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部屋が狭いから、置きたい物を取り出しやすい場所に置くことができないので、いいアイデアがあったら教えてください。
この質問に回答します。差出人はN’さんです。小見出しは私が入れました。
ベッドか本棚か?
件名:四畳半
去年から筆子ジャーナル、楽しく拝読させていただいています。
四十代後半の独身女性です。
ぜひ筆子さまにアドバイスいただきたく、お便りします。
自室は四畳半
わたしが住んでいるのは、母の家の四畳半。中学生から患っているうつ病で働けないので、出てゆくのは無理です。
11年前に仕事をやっと辞めることができてから、少しづつ良くなっていますが、無理をして働いていたので、ひどいトラウマを負ってしまい、少しだけまた働いてみましたが、無理でした。
相談に乗っていただきたいのはそのことではなく、四畳半のことです。
ベッドが場所を取っている
筆子さまは床に毛布を敷いて寝ておられると書いてあったように記憶していますが、床暖房ですよね? でなかったら、尊敬します。
十代の頃はこの四畳半のフローリングの床に布団を敷いて寝ていたのですが、二十代後半になって久し振りに戻ったところ、冬、寒くて寒くてとても眠れず、ベッドを入れるしかありませんでした。
電気毛布なども試してみましたが、体の水分が抜かれてしまうようで、なんだか怖いのでやめました。
四畳半にベッド、半分くらい面積を取られます。
四畳半一間ではありませんし、部屋から物がはみ出して母に怒られてますが、とにかく狭い。
どうしても部屋に置きたい物
そしてわたしは本が大好きなのです。
いえ、本自体は、自炊して数十冊まで泣く泣く減らしました。
多いのは、趣味で書いている小説のノートです。
何しろ40年も書いてますから、何百冊もあります。
これを、いつでも見たいと思った時に取り出せるようにしたいのです。
大きめの本棚が2つもあれば、それは可能なのです。
ベッドがなければ置けるのです。
でも、ベッドがないと眠れません。
いろいろ考えてみたけれど
全部電子化してしまおうかとも思いましたが、万一ネットに流出したりしたら、首をくくるしかないので、怖くてできません。
持ち物のほとんどを押入れに収納してしまえないものかと(小説のノートも含めて)物もずいぶん減らしましたが、やはりどうやってもノートを取り出しやすいように収納出来ません。
ちなみに、半分サイズの押入れと半分サイズのクローゼットがついていて、これもまた開け閉めに場所を取る観音開きなのです。(扉を取ってみたこともありますが、中身が見えると美しくありませんでした。)
ベッドを諦めるか、ノートを取り出しにくいことを諦めるしかないのでしょうか?
ノートは絶対部屋に置きたい
ノート自体が本当に必要かというのは言わないで下さいませ。必要です。今のところ。
他の持ち物をもっと減らせばどうにかなるのでしょうか?
押入れの奥はあきらめて、手前だけを小さな棚で仕切って本棚にしてしまうしかないのでしょうか?
本棚を置けないなら、出来るだけ押入れに全部入れてしまいたいのです。
壁に付けられる家具を駆使してなんとか収納を確保しているのですが、これがいらいらするのです。
残念なことに、わたしは何もない部屋でないと落ち着けないタイプのようなのです。
ベッドがない時には、本棚を2つ置いて、とても使いやすかったのですが。
眠れませんでしたが。
何か良いアイデアはないものでしょうか?
N’さん、こんにちは。お便りありがとうございます。
現在、部屋にベッドがあるため、本棚を置くことができず、何百冊かあるノートをさっと取り出すことができない。それが嫌だ、なんとかしたい。
これが、N’さんの解決したい問題ですね。 今、ノートは押し入れの中だと思われます。
そして、ノートは絶対、その部屋にないと困るのですね。
でも、何百冊もあったら、いくら本棚に並べておいても、見たいノート(小説)をピンポイントで取り出せないと思いますよ。
何冊かひっぱりだして、中身をパラパラ見ることになるのでは?
それとも、すべて背表紙に、中身がわかるように書いてあるか、ノートに番号をふってカタログ化してあるから、見たいノートをさっと取り出せるのか?
N’さんにとって、部屋に置きたい物の優先順位が一番高いものが、数百冊のノートですから、解決策は、部屋に置く優先順位の低いものを、部屋から出すことです。
ベッドの代わりに布団に寝る
N’さんにとって、ベッド(もっと言うと睡眠)は、小説を書いたノートより、部屋に置く優先順位が低いですから、ベッドの使用をやめて、布団を使ってください。
確かにフローリングにじかに布団を敷いて寝ると寒いですが、布団と床の間に、何かをかませればこの問題は解決できます。
この記事によれば⇒フローリングに敷布団を敷くと寒い?寒さ対策や寒い理由・注意点などを解説| 高級寝具のシェーンベルグ【公式】
コルクマット
ユニット畳
ウレタンなどのマットレス
アルミなどの断熱シート
ラグ
などを布団の下に敷くといいそうです。新聞紙などでもいいかもしれません。
折りたたみベッドにする
普通の常駐ベッドでなく、使っていないときは、コンパクトにしまえる折りたたみベッドを使うのはどうでしょうか?
私なら、こんなものを使ってみます
このすのこベッドの上に布団を敷いて寝ればいいでしょう。
ベッドがないときは、本棚を2つ置いていたとあるから、本棚を入れても、このすのこベッドを敷く場所もありますよね?
サイズは、幅97×奥行197×高さ1.2CM とかなり小さいです。
アマゾンには、ほかにもいろいろな折りたたみベッドや簡易ベッドがあるので、検討してみてください。
ちなみに、我が家は床暖房ではありません。カナダの他の住まいと同じで、セントラルヒーティングです。
そのほかの方法
実現できるかどうかは別にして、布団や折りたたみベッドを使用する以外の方法を考えてみました。
・ベッドは手放して、夜は、自室以外の場所に布団で寝る
・小説を書いたノートと、毎日必ず使う物以外のすべてを貸倉庫にあずける。
・小説のノートをすべてデジタル化する
インターネット上(クラウド)に保存するのではなく、スキャンして、すべてローカルに保存すれば、よそには流れません。USBドライブに入れて、なくすのが心配なら、もう1本、USBドライブを用意してバックアップするとか。
何百ページもあるものをスキャンするのは大変ですから、私ならやりませんが、1ページずつ目視しながら、「これはいらないな」と思ったら、スキャンせず、手放すのもありだと思います。
過去に自分が作った作品に執着のある人がたくさんいます。
以前も書きましたが⇒以前、創作した作品がたくさん。捨てられず困っています。
私は自分さえ残っていれば、同じものはいつでも生み出せると考えているので、古い作品やノート類はどんどん捨てるほうです。
ブログも、長く書いている日記ブログは、ときどき日付の確認に使うことがあるので残していますが、それ以外の、今は更新していないブログで、管理にお金がかかるものは、さっさと削除します。
N’さんは、自分の書いた小説がネットに流れると首をくくるしかないと書いていますが、小説に個人情報がのっているわけではないし、そもそも、小説は他人に読ませるために書くものだと思うので、ネットに流れたところで、実害は何もないと思います。
それに他人は素人の小説なんて読みません。そもそも、誰の目にも止まりませんよ。
今は、紙媒体の書籍や雑誌だけでなく、インターネットがあり、ポータルサイトやブログ、動画のストリーミングサービスやゲーム、SNSなど、スキマ時間を埋めるエンターテイメントはくさるほどあるので、プロの小説家の書いた作品ですら、読まれる率は下がっています。
先日も、「筆子さん、ブログに個人的なことをいっぱい書いていますが、身バレとかありませんか?」という質問をいただきましたが、私のブログを読んでいる人は、地球規模で考えたら、ほんの一握り、それこそ米粒程度のポーションなので、ブログを書いているからといって、皆が私を筆子だと認知はしません。
近藤麻理恵さんならいざ知らず。
だから、インターネット上にあげることをそんなに恐れる必要はないです。
では、N’さん、いい解決法が見つかることを祈っています。どうぞお元気で。
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たまに、部屋が狭くて、うまく物がおさまらないという質問をいただきますが、部屋のスペースは物理的に決まっていて、それ以上増やすことは不可能なので、べつの部屋に引っ越す選択肢がないのなら、そこに入れる物の量やかさを減らすしかありません。
何を入れて、何を入れないかを決めるとき、優先順位を考えて、自分にとって、重要な物から入れてください。
優先順位を考えるときは、自分の生活や人生を俯瞰で見ることをおすすめします。
これから、どんなふうに生きていきたいのか考えてみると、過去の遺物をキープする優先度は下がると思います。
いつも書いていますが、大事なのは今。そしてこれからです。
何を大事にするかは人それぞれですが、N’さんのように睡眠より物を大事にするなんて、私にはありえません。
睡眠は、生命の存続に必要不可欠です。命より大事なものが、家族や友人ならわかりますが、物であるなんてことが、この世にあるのでしょうか?
新刊発売に関して
きのうに続き、新刊、「50歳からのミニマリスト宣言!」発売関連のお知らせです。
エッセオンラインに、新刊の内容の一部をまとめた記事が掲載されたのでお知らせします。
⇒50歳で「貯金がなかった」ことでミニマリストに。少ないもので暮らすメリット3つ | ESSEonline(エッセ オンライン)
こちらは、日曜日にアップされた、罪悪感を手放す方法です。
⇒ものを捨てると罪悪感が…そんな人に共通している4つの考え方 | ESSEonline(エッセ オンライン)
新刊の担当の編集者が、今度は、書店の棚に並んでいるところを写真に撮って送ってくれました。
近所のあまり大きくない本屋さんで撮影したそうです。この棚、かなり使い込んでいるようです。
今では貴重な街の本屋さん、という雰囲気がします。