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持たない暮らしを目指している方に、今年1年の買い物を振り返るポイントを7つ紹介します。
年末になると大掃除をする家庭が多いので、「捨てる」「手放す」といった行動に意識が向きがちです。
確かに、不要なものを減らさないと、暮らしはすっきりしません。
ただ、生活をシンプルにしたいなら、新しく家に入ってきたものについて考えることも大きな効果があります。
買い物を振り返れば、不用品を増やさないようになるので、ものを片付けたり、管理したりする負担も減らせます。
入れる方に注意を向けると、捨てることをがんばらなくても、暮らしはシンプルになるのです。
1. 今年、何を買ったかを思い出す
まずは、今年買ったものを思い出してみましょう。
目的は、全体像をざっとつかむことです。
高額な買い物だけでなく、日用品やちょっとした買い足し、セールでつい買ったものなども含めて考えてみましょう。
レシート、ネットショップの注文履歴、クレジットカードの明細を眺めると、思い出しやすくなります。
「こんなものを買っていたんだ」と気づくだけで十分です。今年はどんな分野に特に意識を向け、お金を使ったのか考えてください。
私は高額なものではiPadや娘から買った中古のノートパソコン、Kindle、少額のものでは電子書籍が記憶に残っています。この傾向は例年通りです。
去年は引っ越しをしたこともあって台所用品をたくさん買いましたが、今年はそんなことはありませんでした。
2. 全体的にどれくらい満足が続いたか
次に、買い物した時の満足感がどれくらい続いたか振り返ってみましょう。
全体的に満足度の高い買い物が多かったということもあるでしょうし、逆に「買っただけで終わったな」「何も満足していない、残っていない」ということもあるかもしれません。
買った直後はうれしかったけれど、しばらくすると存在を忘れてしまったものもあるかもしれませんね。
使用頻度がそれほど高くなくても、持っているだけで気分がよくなるものや、必要なときにきちんと役立っているものは満足が続いたものと言えそうです。
買った当初はうれしかったのに、思ったより使いにくかったり、管理が面倒だったりして、だんだん気持ちが冷めていったものもあるでしょう。
私は「失敗した」と思う買い物もありましたが、全体的には買ったものはすべて使っており、満足できる買い物が多かったです。
3. 時間とエネルギーという視点で見直す
新しく買ったものを使うのに費やした時間やエネルギーについて考えてください。
ものを買うとき、代金は気にしても、その後にどれくらい時間や手間がかかるかまでは、あまり考えません。
でも、どんなものでも、使うときにエネルギーや時間を必要とします。
買ったおかげで、家事がラクになったものや、作業時間が短くなったものは、時間やエネルギーをうまく使えるようになったものです。
一方で、管理や手入れが面倒で、買ったせいで時間を失っているものもあるかもしれません。
たとえば、使うたびにちょっとした準備や後片付けをしなければならないもの、買ったせいで選択肢が増え、迷う時間が増えたものなど。
私は以前自分で食べるパンは全部自分で作っていましたが、生地をこねるのに使っていたフードプロセッサーを洗うのがすごく大変でした。パーツがたくさんあったからです。
パンやお菓子をよく食べていた時は甘んじて使っていましたが、あまり食べなくなった時に、使う手間が、使うことで得られる価値より大きくなったと判断して手放しました。
なぜか私が持っていた9つのガラクタ。もっと早く断捨離するべきでした
4. とくによかった買い物は?
買ってよかったものをいくつか思い浮かべて、何がよかったのか考えてみましょう。
大きなものでも小さなものでもかまいません。
よかったポイントはたとえば、毎日のように使っている、デザインが好きだ、見ているだけで楽しい、生活がラクになったなどあります。
また、迷いが減った、生活のリズムに自然になじんだ、新しい視点を得られた、代わりにほかのものを手放せたなど、暮らし全体の質をあげてくれたものも「買ってよかったもの」と言えます。
使用頻度はそれほど高くなくても、必要なときにきちんと役立ったものや、持っているだけで安心できるものもありますよね。
次に、その買い物が、うまくいった理由も考えてみましょう。
じっくり検討して買った、本当に必要だから買った、自分の生活に合っていたなど、共通点があるかもしれません。
5. 大失敗だったと思う買い物は?
失敗した買い物があれば、ひとつかふたつ考えてみてください。
失敗した買い物とは、期待と現実のギャップが大きかったものです。
買っただけで一度も使わなかったもの、たいして使わなかったもの、邪魔になっているだけのもの、期待していたほど役立たなかったもの、存在を忘れていたものなどが思い浮かぶかもしれません。
家にたくさんあるのに、うっかり買ってしまったものも失敗した買い物と言えるかもしれません。
なぜ失敗したのかも考えてみてください。
私の場合は、Amazonで買うことが多いので、商品の説明書きをしっかり読まないと、失敗することがあります。
こういう買い物は、よく考えずに買ったものと言えます。
他の失敗要因としては、セールや割引に引かれた、自分の現実を無視して選んだ、期待が大きすぎたなどが考えられます。
多くの場合、衝動買いは失敗につながりやすいです。
衝動買いをストップ!書き出すだけで本当に必要なものが見えてくる
6. 部屋の様子はどんなふうに変わったか
買い物を振り返る時、部屋の様子を見てみるのもひとつの方法です。
全体的にすっきりした、掃除しやすくなった、必要なものがすぐ取り出せるようになった、動きやすくなったなど、暮らしやすくなっていたら、今年の買い物は成功だったと言えるでしょう。
逆に、相変わらず視覚的ノイズがある、書棚にぎっしり本が詰め込まれている、収納スペースからものがあふれている、置き場が定まらず家中を放浪しているものがある。こんな状態なら、今年、あまり効果的にものを買えなかったかもしれません。
部屋の様子は、買い物という選択の結果です。
快適なスペースや違和感のある場所を確認するだけでも、買い物の振り返りになります。
7. 来年、変えたい買い物習慣は?
最後に、来年、買い物に関して少しだけ変えてみたいことを考えてみましょう。
1つだけでいいです。
たとえば、
・疲れているときや忙しいときには買い物をしない
・家にある在庫を確認してから日用品を買う
・用もないのに100均に行かない
・スマホで買い物しない(PCを使う)
・ネットで衣類を買わない
・買ったものを手帳に記録する
・置き場所を考えてから買う
今年うまくいった買い物を再現できそうな買い方を考えてみるといいでしょう。
私は来年も「必要なものだけを買う」というルールで、買わない挑戦を続けるつもりです。
誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
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今年の買い物を振り返るポイントを7つ紹介しました。
ものを捨てることに苦労しているなら、入れるほうに目を向けてください。
捨てるわけではないので、もっと気楽にできると思います。
振り返りをするときは、自分を責めないようにしましょう。
反省は未来につながる行為ですが、責めることは過去にしばられることだと思います。
「次はこうしてみよう」と考えたほうが改善につながるし、買い物そのものを楽しめますよ。














































