白いタンス

ミニマルな日常

部屋の片付けができない人にすすめたい9つの小さなアイデア。

物がいっぱいあって落ち着かないけど、なかなか片付けることもできない。

そんな人のために、やってみると、家がきれいになっていくごく簡単なアクションプランを9個紹介します。

どれでもいいので、自分にもできそうなことを、きょう1つだけやってみてください。

小さな行動が大きな違いを生みだします。



1.ハンガーの数を減らす

服が多い人は、たぶんハンガーが多すぎるのです。

先にハンガーの数を減らしてください。

いま、収納力をあげるハンガーがあります。こういう特殊なハンガーから断捨離するといいと思います。

クローゼットのバーにひっかけて、バーを2倍にする(つまり2本になる)収納グッズもあります。

映画の衣装さんや、スタイリストの仕事場ならたくさんの服が必要かもしれません。しかし、一般人が、そこまで服をつるす必要があるのでしょうか?

ついでに、フックも見直してください。S字フックとかドアフックとかこちらもいろいろあります。

このような物を使って、すきまというすきまを収納に使うと、きれいに保つのが大変なのです。

私も以前、フックでぶらさげれば、部屋がすっきりする、と思っていた時期があります。

わたしが特に好きだったのはマグネットフックでした。重い物をぶらさげると、フックがずり下がって、これはこれでストレスでしたね。

2.飾りを間引きする

インテリアの見栄えをよくするために、物を飾る人は、飾りすぎていないか、見直してください。

ふだんはすっかり見慣れているので、写真にとってみるとよいです。

たとえば、私の母は、座敷(床の間のある部屋)にある食器棚の上にこんなふうに置物を並べています(2014年当時)、

食器棚

猫が多すぎます。

置物はたくさん飾ればいいってものではありません。本当に気に入っているものを1つか2つだけ並べると、素敵なインテリアのアクセントになるのです。

物を飾ることが好きな人は、今すぐ、以下の場所をチェックしてください。

●玄関
●洗面所
●リビングルーム
●その他のディスプレイエリア

たくさん飾りすぎていると思ったら、間引きを検討してください。

こちらも読んでください⇒センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

3.捨てる先を見つける

「捨てたあと、どこに持っていったらいいのかわからないから」といって、いつまでも捨てない人がいます。

そういう人は、先に捨てる場所を見つけてください。

ごみ収集日とか、粗大ごみの持って行き先、寄付する場所などです。

インターネットがあるので、昔に比べると探しやすくなりました。

ゴミの分別がよくわからない人も、自治体のホームページを見れば、すぐにわかります。

調べたことはノートに書いておいてください。

次に捨てたいと思ったとき、すぐに捨てられます。





4.思い出の品を写真にとってみる

なんとなく取ってある思い出の品を引っ張り出して見てみます。

写真を残し、現物は捨てられないか、検討してください。

私は母からもらった絵手紙を整理したとき、3つに分けました。

1)残す(厳選)
2)写真にとって捨てる
3)そのまま捨てる

似たような絵手紙がたくさんあったので、全部取っておく必要はないと思ったのです。

今、携帯電話やスマホで簡単に写真を撮影できます。デジタル化すればいいわけです。

コレクションも、べつに現物をすべて持っている必要はないと思います。

とりあえず、写真にとってください。

あまりに数が多くて、写真をとるのも大変な場合、たぶん捨てる気になります。

思い出の品を日常生活に活用させる方法⇒実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

5.ホットスポットを2分片付けるのを1週間続ける

ホットスポットとは、とくにガラクタがたまりやすい問題エリアです。

ここを毎日2分だけでいいので片付けて、これを1週間続けてください。

とにかくぐしゃぐしゃゾーンがきれいになった様子を毎日、網膜に焼き付けるのです。

ホットスポットの説明はこちら⇒これならもうリバウンドしない、断捨離習慣を身につける7つの秘訣 「5.ホットスポットをつぶす」をお読みください。

ホットスポットの例⇒片付け上手はチェックしている、ガラクタが引き寄せられる5つのホットスポット。

もともとはフライレディの片付けプランに出てくる言葉です⇒汚家脱出計画。31日でものにする小さな片付け習慣(2) 「6日目:ホットスポット(汚くなりがちなところ)を片付ける」のところです。

フライレディは朝と晩の1日、2回、ホットスポットを片付けるように言っていますが、べつに1日1回でいいし、時間もいつでもいいです。

ただ、毎日同じ時間にやったほうが習慣になりやすいです。

6.買い置きをやめてみる

ふだんストックするのが当たり前になっている物から1つ選んで、買い置きをするのをやめてください。

家にたくさんあるのに、また買うから、物が増えるのです。この悪循環を断ち切ります。

人によって、買い置きする物はさまざまです。

お菓子、お茶、紅茶、レトルト食品、調味料、ビールといった食料品もあれば、バッテリー、紙おむつ、ヘアカラー、シャンプー、トイレットペーパーといった日用品もあります。パンストやソックスなど衣料品を買い置きする人もいるでしょう。

私の夫は歯磨き粉や洗剤、ゴミ袋の買い置きが好きです。

彼の心理は、「どうせ使うんだから安いときに買っておこう」なのだと思います。そのため我が家の狭いユーティリティルームはこんなふうになっています。

ユーティリティエリア

キッチンやバスルームの流しの下も、用途不明の住宅用洗剤のストックがあります。もう何年も前からあるものも。

買い置きが好きな人は、安売りが好きな可能性もあります。

客観的な目で見て、ストックしすぎている、と思うものがあったら、それが買い置きをやめるターゲットアイテムです。

ストックを持ちすぎるのはお得ではない、と私は考えています⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない

調味料の買い置きが多い人は、この記事を読んでみてください⇒物を減らすコツはこんな発想の転換にあった~山本ふみこさんに学ぶ

7.心の整理をする

心配ごとやわだかまりで、脳内や心の中がぐちゃぐちゃだと部屋も汚くなります。

気になっていることをすべてノートに書きだしてください。箇条書きでOKです。

かなりすっきりできます。書き出したことの中に、今すぐどうにかできそうなことがあったら、1つだけでいいのでやって、処理してください。

もっときっちり脳内の整理をしたい人には、ブレインダンプがおすすめです⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

モーニングページも効果的です⇒モーニングページの書き方、やり方を教えてほしいという質問の回答。

モーニングページはどのぐらいの時間をかけて書いていますか、という質問をもらいました。私はだいたい30分~45分で書いています。

提唱者のジュリア・キャメロンは20分と言っていたと思います。

「30分がもったいなくて書けない」という人は、別に5分でもいいのです。朝、5分だけ、心にひっかかっていることを、だだっと書いてみてください。この習慣は、心の断捨離にとても効果的です。

8.原因探し

以下の3つについて、どこまでも掘り下げて考えてください。

1)なぜ自分の家には、物が多いのか?

2)なぜ自分の家には、使っていない物がこんなにあるのか?

3)なぜ私は使っていない物をいつまでも捨てないのか?

上の質問が漠然としすぎていて、答えにくいときは、特定の物について考えてもいいです。

たとえば、

1)なぜ自分の家には、服が多いのか?

2)なぜ自分の家には、誰も着ない服がこんなにあるのか?

3)なぜ私は、着ない服をいつまでも捨てないのか?

「うち、物が多いのよね~。ははは」で止まっているから、いつまでたっても物が減らないのです。

物が多い、ではどうしたらいいのか、と対策を立てるときに、物が多い理由がわかっていれば、より効果的な解決法を見い出すことができます。

自分の思いついた理由が、正しかろうが、間違っていようがかまいません。

一步掘り下げて理由探しをするところに意義があります。

9.ガラクタを溜め込んで失ったものと得たものについて考える

家の中にたくさんあるガラクタを放置することによって、何を失っているのか、逆に得ているのか考えてください。

失ったものはたくさんあります。ざっと考えても、

– それを買うのに要した時間(買う前のリサーチ時間も含みます)とお金と労力

– メンテナンスに使っている時間(片付けや掃除、断捨離や探しものに使っている時間)とお金(家賃、家具や収納雑貨代)と労力

見た目のごちゃごちゃが及ぼすストレスのせいで、心身の健康も奪われているでしょう。

楽天市場の購入履歴を見て、買ったはいいが無駄にした物の代金を足し算してもいいです。

失っているものとは、つまりコストです。

それだけのコストを投入して、自分が手にいれたものも考えてください。

買うとき楽しかった、1週間ぐらいは使った、友だちよりいち早く買えて自慢できた、「おしゃれな物がいっぱいで素敵なお住いね~」と言われて誇らしかった、などなど、いろいろあると思います。

今後の人生で、どちらを手にしたいか考えてみると、きっと片付ける気になるでしょう。

少なくとも買い物の仕方は変わるんじゃないでしょうか。

******

今回はやる気の出ない人にむけて、部屋が片付いていく、ちょっとした行動を9つ紹介しました。 なかでも心の中を整理したり、マインドセットを整えることは、とても重要です。

ガンジーやマザー・テレサが言っているように、信念が思考を変え、思考が言葉を変え、言葉が行動を変え、行動が習慣を変えます。

習慣が変われば、人生が変わります。もちろん、部屋だってきれいになります。





地道にクローゼットの中を整理するプロジェクト開始:ミニマリストへの道(98)前のページ

節約や買わない挑戦で挫折したときの気持ちの立て直し方。次のページ小銭入れ

ピックアップ記事

  1. いつか使うかもしれない、と思うものを本当に使う方法、あるいは見切りをつける方法。…
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  4. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…
  5. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…

関連記事

  1. 目覚まし時計

    ミニマルな日常

    時間の使い方を考えるヒント:時間管理に関する記事のまとめ

    時間をうまく使う方法を書いた記事をまとめました。2017年の春…

  2. 窓ガラスふき

    ミニマルな日常

    掃除好きになりたい人に伝えたい、掃除の意外なメリット5つ。

    掃除を好きになりたい方法を探している人のために、掃除のメリットを5つ紹…

  3. 窓

    ミニマルな日常

    物を減らして引っ越しをしシンプルライフを実現。

    読者のお便りを紹介します。今回は6月10日頃いただいたメールを…

  4. 図書館

    ミニマルな日常

    本は貴重な文化財だから捨てるべきではない、という意見に私が思うこと。

    本の断捨離に関する質問に回答します。本は大事なものだから捨てな…

  5. シンクの中の汚れ物

    ミニマルな日常

    キッチンにある9つのストレスの元。すべて取り除けば、もっと快適に炊事ができる。

    キッチンにあるストレスの元を9つ紹介します。家族のために、女性…

  6. 北欧風ティーカップ

    ミニマルな日常

    かわいいものを集めすぎてしまいました。どうやって片付けたらいいですか?

    ときめくものがたくさんある読者、マカロンさんの質問に返信します。かわい…

新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。

 

8割捨てればお金が貯まる・バナー

ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,813人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. タイニーハウス
  2. 黒いバッグを持つ人
  3. 庭いじりする人
  4. コーヒードリンク
  5. 電子書籍を読む女性
  6. 1つ
  7. ガラクタの中にいる女性
  8. 通帳を見ている女性。
  9. 片付けている人
  10. 引っ越し荷物の梱包

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック

 

1週間で8割捨てる技術
 
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. お金
  2. サンキューカード
  3. もう充分だと思っている人。
  4. 素朴なオーナメント
  5. 白いTシャツを着ている女性
  6. 小銭を取り出す人
  7. 紅茶
  8. 仕事にとりかかれない人。
  9. 悩む女性
  10. 自由な気分

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP