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「断捨離が停滞して、どうもすっきりしない、私、かえって不幸になっている」
「断捨離が行き詰まって苦しい」
こんな悩みをかかえていませんか?断捨離疲れしてストレスがたまっていませんか?
もしかしたらあなたは、断捨離について何か誤解をしているのかもしれません。断捨離にまつわる典型的な5つの誤解を紹介します。
誤解や思い込みを手放して楽になりましょう。
ちなみに、ここでの断捨離は「いらない物を捨てること」という意味で使っています。
断捨離に関する典型的な5つの誤解
1.断捨離はいいことばかりだ
2.ガラクタを捨てることが大事なのだ
3.正しい順番で捨てたり、正しいやり方をしないと片付かない
4.断捨離とシンプルライフとミニマリストは違う
5.断捨離のマニュアルやコツ、秘訣を知っていなくてはならない
1つずつ説明します。
1.断捨離はいいことばかりだ
不用品を捨てて、どんどん身軽になって行くはずの断捨離。「断捨離は楽しいことだ」と思われていますが、必ずしもそうではありません。
ネガティブな感情が渦巻く時もあります。
たとえば、私はよくこんな気分になりました。
●物が部屋にどっさりあって、見るだけでうんざりだ。
●は~っ、いったいどこから手をつけたらいいものか。
●服ばかり買ってる自分の無駄遣いにあきれる。
●ちょっと片付けてもすぐに散らかる、私って本当に片付けが苦手だ。
●これを買うだけのお金を貯金しておけば、貧乏主婦じゃなかったのに。今頃後悔しても遅いけど。
●物を捨てるために生まれてきたのか、私は?
部屋の中にあるものは、これまでの自分の選択の反映です。それを捨てることは、過去の失敗を突きつけられるようなもの。当然、あまり楽しいものではありません。
断捨離はいいことばかりではないのです。
「いやな気分になるのは、よくあることだ」と知っておき、断捨離に過度の期待をしないことが大切です。
2.ガラクタを捨てることが大事なのだ
断捨離はよりよい人生を生きるためのツール、方法論、手段であり、人生の目的ではありません。
何をやっていても、手段と目的は混同されがちですが、この混同がストレスを産みます。
もし、捨てることが唯一の目的になっていたら、「木を見て森を見ず」の状態にいると思ってください。
一歩下がって、自分の日々の暮らしや、やっていることを少し俯瞰して見てみると、楽になります。
目的と手段の見分け方ですが、目的とはゆるぎのない、取替えの効かないものです。手段は複数あり、必要に応じてどんどん取り替えることができます。
たとえば、私の目的と手段はこのようになります。
目的:
より自分らしい楽しい生活、ストレスの少ない生活、充実感のある幸せな生活、満足感のある生活、心穏やかな生活を送りたい(欲張っています)。
手段:
●不用品をどんどん捨てて、これ以上物の管理にスペース、時間、気力を使うのをやめる。
●洋服を9割減らして、大事なことに集中できるようにする。こんなふうに⇒着たきりミニマリスト主婦の普段着とよそ行きをご紹介~ワンパターンな服はストレスが少なく、生産性をあげる
●小さな家に引っ越して、家事を楽にする。こんなふうに⇒小さな暮しを満喫中~生活をダウンサイズしてやらなくてもよくなった7つのこと
捨て方や、捨てる物、捨てる度合いは変わっても、断捨離の究極の目的である、「心穏やかな生活を送りたい」というのは変わりません。
目の前にある「物」ではなく、もっと大事なこと、本質的なことに目を向けると、また捨てる気力がわいてきます。
3.正しい順番で捨てたり、正しいやり方をしないと片付かない
断捨離でもダイエットでも語学でも、「正しいマニュアル」を求める人が多いです。
たぶん情報が多すぎるので、自分にとって、「1番簡単で、1番早く、1番効果のあがる方法」を探しているのだと思います。
しかし、何をやるにしても、早く簡単にできることなどそうそうありません。
1番早いのは本質に近いやり方をすることです。
そういうのはたいてい時間がかかりますが、手っ取り早い方法や、裏技を求めてばかりいると、「もっと簡単そうなもの」「もっと効果がありそうなもの」に次々と目移りして、ノウハウばかり追いかけることになります。
断捨離で言えば、数々の断捨離本を買ってしまうことがこれにあたります。
買うのはかまいませんが、読んだらすぐに捨てないと「不用品を手放して身軽になる」という断捨離の本質から逸脱した行為になります。
いろいろな方法をかじるより、自分にあっていそうな方法を1つか2つ選び、あとは地道にコツコツ物を捨てたほうが、結局早く家の中はきれいになるのです。
断捨離でやることは、「不用品を捨てること」です。ごくシンプルです。
私は「物を入れる物」から捨てると効率がいいと書いていますが、べつに、小さなものから捨て始めても、確実に捨てて行けば最後には不用品はなくります。
断捨離に正しいやり方などないのです。
自分のやり方で進めればいいのであり、「正しいやり方」にこだわる必要はありません。
4.断捨離とシンプルライフとミニマリストは違う
断捨離、シンプルライフ、ミニマリスト。3つとも物を減らすことであり、1つのライフスタイルであるのは同じです。
「哲学である」という人もいます。
哲学はいろいろな物の根本的な原理を追求する学問なので、自分らしい人生の追求、というふうに考えればそういうふうにも言えます。
人生観や世界観とも考えられますね。
この3つの生き方に、違いを見つけて論争している人もいます。どれが1番いいとか、悪いとか。
しかし私に言わせれば、どれも不用品を減らして、自分らしく生きる、ということでは全く同じです。
ここで大事なのは、生活をシンプルにすることで、自分の人生がどんなふうに変わるのか、ということです。
「シンプルライフは持ち物の数が1000個、ミニマリストは100個」などと考えるのはナンセンスです。
「ミニマリスト目指してるのに、全然ミニマルじゃないし」と嘆くのも意味のないことです。
人の数だけ最小生活、快適な生活はあります。言葉に惑わされるべきではありません。
言葉の定義が気になる人は私の解釈をこちらに書いています⇒ミニマリスト、断捨離、シンプルライフの違いを探る
5.断捨離のマニュアルやコツ、秘訣を知っていなくてはならない
断捨離をするときに必要なのは洞察力です。
洞察とは物事を観察して、その本質を見抜くこと。
繰り返しますが、断捨離の本質は物を捨てることによって、自分の人生の質を向上させることです。
自分の人生のことなので、自分で考えなければなりません。ほかの人にはどうすることもできないのです。
自分は人生において何をやりたいのか。どんな暮らしをしたいのか。
この答えが明確にわかっている人なんてそうそういないと思いますし、もしかしたら死ぬまでわからないのかもしれません。
ただ、誰でも日々の暮らしの中で「自分らしさ」を大切にすることはできます。
若い頃の私は、「人生をよくしよう」などと深く考えることもありませんでした。
欲望にまかせて目についた可愛いもの、素敵なもの、便利そうなものを買ってためこみ、なんとなく「そのうちお金持ちになればいいな~」とぼんやり思っていただけです。
気づいたら、家の中はガラクタだらけ。毎日働いていたのに貯金はゼロ。
貴重な休みには、「掃除」「片付け」と称して、ためこんだ物を引っ張りだして、ちょっと並べ方を変えて元の場所に戻したり、少しだけ違う場所に移す、ということを繰り返していました。
こんな暮らしをしていました⇒浪費が止まらない日々~幸せって何なのだろう~ミニマリストへの道(5)
もうこんなことはしたくないので、今は、買わない暮らし、持たない暮らしをめざしているのです。
自分の断捨離の本質、断捨離で実現したい暮らしはどんなものなのか。
これさえわかっていれば、マニュアル、コツ、秘訣などはさして大きな問題にはなりません。
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断捨離疲れしている人は、たぶん肉体的に疲れているので、昼寝でもして休むのも1つの手です。
スッキリしたら、自分と少し対話して、その後は、目についたガラクタを捨てます。考えてばかりいると、ノイローゼになりますので、必ず行動も入れてください。