くすんだ水色のトートバッグ

ファッションをミニマルに

使ってないけど、捨てたくない。バッグに対する強い執着を手放すには?

全然使っていないバッグがたくさんあるので、減らしたいけど、いざ捨てようと思うと、手放すのをちゅうちょする。

そんな「バッグがたくさんありすぎる問題」に悩んでいる人に、バッグに対する執着を捨てる方法を紹介します。

使っていないし、数がたまりすぎて、スペースを圧迫している。しかも管理の手間も発生している。

それなのに、そのバッグを捨てないのは、バッグたちになんらかの役割があると信じているからです。

自分がそのバッグに期待している役割を明らかにすると、執着がはずれます。

女性がバッグに期待していそうなことを、4つ紹介しますね。



1.人に見せたい(自己アピールの道具)

バッグに限らず、衣類や靴など、ファッションに使うものは、自己表現のツールです。

「私はこういう人なんです」と人に知らせる役割があります。

高価なブランドのバッグが人気なのは、「品質や機能面で信頼できるし長持ちする」という面もありますが「社会的なステータスを表すから」という理由で選ぶ人も多いです。

– 私は、こんなにセンスのいい人なんです

– 私は、こんな高いバッグを買うことができる人なんです

そんなふうに、自分の素晴らしさをアピールしたくてたくさんバッグを持っている人は、以下のように考えるといいでしょう。





自己アピール用バッグを減らすには?

1.しまいこんでいても意味がない

自己表現のツールとして持っている、ただただ見せびらかしたいから買った。

こうしたバッグは、実際に人目のあるところ(会社とか)に持っていかないと、何もアピールできません。

しまっているだけでは、持っている意味がないのです。

「私のバッグコレクション」という形で、インスタグラムやブログに写真をのせても、人に見せることができます。

アピール用に買ったバッグを集めて、1枚ずつ写真をとり、ソーシャルメディアにのせれば、バッグを持つ目的を達成できます。

この場合、バッグの機能を100%フルに生かすことはできませんが、もともと見せるためだけに持っているのだから、クローゼットや押入れの奥に入れっぱなしにしておくよりましです。

2.ほかの方法で自己表現をする

自分という人間を表す方法は、バッグを持つ以外にもあります。

一番いいのはふだんの行動で自己表現することです。

物に頼りすぎず、もっと自然体の自分を出していくほうが、本当の自分を表現できます。

物を使って過剰に自分を演出することをやめれば、バッグ以外の物品も、ことごとく減らすことができるので、私がおすすめなのはこちらの方法です。

貯金できないのは見栄を張るから。よく見せようとすることの恐ろしさとは?

2.バラエティを楽しみたい

1つのバッグだと飽きるから、気分によっていろいろ持ち替えたい。だからバッグがたくさんある。

こんな人もいるでしょう。

バラエティを楽しみたい、というのは要するに、気分転換をしたい、ということだと思います。

気分転換用にいろいろ取り揃えて、部屋がバッグだらけになっている場合は、以下のように考えるといいでしょう。

気分転換用バッグを減らすには?

1.実際に持たなきゃ意味がない

1番の自己アピール用のバッグと同じで、実際にバッグを持ち替えないと気分転換につながりません。

「時には気分を変えたいから」、そう思って買ったのに、ふだん使っていないバッグがたくさんあるのなら、バッグで気分転換する必要がないか、気分転換用バッグの数がありすぎます。

あなたの部屋は、店員が多すぎる店、従業員が余っている会社と同じです。

リストラをしないと、今後、どんどんコストがかかるだけです。

物を持ちすぎるコストについて⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

2.バッグがなくても気分は変わる

バッグを持ち替えなくても気分は変わります。

確かに、新しい服を着たり、いつもと違うバッグを持ったり、いつもは使わない色の口紅をぬったりすると気分が変わります。

それは否定しません。

しかし、気分は自分の頭の中で起きていることなので、意識すれば、バッグがあろうがなかろうが、いくらでも変えることができます。

先日、買い物せずに、気分転換する方法を書きました⇒自分ひとりでできる簡単な気分転換の方法、10選。買い物する代わりにどうぞ。

古代ギリシャの哲学者にヘラクレイトスという人がいます。

「万物は流転する」という考え方をした人です。つまり、世界はたえず変化しているのです。

ヘラクレイトスは「人は同じ川に2度、足を入れることはできない」と言いました。川はいつも流れているから、見た目には同じ川でも、それを構成する水は、その時、その時で違うから、同じ川には2度と入れないのです。

人間もこれと同じで、常に体内で、細胞が変化しています。いまの私は次の瞬間には別の私になっています。

きのうと同じバッグを持っていても、きょうの私は違う私です。自分自身が変わっているから、わざわざバッグで気分転換しなくても大丈夫です。

これに納得できない人は、バッグではなく、周囲にある自然に目を向けるといいでしょう。自然も刻一刻と変わっています。

3.服とコーディネートしたい

きょうはパンツスタイル、明日はスカート、明後日は、ワンピース、明々後日はジーンズ、などなど、毎日服装のコーディネートを変えるので、バッグもそれに合わせて持ち替えたい、だからバッグがたくさんいる。

このように、コーディネートする必要上、バッグがたくさんいるんだ、という人が、減らす方法とは?

1つは、先に紹介した1番、2番の方法と同じです。

コーディネートを変えるときに持ち替える、という理由でバッグをたくさん持っているのなら、実際に、コーディネートに合わせて持ち替えるべきです。

しまいっぱなしにしていたら、持っている意味がありません。

手間とおしゃれ、どちらを取るか?

そんなに頻繁にコーディネートを変えないから、めったに使わないバッグがゴロゴロある、という状況なら以下のふたつを天秤にかけてください。

1.)たくさんあるバッグを管理することで発生する手間やコスト

2.)コーディネートに合わせてバッグをとっかえひっかえする楽しみ

私の服装はワンパターンの着たきりなので(制服化、定番化とも言います)、服をとっかえひっかえする楽しみはないですが(そのことに楽しみを感じられませんが)、たくさんある服を管理する手間もありません。

筆子の服装⇒ミニマリストの服全14着公開~非おしゃれ系50代主婦の場合(写真あり)

結局、自分がどちらを選ぶか、です。

仕事や家事など、ほかのことで忙しく、余裕がない状態だ、部屋の掃除をしてくれる人(母親や外注サービス)がいない。こんな人は、服をくるくる着替え、バッグをあれこれ持ち替えるのはあきらめて、管理する手間を省くほうがいいと思います。

ニュースキャスターやバーのホステスなど、仕事で、毎日、違う服を着るため、バッグも変えなければならないのなら、仕事の一部として、一定の時間をかけて、バッグを整理したり、コーディネートを考えたりすればいいでしょう。

いずれにしても、どちらかを自分で選べば、使わないまま、ずっとしまいっぱなしになるバッグは減ります。

それと、センスのいい人は、服装に合わせてバッグを持ち替えなくても、センスがいい人のままだと思います。

昔、ダイアン・レインが主演した、『愛は危険な香り』(Lady Beware)という映画がありました。1987年の作品です。

ダイアン・レインはデパートのショーウインドウのデザイナー(スタイリスト)で、場面によって服装や髪型は変わりますが、何を着ていても、おおぶりのショルダ=ーバッグを斜めがけてしています。

それはそれでおしゃれな雰囲気でした。

まあ、ダイアン・レインだからかもしれませんが、いまは価値観が多様化しているので、服装が変わっても、同じバッグを使い続けるほうが、好感度が高いかもしれません。

いつも同じ服装をする人たち⇒着たきりミニマリスト主婦の普段着とよそ行きをご紹介~ワンパターンな服はストレスが少なく、生産性をあげる

4.安心感を得たい

「もしかしたら、いつか、使うときが来るかも知れない。その時のために取っておこう」。こんな理由から、死蔵品のバッグを持っている人もいるでしょう。

すでに成人した子どもが、昔使っていたランドセルや、手提げを、「孫が使うかもしれないから」と思って取っておくのと同じ理屈です。

このような人たちは、「万が一のとき」のために安心感を得たいものと思われます。

「バッグがたくさんあると、安心する、だけどバッグだらけで、頭が変になりそうだ」。

そんなあなたには以下のメッセージを贈ります。

「バッグがいくらあっても安心できない」

たくさん物があるから安心、というのは錯覚

バッグ(他の物でも)がたくさんあると、安心、というのは幻想にすぎません。

先のことに対して、強い不安を感じる人は、どんなに物をたくさん集めても、不安なままです。

先日、パニック買いについて書きました⇒パニック買いをしない人になる3つの方法。すぐに冷静さを失う人へ。

想像ですが、パニック買いする人の家の中にはたぶん物がたくさんあります。

少なくとも、彼らには、半年分ぐらいのトイレットペーパーやらを一気に買う経済力があるし、たくさんの荷物を載せることができる大きな車も持っています。

リソースの少ない人(アフリカの貧しい国に住む人など)は、ふだん飲む水も、その都度、取りにいっているので、パニック買いなんてしたくてもできません。

アフリカの人たちは不安でしょうが、物をたくさん持っている先進諸国の人も同じように不安になります。

つまり、物がいくらあっても、不安はなくならないのです。

「バッグがこれだけあれば安心だわ」というのは、錯覚です。

ふだん使うバッグさえあれば、あとはどれだけバッグがあろうと、不安感は変わりません。

バッグの断捨離に関する過去記事もどうぞ

ついつい集めがちなバッグの減らし方、捨てどきはいつ? 今です

なんでもかんでも持ち歩くのはもうやめる:バッグの中身の減らし方。

あなたの家に1度も着ない服や使わないバッグがたくさんある5つの理由。

私のバッグ、ポータータンカー、ショルダーバッグ(L )のレビュー。

重いバッグは肩こりとストレスのもと~バッグの中身の断捨離は欠かせない

やはり母もバッグを持ちすぎていた~実録・親の家を片付ける(4)

なぜ日本人はこんなにバッグ、袋、ケースをたくさん持っているの?

*****

たくさんあるバッグをなかなか断捨離できない人に、それぞれの役割を考えてみることをおすすめしました。

自分が持つ物は、それぞれが、役割をちゃんと果たしている、つまり、そこにある意味がある、という状態を作ることを意識すると、もっとスッキリ暮らせます。

数を集めてしまいこんでいるだけだと、バッグに使ったお金がもったいないです。





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