悩んでいる人

ミニマルな日常

最終更新日: 2023.02.8

汚部屋を片付ける決意が知らないうちにフェードアウト。元に戻るためにやるべきこと。

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年の始めに、「今年は汚部屋をきれいにする!」と固く決意して、家族にも宣言し、数日間は熱心に不用品を捨てても、いつのまにか、片付けなくなることがあります。

長年汚部屋に住んでいた人にとっては、「物を捨てないこと」「散らかしたままにすること」「大事な物も不用品も関係なくそのへんに積み重ねること」が、ふつうのこと(デフォルト状態)になっているので、いきなり新しい暮らし方に切り替えるのは難しいのです。

ふと気づくと、「あれ、最近、あんまり断捨離してないかも?」という状態になるのはよくあることです。

そんな状態に陥ってしまったとき、うまく軌道修正をする方法を5つ紹介します。



1.現状に気づく

最初にすべきことは、片付けをしていない現状に気づくことです。

今、どんな状態なのか自覚していないと何も改善できません。

これまで何度も片付けが頓挫している人は、軌道からはずれたときにすぐに気付けるように、片付け日記のようなものをつけ始めてください。

ふつうの日記でもいいですし⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています

日々のスケジュールを書いている手帳や家計簿に、週に1度ぐらい、「今週の片付け」に関して、簡単に記録することをおすすめします。

自分で自分の状況を客観的に見ることができれば、本心から汚部屋を脱出したいと思っているのであれば、誰に言われなくても、軌道修正できます。





2.計画を立てる

どんなことも、計画を立てたほうがうまくできると私は考えていますが、汚部屋や実家の片付けは、プランなくしてはできません。

汚部屋の片付けは、自分が長年放置していた問題を解決することです。

何も考えず、いきなり問題にタックルしても、失敗します。何も考えずに、気が向いたときだけ、テーブルの上にあるものを気ままに捨てて成功するぐらいなら、とうの昔に部屋はきれいになっています。

計画といっても、複雑で詳細なものである必要はありません。ちょっとした心積もりで十分です。

こんなことを考えてみよう

・自分がもっとも解決したい問題は何か

汚部屋を抜け出したいのですから、あなたが最優先で解決したい問題は、汚部屋の片付けになると思います。もし、部屋を片付けなきゃいけない」と切実に感じられないときは、これからどんな生活をしていきたいか未来を思い描いてください。

どんな生活になったらいいのか、どんな状態を手に入れたいのか?

自分の中に「どうしても汚部屋をきれいにしたい」とか、「どうしても、実家を片付けたい」という気持ちがないと、片付けは進みません。

・その問題を解決するために、どんなことをすべきか?

理想の生活を手にするために、何をすべきか考えてください。

どんなステップを取るべきか? 今とは違う方法を試すべきではないか?

どんな行動をすれば、汚部屋から脱出できるか?

どんなことをしたら、現状に変化が生まれるか?

もし私が断捨離マスターなら、どんな行動をするだろう?

このようなことを考えて、明日から、いえ、今この時からどうするか考えて、計画を立ててください。

いつ、どこを、どんなふうに片付けていくか、決めましょう。

3.失敗から学べ

片付けが調子良く進んでいたら、途中でフェードアウトすることなく、今も、毎日、捨てていたはずです。

何かにつまづいたから、片付けをしなくなったのですから、どこでつまづいたのか考えて、その失敗から学びましょう。

たとえば、

・もともとの決意が自発的なものではなかった

・身のほど知らずの計画を立てていた(今まで、何も捨てたことがないのに、いきなり1000個捨てに挑戦するとか)

持たない暮らしに近づく1000個捨てチャレンジの楽しみ方。

・一気に片付けようとして、大量の物を部屋にぶちまけてしまった

・自分の責任なのに、誰かが家に物を持ち込む、誰かが散らかす、と人のせいにしていた。仕事が忙しいから片付けられない、部屋が狭すぎるから、片付けようがないと外的状況のせいにしていた。

・毎晩リセットするつもりが、ついドラマをずるずると見てしまってやれなかった

・メルカリに出品するつもりで、半年以上寝かせてしまった

・なんだかんだと先延ばししてしまった

こんなふうに、片付けがうまくいかないときは、何か要因があるので、今回うまくいかなかった体験から何かを学び取るようにしましょう。

たとえば、一気に片付けようとして失敗したなら、少しずつやればいいのです。

失敗した理由がさっぱりわからないときは、家族や友人など身近にいる人に聞いてください。

3.「もったいない」の再定義

何を捨てようとしても、「もったいない、まだ使える、いつか使える、何かに使える、誰かが使ってくれるかも、苦労して稼いだ自分のお金で買ったのに」などなど、頭の中で「もったいない」という言葉がぐるぐると回って何も捨てられないから、いつのまにか、不用品を捨てなくなった。

そんな人は、「もったいない」という概念について掘り下げて考えてください。

この記事が参考になるでしょう⇒捨てるのはなんだかもったいない、そう言って捨てない人におすすめの3つの考え方。

不用品を捨てることは、本当にもったいなくて罰当たりなことなのでしょうか?

そのまま使わず、ずっとしまっておくことや、ほこりにまみれさせておくことが、物やリソースを無駄にしないことなのでしょうか?

まだ使える新品だけど、使っていないマグを捨てるのはもったいないことかもしれません。

しかし、使いもしない物をたくさん持って、管理に時間や体力を使うことは、自分のリソースを無駄にすることです。

一度しかない人生を、セルフイメージが下がった状態で、汚部屋でもんもんとして暮らすのも、人生単位で見たら、かなりもったいないことですよね?

不用品を捨てるのが苦手な人にすすめる、全体像を見る練習。

頭から「もったいない」と思い込まず、一度、しっかり考えてください。

4.自分で区切りをつくる

捨てても捨ててもきれいにならない、やってもやっても終わらない。

こんな状況に嫌気がさして、なんとなく汚部屋の片付けをあきらめてしまうことがあります。

この場合は、自分で、区切りをつくりましょう。

いきなり部屋を100%きれいにする必要はありません。

まずは、ふだん自分がいる時間がとても長い場所から片付けてください。

人によっては、そこはベッドの上かもしれません。自室のテーブルの前かもしれません。キッチンのカウンターの前かもしれません。車の中かもしれません。

家の中でも、特に長時間、腰を落ち着ける場所があるはずです。まずは、そこだけをきれいにしようと決めれば、「捨てても捨てても終わらない」なんてことは起きません。

たくさん洋服を持っていても、本当に着るのは、そのうちの2割です、という話を以前書いたことがありますが⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です

ふだん自分が使う場所もたくさんありそうで、実は、いくつかのスペースに限定されると思います。

あちこち移動していたら落ち着きませんから。

ふだん自分がよく使う場所、定位置とも呼べる場所をきれいにすることから始めましょう。

そこがきれいになったら、別の場所、そこが終わったら、また別の場所、というように、きれいな場所を少しずつ広げていく陣取りゲームの要領でやっていけば、「終わらない~~」という焦りを感じないですみます。

5.練習だと思う

日々の片付けを、「一発勝負の本番だ」と思うのではなく、練習やリハーサルだと思ってください。

きょうちょっと失敗しても、明日、別のやり方で、もう少しうまくやれば、それだけ片付いた部屋に近づきます。

汚部屋に住んでいるということは、これまでは、「不用品は捨てたほうがいい」とは思っていなかったのです。

「もう誰も使わない物だけど、何かのために取っておこう」と、なんでもかんでもキープする生活を、何年も、人によっては何十年も続けてきたのです。

「不用品を捨てる」という行動もろくにやってこなかったのですから、いきなりうまくはできません。

捨てるとき、すごくドキドキするかもしれません。

しかし、回数を重ねるうちにうまくなっていきます。

何がガラクタなのか、わかるようになるし、「もったいない」と思っても、「いや、こういうふうに迷ってる時間がもったいない」と気持ちを切り替え、ささっと捨てられるようになります。

練習が必要なのです。

たとえ、今日、うまく捨てられなくても、あきらめてしまわず、1ミリでもいいから前に進むことを考えてください。

そうやって捨て続けると、判断も早くできるようになるし、「買い物して物を家に入れているから片付かへんのや」と、身をもってわかるようになります。

■関連記事もどうぞ⇒汚部屋脱出に効果的な7つの生活習慣~2023年年頭の決意。

*****

片付けがペースダウンして、このままやらなくなってしまいそう…… そんなときに、うまく軌道修正する方法をお伝えしました。

エネルギーが低下するときは、誰でもありますが、ずーっと低下しっぱなしということはないので、気を取り直して捨て始めてください。





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