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「時間がないから片付けができない」と感じている人に、考え方を見直すための5つの視点を紹介します。
片付けたほうがいいとは思っているけれど、毎日忙しくてそこまで手が回らないことってありますよね。
仕事や家事、育児に追われていると、片付けはどうしても後回しになりがちです。「今はちょっと無理」「もう少し、落ち着いてからやろう」と感じるのは自然なことです。
でも、「時間がないからできない」と思っていても、問題は時間そのものではない場合が多いです。
時間の使い方や、片付けに対する考え方のせいで、「時間がない」と結論づけてしまっているだけなのです。
「時間がない!」と思ったら、以下のように考えてください。
1. 実は時間はある
時間がないと感じていても、時間そのものが完全にないわけではありません。
どんな人にも1日24時間は必ずあります。
「忙しい」と思い込みすぎて、そこで思考停止になっているのかもしれません。
考えることをやめてしまうから、本当は使える時間が見えなくなっているのです。
現代人は忙しく、いつも何かに追われている気がする人も多いかもしれません。でも、24時間がびっしり予定で埋まっている人はそこまで多くないと思います。
問題は、時間をどう感じているかです。
やることが多い、頭の中が散らかっている、常に次の用事を考えている。こんな状態だと、時間があっても「何かをする時間なんてない」と感じてしまいます。
終わった用事や次の用事のことを考えてしまい、今ここにある時間に集中できないこともあります。
つまり、「時間がない」という感覚は、実際の時間の長さを反映しているわけではなく、きわめて主観的なものです。
2. 大事ではないことに時間を奪われている
「時間がない」と感じている人は、意外と大事ではないことに多くの時間を使っています。
「大事ではない」と言っても、まったく意味のない活動ではありません。ただ、今の自分にとって、あまり優先すべきではない活動です。
たとえば、手持ち無沙汰のとき、何となくスマホを眺めている時間はどうでしょう。
特に目的があるわけではないのに、通知を確認したり、タイムラインを流し見したりしているうちに、30分ぐらいは簡単に過ぎてしまいます。
1回1回は短くても、週に何度もしていれば、かなりの時間になります。
また、探し物をする時間も意外と積み重なっています。
出かける前に鍵がない、スマホの充電器がない、仕事をする前に使う書類が見つからない。
こうした探し物をすることは多いですよね。
特にものが多く、部屋が散らかっているなら、探し物をする時間が増えてしまいます。
「どの服を着ていこうかな」「次は何をしようかな」「どのドラマを見ようかな」。こんなふうに迷ったり、考えたりしている時間も、あなどれません。
このようなちょっとしたことをやっている時間は、スケジュール帳には記入されません。だから、自分がそこに時間を使っていることになかなか気づかないものです。
今、やらなくてもいいことに取られている時間を取り戻せば、片付けをする時間が見つかります。
3. まとまった時間が必要だと思っている
「片付けをするにはまとまった時間が必要だ」と思っていると、「そんな時間はない」と考えてしまうことがあります。
多くの人は、断捨離や片付けを、「大掃除のように大がかりな半日仕事」だと思っています。
それは、平日にすることではなく、週末や連休のまとまった時間があるときに、気合を入れて取り組むものだと考えているのです。
また、忙しい人は、小分けして片付けるより、まとめてやってしまったほうが効率的だと計算するかもしれません。
その結果、いつまでたっても片付ける時間が来ません。
実際は、片付けはそんなに時間をかけなくてもできることです。
私自身も、朝から晩まで不用品を捨てた経験はありません。引っ越しギリギリになり追い詰められたときに、数時間かけて荷造りをしましたが、これはレアなケースです。
熱心に断捨離していたときも、捨てることそのものには1日15分か30分ぐらいしかかけていませんでした。
こんな小さな片付けを毎日やっているうちに、だんだん部屋がきれいになっていったのです。
4. やりたくないから「時間がない」と言っている
片付けをしたくないから、「時間がない」と済ませている可能性もあります。
つまり、それは片付けをしなくてもいい理由や言い訳です。
「やらなきゃいけないけど、やりたくない」と感じるのは苦しいので、「時間がないからできない」という正当な理由を用意して、気持ちの負担を減らすのです。
実際、「片付けたい」と思う人はそんなに多くないでしょう。
ものが多ければ、不用品を捨てることはめんどくさいですし、「捨てる・捨てない」を判断するのも、ラクではありません。
特に、粗大ゴミや家電など、「捨てるルール」が複雑なイメージがあるものは、「時間がないから」と言っておいたほうが、心穏やかに暮らせるかもしれません。
忙しさは主観的なものなので、今「忙しい」と思っているなら、数カ月後も来年も忙しいです。
やりたくないことに向き合うチャンスはいつまでたっても来ません。
5. 忙しい人ほど片付けるべき
忙しくて片付けられないと思っている人ほど、片付けの恩恵を得られるので、今日、数分でも手を動かす価値があります。
ものが多くて整理されていない環境にいると、生活する中でいろいろな時間のロスが生まれます。
たとえば、
・探し物に時間を使う:これは時間を奪うだけでなく、気持ちの負担になり、次のタスクにさっと取りかかれません
・同じものを何度も買ってしまう:買ってきたその日に、どこからか出てきたりします
・掃除や整理整頓に時間がかかる:ものが多かったとき、私は土日のどちらかで大々的な掃除をしていました
・選択に迷う時間が増える:服、バッグ、靴、コスメ、雑貨が多すぎてどれを使うか時間をかけて悩みます
・用事や仕事に余計な時間がかかる:視覚的ノイズのせいで気が散って集中できません
こんなふうに、ものが多いせいで、時間を失い余裕のない状態になりやすいのです。
だからこそ、忙しいという自覚があるなら、あまりたくさんのものを持たず、片付けもしておくべきです。
若い頃の私は、買い物や掃除、こった収納法を試すことによく時間を使っていました。
買い物はまだしも、掃除や収納に使っていた時間は、ものが整理されていれば、まったく使う必要のなかったものです。
当時は独身で、ほとんどの家事は母がやってくれていたので、できたことかもしれません。
忙しい人に読んでほしい過去記事
忙しくて片付けに手が回らない? 時間と意識を奪う7つの悪習慣を見つけて改善しよう。
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時間がないと思っていても、時間そのものが原因ではない可能性をお伝えしました。
「時間がないから片付けられない」と感じるとき、時間そのものを問題にしてしまいがちです。
でも、この記事で見てきたように、気持ちの余裕がなかったり、片付けに対する思い込みがあったりすると、時間が足りないように感じます。
確かに、部屋を片付けなくても、日常生活は回ります。
そのため、「今は忙しいから」と片付けを後回しにするのは、合理的な選択に見えるかもしれません。
でも、そうやって後回しにしていると、ますます忙しくなり、ものごとを落ち着いて考えられなくなります。
さらに忙しくなってしまうでしょう。
「時間がない」と感じたら、なぜそう感じるのか、少し考えてみてください。
本当は時間があるのに、時間がないと思いこんでいるだけかもしれません。














































