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洋服やファッションに関する読者のお便りを3通紹介します。
内容:
・古いコートをリフォームした話
・年々、厚着になる私
・流行にふりまわされなくなってきた話
まず、古いコートを仕立て直したNさんのメールです。
お蔵入りしていたコートをリフォーム
いつも楽しく拝読しております。
その後、実家整理は1年近く休み中。事情で家にほとんど帰らないため、その事情が変わるまではあせらんとこー、と思っております。
今日は「古いコートをリフォームして着てみた」体験をお伝えしたく、メールさせていただきます。
読者の皆様の中にも、流行遅れの服について悩んでらっしゃる方もあるのではないかと思います。
リフォームしたきっかけ
問題のコートはかれこれ30年近く前、学生時代のもの。
軽快なトレンチで、色も生地も形も気に入っていたのですが、バブル後に一気に流行が変わって、2、3年しか着ないまま20数年お蔵入りでした。
トレンチは定番の型だから流行に左右されない!なんて嘘。肩パッドはもちろん、身幅、袖幅、着丈など全部変わりましたよね。
毎年、クローゼットを開けるたびに見ないふりしてたんですが、数年前、当時よく着ていたコートがダメになり(これは13年ぐらい着ました。何度も修理に出したけど、色が褪せ、袖口も擦り切れて、どうしようもなくなって廃棄…は、実はまだしてないですが、まあ廃棄袋に入ってます)、
これに代わるものとして、例のコートをリフォームしてみることにしました。
(20歳のコートを50歳が着るの?という問題もありますが、そこは当方あまり気にしないタイプです。「トレンチは定番」ですしね)
費用面
リフォームショップに持ち込んで、料金は税別15000円。
このショップ、行ってから気付いたのですがかなり良い店で、本来、元値10万20万するようなブランド品を扱うことが多かったようです。私のコートは元値3万円もしないぐらいで、現地でちょっと恥ずかしくなりました。
仕上がり
バブル期の服は生地がたっぷりしてるから、今のタイトなデザインに直すのは簡単だろう!と、思ってたんです私。ところが。
まず肩パッドを取って肩を詰めると、そのぶん袖付けが上がり、袖が少し短くなります。
また、袖幅が太いぶん身頃の袖付けのカットが大きい。袖を細くしようとすると、身頃の生地が足りません。結果、袖の太さは2cmぐらいしか詰められませんでした。
身頃の太さも、エリの形などに影響するため、そんなに大きくは変えられません。
結局全体に少しボリュームダウンした程度で、正直あまり格好良くはないし、今風でもない仕上がり。
袖の短さが、なにしろ致命的です。あまり寒くない時期に、袖をまくって着れば、流行のオーバーサイズ風でごまかせる、程度。
総合的な感想
期待が大きかった分、リフォーム直後はがっかりしてあまり手がのびなかったのですが、去年今年は慣れてきて、一軍コートとして着ています。もっさりしたシルエットで、あまり気分は上がりませんが。
普通に考えて、おすすめできません。
ただ、捨てる決心がどうしてもつけられない人(私のことです)には、アリだと思います。
「そのために15000円払うか?」と、さんざん自問したらいい。私は、払った価値はあったと思います。
やってなければたぶん一生着ないまま持ち続けてたと思うし、今ちょっとずつ生地が古びはじめてるのを見てなんだか達成感があるし(たぶんあと5年ぐらいで着つぶしそう)、その上こうやって語り草にできるし。
私は、あまり流行を気にする方ではないですが、服は好きなのでいろいろ着たいです。
毎年2、3着、新しい服を楽しく買います。
ただ捨てるのが苦手で、ついつい「破れるまで」着ます。縫い目がほつれるとかじゃなく、生地が弱って裂けるまで。
筆子さまの読者さんたちの中で、自分が「あるある」なのか、極端なのかわかりませんが、「昔お気に入りだった服、捨てられないなー」と思ってる方のご参考になれば幸いです。
「いや、捨てろよ」と一蹴されそうでもありますが。
Nさん、こんにちは。メールありがとうございます。
このブログの読者の大半は、「(捨ててスッキリしたいけど)捨てられない人」だと思うので、リフォームのお話、参考になる方が多いでしょう。
ほかにコートはなかったのですよね? それなら、お蔵入りしていた服をリフォームして着るのはじゅうぶんありです。
私も今年は、家にあるものを使うプロジェクトをしています⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。
30年前の3万円のコートは、いまの3万円のコートより、ずっといい生地を使っているでしょうから、仕立て直したかいがあったと思います。
1万5千円なら、そんなに高くないですし、家の中にしまいこんでおくより、ずっといいです。
「流行遅れで見栄えが悪い」と思うのは、本人だけじゃないでしょうか。人は他人のコートなんて、そんなに注意して見ていません。
私も、すりきれて、ボロボロになるまで、服を着ます。次の服を買うまでの期間をできるだけ伸ばしたいからですが。
それでは、Nさん、今年もマイペースで断捨離を続けてください。
以前Nさんからいただいたお便りはこちらで紹介。
物がいっぱいの実家の断捨離や遺品整理で疲れています←質問の回答。
不用になって捨てるとき苦しむのかと思うと、必要な物も買えない
次はひばりさんのメールです。
冷えない体を作りたい
件名:筆子さんのアウターについて
衝撃をうけておられる方がいましたが、私もその1人です。
都内ではなかなか氷点下になることはないですが、10度以下だと寒い!真冬!という感覚です。
5度を下回ると極寒!だと思っていました。
15度以上なら薄手のウィンドブレーカーで、15度を下回るならダウンジャケット、
10度以下は厚手のダウンコート、もっと寒くなると背中にカイロを貼るくらいです。しかもコートの中はウールのセーター。
年々、(まだ30代ですが)とにかく冷えを感じます。もっと運動量を増やして、冷えない体を作ろうと思いました。
ひばりさん、こんにちは。メールありがとうございます。
体感気温は人によって違いがありますが、5度は「厳寒」ではないと思います。北風がぴゅーぴゅー吹いていたら、寒いかもしれませんが。
東京は年々気温があがっているから、もしかしたら、単に寒いと思い込んでいるだけかもしれません。
意識的に1枚減らしてみてもいいかもしれませんね。
さして寒くないのに、厚着しないと寒いということは、体温を適正に保てなくなってきている、とも考えられますので。
私の友人(日本に住む人たち)の中には、「最近、冬でも暖かいから、もう厚手のコートには用がなくなった」という人が複数います。
私は、冬場、マイナス10度より上だと、「きょうはあったかいな」と思います。
まあ、人によって感じ方も体質も違うので、暑くなりすぎない程度に着込んでください。そのほうが、かさばる服が減りますし。
私のアウターについて⇒スロージョギングやウォーキングなど運動に関する質問とお便り特集。
冷えない身体を作るには?⇒冷えとり靴下に頼らなくても、冷え性を改善できる、シンプルで簡単な方法とは?
こんな記事もあります⇒冷え性の7つ理由とその対策。靴下より健康の底上げを
最後は、レギンスについて質問をくださったマキさんから、記事に対するフィードバックをいただきました。
(質問は上でリンクした運動に関するお便り特集の記事にあります)。
流行にふりまわされなくなってきた
久しぶりに、ファッション関係の記事を読んでいたら、「死に服」なんて言葉が出ていました。レギンスの足先に引っかけみたいなのがあるタイプは、そのように呼ぶようです。
今は、もうそういう記事に一喜一憂しなくなりましたので、刺激的な言葉を使うなーと思ったくらいでした。
しかしながら、片方で流行をつくり、片方でまだ使ってるの? という記事を書く業界のやり方はあきれますね。
使いやすくて、その場にまあまあ合っていれば充分、と思えるようになりました。筆子さんのブログのおかげです。
これからも、更新楽しみにしています。
マキさん、こんにちは。
質問の回答に対するお返事、ありがとうございます。
引っかけみたいなのがあるレギンスは、トレンカのことですね。
「死に服」なんて言葉、使っていたのですか? 死に装束(しにしょうぞく)ではなくて?
まあ、資本主義社会においては、重要は作り出されるものなので、品位のないあおり方をする方もいらっしゃるのかもしれません。
いま、本だけでなく、服もあまり売れないと思います。
というか、二極化が起きていますね。順調に利益が出ているのは、世界的高級ブランドのとても高い服か、ファストファッションのどちらかだと思います。
デパートで売っているような服は、以前ほどは売れていないでしょう。
なんとかして売ろうとがんばったがゆえの、言葉使いだったとも考えられます。
それでは、マキさん、今後もお元気でお暮らしください。
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最後に掲載誌のお知らせです。
7日発売の『日経ウーマン』3月号に、筆子が監修した記事がのっています。16~19ページです。
興味のある方は、コンビニや書店でチェックしてください。
雑誌が店頭に並んでいるあいだに、掲載誌が届いたら、レビュー記事を書く予定です。
さて、いつもいろいろなお便りありがとうございます。
あなたも、感想や質問などありましたら、お気軽にお寄せください。お待ちしています。