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私の本を買ってくださった方からメールをいただきました。本がきっかけで、このブログの存在に気づいてくれたようです。
汚部屋に住んでいてずいぶん苦しそうです。似たような悩みを持っている方もいらっしゃると思うので、この記事でご相談と私のアドバイスをシェアします。
何年も汚部屋に悩んでいます
1通目は、「引用しないでください」とあったので、簡単に要約します。
●10年ぐらい汚部屋にいて、部屋にいるのがつらい。逃げ出したい。
●自分は病気ではないかと思うことがある。
●子供が小さいとき着ていた服が捨てられず、手放し方もわからない。値札がついたままの自分の服もある。
●離婚し、子供は地方に住んでいる。この夏帰ってくるのでそれまでに片付けたい。しかし、片付けられなくてものすごくプレッシャーを感じている。
●離婚前はふつうに片付けることができていた。
●片付けを人に頼んだこともあったが改善しない。
●厳しいアドバイスをしてほしい。
このメールに私は、こんな返事をしました。
自分にはむしろやさしくしたほうがいい
こんにちは。筆子です。
メールありがとうございます。
本を買っていただき、重ねてお礼申し上げます。
服ですが、自治体の指示にしたがってゴミとして捨てればいいと思います。
名古屋市しか知りませんが、ここでは資源ごみの袋に入れて出します。
一度にやると大変でしょうから少しずつ。
離婚前は片付けられていたなら、今でも、片付けることができるのではないでしょうか?
たまった物は、少しずつ外に出すしかありません。
こんな記事を書いてますので参考にしてください。
自分に厳しくするより、やさしくしたほうがいいのではないでしょうか。
自信喪失していると思いますので。
この記事も読んでみてください。
セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
いつもブログをごらんいただき、ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。
その後、2通目をいただきました。今回のメールは引用していいとのことなので、そのままシェアします。
自分がやらないとダメだと思い始めた
件名:2回めのメールです
離婚前にできていたなら、 片付けられるのでは?と言っていただき、夜勤明けで、いつもであれば夕方まで寝てしまったり、ボーッと過ごしてしまうのですが、シンクを磨いたり、玄関の横の棚の扉があいたままの状態を、物をどかし、あと少しでしめるようにしたりして。
今日は テーブルの山のような 新聞やガラクタをどかしはじめて、あと少しという感じです。
でも んどん捨てるまでいかず、横によけてしまっているのですが、今までが 悩んでばかり。休日も 掛け持ちのバイトがない時は、片付けにさいなまれ、10年以上、汚い部屋がネックで、いつもいつ周りの方にお部屋がばれてしまわないか ビクビクしています。
あの人の部屋は すっごく汚いと職場で話題になると、正直おそろしいです。
経済的に余裕がないのに人に頼んだり 。
いま 筆子先生の本、ブログを読ませていただき、自分がやらないとダメだと思いはじめました。
ここ数日はブックオフに何カ月もまえから子供に依頼されていた参考書を出しにいったり。
古着の回収場所が、曜日、日にちごとのスケジュール決まっているのですが、自転車で15分くらいかけて出しにいったり(本当は もっとまとめてから だしにいけばいいことを 何かしないと‥)と、あせってしまう状態です。
あと、こどもが小学生のころの塾の参考書が、勉強してないためかあまりにも綺麗で以前、 問題集などいる、と話していらした方にもっていこうか、それとも迷惑か、など 悩んでいる自分が自分でバカみたいと思いながら、 すっきり決められずにいます。
夏休みに子供が地方から帰ってくるのにひどい状態で、あせっていますが、まだまだ追いつかずにいます。
大量のぬいぐるみ、こどもが小さかった時の洋服(綺麗なもの、思い入れがあるもの)なかなか、どう手放していいか悩んでおります。
でも、自分で少しでもやらなければ、と筆子先生のお力をいただき、思えます。ありがとうございます。
とりとめもない文章で申し訳ありません。
相談者さんには、すでにメールでお返事しました。
その後状況を考えて、もう少し具体的なプランをたてましたのでお伝えします。
汚部屋は一日にして成らず
この方は、たまたま忙しくて、片付けが間に合わず、不用品が雪だるま式に増え、ちょっと制御できない状態になってしまっただけなんだと思います。
相談者さんは、職場の人に汚部屋のことがばれたらどうしよう、とビクビクしているのですが、汚部屋に住んでいることは、別に犯罪ではありません。
一人暮らしなのだし、自分の部屋に何をどれだけ置こうと、本人の勝手です。外まであふれてしまうと近所迷惑になりますが。
今は、汚部屋改善に向けて動き始めたのだから、そんなにおどおどしなくてもよいのでは?
離婚して、お子さんと住み始め、徐々に汚部屋になっていったようです。10年前に汚部屋はできあがり、時々は片付けていたようですから、現状維持か、汚部屋度が少々加速して今になってしまったのでしょう。
長年かかって物がたまってしまった部屋を一気に片付けることはできません。ブルドーザーでガーッとさらうなら別ですが。
気長に片付けることをおすすめします。
今できること
お子さんが夏休みに帰省するそうですので、お子さんが居住するエリアを確保することが優先順位の1番に来ます。家全体をきれいにする必要はないです。
お盆休みに帰ってくるのでしょうか?
まだ3週間あります。仕事が忙しいかもしれませんが、片付けることは不可能ではありません。
玄関、食事をする場所、お子さんが寝る部屋、この3つだけターゲットにしてください。トイレやお風呂にはそんなに物はないと思いますが、もしあったらここも片付けることになります。
私なら、こうします。
1.目標の設定
目標はこれです。
お盆に帰ってくる子供と楽しい時間を過ごすためのスペースを確保する。
目標は1つだけ決めてください。3週間しか時間がないのだから、よけいなことを考えるべきではありません。
まだ使えるきれいな問題集があるから、誰か使ってくれる人を探して、連絡して、なんて悠長なことやってられません。
私なら、全部寄付センターに出します。廃品回収みたいなものがあれば、そこに出してください。
「廃品回収 地域名」で検索すれば、どこで捨てられるかわかります。
2.玄関にあるガラクタをすべて捨てる
玄関で必要なものは自分が履く靴だけです。
ジャケットなどフックにかけてあったらそれもいるでしょうが、今は夏なので、コートなどいりません。靴を数足だけ残して、あとは全捨てで問題ないかと思います。
参考⇒玄関は物置ではない~今すぐ捨てられるこんなもの、あんなもの
2.ダイニングエリアを片付ける
どこで食事をするのかわかりませんが、食事する部屋を掃除します。
まず、明らかなゴミをすべて捨てます。
次に、部屋にある不用品を捨てます。
この時、「捨てられない」と思うものは、無理に捨てず、別の部屋か押入れに入れてください。
本当は捨てたほうがいいのですが、まずはお子さんが生活するスペースを作ってそれから少しずつ捨てたほうがいいです。
もちろん捨てられるなら捨てたほうがいいのですが。
先に、いつお子さんが帰ってきても大丈夫なスペースを作っておけば、不安から解消されるでしょう。
お子さんが帰ってきたとき、別の部屋にたくさんガラクタがあるのはいやかもしれませんが、それはあとでゆっくり捨てればいいのです。
3.お子さんの寝る部屋を片付ける
この部屋には、お子さんの服、ぬいぐるみ、問題集なんかがたくさんあるみたいですね。
子供が小さいときの服なんていりません。
なぜならば、もうお子さんには着られないからです。至極当たり前の事実です。
現在使っていないし、これからも誰も使わないのだから、家に置いていてもしかたありません。もちろん、どれもまだきれいで使えるものなのでしょう。
ですが、そのままほかのガラクタと一緒にしておいても、服は服として機能しないのです。
子供の服は、確かに物の種類としては「服」と呼べます。けれども、今は誰も着ないのですから、実質的には服ではなく、「布きれのかたまり」に過ぎません。
しかもその布切れのかたまりが、相談者さんの長年の悩みのたねになっています。これは、もう捨てるしか道はありません。
私は、母と、母の服を捨てたとき、すべて資源ごみに出しました。
こんなふうに捨てるものを選びました⇒洋服が捨てられない母をこんなふうに説得した~実録・親の家を片付ける(16)
名古屋市では、衣類ならなんでも(汚れていたり破れていても)資源ごみとして出すことができます。タオルや毛布などのファブリックも一緒に出せます。
こうして出した古い衣料は中古の服としてリユースされたり、工場で使うウエスや自動車の内装材になるそうです。
家の中でゴミ状態にしておくよりずっといいですよね?
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実際に、どのぐらい部屋の中に物があるのかわからないので、ものすごく大雑把なプランを書いてみました。
先に、目標を設定して、その目標にむけて邁進してください。
ポイントは、最初に必要なスペースを空けて、その後捨てる行動に移ることです。お仕事も忙しいでしょうし。
いちいち悩んでいると、ものすごく疲れてしまいます。少しずつ捨てているうちに、だんだん不用品を捨てられる思考ができてきます。
もう1つのポイントは、捨てられない自分を自分で責めないことです。
文面から察すると東京にお住まいのようです。
東京、今、すごく暑いですよね?毎日少しずつ捨てることを継続しつつ、もう少し涼しくなったら、ガッと捨てる、という方法がいいのではないでしょうか?