古い家と水路

ミニマルな日常

最終更新日: 2019.10.29

人の物を勝手に捨てた罪悪感にさいなまれます。どうしたらいいでしょう?

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3年前、家族や親類の物を勝手に捨てた罪悪感が消えません。人の物を勝手に捨てたあとの心の持ちようを教えてください。

こんな質問をいただきました。

この記事で回答します。お便りは引用不可なので、詳しい状況は書かず、質問の概要だけ書きます。

質問者さんの名前は仮にA子さんとします。



人の物を勝手に処分した

3年前、実家のお蔵の中にある自分の子供時代の物など、細々とした雑貨を断捨離していた。

そのとき、そばにあったほかの家族や親類の、昔の雑貨も捨てた。今後は絶対使わない物だと思ったからだ。

さらに、雑貨ではない「ある物」も見つけて、「もう使わないだろう」と判断して捨てた。

しかし、そのことに対して、家族から強く責められた。

「ある物」の直接の持ち主である親類B子さんは、私を責めず、逆に私をいたわる言葉をかけてくれた。しかし、ほかの家族が私を非難する。

ときどき、私はB子さんへの罪悪感にさいなまれる。

私は、B子さんが死ぬまで、ずっと罪悪感を感じ続けなければならないのか?





罪悪感を感じるかどうかは自分次第

A子さん、お便りありがとうございます。

人の物を捨てる前に、一言、声をかけて、聞いてみたらよかったですね。

まあ、そんなこと今さら言ったところで、起きたことは変わりません。

今のA子さんの気持ちや、B子さん、さらに親類の方の気持ちが、明るく、前向きで楽しくなれるような行動を取るのがベストではないでしょうか?

そのためには、罪悪感は手放したほうがいいと思います。

先日、こんな記事を書きました⇒捨てるのが苦手な人は考え方を変えればいいだけ。不用品を手放せる7つの考え方。 「6.自分を許す」という項目があります。

罪悪感を感じ続けるか、感じるのをやめて次へ行くかは自分の選択だと私は考えています。

ですから、「ずっと罪悪感を感じ続ければならないんでしょうか?」という質問に対する私の答えは、「それはA子さんが決めることです」、となります。

以下のステップをとり罪悪感を手放してはどうでしょうか?

1.当事者にあやまる

A子さんは、「あの人が、こんな物を使うわけがない」と、捨てたことを自分で正当化していたそうですが、いまは、「悪いことをした」と思っているのですよね?

それならば、一度、しっかりあやまってはどうでしょうか?

それとも、もうあやまっていますか?

きっちりあやまって、さらに、今の自分がB子さんのためにできることはないか聞いて、つぐないをしてください。

弁償できるものであれば弁償してください。

「今後は、勝手にあなたの物を捨てることはしませんので、どうぞ許してください」と相手に言うのが第一歩だと思います。

2.家族の言い分に耳を傾ける

他の家族や、親類の方がA子さんを責めるそうですが、「責められていやだ、うっとうしい」と耳をふさぐのではなく、相手が何を言っているのか、逆に耳をかたむけてください。

そこにはいろいろなメッセージが含まれていると思います。

そもそも、ご家族は、A子さんが、物をぼんぼん捨てるのが気に入らなかったのかもしれません。

捨てる前に一言言って欲しかったのかもしれません。

断捨離とは全然関係のない、遠い昔のことをいまだに怒っているのかもしれません。

現在のA子さんの態度や行動に気に入らないところがあるのかもしれません。

それぞれの家族が、本当に訴えたいことをキャッチして、必要ならあやまり、つぐないをし、ご自身の今後の行動を変えていってください。

あやまり方は、B子さんに対するのと同じで、「勝手に捨てて申しわけありませんでした。2度と、あなたの物を勝手に捨てたりはしないので、どうぞ許してください」です。

家族なら許してくれるでしょう。

中には、全く理不尽に怒る人もいるかもしれませんが、それはその人たちが解決すべき問題なので、「何もかも自分のせいだ」とは思わないほうがいいです。

ただ、そういうわけのわからない怒り方をする家族も許したほうがいいです。また、家族が昔やったことも許してください。

お便りには、「特定の家族に対する恨みを晴らすために捨てた」と書かれていました。もし、まだそんな恨みが残っているのなら、相手のことを許したほうが、結局は自分のためです。

そうすれば、今後は、腹いせに物を捨てることもなくなります。

おうおうにして、自分を許さない人は、他人も許しません。家族や親類を許していないのなら、この機会に許して、怨恨を手放してはどうでしょうか?

参考記事⇒幸せになりたいなら捨てたほうがいい4つのゴミのような思考。

3.自分を許す

B子さんにあやまって、つぐないをし、怒っている家族にあやまって、つぐないをし、全員を許したら、今度は自分を許します。

そうすれば、今後はそんなに強い罪悪感にさいなまれることはないでしょう。

過去にいろいろな罪悪感に関する記事を書いていますが、3つだけリンクしておきます。よかったら読んでください。

人をいじめた過去に対して感じている罪悪感を手放すには?

お金を使うときに罪悪感を感じる。罪の意識を手放す方法を知りたい←質問の回答

いらない物を捨てるときにつきまとう罪悪感を手放す7つの方法。

4.今回のことから学ぶ

お便りには、「この件でこりて、今は人の物を勝手に捨てることはしていない」とありましたので、すでに学びを得て、いまの生活に活かしていると思います。

ですが、念のため、もう1度、なぜ人の物を勝手に捨ててはいけないのか、そこを考えてください。

他人に自分の物を勝手に捨てたれたら(たとえ夫婦や家族でも)訴えられれば、刑法261条により、器物損壊罪の罪に問われる可能性もあります。

刑法第261条 – Wikibooks

まあ、通常は、自分の物を捨てられたからといって、訴える人はあまりいません。

では、法律で定められているから、人の物を勝手に捨ててはいけないのでしょうか?

そうじゃないですよね?

人の物を勝手に捨ててはいけないのは、人の物もその人の生活も、尊重するべきだからです。自分が自分の物や生活を大事にするように。

社会生活の基本的なルールの1つです。

人の物は私の物ではないという境界線をしっかり引くとよいでしょう。

家族だと、この境界線があいまいになりがちなので、「自分が同じことをされたらどう感じるか」と考えるといいと思います。

それと、今後は、怒りや恨みをまぎらすために、物を捨てることはやめてください。

平常心で不用品を捨てることをおすすめします⇒いくらミニマリストになりたくても衝動捨てはするべからず

~~~~~~

1~4の段階を経れば、罪悪感は薄らいでいくと思います。それでも、時々、昔のことを思い出して、胸がちくっとすることもあるかもしれません。

ですが、過ちを犯してしまったあと、最善のことをし、さらに今後も、B子さんや、家族のためを思って行動できれば、それで十分ではないでしょうか?

自分はできるだけのことはした、ベストは尽くしたし、今後もそうする、と思っていれば、まわりの人が、いろいろ言っても、気にならなくなります。

もし、罪悪感から開放されたいなら、今日書いたことを試してください。

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田舎の一軒家のお蔵には、もう誰も使いそうにないものが、びっしり入っていて、独特の負のエネルギーが流れているかもしれません。

心身ともに疲れているときに、そういう空間に入ってしまうと、ふだんならしないことをしてしまうかもしれないので、気持ちの充実しているときに、足を踏み入れてください。





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