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同居しているお義母さんが、片付けられない人で、困っているというお便りをいただきました。この記事で回答しますね。
同居している親が片付けられない問題
別の方からも、70代のお義母さんが、すき間というすき間を物で埋め、庭にも木や植物をいっぱい植えて、日当たりが悪くじめっとしている、すき間を埋める心理状態を知りたい、というメールをいただきました。
一方で、匿名さん(ハンドルネームでいいので名前ぐらい書いてきてください)、メールアドレスなしの人から、物があるのが気に食わない、スッキリしない、という気持ちから、親に断捨離を強いるのは、親の心を傷つけていることにお気づきください、というメールもいただきました。
いろいろな考え方があると思いますが、親はあかの他人ではないので、断捨離を勧めるのも、場合によってはよいことだと思います。
私の考えについてはこちらをお読みください⇒まだ元気で生きている親の家を片付ける4つの理由とは?
では、ちょっとお便りが長いのですが、そのままシェアします。ぴこさんからいただきました。
義実家が汚屋敷で困っています
いつもブログを楽しく拝見しております。
私事ですが、ブログを読んでいて我慢できなくなりメッセージを書いています。題名の通り、義実家が汚屋敷なのです。
私は20代で結婚し、主人の実家に住まわせてもらっています。今は主人の両親、私たち夫婦と3歳の子供の5人暮らしです。暮らし始めた当初は主人の姉も居ましたが、今は彼氏を追いかけアメリカにいます。
結婚の挨拶のときから、あまりの物の多さに主人の実家には驚きました。田舎なので大きな家に物が溢れていて、失礼ながらも「よくこんな所に人を招き入れれるな……」と思ってしまったほどです。
それから主人の仕事や金銭面、義父が私の実家での同居は「常識的にありえない」と言ったことなどで主人の実家に同居することになりました。
義父は仕事が忙しく、家にほとんどいません。主人の祖母(義父の母親)が近所で更に大きな一軒家に1人暮らしで痴呆もでているので、そちらと仕事と家業(農業)の合間に家に立ち寄るくらいです。
ちなみに祖母の家もかなりの汚屋敷です。
義母も働いていて、介護職なので時間はかなり不規則です。
そして物を溜め込む張本人です。物を把握できないが故に同じ調味料を買ってきたり(中途半端な量がいくつかある)100円均一などで収納用品や掃除道具を買ってきたり、誕生日でもないのに孫のおもちゃを買ってきたり。
訪問販売などにも弱く、誰も飲まない健康飲料を取り続けたり、「必要ない」と言いながらもダスキンをやめずに続けています。
家族の共有場所(玄関、キッチン、ダイニング等)に相談もなく収納用品を買ってきてサイズを測らないから使えない、または家族にとっては不便なんてこともあります。
ただ、物が溢れすぎて要らないものをまとめることもあるのです。それをどうするか?使っていない部屋に移動させて終了なのです!
義両親の寝室は、もはや義母一人の部屋になっていて義父はダイニングの長椅子で寝ています。義父の物を置いていた和室は義母と義姉の要らないものだらけで寝ることができません。
義姉も片付けられない人なのです!
そして義父は自分の場所を確保するために、義母や義姉の要らないものを倉庫に移します。倉庫は農機具などを置いていて、かなりの広さです。住んでいる家よりも大きいです。
そこも物でいっぱいなのです。
義父は過去にガラクタを捨てて家族に責められた経験があり、勝手には捨てないようです。
が、しかし、あまりの家の汚さに主人がキレたのです。
ある日、キッチンにゴキブリが3匹もいっぺんに出たのです。義母は「ゴキブリがいない家なんてない」と言って開き直り。主人は「ゴキブリがいたとしても出にくい、または出てもすぐに退治できるくらい片付ければいい」と怒り。
義母は「綺麗な水じゃないと飲めない」と言って十数万する浄水器を買ったり、「最近は空気が汚い」と言って十数万する空気清浄機を買ったりする人なのですが、衛生面に関してはよくわからないところがあります。(ちなみにどちらもアムウェイのものです。義母はアムウェイが好きなようです。)
そして主人がキッチンを片付け始めたのです。
腐った食品や6年前に賞味期限が切れたものが出てきました。45リットルの袋を3つほどまとめたところでとりあえず終了したのですが、私は不安があったので手出しはしませんでした。
そして不安は的中しました。
義母が「あれがない!これがない!」と騒ぎ出したのです。
とりあえず私は主人に謝るよう説得し、ゴミ袋から探し出してくるように言いました。そんな主人に義母は「片付けるのはいいけど、要らないと思うものをまとめてから私にチェックさせて」と言いました。
私は「一体何様のつもりなんだろう?」と思ってしまいました。
「忙しい、腰が痛い、時間がない、やろうとは思ってる、この家の収納が悪い」と言ってやらなかったのに。
そんなことを言いながら某ジャニーズを追いかけ1つのツアーで何度も日本各地に行ったりハワイに行ったり、深夜に車で移動して早朝から並んだりしているのに、家の片付けはできない。
そこで主人と私は「私たちとの生活より、物やジャニーズが大事なんだな」と思いました。もう疲れたのです。そして家を出ることにしました。
それを義父に伝えたところ、「わしは構わんけど、おばさん(義母)1人にしたら家はもっと酷くなるだろうな」と他人事のようでした。
「義母は義姉が帰ってきたら片付けてもらうと言っていた」と伝えると、「あいつ(義姉)も片付けなんかできるわけない。移動させて終わりだ」と。
全部わかってて、誰もどうにもできなくて、離れていくしかないのだとすれば、主人の家族はどうなるのでしょうか?
家を出ずに、もしくは家を出たとしても、私や主人が片付けるべきなんでしょうか?
この家の問題は物が多いことだけではないように思いますが、私に何かできることはあるんでしょうか?
どこにもぶつけられない思いを綴ってしまいました。もしお時間があれば、何かヒントを頂ければ幸いです。
長文で失礼いたしました。
ぴこさん、メールありがとうございます。
家族間の問題は、他人にはわからない部分があるし、お義父さん、お義母さん、ご主人それぞれにぴこさんとは違う言い分があるかと思います。
これから書くことは、このメールを読んで、何の利害関係もない他人の私が感じたことです。的外れかもしれませんが参考になれば幸いです。
提案:お義母さんに仕事を減らしてもらって家を片付けてもらう
義理のご両親やぴこさんの年齢が書かれていないのわかりませんが、お義父さんのお母さんがお一人暮らししているなら、お義父さんもお義母さんもまだお若いのかもしれませんね。
私(57歳)と同世代でしょうか?
お義父さんは自分のお母さんの世話と、家業と自分の仕事の3つをやっていて、大変ですね。しかも、ダイニングルームのソファで寝ているなんて。
お義母さんも、「少しは片付けたほうがいい」と自覚しているようなので、本人に片付けてもらえばいいと思います。
お義母さんは介護職だそうですから、その仕事をやめてもらうか、仕事の量を減らしてもらい、家事と家の片付けと、お祖母さん(お義父さんのお母さん)の世話に専念してもらってはどうでしょうか?
腰痛もあるそうなので。
お便りを拝見すると、ものすごく物がたまっていそうなので、片付けはフルタイム仕事になるかと思います。とても、家事と仕事の合間にはできないでしょう。家事だってけっこう大変ですから。
片付けとお祖母さんの世話の合間に、息抜きにジャニーズのコンサートに行ってもらえばいいのではないですか?
現在4人大人がいて、お義父さんは2つも仕事をしているし、ぴこさんのご主人も仕事をしているし、ぴこさんはお仕事されているのかどうかわかりませんが、生活費は充分あると思います。
家は持ち家でしょうし。
大きな家とさらにその家より大きな倉庫があるそうですが、そのように物をしまう場所があるとどんどんガラクタが増殖します。
おまけに、物を買うお金があるから、余計な物が増えます。
一度、生活のダウンサイズを、お義母さんに提案してはどうでしょうか?
このまま突き進んでしまうと、お義父さん、お義母さんが年をとったとき、とても暮らしにくくなります。
義理のお姉さんは帰ってこないかもしれないので、あてにしないほうがいいです。
たとえ、今は別居するにしても、後々は、ぴこさん夫婦がお義父さんとお義母さんの面倒をみることになります。その頃には、家のほぼ全域がガラクタで埋まっているかもしれません。
ガラクタ撤去に、人的、経済的コストがとてつもなくかかることでしょう。
まずは自分の気持ちを素直に告げる
もちろん、お義母さんに何かを言うと「人の生活に口出ししないでよ!」と罵倒されるかもしれないし、全く相手にされないかもしれません。
ですが、もしかしたら、「このままではまずいかな」とお義母さんも気づくかもしれません。
それに、もう家を出るつもりなのだから、多少波風がたってもどうってことはありません。
「どこにもぶつけられない思い」と書かれていますが、べつに自分の思ったことは、何でもお義母さんに言えばいいんじゃないでしょうか?
義理の娘といっても、一緒に暮らしている家族なんですから。家族じゃなくて、共同生活者の1人だったとしても、台所や玄関に物が多すぎて、生活に支障をきたしているなら、そのようにお義母さんに言うべきです。
言うだけでなくて、解決策も添えるといいでしょう。この場合は、「みんな捨てる」が解決策になると思いますが。私なら、「お義母さん、私がみんな捨ててあげるよ」と言うと思います。
そのように提案するのは、別に相手を傷つける行為だとか、嫁として出すぎたことだとか、そんなふうには思いません。
同居している家族、あるいは家をシェアしている者として、より住みよい家にするための提案があれば、口にするべきだと思います。
むしろだまっていると、それが不満になって、お義母さんをうらむ気持ちが生まれてしまいます。
関連⇒義理の両親の贈り物で子供のおもちゃがどんどん増える問題の解決法
メールを拝見した限りでは、みんなお義母さんに遠慮して、ふりまわされているようです。ふだんから、お義母さんに率直な気持ちを話していれば、突然ご主人が切れて、キッチンを断捨離することもなかったでしょう。
今のぴこさんにできることは、率直に自分の気持ちを伝えることではないでしょうか?
●空気が汚いのは、物が多すぎるからである。物を減らせば、家の衛生状態は改善できる。
●物が増えすぎて生活が不便になっている。
●家は、家族が休息したり、だんらんするところであり、不用品を置く倉庫ではない。
●家に物が多すぎるから、家族全員がストレスをかかえている。
●物をプラスするのではなく、マイナスすることで解決できる問題がたくさんある。
●いくら物をたくさん持っていても、取り出したいものをさっと取り出せないなら、物を持っていないのと同じことだ。
いずれも、常々、私がこのブログに書いていることです。こういうことを、折にふれてお義母さんに話してみては?
お義母さんは、ダスキンのような掃除グッズや、収納雑貨を買っているそうなので、片付けたいという気持ちはあると思います。
お義母さんも、家族が笑顔で暮らせる居心地のいい家に住みたいと願っているはずです。
ただ、物を減らせば解決する、ということを知らないだけなのかもしれません。そういう考え方があり、実際その方法で、快適に暮らしている人がたくさんいるんだ、ということを伝えてください。
この記事を読んでもらってもいいし、口頭で言えないなら、手紙を書いてもいいと思います。
べつに断捨離とは関係ない、育児に関する話でも、お義母さんに言われたことが「ちょっと違うな」と思ったら、「私はこういうふうに思っているのですが」と言ってください。
小さなことから、自分の気持ちを素直に言葉にする練習をしてください。誠意をもって話せば、相手も耳を傾けてくれます。
たとえ交渉が決裂したとしても、少なくとも、「どこにも気持ちをぶつけられない」と悩むことはなくなります。