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ミニマム思考

最終更新日: 2019.10.26

捨てるのが苦手な人は考え方を変えればいいだけ。不用品を手放せる7つの考え方。

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日々のイライラの原因は、物が多すぎるからだとうすうすわかっているけれど、どうしても捨てられない。私は物が捨てるのが苦手なんだわ。

こんなふうに悩む人は、考え方を変えてみると、もっとうまく捨てられます。

片付けられるようになる思考を7つ紹介しますね。



1.自分が捨てると決意する

最初にすることは、「これから私は物を減らすぞ」と決めることです。

ただ黙って見ているだけでは、物は家から出ていってくれません。

生鮮食品のような有機物は、時間の経過とともに朽ちていきますが、たいていの物は、そう簡単には劣化しません。

誰かが家の外に出さない限り、そこにずっとあり続けます。

「自分の物は自分でしっかり捨てる、片をつける」と、決めれば、「捨てようかな~どうしようかな~」とうじうじ悩んでいる場合ではないと気づきます。

そこにある物は、みな新しく、使おうと思ったらいくらでも使えるでしょう。

しかし、問題は、それが使えるかどうかではなく、誰も使わないものが、ずっとそこにあることです。





2.自分は選択できることを知る

「私が私の責任において、不用品を減らす」と決めることは、すなわち、自分には選択する力があることを認めることです。

部屋の中に物がいっぱいあふれているとしたら、そうなるような選択と決断をこれまでしてきたからです。

今後は、そうならない選択をしていけば、部屋はすっきりします。

確かに人生には、自分では選べないことがたくさんあります。

生まれる国も、家も、時期も、性別も、体質も才能も気質も容姿も何も選べません。

けれども、すぐにゴミになるような物をたくさん買って家にためこむか、必要な物だけを持って、シンプルめに暮らすかは、いまの日本に住んでいる人は選べるんじゃないでしょうか?

あなたまかせの人生にどっぷりつかるのをやめて、これからは、自分で選べることはなるべく選んでいこう、自分で決めよう。こう考えると、不用品とおさらばできます。

3.大事な物だけを残す

「あれも、これも、みんなほしい、みんな持っていたい」と考えるのはやめて、本当に大事な物だけを持つことにします。

かわいいし、あればそこそこ便利かもしれないけれど、あまり使っていない物を100個持つより、本当に大事な物を1つだけ持つほうが、人生は充実します。

スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。

大事なものがわからないときは、目の前にあるものが、みんななくなったとしたら、どう感じるか、頭の中でシミュレーションしてください。

近年、異常気象のせいで、災害が多く、家や物をいきなりなくしてしまう方もたくさんいます。

自分の身の上にそんなことが起きたらどう感じるか?

なくなって、すごく困るもの、痛みを感じるもの、どうしてもこれはあってもらわなくちゃ困るもの、これがないと生きていけないもの、そういうものを残します。

そう考えると、たいていの物はそこまで重要ではありません。

ニーズとウォンツを考える⇒ミニマリスト的節約術の極意は、「必要なもの」と「欲しいもの」をしっかり分けること

4.今の気持ちの充実をめざす

人の一生は、過去、現在、未来の3つからなっていますが、この中で一番大事なものはやはり「いま、現在」だと思います。

過去のできごとを、なつかしんだり、そこから学んでいまの生活に活かしたりするのはいいのですが、必要以上にしがみついていると、いまの自分の気持ちの充実のさまたげになります。

昔大事にしていた物や、昔使っていた物、昔自分で作った物、昔人からもらった物、何かの記念品、おみやげ、自分のがんばりを証明している物、昔の生活を記録した物などを、たくさんとっておいて箱に入れていたとします。

すると、いまの生活に使うスペースがなくなるし、いまの生活に注ぐべきエネルギーが、みな過去の遺物に注がれてしまいます。

家は博物館でも倉庫でもありません。

きょうという日を生きる人が、生活する場所です。大事なスペースを過去の物に侵食させるべきではありません。

逆に、未来のことを心配しすぎて、いまの自分のストレスになることもあります。

きのう、卒業アルバムを捨てるべきか否か、という質問に答えましたが⇒個人情報がのっている卒業アルバムの捨て方。、相談者さんは、アルバムを捨てると、「いつか、この先、同級生に会ったとき、名前がわからないと困る」という不思議な心配をしています。

捨てたくないゆえに、不自然な状況を思い浮かべ、捨てない言い訳にすることは、誰にでもよくあることです。

ここで考えるべきことは、いまの自分の気持ちはどうなのか、ということ。 

卒業アルバムやその他の物をいっぱい持って、閉塞感を感じている気持ちはそのままほっておいていいのでしょうか?

いまの自分の気持ちより、将来あるかどうかわからないできごとを心配するべきなのでしょうか?

大事なのは、いま自分がどう感じたいかです。

マインドフルネスで実現する。今この瞬間を生きて幸せになる4つの方法。

5.未来の捉え方を変える

「これは全然使ってないんだけど、捨ててしまうと、あとで、必要になったとき困る」と思って、捨てないことがよくあります。

50枚あるタオルを、10枚にしちゃうと、大雨の日に傘を忘れて、濡れて帰ってきた日に身体を拭くものがなくて困るかもしれない、とか、

子供のときに愛読していた好きな絵本を、いまは全然読んでないけど、老後、さみしくなったときにまた読むかもしれない、など、人はいろいろな言い訳をして、使っていないそれを手放そうとしません。

自分の未来をもっと大きく捉えるといいです。これがないと、この先こんなことが起こるかもしれない未来を思い描くのではなく。

今後、自分はどんな生活をしていきたいのか、未来はどうなっていてほしいのか?

自分の望む未来やゴールを思い描き、タオルや絵本、その他個々の物を持ち続けることが、そういう未来を構築する助けになるかどうか考えるのです。

6.自分を許す

買ったのに、全然使っていない物を捨てるのはもったいない、とか、ものすごく高いお金を出して買ったから、捨てるなんて問題外でしょう、と感じることがあります。

この場合、自分はするべきではないことをしてしまったから、今後なんとか、その償いをしたい、と思っています。

使っていない物を捨ててしまうと、それを有効活用して活かすチャンスを永遠に失うので、それがいやなのです。それなら、すぐに使い始めればいいのですが、それもしません。

このように罪悪感のせいで、不用品をどっさりためこんでいるときは、そういうことをした自分を許してください。

「私は、こんなことをすべきではなかったが、してしまった。とりあえず、今回は自分を許そう」と思って、使っていない物を捨ててください。

誰でも他人のあやまちを許すものです。

友だちが待ち合わせの日を間違えたせいで、自分は3時間ぐらい時間を失った、子供が家で走り回って、大事な物をこわした、部下が仕事のミスをしたから、対処しなければならなかった、といったことは日常茶飯事で、そのたびに私たちは他の人を許しています。

なぜ許すのかというと、理由はいろいろありますが、一番大きな理由は、許さないと先に進めないからです。ずっとそこに止まっているわけにはいきません。

自分を許して前に進んでください。

7.自分が求めているものは何か?

お金や物以外で、自分が欲しいものを考えてください。

人生や日々の生活にあってほしいものです。

多くの人は、平和な暮らし、心配しなくていい暮らし、穏やかな時間、自由、仲のいい家族、健康な毎日、おいしい食事、たっぷり眠ることなどが自分の人生にあってほしい、と思っているでしょう。

冒険や世界旅行なんて人もいるかもしれません。

次に、いま、部屋にあるたくさんのガラクタや、「捨てたいけど捨てられない」としがみついている物たちが、そういう生活をもたらすのに、役にたっているかどうか考えます。

たいていの場合、物が多すぎるせいで、自分が求めているものが手に入りにくい状態になっています。

物をたくさん持っていると、失う恐怖や不安が生まれ、それが自分の行動を不自由にします。

部屋のごちゃごちゃのせいで、家にいるとストレスを感じる。そう思うなら、物がたくさんあるせいで、穏やかな時間を奪われています。

「みんな大事なの」としがみついている物たちを手放したほうが、自分が本当に求めているものに近づくのです。

******

いらない物を捨てられるようになる考え方を紹介しました。

考え方を変えるとは、すなわち、意識を向けるポイントや、優先するものを変えることです。

自分の生活や未来をもっと大きな視点で考えると、アイスクリームのスプーンやタッパー、タオル、コスメのサンプルをたくさん持つことは、そこまで優先順位の高いことではない、と気づくでしょう。





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