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「筆子さんは、テレビも見ないし、服は着たきりで、すりきれたパーカを着て、おしゃれもしないし、化粧もしないし、甘い物も食べないし、コーヒーも飲まないし、床に寝てるし、いったい何が楽しみで生きてるんですか?」
このブログを愛読してくださっている方はそんなふうに思っているのではないでしょうか?実際、「ミニマリストの人って趣味はないんですか?」と聞かれることもあります。
ミニマリストでも趣味はあります。そしてしっかり楽しんでいます。今回はミニマリストと趣味についてお話ししますね。
趣味を楽しむことは、道具をたくさん持つことではない
確かに趣味が多いと、時間をとられるので、スケジュールが立て込むし、道具をたくさん持つと物も増えてしまうので、「趣味を持つこと」とミニマリズムは相反することのように思えます。
ですが趣味を楽しむことは、同時にたくさんの趣味を持つことでもなければ、やたらと道具を集めることでもありません。たった1つの趣味をごくごく基本的な道具を用いて、じっくり深くマイペースで追求すれば、それはとても心が潤う趣味となります。
たとえば、ゴルフを例にあげましょう。ゴルフっていかにも物がたくさんいる趣味のように思えますよね?けれども、たぶん必要なのは、アイアン、パター、ウッドクラブと靴ぐらいじゃないですか?ボールはゴルフ場にありますから。
私はゴルフをやったことがないのですが、ゴルフクラブ1本あればできますよね?だって1度に、2本も3本もクラブを持てませんから。
ゴルフの真の愉しみというのは、たぶん「上達すること」だと思います。決してクラブやウエアを集めることではありません。
上達するために、本やDVDなどを買い求める必要があるかもしれませんが、こういう教材は、語学などと同様、たくさん手元に集めたところで、プレイに生かすことはできません。ノウハウコレクターになってしまいますから。
図書館で見比べて、自分に1番しっくり来る本を1冊だけ買い、それを熟読し、あとはとにかく考えながら練習すれば上達するのではないでしょうか?
青空のもと、のんびり歩いたり、一緒にプレイする人たちとおしゃべりしたり、たまにナイスショットを飛ばして、プレイのあとにビールを飲めば充分ハッピーだと思います。
このように、少しずつ上達したり、きわめたりするタイプの趣味を選び、道具は最小限にすれば、ミニマルライフを損なうことなく、趣味をエンジョイできます。
節約系主婦ミニマリスト、筆子の趣味
私の趣味を4つあげると
●語学
●ブログを書くこと
●音楽を聞くこと
●読書
ですが、どれも楽しいですよ。
語学はインターネットと辞書(紙辞書と電子辞書を持っています)、ペンとノート、それに最低限の教材を使ってほそぼそと勉強しています。
ブログを書くのはパソコンがあればOK。
音楽はアイフォンで聞いています。私はバッハやモーツアルトなどクラシックが好きですが、60年代や70年代の洋楽も好きです。
読者はキンドルで読めば物が増えません。ただ、紙の本も好きなので、1冊ずつ読むようにしています。またオーディオブックも利用しています。
今はオーディオブックで、バッハの音楽についておもしろく解説しているレクチャーを毎日少しずつ聞いています。そうしたら、バッハの音楽をより深く味わうことができるようになり、さらに歴史にも興味がわいてきました。
ほかにもスロージョギングやミニトランポリン、腕立て伏せなど、1人でコツコツやる運動も趣味といえば趣味です。
ジョギングも、物集めから入ると、ミニマリストには向かないのですが、基本的なものだけ揃えれば、とても気軽に始められます。
物集めをから入るとこんなことになります⇒こんな人の家にはガラクタがいっぱい。物をためこんでしまう5つの性格
こんな趣味はミニマリストに向いている
どんな趣味もその本質を楽しむことにフォーカスすれば、ミニマリズムと共存すると思いますが、特にミニマリズムに相性がいい趣味をあげてみますね。
1.楽器の演奏
ハーモニカやオカリナなど小さい楽器を選べば場所をとりません。ウクレレ、マンドリンやバイオリンもそんなに大きくないですね。アコーディオンは、歌いながら演奏できるので、楽しいです。
たとえピアノを持っているとしても、ピアノ1台で、他をミニマムに抑えればそれはそれでいいと思います。何にもない部屋にピアノが1台だけあるのは絵になると思いませんか?
音楽は演奏するだけでなく、私のように聞くだけでもいいし、曲を作るのもいいです。歌を歌うことなら、からだ1つあればOK。
2.読書
上にも書きましたが、そのとき読んでいる本を1冊だけ持てば、全く物は増えません。よくよく考えると、本は安いと思います。小さな書物には無限の世界が詰まっています。
3.文章を書くこと
文章を書くのはボールペンか鉛筆とノートがあれば事足ります。私は毎朝、モーニングページを書いていますが、これも趣味のようなもの⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
パソコンを使ってブログを書いてもいいです。
文章にはいろいろな種類があって、日記、詩、短歌、俳句、小説、自叙伝、ドキュメンタリー、シナリオなどよりどりみどりです。
ムーミンパパは、いつも書斎で、若いころ体験した冒険物語を書いていますが、楽しそうですよ。
4.絵を描くこと
スケッチブックと何か描くものがあればできます。3のライティングと組み合わせてもいいでしょう。色をつけたいなら色鉛筆で。
もっとしっかり色をつけたいなら、水彩絵の具で。旅先で水彩画が楽しめる小さなキットも売っています。こういうのは全然場所をとりません。
5.ゲーム
デジタルなゲームではなく、トランプやチェスなどがいいと思います。持ち運びも簡単だし、充電する必要もありません。
6.ガーデニング
1番小規模でやるなら、小さな植木鉢にハーブを育てて、台所の窓辺におきます。庭でやるガーデニングも、育てるものや道具をミニマムにすればいいですね。
7.空手
空手衣と帯があればできます。
8.写真
写真はいろいろな道具がいりそうですが、スマホで写真をとるだけでおもしろいと思います(私は写真に興味がありませんが)。もっと本格的にやりたいなら、ちょっといいカメラを買えばいいですね。それでも、両手で持てるわけですから、そこまで場所をとりません。
9.ハイキング
靴と動きやすい服だけで大丈夫。レインコートはあったほうがいいでしょうか。
10.バードウォッチング
双眼鏡と、鳥の図鑑(ハンドブックタイプ)があればできます。
11.釣り
釣りも釣り竿とエサがあればいいですよね?あとは取った魚を入れる物、それに長靴。
12.サイクリング
自転車と靴とヘルメット(こちらでは自転車に乗る時は必ずヘルメットをつけなければなりません)。
13.プログラミング
パソコンと紙とペンと参考書だけで行けると思います。インターネットの講座もあります。
14.語学
最小限で始めるなら、辞書、紙、ペンや鉛筆だけでできます。
15.ランニング
シューズのみ。こういうシンプルなスポーツは奥が深いです。
16.朗読
ちょっと前「朗読ダイエット」という本がはやりました。私も読みました。自分のからだ(声)と朗読をする素材さえあればできますが、とても奥の深い趣味です。
17.落語
浴衣みたいな着物と帯、扇子と座布団のみ。お手本にする落語は、インターネットで聞くことができます。家で1人で落語をする分には、着物もいりませんね。
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ほかにも、ミニマムな用具だけを持ち、その趣味の本質を楽しむようにすれば、たいていの趣味が大丈夫です。「何でも量が多いほうがいい」というメンタリティーを捨てればいいのです。
編み物や洋裁、手芸など作るタイプの趣味も、1つずつ作って、人にあげたり、バザーに出せば、ガラクタはたまりません。
この手の趣味で物が増えてしまうのは、「いつか作る時のために」いろいろな材料を買い集めてしまうからではないでしょうか?
今現在、楽しんでいる趣味があり、すごく道具や材料が多いなら、いかにしてミニマムにするか、挑戦するのも楽しいと思います。
中途半端に手を出している趣味を整理し、やると決めた趣味は基本的な道具だけを持ってじっくり取り組む。これならミニマリストでも心ゆくまで趣味の世界で遊べますよ。