出発

ミニマム思考

最終更新日: 2019.03.20

この先の人生について考える指針(イチオシ記事紹介最終回)。

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読者のイチオシ記事の紹介です。今回は、まだ記事にのせていなかったメール、3通を紹介します。

テーマは、「これからの私」です。人生について考えるきっかけになるお便りばかりです。

最後に、今後の人生について考える指針となる、おすすめ本、「方丈記」について簡単に紹介します。

まず、エブリさんのメールです。



「この先」を思いわずらう時に読む記事

エブリさんのイチオシ⇒この先どうしたらいいのかわからないと悩んだらこれを読んでください。

はじめまして。

2015年から筆子ジャーナルを読んでいます。

40代後半になり、「この先」を思いわずらうことも増えました。そんな時に、この記事をくり返し読んでいます。

まず休むという視点がいいですね。

考え過ぎて疲れてしまう私には、これだけで半分ぐらいは楽になります。

そして行動が足りないという指摘も。やってみないと分からないんですよね、何事も。

実は、筆子ジャーナルは病気療養での休職中に知りました。

治療はやってみると、当初思っていたより経過は良く、今は仕事にも復帰しています。

後にこの記事を読んで、休息と行動がもたらした未来が今なのかと感じました。

他にも沢山好きな記事があるのですが、個人的なエピソードと重なるところの多いこの記事を一押しに挙げさせてもらいます。

最後の一文も心に沁みましたので。

「この先」はこれからも形を変えて現れるでしょうが、この記事のような姿勢で乗り越えて行きたいものです。

気づきを与えて下さり、ありがとうございました。

メッセージ:SNS時代でなければ出会うこともなかった筆子さん。勝手ながら、近しく思っております。

今日の日本は台風到来で全国的に雨模様。

カナダはもう冬のように寒いのでしょうね。

どうぞお身体に気をつけてお暮らし下さい。これからもブログ楽しみにしています。

エブリさん、こんにちは。ご参加、ありがとうございます。

7月にエブリさんのお便りを掲載する私をお許しください。

さて、体調がよくなってよかったですね。

病気になってみると、いろいろな気づきがありますよね。健康のありがたみが身にしみたり。

ちょっと休むことができてよかったんじゃないでしょうか?

私もよく自分が死ぬときのことを考えます。来年60歳になるので、「あと30年かな~」とよく思います。

エブリさんも、お身体に気をつけて、お元気でお過ごしください。

次は、ミービーさんのおすすめです。小見出しは私が入れました。





自分を許していなかったことに気づいた

ミービーさんのイチオシ⇒感情にふりまわされない秘訣は自分の感情に向き合うこと(TED)

自分と向き合っています

理由:自分と向き合うことで、自分は変われると思ったのでおすすめしたいです。

この記事を読んで、自分と友達になってみました。

最初は、鏡に向かって おはよう と言ってみました。恥ずかしいので、心の中で大きな声で。

初めのうちは、嫌なことがあった時、イライラした時に鏡の前へ行き、嫌だったね〜 すごくイライラするよね〜 と正直な気持ちを言いました。

自分の気持ちに我慢しないでネガティブな感情も正直に言うことで気持ちが楽になるように思いました。

声をかけているうちに、そうだ! この子に名前を付けよう! と思い、付けた名前で呼ぶようになりました。

私は3人の子供がいる40代主婦ですが、いつからか、鏡の中の自分を、自分の子供のように思うようになりました。そして、最近気づいたのです。今まで自分のことが許せていなかったことに。

ある時 子供の発表会で、良く見える席を取るために並んでいたのに、もたもたしていたせいで、私よりも後ろで並んでいた人の方が良い席についていました。

明らかに迷って、もたついていた自分のせいでしたから、何やってるの⁈  前で観れるチャンスだったのに! と自分を責めました。

本来は、どこに座るかなんて重要なことではなく、本当に ちっぽけなことなのにです。

でもその後に、もう1人の大事な自分を思い出し、心の中で優しく声をかけました。発表が始まる頃には気持ちは治り、観覧に集中することがでしました。

家に帰って その日の出来事を、ふと、〇〇(鏡の自分)だから しょうがないよ と笑うことができ、自分を許せていることに気づきました。今まで、失敗や、出来ない自分、容姿なども許せていなかったように思います。

また、子供に対しても、慰めてあげなければならない場面で、何してるの⁈ と責めてしまっていることにも気付きました。

もしかしたら、自分を許してあげることで、子供にも責めずに慰めてあげたり励ましてあげたりできるのでは? と思っています。

汚部屋だったリビングがきれい部屋に

メッセージ:はじめまして こんにちは(^-^)

汚部屋で買い物依存だったミービーと申します。

去年12月から筆子さんのブログで学び、汚部屋だったリビングは、きれいになりました!ありがとうござます。

結婚して初めてきれいなリビングでお正月を迎える事ができました。今も保っております(^-^)

モーニングページも楽しくて ずっと書いています。

一番の楽しみで大好きなことは、ギターを弾くことなのですが、この不思議な感覚はフロー状態なんだということも知り、幸せに思っています。

買い物依存は、まだ完治していませんが、自分と向き合って治していきたいです。依存は、色々な原因が複雑に絡み合っているように思うので、焦らず、許しつつ、楽しみつつ頑張っていけらと思います。

色々なことに気づかせていただき、ありがとうございます。

ブログの更新楽しみにしています。

これからも、どうぞ お体にお気を付けて頑張ってください。

応援しております(^-^)

ミービーさん、こんにちは。メールありがとうございます。

自分を許せるようになってよかったですね。

自分を大事にしない人は、他人も大事にできないので、いまのミービーさんは、お子さんにもやさしくできると思います。

学芸会の席をとるのに失敗したぐらいで、自分を責めることはないですね。

おっしゃるとおり、どうでもいいことです。お子さんの発表を見られれば、どこでもいいわけですから。

まあ、お花見の席取りに失敗した新入社員が、先輩社員に叱られたりする国ですから、そういうことをがんばってしまう雰囲気があるのかもしれませんね。

ミービーさんは、自分を許せるようになったし、リビングもきれいになったし、幸せ度があがりましたね。

これからも、お元気で楽しくお暮らしください。

モーニングページとは? ⇒ ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ

フローについて⇒人を幸せにするのはお金ではなくフロー状態。ミハイ・チクセントミハイ(TED)

イチオシ記事の紹介、最後はミドリさんのメールです。

自分らしく素直に行動できるようになった

私の一押し記事は、

人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)

です。

これは、「何度も読み返している」というよりは、初読時に受けた衝撃を、「日々心の中で思い返している」という記事です。

まさに、「思い出は物ではなく心の中にある」を応用したような感じで、「一押し記事はテキストではなく心の中にある」といった感じでしょうか。

"人生において変わらないことは1つだけ。それは「変わり続ける」ということです。"

という言葉を、私はよく反芻しています。

自分の好きなモノ・こと・人はどんどん変わっていくこと、それも、少しではなく大きく変わることを自認することで、

保守的思考により離れられなかったモノ・こと・人からスッと距離を置けるようになり、

新奇気質をのびのびと発揮させて、自分の興味・関心に素直に従って行動できるようになりました。

人生の岐路ともいえるようなタイミングで、この記事に出会えたことは、とてもラッキーなことでした。

本当にありがとうございます。

ミドリさん、こんにちは。ご応募ありがとうございます。

記事を何度も読み返していただいて、とてもうれしいです。しがみついていたものから離れられるようになってよかったですね。

自分の世界は、物理的にも、心理的にもどんどん変わっていくもと思います。

この感覚がないと、ずっと同じところにとどまってしまって、成長しないし、おもしろみのない生活になる気がします。

みどりさん、これからも自分らしく、のびのびと暮らしてください。

人生は水の流れのようなもの

人生はよく川の流れにたとえられます。

ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし。世の中にある人とすみかと、またかくのごとし。

鴨長明(かものちょうめい 1155~1216)の書いた、方丈記のとても有名な冒頭部分です。

教科書にのっているから、みんな知っていますよね。

目の前を流れている水は、何一つ同じものはなく、いったん流れ去ったら、もう2度と返ってきません。そのかわり、新しい水がどんどん山の上から、流れてきます。

この流れを意識していると、コンビニのお弁当についていた、おはしやスプーンを何年も台所にためこむ気にならないと思います。

鴨長明は神主の息子(次男)だったので、わりと恵まれたスタートだったのですが、いろいろあって、50歳ぐらいのときに出世の道が閉ざされてしまい、その後出家します。

方丈記の「方丈」は、1辺が1丈(およそ3メートル)の正方形のことです。鴨長明は、京都にある日野山の中腹に、方丈の庵(いおり)をかまえて、この随筆を書きました。

成立したのは1212年だとされています。

還暦になる頃、書いていたわけですね。

内容は、自分についてです。

これまでこんなことがあったけど、それに対して自分はこう考えている、自分にとって、人生はこんなものなんだ、といったこと。

平安時代(794年~1185年)は、その名前とは裏腹に、全然平安じゃなかった時代で、飢饉、大地震、放火や強盗殺人、疫病の流行など不穏なことがいっぱいありました。

政治の世界でも、どろどろとした駆け引きがあったはずです。

鴨長明は平安末期の生まれで、そうした災厄をいっぱい見てきており、方丈記でも、京を襲った火災、飢饉、辻風、疫病についてふれています。

遷都(せんと、都の場所を移すこと)も2回あったので、それについても書かれています。

自分はなぜ庵に引っ越したのか、庵の暮らしはこんな感じ、という内容もあります。

安元の大火(あんげんのたいか)という平安末期、1175年の大火災を記した箇所では、「もともと人間はろくなことをしないけど、こんな危険な都に、またお金を使って家を建てようと必死になるなんて、ほんと、愚かだよね」とあります。

実際はもっと格調高く、「すぐれてあぢきなくぞ侍るべき」と書かれていますが。

安元の大火は、4月の終わりごろに火があがり、その後どんどん燃え広がって、京の三分の一が燃えてしまう大火事でした。

大きな災害がしばしば起きて、先が見えないのは、いまも同じです。

そんな状況なのに、必死になってお金をためて、物をたくさん買ってためこんだり、大きな家を建てようとがんばるのは、本当に幸せなことなんでしょうか?

「方丈記」は短い随筆で、原稿用紙になおすと20枚程度です。これからの人生を見据えたい人におすすめの本です。

青空文庫で読めます⇒鴨長明 方丈記

青空文庫はPCで見ると、改行がなくて、とても読みにくいので本で読んだほうがいいかもしれません。

こちらは原文、解説、現代語訳がのっています。

ほかにも、いっぱい出ていますし、キンドル版もあるし、オーディブルにもあるし、自分で青空文庫の文章を縦書きに筆写しても、朗読してもいいと思います。

*****

半年以上に渡って、イチオシ記事の紹介をしてきましたが、本日が最終回です。

引用許可をしてくださった方のメールはすべて紹介したつもりですが、万が一、もれていたら、「私のがのっていません」と連絡願います。

企画は終わりましたが、「私はこの記事をイチオシしたい」と思うものがあったら、お問い合わせフォームからお気軽にメールください。

もちろん、ごくふつうのお便りもお待ちしています。

イチオシ企画に参加してくださった方、本当にありがとうございました。心よりお礼を申し上げます。





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