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捨てることに不慣れな人でも、どんどん捨てられる小さな「捨てプロジェクト」を紹介する、プチ断捨離シリーズ。
19回目は、よけいな情報を捨てるすすめです。
情報が多すぎるデメリットとは?
今、情報があふれています。
情報が多すぎると
●場所をとる(物理的にも、デジタルでも)
●収集、選択、管理に時間をとられる
●肝心のことがわからなくなる(情報が多すぎると、どれが自分の求めている情報なのかわからなくなる。つまり惑わされて大切なものがわからない)。
●無料に見えて、実は高くつく
こんな弊害があります。
物理的な物を持ちすぎたときと同様のことが起こるのです。
情報はあまり場所を取らないように思えますが、実は場所よりももっと貴重な私たちの脳内のスペースと時間を奪っています。
特にデジタル情報は、途方もなく多いので、集めだしたらきりがありません。その意味では、物理的な物より始末が悪いです。
無料に見えて高くつくものとは、たとえば、惰性でとっているメールマガジンなど。広告がついていたら、余計な物を買ってしまいます。
以下に、家の中にあるさまざまな情報をアナログなものとデジタルな物にわけて紹介します。持ちすぎている、と思ったら、即座に捨ててください。
情報を捨てる:アナログ編
決して読まない本
今年もあと4ヶ月で終わりますが、1月からずっと読まずに本箱にある本はたぶんもう読みません。
2度と読み返さない本
一度読んだまま、本箱に放置されているものもまず読み返しません。毎日、新しい本がどんどん出版されているし、古くから残っている古典、名作もたくさんあります。
すでに読んだ本の出番はないと思われます。
古典は、現在どんどん電子書籍化されています。私は、この夏から、ずっと『源氏物語』をKindleで読んでいますが、これ1冊だけで充分楽しいので、ほかの本を読みたいという気になりません。
もはや、本もそんなにいらない、と実感しています。
古い雑誌、読み返さない雑誌
読み返さない本と同じ位置づけです。
本と雑誌の違いは、雑誌は定期刊行物であり、複数の執筆者がいて、写真やイラストがいっぱいあり、連載ものがのっていて、時々付録があることでしょうか。
電子書籍にすると雑誌はつまらなくなるので、アナログで買っている人もたくさんいるでしょう。ですが、いつも読み捨てているのなら、最初から電子書籍で読んだほうがいいかもしれません。
雑誌はその時代の雰囲気を表す媒体なので、30年や40年たつと、骨董品のような価値が生じます。が、なにも個人で所持することはないです。
雑誌を読んだときに、必要なエッセンスは自分の中に入ります。残りはもういらないのです。
もちろん、ものすごくおもしろい巻頭コラムや連載があったら、しばらく手元において、何度も読み返すのもありです。
しかし、部屋のはしっこに積まれたまま、ほこりをかぶっているなら、もう捨てたほうがいいのです。
オンラインで情報を参照できるもの
学校からのお知らせ、銀行やクレジットカードの取引明細、レシピなどが書いてある紙は、捨ててもWebでチェックできます。
家電のマニュアルもオンラインにあります。
私は最低限のマニュアルや保証書のみファイリングしています⇒取扱説明書(マニュアル)と保証書の収納方法、ミニマリスト流 しかし、今この記事を書きながら思うことは、「このファイルの中にあるもの、別にいらないじゃん」です。
自分の気づき、知恵、体験みたいなものを書き込んだレシピで、今も使っている物は捨てなくていいです。
他人のレシピは、オンラインで参照できます。
私、料理本は全捨てましたが、困っていません⇒料理本を断捨離(全捨て)した。いくらレシピがあっても料理上手にはなれない
古い教科書や参考書、問題集、ワークブック
参考書の中には名著と呼ばれるものもあります。書物として参考書を愛読しているのなら、捨てることはありません。ただなんとなくしまっているだけなら、捨ててください。
「そのうち時間ができたら、また勉強したい」と思ってとってあるのかもしれませんね。
私もそうでしたが、結局勉強しませんでした⇒中国語の教材と本を断捨離するのに12年かかった私がとうとうたどりついた真実とは?~ミニマリストへの道(18)
教科書や参考書にのっている情報はもう古いし、オンラインで調べることができます。
9月1日から、娘が大学に通い始めましたが、教科書は紙版(ものすごく高価)とオンライン版があり、好きな方を用意すればいいそうです。
日本の教科書にのっている情報も、オンラインで手に入れることができるのではないでしょうか?
もちろん、学習するなら、絶対、紙のほうがいいと思います。ただし、「勉強するなら」です。
「いつか時間ができたら」と思っていると、時間はできませんので、勉強したいなら今すぐやり始めるべきでしょう。
情報を捨てる:デジタル編
読んでいないメールマガジン
読みもしないメルマガは、購読を解除してください。
タイトルや中身をちらっと見て、削除しているのなら、そのたびに貴重な脳内スペースと時間を奪われています。所要時間、1つ5秒だとしても、数が増えるとばかになりません。
たくさんメルマガを購読している人は、一気に解除しようとすると疲れるので、1日2通などターゲットを決めてやるといいでしょう。
実際、私も、昔そうやって、いらないメルマガをすべて解除しました。
読まない電子書籍
Kindleやスマホに、たくさん読んでいない本、途中読みの本があったら、削除してください。本体はアマゾンのサーバーに残るので、万が一、あとで読みたくなったら、またダウンロードすればいいだけです。
人が一度に読める文字の量は決まっています。一度に2行も3行も読めないし、もちろん本だって、何冊も同時進行では読めません。
たくさんダウンロードしたところで、その瞬間に読めるのは一冊だけ。
今読んでいる本に集中したほうがいいです。
関連⇒マルチタスクが脳に負担をかけ仕事の効率を落とす理由。1つのことに集中しよう
理由もないのにいつまでも受信箱に残っているメール
受信箱は、家庭で言えば、郵便受けにあたります。
ここにいつまでもメールを入れておくのは避けたいです。
私は、返事を書かなければならないメールや、何かアクションを起こさなければならないメールの対応は、そのつどやっています。
どうしても24時間以内にできないときは、「処理する」フォルダーに入れています。
「処理する」フォルダーに入れるメールは、基本的に優先順位が低いため、そのまま忘れ去られていきます。ときどき、ガサッとまとめて削除しています。
古いドキュメント
ドキュメントホルダーに古い書類が入っていたら、削除してください。
アクティブなファイルでないのなら、たぶんもういりません。私は後々のためにとっておきたい書類は、みんなGoogleドライブに移しています。
しかし、Googleドライブの中身をしげしげと見ると、そこにある書類のほとんどはもういらないのです。よって、週末、パソコンのメンテナンスをする時間に、ちょこちょこ削除しています。
クラウドストーレージに保存する前に削除してしまうのが、一番手間暇かかりません。
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勉強好きな人は、情報がのっているものを捨てるのが苦手かもしれません。
しかし、もう二度と手に入らない情報なんてそうそうないのです。
今や文字情報(音楽や映像も)はあふれすぎているので、いかに数少なく持つか、ということが大事だと思います。
情報は尽きることがないけれど、時間は有限です。情報はいつでも手に入るけれど、失った時間は戻ってきません。