段ボール箱を持つ女性

ミニマルな日常

持ち物も頭の中もスッキリさせてスムーズに退職できた話。

読者からいただいた、仕事に関するお便りを2通紹介します。

内容:

1)スムーズに退職しできた話

2)仕事イコールお金を稼ぐことだと思っていた話

3)エッセオンラインに新しい記事を書きました(by 筆子)

まず、この春、40年勤めた仕事を定年退職したTさんのお便りです。



生活や環境の変化にうまく対応できた

件名:スムーズに退職できました

筆子さん、こんにちは。

以前に何度かメールを記事に掲載していただきありがとうございました。

3月末をもって40年務めた仕事を退職しました。

退職に際して、筆子さんのブログを読んでいたおかげで、生活や環境の変化を楽に乗り越えられました。

今日はそのお礼&ご報告です。

私が取り組んだ退職準備は2点です。





1)職場の後片付け

退職の約半年前から「職場のものは基本全捨て」でのぞみましたので、引継ぎが終わるたびに紙媒体やファイルは処分し、仕事の資料や道具はゆずったり捨てたり・・を進めました

家に持って帰るものは「one in one out(ワンインワンアウト)」を心がけ、ペン1本でも家にあるものをまず捨ててから持って帰るようにしました。

だいたい95%→捨て、3%→ゆずり、2%→持ち帰りました

2)家の片付け

在宅時間が今までと比べものにならないくらい長くなるので、家の中に自分が日中過ごす場所をつくるため不要な家具を処分し、家で着る服を見直して、着ていて気分がよくない服は捨てました。

1年前から仕事着を新しく買わないようにして数を減らしました。

3月31日をもって役目を終えた仕事着(服・バッグ・靴)はすべて売却か廃棄しました。

モーニングページの活用

順調に準備が進んだのは、毎日のモーニングノートのおかげです。

忙しい中での退職準備ですが、毎朝「今日はこうしよう」とノートを書くことで頭の中を整理して少しずつ動くことができました。

筆子さんも常におっしゃっていますが「少しでも身体を動かせば必ず終わる」のですね。

ああしたい、こうしたいと思っているだけでは何も変わりませんが、1日1個でも捨て続ければ、気が付けば退職準備はできていました。

3月31日、最後の出勤日はいつもと変わらず仕事をして、退勤する時は4色ボールペン1本と印鑑をバッグにポンと入れて、さっきまで履いていた職場用のスニーカーを靴袋にいれて、それで「お世話になりました~」と挨拶して帰りました。

同じく3月で退職する男性は、いくつもの段ボール箱に私物やファイルを詰めて、せっせと駐車場へ運んでいたので、ほぼ手ぶらで帰る私を見てキツネにつままれたような顔でぽか~んとしていました。

私は「あの私物の詰まった段ボールを家の中に運ぶのたいへんだろうな」と思いましたが、他人は他人です。他人の価値観は尊重します。

新しい生活

自由に時間が使える生活を得て、まずは40年でたまった疲れを癒そうと思っていますが、健康保険の切り替えとか、後回しにしてきた家の水回りのリフォームとか、なんやかんやと思っていたより忙しい時間を過ごしていますが

モーニングノートを書きながらToDoリストを作る習慣のおかげで、あわてることなく新しい生活のリズムができつつあります。

筆子さんのブログや本に出会って得たものを実践することにより、私の暮らしは大きく前向きに変わりました。

退職という節目も無事に超えることができ感謝でいっぱいです。

これからも筆子さんの発信されるメッセージを楽しみにしています。

コロナ禍ですが、お体に気を付けてご活躍ください! ありがとうございました。

Tさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

いつもブログを読んでいただき、うれしいです。

さて、勤続40年、おつかれさまでした。

40年勤め上げた仕事をやめた人の心境は、想像することしかできませんが、1つの節目を迎えることができて、大きな達成感を感じているかもしれませんね。

シンプルライフにしていたせいで、スムーズに退職できてよかったです。

メールを拝見していると、用意周到ですね。Tさんは、まじめで几帳面な方なのでしょう。

同じ日にやめた男性は、たくさん物を持ち帰ったそうですが、Tさんがやっていた仕事って物がたまる職種なんでしょうか?

仕事をやめたら、その仕事に関するものなんて、もう何もいらないですよね。

それでは、Tさん、これからは新しい生活を楽しんでください。

どうぞお元気で。

60歳以降は可能性に満ちている「人生の第3幕」ジェーン・フォンダ(TED)

次は、Kさんのお便りです。記事の感想をいただきました。

仕事イコールお金を稼ぐことだと思っていた

件名:「仕事をやめて専業主婦になった私に対する周りの反応。」感想

今日の記事を読んで、伝えたい話を思い出したので、お便りします。

私もお金へのこだわりが強く、時間はなるべくお金を稼ぐことに使わなければならない、といった強迫観念があった時期がありました。

つまり、「仕事」=「お金になる行動」だったのです。

考えを変えるきっかけの一つとなったのが、アルボムッレ・スマナサーラ著『一生、仕事で悩まないためのブッダの教え』の第4話「お金を稼ぐことだけが仕事ではない」でした。

ここでは、仕事は生きていくために必要なすべての行為だ、と定義しています。

ミミズが生きていくために、誰か食べ物を口に突っ込んでくれるだろうか? という問いには笑ってしまいました。

この本を読んで、何か考え方の土台が変わってしまいました。

敢えて言ってみれば、ミミズが生きてくためにがんばってるんだから、しょうがないなあ、お金にならないなんて文句言ってないで、やることをやっていくだけだなあ、という感じでしょうか。

当たり前だけど、お金にはならないけど大切なことなんて、たくさんありますよね。

私は、建てた家に引っ越してからよけいに、家を居心地良くしておくことはとても大切なことだと感じるようになりました。ステイホームの今なら、なおさらですよね。

気分良くいるだけで、家族もきっと少しは気分良くなるだろうから(少なくとも新たなストレスは増やさないだろうし)、これだって大切なことですよね。

Kさん、こんにちは。お便りありがとうございます。

こちらの記事、読んでくださったのですね⇒仕事をやめて専業主婦になった私に対する周りの反応。

そうですね。居心地のいい家にするために、あれこれ尽力するのは大事な仕事です。

私が若いころは、「誰が食わせてやってると思ってるんだ」とか、「誰のおかげで生きていると思ってるんだ」と、ご主人が専業主婦である妻に言うことがあったようでした。

実際にそんな現場を見たわけではありませんが、ドラマや小説にそういうシーンが出てきたし、よく耳にしました。

いまの若い男性はそんなことを言わないと思いますけどね。

こういう言葉を言ってしまうのも、お金を稼ぐことだけが仕事だと思っているからです。

実際は、誰かが家の中や子供の管理をしてくれるから、ご主人が朝早くから、夜遅くまで家をあけることができるわけです。

資本主義の世の中なので、どうしてもお金の価値が過大評価されがちですよね。

お金に執着しすぎると、それはそれで不幸になるので、気をつけたいものです。

それでは、Kさん、これからもお元気でお過ごしください。

Kさんのお便りに出てくる本をリンクしておきます。

水切りカゴを使わない生活

エッセオンラインにて新しい記事が掲載されましたので、お知らせします。

50代から水きりカゴを使わない生活に。4つのメリットと便利な代用品 | ESSEonline(エッセ オンライン)

よかったら読んでください。

水切りカゴのかわりにスポンジワイプを使っている写真もついています。

エッセオンラインには、50代むけに記事を書いてくれと言われてるんですけど、これがけっこう難しいです。

シンプルライフに年齢は関係ありませんから。

確かに、生活が落ち着いてきたほうが、物は減らしやすいけれど、現役バリバリで、忙しくて生活がごちゃごちゃになっている人ほど、シンプルに考える恩恵があると思います。

もし何か、書いてほしいトピックなどありましたら、教えてくださいね。

******

私は新卒で入った会社を7年半でやめましたが、これが1つの会社に勤めた最長記録です。

大勢の人に向けてブログを書き始めたのが、2012年の今ごろなので、毎日ブログを書く生活のほうが、会社づとめよりも長くなりつつあります。

それではあなたも、質問や感想などありましたら、お気軽にお寄せください。

お待ちしています。





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