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お金を貯めるために、節約をがんばったり、無駄な物を買わない挑戦をしてみたが、うまくできない、続かない。それどころか、がまんしすぎて爆発し、本や洋服をバカみたいに買ってしまった。
このようにリバウンドしたときの気持ちの立て直し方や立ち直るためにするべきことを7つに分けて紹介します。
リバウンドしたあと、そのままずるずると元の無駄遣い生活に戻ってしまうのは避けたいですね。
1.リバウンドはある。だから別にいい
「これからは無駄遣いしない」と決め、いろいろ対策を立てて、取り組み始めても、リバウンドすることはよくあります。
なぜなら、人間は感情の生き物であり、気分にムラがあるからです。
しかも、ふつうの大人はお金のことばかり、朝から晩まで考えているわけにはいきません。ほかにも考えるべきこと、やるべきことがたくさんあるため、ふとしたすきに、うっかり買い物をしてしまうことは充分考えられます。
ですから、リバウンドしたら、「あ、ちょっと失敗しちゃった」とか「私って人間らしいなあ」と考えて、それはそれでよし、とすればいいのです。
一番まずいのは、「なぜ、私はこんな簡単なことができないの?」と強い自己嫌悪に陥ることです。
まじめな人、完璧主義の人ほど、できなかったことにフォーカスして、よけいなストレスを抱え込みます。もちろんセルフイメージも落ちます。
自己嫌悪を感じたところで、状況は全くよくなりません。
いちいち、「なぜ、こんなことができないの?」と自分を責めるクセがある人は、できたことに光を当ててください。いくら責めても何もいいことありません。
完璧主義の手放し方⇒完璧主義を克服する7つの具体的な方法。
買わない挑戦って何? という人はこちらから⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。
2.本当の目的は何だったのか?
節約や買わない挑戦を始めたとき、何か目的があったはずです。
やりたいことや買いたいものがあったからこそ、お金を貯め始めたのです。その目的を再確認してください。
ショッピングをセーブすることは目的を達成するための手段にすぎません。
しかし、やっているうちに、「その手段を達成することこそが、最優先事項なんだ」という気分になってしまう人がたくさんいます。
優先順位が入れ替わるのです。
だから、その「最優先事項(この場合は節約、買わないこと)」でつまづき、リバウンドすると、ものすごく大きなダメージを受けてしまいます。
しかし、節約は手段にすぎないのですから、もしそれがうまくいかなかったら、ちょっとやり方を変えるとか、別の手段を用いるとかすればいいだけです。
ここですべてをあきらめ、やめてしまうと、本来のゴールから大きく遠のくことになります。
「何のための節約なのか?」を思い出してください。
こちらにも節約のワナを書いています⇒節約のやりすぎでかえって不幸になってしまう5つのケース
3.リバウンドした理由を分析
今回、いったい何が原因でつまづいてしまったのでしょうか?
その理由を自分なりに分析します。
しなくていい買い物の一番の理由はストレスやマイナス感情だと思います。嫌なことが続いたり、孤独で寂しいと、買い物をして気晴らししたいと思ってしまうのです。
「もともとやり方に無理があった」なんて理由もあるでしょう。
さらに、外的状況をまったく考慮に入れていないと、うまくお金を貯められません。家族の動向を考えに入れず、無理な挑戦をしていたのかもしれません。
人の影響を受けて、いらない物を買ってしまった可能性もあります。
人が買い物をする理由はさまざまですが、かなりの部分、他人に影響を受けて物を買っています。
ほかの人と同じように(世間並みに)暮らしたい、とか、友だちが持っているから自分も持ちたい、とか、たまたまショッピングサイトを見ていたら、高評価のレビューがついていたから、とか。
誕生日やクリスマスに贈り物をするのも、ほかの人がやっているからです。もし周囲の人が誰一人として、贈り物をしなかったら、自分だってしないでしょう。
自分なりに、挫折した原因やリバウンドポイントを洗い出し、次につなげていきます。
4.理想の買い物について考えてみる
「これから節約しよう!」と決めることは、いまの自分の買い物の仕方はよくないから改善しよう、と思うことです。
では、自分にとって、理想の買い物とはなんでしょうか?
ここを考えてみてください。
到達点のイメージがないと、自分がそこに向かっているのかどうか自分でもよくわかりません。「とにかく無駄遣いしない、お金を使わない」と思って、ただただ節約に励んでいても、未来の展望がないため、ほどなく、つらい、悲しい、つまらない、と思ってしまいます。
私が考える理想の買い物はこうです。
何かを買う前も、買っているときも、買ったあとも楽しい。
買う前はたいてい楽しいものです。
しかし、場合によっては、なんだか切羽詰った気持ちになっていたり、「買わなきゃいけない」と義務感を感じていたり、選ぶのに苦労していたり、頭の中が空白で、何も考えていなかったり、なんてこともあるでしょう。
買っているときも、多くの場合楽しいです。
しかし、ここでもまた、お金を払っているすでにそのときに罪悪感を感じていたり、クレジットカードの請求の恐怖でドキドキしていたり、「買わなきゃよかった、失敗したかもしれない」なんて思うこともあります。
一番問題が多いのは、買ったあとです。かつての私は、買ったあと、満足感を感じるのは数時間から数日、ということがよくありました。
本や雑誌は買ってすぐに読まないことが多々ありました。すでに読むべき本が家にたくさんあったからです。定期購読していた英文雑誌なんて完全に積ん読でした。
頒布会で買っていたパジャマやソックスは、何年も新品のまま放置されました。これまた、数が多いからです。その日、身につけるパジャマやソックスはすでに充分すぎるほどあったので、新品の出番がなかったのです。
こういう物の買い方は、現在の私には、理想の買い物の真逆にあります。
買った物すべてが時間の経過とともにガラクタとなり、断捨離するしかなくなるのですから。
買ったあと、すぐに喜んで使うことができ、なおかつ、何らかの理由で満足できるものを買う、そうした買い物をしたいと思っています。
こうして考えると、私もまだまだ、あまり理想的でない買い物をすることがあります。
私が考える理想の買い物の具体例は、子供のときの遠足のおやつの買い物です。
500円の制限金額がもうけられ、そこから、自分が好きなおやつをできるだけたくさん買う。買う前も楽しかったし、買っているときも楽しかったし、買ったあとも、楽しんでおやつを食べました。
遠足でどこに行ったとか、何をしたとか、そういうことはいっさい覚えていないのに、遠足のおやつの買い物にまつわるポジティブな感情だけは50年近くたった今も覚えています。
この買い物が楽しかったのは、金額や種類に制限があったからかもしれません。
5.消費することではなく作り出すことにフォーカスする
買い物依存ぎみの人は、心の空白を埋めるためにショッピングをする傾向があります。
他ならぬ私がそうでした⇒何があなたを買い物に走らせるのか? 私の買い物が止まらなかった5つの理由
もしそうなら、消費することばかりを考えず、何かを作り出すほうにフォーカスしてみてはどうでしょうか?
作り出すのは形のあるものばかりとは限りません。行動やサービスなど、目には見えないことでもいいのです。何かを生み出す、もたらすことを意識すると、自分の人生には、買い物以外にもやることがある、と気づくでしょう。
ショッピング以外のことにやりがいを感じるようになると、心の空白も次第に埋まっていきます。
べつに、心の中にぽっかり穴なんてあいていないよ、と思う人はよいですが、「虚ろな気持ちを埋めるために買い物してるのかも?」と思うなら、何かを生み出す方向にシフトしてみましょう。すると、わりと簡単に日々が充実します。
買い物以外にやりたいことはないか、一度考えてみてください。
以前も書きましたが、死ぬ前に「ああ、思う存分買い物できて幸せだった」と思う人はそんなにいないはずです。
本当は別にやりたことがあるのに、なぜか、それをやらず、物を買うことで心の穴を埋めている人がたくさんいます。
6.買ってしまったものを分析する
「わ~、なんだかわからないけど、たくさん服買っちゃったー」で終わらせてはいけません。
どこで何をどれぐらい買って、お金はどうやって払って、買った物は今どこにあって、自分はどんなふうに活用しているのか、または活用していないのか、調べてください。
私がクレジットカードで、どうでもいい物を買い過ぎていたときは、いちいち買った物のことを細かく振り返ることはありませんでした。
何しろ、どんぶり勘定ですから。しかし、こうした態度では、お金はなくなる一方です。
なかったことにしたい買い物でも、なかったことにはできません。それよりは、その失敗から学ぶべきなのです。
「今さら考えても仕方がない、考えたくもない」と思うかもしれませんが、一度、買ったものと値段を紙に書き出してください。
するといろいろな気付きがあるでしょう。書き出すと3番のリバウンドした理由の分析もやりやすいです。
これは状況を明らかにする作業であり、自分を責めるためにするのではありません。私がクレジットカードを使うのをやめて、現金を使うようにしたのも、カードで買ったものの明細がすごく長くなるのを見るのにうんざりしたからです。
買い物の振り返りはめんどくさいし、心理的に抵抗を感じるかもしれませんが、一度自分の行動を視覚化してください。
リストアップすれば、買ったけれど忘れていたものを発見することもできます。意識の上にのぼれば、それを有効活用する方法を思いつくかもしれません。
なかったことにして、クローゼットや押入れの中に物を押し込むのはひじょうにまずい選択です。
7.また始める
6番まで読んで、いろいろ考えたり、紙に書いたりしたら、また節約や買わない挑戦を始めます。
もちろん、考えた結果、「自分には節約は合わない」という結論に至ったら、すっぱりやめて、別の方法でお金を貯めることにしてもいいです。
お金を貯めることをやめてしまっても問題ありません。自分で考えた末、出した結論ならば。
ですが、「やっぱり節約したい」「買わない挑戦を続けたい」と思うなら、またやり始めます。
失敗を踏まえて、少し違うやり方をしてみましょう。買わない挑戦なら、チャレンジする期間を短くしたり、特定の物だけ挑戦してみたり。
先取り貯金がうまくいかないなら、袋分けをやってみたり。家計簿を書くのに挫折したら、支出だけおおまかにメモしたり、という具合です。
節約のやり方いろいろ⇒今この瞬間から貯める。ズボラな主婦にもできるシンプルな節約術11選。
ポイントは前とはちょっとだけやり方を変えることです。
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今回は節約や買わない挑戦に挫折したときの立ち直り方をお伝えしました。個人的には、買わない挑戦はとてもいいチャレンジだと思っていますが、これが合わない人もいるでしょう。
自分に合った方法で楽しくお金を貯めてください。