ページに広告が含まれる場合があります。
私は去年(2014年)のクリスマスに白砂糖の摂取をほぼやめました。とはいえ、時々は、加工品を食べているので、全く食べないわけではありません。
ですが、昔のことを思うと、だいぶ甘い物の量が減りました。その結果、健康になったのかどうか、と聞かれると、「まだわからない」と答えるしかありません。もともと病気だったわけではないですから。
少なくとも現在、病気の症状はでていません。イライラすることも減りました。きょうは私が白砂糖をやめた経緯と、白砂糖が健康に及ぼす害についてお伝えします。
白砂糖をやめた経緯
一昨年の11月半ば、西式甲田療法をベースにした食事に変えたとき、基本的に甘いものを食べるのをやめました。砂糖抜きということです。
最初は厳格にやっていて、母が送ってくれた加工品の昆布や佃煮も、原材料の表示を見て、砂糖が入っていたら、よそにまわしていました。驚くことに、実にいろいろな商品に砂糖が入っているのです。
砂糖は食品の味や風味をよくしてくれます。また防腐剤の役割も果たします。砂糖と塩をうまい具合に混ぜれば、素材そのものの量はたいしたことのない、どちらかというと食品というより、化学的合成物質と呼んだほうがいい代物も、「おいしい食べ物」に様変わりしてしまうのです。
そのようにして、甘い物をやめていたのですが、そのうちだんだんルーズになって行きました。夏に日本に里帰りしたときは、ほぼふつうの食事をし、娘につきあってスターバックスに行って抹茶カプチーノを飲み、友達からもらったわらび餅を食べる、といった具合。
カナダに戻ってきてからも、ケーキなどは口にしないものの、人からいただいたチョコレートを食べたり、家族用に作ったマフィンも自分が一番たくさん食べたりしてました。
食事が乱れてきたので、「これはまずい」と思っていたところに、西式甲田療法の提唱者の甲田光雄先生の「白砂糖の害は恐ろしい―これを防ぐために」という本を読み、「ああ、やっぱり砂糖ってからだによくないな」と再認識し、白砂糖を台所から断捨離しました。中途半端に食べているとなかなかやめられない気がしたからです。
☆「白砂糖の害は恐ろしい」は初版が昭和47年のやや古い本です。こちらで入手可能です⇒少食健康生活サポートセンターさくら
アマゾンでは中古本が出ています。
甘いものは中毒になる
甘いものって、時々無償に食べたくなりますよね?砂糖をとると、脳の快感中枢が刺激され、エンドルフィンという物質が分泌されます。エンドルフィンは多幸感をもたらすと考えられている、別名、脳内麻薬です。
脳はこれを覚えていて、「甘いものを食べて、快感を味わいたい」と私たちに命令するので、人は別におなかがすいているわけでもないのに、甘いものを食べ過ぎてしまうのです。
最近の研究では砂糖には依存性があるという結果も出ています。
白砂糖がからだに及ぼす害
砂糖の中でも一番よくないのは、高度に精製されている白砂糖です。精製されすぎていて、食品というより薬に近いものです。
『マンガでわかる「西式甲田療法」』の101ページに、精製された白砂糖の弊害が12個書かれています。
そのうち7つを引用します。
・血糖値が上がる
・免疫力が落ちる
・体内のカルシウムを奪う
・体内のビタミン、ミネラルを奪う
・肝臓を悪くする
・動脈硬化になりやすい
・心筋梗塞になりやすい
この中から特に筆子が気になる害を説明します。
血糖値のアップダウン
どれも、あまりうれしくない結果ですが、血糖値があがってしまうのが一番よくないと思われます。
白砂糖の精製度が高いので、吸収が速く、インスリンの分泌が間に合わないので血糖値が急上昇します。
インスリンの量はいったん増えるとすぐには減らないので、こんどは低血糖になります。するとまた砂糖がほしくなります。
このように白砂糖は血糖を急激に上げたり下げたりして、体に負担を強いるのです。
ビタミンやカルシウムが不足すること
白砂糖が体内に入ると、体はビタミンやカルシウムなどを使ってブドウ糖に分解します。そのため砂糖を摂り過ぎると、ビタミンBが足りなくなり疲れやすくなります。
さらに砂糖は血液を酸性にするので、これを中和するためにカルシウムを使うので、ますますカルシウムが不足します。
低血糖やカルシウム不足はイライラを誘発します。最近、イライラする人が多いのは、通信機器の発達で、情報があふれ、生活のスピードが早くなり、ストレスの多い生活環境であるせいもあるでしょうが、白砂糖の摂り過ぎも関係あるのではないか、と筆子は感じています。
昔の人はこんなにたくさん白砂糖は食べていませんでしたから。私が子供のころのおやつは、ふかしイモや芋きり(乾燥させたさつまいも)が多かったです。現在市場に出ているようなお菓子は遠足に行ったときぐらいしか手にしませんでした。それも、おやつを買う金額の制限があったので、キャラメルなどをほんのちょっぴり食べていただけ。
実は、夫と娘は甘いものが好きで、夫は毎日のように、健康に気を使っている娘は週末に、甘いお菓子を食べています。
そして、2人とも筆子に比べて、すごく切れやすいのです。だから2人でよく喧嘩になります。もともとそういう性格なのかもしれないし、娘の場合はティーンエージャーで反抗期だから、ということもあるかもしれません。
ですが、私に言わせれば、2人とも何をそんなにイライラしているのか不思議なくらいです。
「お菓子の食べ過ぎでそうなるんだよ」、と言ってみましたが、2人とも「何、馬鹿なこと言ってるの」と相手にしてくれません。
免疫力の低下と虫歯
血糖値が不安定になることや、カルシウム不足も心配ですが、白砂糖の害のなかで、筆子が一番いやなのは、免疫力が落ちることです。免疫力が落ちるとあらゆる病気にかかりやすくなりますから。
また、リストには入れませんでしたが、虫歯になりやすいのも問題です。虫歯もひどくなると、あとあと大変なことになります。私、これは身を持って体験しています。
このように、白砂糖は、明らかに健康によくない食品なのです。しかし、砂糖を入れた食品のほうがよく売れるからメーカーは作り続けます。
筆子は、できるだけ健康でいたいので、自分で意識して、砂糖を控えようと思ったのです。
白砂糖の害を自覚していなかった私
こんなに白砂糖はからだに悪いのに、筆子は、数年前まであまり自覚しておらず、白砂糖を使って、たくさんお菓子を作っていました。
というのも、白砂糖の害があまり公には語られていなかったからです。この状況は今もさほど変わっていないかもしれません。甘いおやつは食文化に深く結びついているため、どちらかというとみんないいイメージを持っています。
人が楽しそうにおやつを食べているとき、「白砂糖ってからだに悪いよ」なんていうと、明らかに嫌われますよね?だから、筆子は家族にもあまり言いませんが、心の中では、「少し控えたほうが心穏やかに暮らせるんじゃないかな」と本気で思っています。
昔から、西洋のお誕生日やクリスマスにはケーキ、日本の法事には常用まんじゅう、お彼岸にはおはぎを食べることになっています。ですが、昔は、こういう特別な時だけ、甘いものを食していたのです。
ところが現在、多くの人は毎日のように甘いものを食べています。甘いほうが売れるから、メーカーが甘い食品をどんどん製造しているせいです。
☆こちらの記事では砂糖の製造工程と成分について書いています⇒健康への近道は砂糖をやめること、これ、本当です
☆砂糖を減らす方法はこちら⇒砂糖を減らすために今日からできる10のこと
*******
筆子はもう甘いものをたくさん食べる生活には戻ろうとは思っていません。甘いものをやめてからは、イライラしなくなっただけでなく、食事がおいしくなりました。にんじんやキャベツなど、野菜がすごく甘く感じられるようになったのです。
なんだか味覚がさえて、粗食でも、豊かな気持ちでいただいています。これはミニマリスト的にはうれしい収穫です。