがりません。

このようにわざとテレビの映りが悪いところに置くと、見る気がなくなるかもしれません。ただ、無理して見てしまうなら、目に悪いのでやめてください。

あるいは、テレビを家の中のもっとも不便な場所、今ならばもっとも寒い部屋に移動して、テレビを見るのが苦痛な状態を作るのもいいでしょう。

テレビそのものを隠すとか、テレビに布をかけるのもいい方法です。

テレビに布をかけると、何も映ってないスクリーンを見て、反射的にスイッチを押してしまう、その行動を抑制できるし、布を取る一手間があるので、布を取ろうとするその時に、「いやいや、テレビを見るのを少しやめるんだった」と気づけます。

そのまま布を取って見てしまうかもしれませんが、かけないよりかけたほうが見なくなります。

特に小さなお子さんのいる家では、目当ての番組が終わったら、「ちょっと、テレビさんの休憩の時間だよ」とか「お昼寝の時間だよ」と言って消してしまえばいいのではないでしょうか?

夜遅くまでテレビを見ようとしたら、「テレビさんの寝る時間だよ」と言って布をかけます。

子供だましだと思うかもしれませんが、子供のことを考えたら、むやみにテレビを見せないほうがいいのです。

テレビを見るのをやめると手に入るもの⇒ミニマルライフを加速する~テレビを断捨離すると手に入るもの

5.テレビを見ない日を作る

休肝日を作るように、週に、1,2度テレビを全く見ない日を作ってみます。現在どの程度見ているかにもよりますが、1年365日毎日見てるのなら、週に1度から始めるといいでしょう。

テレビを見ない時間は、何か自分が楽しいと思うことをやってください。

辛いとか苦しいと思うことをやってしまうと、「テレビを見ないことは楽しい」と脳にインプットできません。

ずっと読みたかった本を読むとか、友だちと会うとか、家族でゲームをするとか、楽器を演奏するとか、趣味に打ち込むといいでしょう。

週に1日に慣れてきたら、3ヶ月ごとに2日、3日と見ない日を増やします。1度でも全く見ない日を作ると、「テレビがなくても大丈夫だ」ということがわかるし、「テレビがないと静かでいいな」と思い、全体の視聴時間は減っていくはずです。

6.テレビを見るのではなく番組を見る

ちょっと手間がかかりますが、録画する機械を持っている人は、自分が週に何時間テレビを見るかターゲットを決め、その枠内で見たい番組を厳選して録画し、それだけを見るようにします。

「何かおもしろいのやってないかな」と目的なくテレビをつけるのではなく、モニターをオンするときは、すでに自分の見るものは決まっている状態にするのです。

こうすれば、「見るつもりはなかったのに、見始めたら最後まで見てしまった」ということがなくなります。

7.録画しすぎない

ふだん録画して見るくせがある人は、6の要領で、自分が見たい時間(もちろん短く設定)の分だけ録画して、それを視聴します。

たくさん録画したところで、見られる時間は限られています。番組をいくらたくさん録画しても、暮しの質はあがりません。かえってストレスが増えます。

詳しくは⇒番組録画をやめたら楽になる~時間貯金をしても時間の量は変わらない

録画しすぎる傾向のある人は、7番とは逆に、リアルタイムで見られる分しか見ない、というルールを決めるのもいいでしょう。

8.タイマーをセットして見る

自分が見たい番組が終わっても、ダラダラ見てしまうクセのある人は、タイマーをかけて、終わったらテレビが勝手にスイッチオフするようにしてから、視聴します。

テレビが自分から切れると、それが「もうテレビの時間は終わりだ」という合図になります。タイマーが切れてもまた見てしまうかもしれませんが、全くタイマーをかけないより、タイマーをセットしておくほうが、テレビの視聴時間は減ります。

特に子供に見せるときはタイマーを使うといいでしょう。

9.テレビを見ている時間のオポチュニティーコストを考える

オポチュニティーコスト(opportunity cost)は日本語で「機会費用」。

これは経済用語で、ある活動をすることによって失う、他のできそうな活動で生み出せる最大利益です。

ここに60分、時間があるとします。その時間、時給750円のパートで働くことができたのに、テレビを見てしまったら、オポチュニティーコストは750円です。

テレビを見ているその時間を、自分の人生にとって、もっと大事なことに有効活用できないか、と考えるクセをつけると「時間がもったいない」となり、テレビをバチっと消すでしょう。

たとえば、夜遅くまでテレビを見ているなら、貴重な睡眠時間をテレビに献上しているのですから、その損失は思いのほか大きいのです。

睡眠不足のデメリット⇒睡眠不足はとっても危ない。寝足りないと起きる5つの弊害

10.テレビを見る代わりにすることを見つける

ひまだと、ついおやつを食べてしまうように、時間があるとテレビを見てしまいます。テレビ断ちを始める時は、その時間にやるべきことを用意するといいでしょう。

テレビを見る代わりにできることは、こちらの記事を参考にしてください⇒買い物する習慣をやめる5つの方法。買わない人になって断捨離も節約も加速する 「5.買い物以外でストレスを解消する」のところです。

多くの人が夜遅くまで見ているので、早めに寝てはどうでしょうか?ふだん11時過ぎまで平気で起きている人は、9時頃寝てみると、朝、思ったより快適なことに気づくはずです。

11.新番組を探さない

日本のドラマは通常3ヶ月毎に新しいのが製作されるようですね。今は冬のドラマが放映されています。今見ているドラマが終わったら、春のドラマは見始めないようにします。

今見ているものは続けて、それが終わったら、もう新しいものには手を出さないのです。そうすれば、次第に見る番組は減っていきます。

2,3年すれば、ニュースしか見なくなるでしょう。

さらに、新聞の番組欄をチェックしたり、インターネットで番組情報を読むのもやめます。TVガイドみたいな雑誌も見てはいけません。

こうしたものは、すべて広告にあたります。ドラマやバラエティを見すぎている人は、買い物しすぎているのと同じ。本当はさほど必要でもないのに、次々と消費しているのです。

消費しようとしているものが多すぎやしないか、消化不良を起こしていないか、本当に自分の人生のためになっているのか、次のテレビを見ない日に、じっくり考えてみてください。





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