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50代を迎えたら、物質的なものだけでなく、時間の使い方にも目を向けて生活を見直す必要があります。
時間は有限であり、年齢を重ねれば、持ち時間が少なくなってきます。
人生の最後は充実した時間を持ちたいですよね?
この記事では、今こそ見直したい時間の使い方を具体的に紹介します。最初に、なぜ、50歳になったら時間の使い方を見直すべきか説明しますね。
時間はあっという間に過ぎる(真実)
2023年の統計では日本の女性の平均寿命は約87歳、男性は約81歳です。しかし、健康寿命(日常生活に制限がない時間)は74歳ぐらいです。
こちらを参考にしました⇒【2023年最新】健康寿命とは?平均寿命との違いと日本のランキング – SDGsメディア『Spaceship Earth(スペースシップ・アース)』
ざっくり考えて、平均寿命から10年引いた年までは、50代のときと同じ感じで暮らせると思っていいでしょう。
もちろん個人差があるし、老後の制限も、たいしたことはないかもしれません。
私の母は、今、91歳ですが、今年の春、サービス付きの高齢者住宅に引っ越すまで、一人暮らしをしていました。
でも、50歳になったら、「この調子でいけるのはあと25年ぐらいか」と考えておくのが現実的ではないでしょうか?
25年は長いようですが、自分が25年前に何をしていたか考えると、あっという間に過ぎたと思いませんか?
私(現在65歳)は、25年前は娘を生んだばかりの頃で、子育てをしたせいもあって、本当に早く時間が過ぎました。
何も考えていないと、25年はあっという間に終わります。だからこそ、意識して時間を使うべきなのです。
では、ここから見直しポイントを5つ紹介します。
1.仕事
日本人は仕事する時間が長いと思います。いまだに残業が多くないでしょうか?
仕事が好きならいいのですが、仕事に時間を費やしすぎて、睡眠不足や疲労がたまっている、プライベートな時間を楽しめない、家族など大事な人たちと共に過ごす時間がとれない、ストレス増加、といった状況なら、少しずつ、仕事時間を減らしてください。
仕事しすぎない
残業を減らす、退勤時間を守る、休みの日まで出勤しない。これらを心がけて、仕事しすぎないようにしましょう。
職場によっては難しいかもしれませんが、自分の中で、「自分の時間を犠牲にして働くこと」が当たり前になっているだけかもしれないので、考え方を変えれば、働く時間を減らせます。
私も、ほんの5年ぐらい前は、長時間パソコンに向かってブログを書いていましたが、60歳過ぎてからは、かつての6割から5割の仕事時間にしようと日々、工夫しています。
副業・パート・アルバイトをやめてみる
本業だけでは収入が足りなくて、副業をしている人も多いかもしれませんが、数万円の収入より、精神的な余裕や、家族との時間の価値について考えてください。
今、インターネットを通じて副業しやすい時代ですが、何でもかんでもお金を稼ぐ活動に結びつける必要はありません。
ギリギリの生活をしているなら、副業をやめることはできないでしょうが、ある程度余裕があるなら、持たない暮らし(余計なものを買わない暮らし)にすれば、副業分ぐらいの収入は浮きます。
以前、死ぬ時はお金をゼロにする考え方を紹介しました⇒無駄な買い物をやめたらお金が余るようになった。このお金、どう使ったらいいでしょう?
お金の価値は、自分にとっては、死ぬ時にきれいさっぱりなくなります。
貯めすぎても仕方がないので、ほどほどの収入を目指し、余暇を楽しんだほうが人生が充実するのではないでしょうか?
2.家事
家事は切りがないため、完璧主義に陥ったり、行き当たりばったりにやっていると、時間を使いすぎてしまいます。
以下の工夫をして、ほどほどのところで切り上げましょう。
ものを置きすぎない
家の中にものがたくさんあると散らかりやすく、整理しにくく、掃除や整頓に追われる生活になります。
不用なものを手放してスッキリ暮らすほうが、家事を時短できます。
1人でやらない
すべてを自分でする必要はなく、家族と家事を分担します。
頼める人がいないときは、プロに頼んでみるのも1つの選択肢です。外注すれば、自分の時間を確保できます。
効率化の工夫をする
同じ献立をローテーションしたり、効率的に洗濯したり(頻繁に洗わない、アイロンをかけない、畳まない収納をするなど)、家事の時短をしましょう。
村川協子の「アイデア家事の本」で学んだ家事の効率化の3つの柱~ミニマリストへの道(24)
3.人付き合い
よい人間関係は人生を豊かにしてくれますが、負担になる関係もあります。このような付き合いを見直します。
付き合い方の見直し
現在の付き合い状況を確認し、本当に大切な人や、会いたい人との付き合いに比重を置くよう調整します。
その人の性格にもよりますが、浅く広い付き合いよりも、少数の深い関係を育てることが、より豊かな時間の過ごし方につながるのではないでしょうか?
SNSと距離を置く
SNSでのコミュニケーションに時間を使いすぎていないか確認しましょう。
SNSをチェックして、「いいね」を押すのがくせになっているだけで、実際は何ら実のある活動になっていないかもしれません。
オンラインでメッセージをやりとりするのも楽しいことですが、やりすぎて、リアルの付き合いがおろそかになっているとしたら、時間配分を間違えています。
対面で会ったり、直接話したりするほうを大切にすると生活の質があがります。
4.趣味と余暇
余暇の過ごし方や趣味に費やしている時間も見直しましょう。
かつては楽しいと思っていたことが、いつのまにか負担になっているかもしれません。
趣味の見直し
前は楽しかったけど、時間がたつうちに飽きてしまい、マンネリ化した。惰性で行っている。楽しさよりも義務感を感じている、仲間うちから変なプレッシャーを受けている。
そんな趣味をだらだら続けるのはやめましょう。
以前、アンティークの着物を買いすぎてしまう人の相談にのりましたが⇒捨てずに全部持っていよう、全部買わなければ。なぜ、そう思ってしまうのか?
着物やビンテージの食器、マスキングテープなどを集める系の趣味は、時間だけでなく、スペースやお金の負担を増やしているかもしれません。
今の自分の生活や価値観にあった趣味に時間を使ったほうが、ストレスがないし、充実感を得られます。
スケジュールに余白を持たせる
毎日予定が詰まっていると自分のための時間がなくなります。
本来楽しいはずの活動も、詰め込みすぎると、ノルマをこなしている感じになってきて楽しめません。
意図的に余白を作り、何もしない時間やぼーっとする時間を確保すると心の余裕が生まれます。
自分1人の時間を持つ5つの方法。時には他人の声や視線を断捨離する。
5.スマホ
スマホを見つめる時間が増えていないか調べましょう。
歩きスマホをしていて電車にはねられ死亡するという悲しいできごとが現実に起きるほど、スマホは中毒性があります。
この点を自覚して、スマホに費やす時間について考えてください。
制限をかける
通知をオフにしたり、使う時間を決めたりして無駄に費やす時間を減らします。
特に音が鳴る通知は気が散ってしまうので、サイレントな通知を利用したほうがいいでしょう。
デジタルデトックス
意識してデジタル機器から離れる時間を作ります。
夜寝る1時間前からはスクリーンを見ない、布団の中にスマホを持ち込まない、スマホを使わない場所を作るなど、デジタルデトックスは簡単にできます。
アナログな趣味を楽しむ時間を作るのもおすすめです。
スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす
有意義なことに時間を使う
現在、時間をどう使っているか調べ、しないほうがいい活動は手放し、空いた時間をもっと有意義なことに使いましょう。
私が大事だと思う活動は
・睡眠
十分な睡眠を確保することは、心身の健康に直結します。寝不足が続くと疲れがたまり、集中力や気力が低下するので、起きている時間の質が落ちます。
特に50歳を過ぎたら、若い時以上に健康に留意すべきです。
・運動
運動は簡単にエネルギーをチャージできる活動です。ウォーキングや軽いストレッチ、ヨガなど好みの運動をしてください。
私も最近、運動時間(スロージョギング+散歩)を1時間から90分に伸ばしました。
・リラックスタイム
リフレッシュできる活動にも時間を使ってください。趣味、読書、自然の中での活動など。
セルフケアもおすすめです:
・意味のある交流
家族や友人と過ごす時間も充実感を与えてくれます。誰かとの交流が長生きの秘訣という研究も複数あります。
このTEDもおすすめ⇒より長く健康な人生の準備をどのようにするか?~長寿革命に備えよう(TED)
・自分が本当にしたいこと
心から楽しめる活動をする時間も忘れないで取ってください。
■このシリーズの初回の記事⇒50歳を過ぎたら小さな暮らしにシフトしよう~見直すべきポイント、持ち物編。
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人生の後半を迎えるタイミングで、時間の使い方を見直すことをおすすめしました。
私は今65歳なので健康寿命が尽きる年まであと10年です。これからは、自分の好きなことをしつつ、人の役に立ちたいと考えています。
あなたは、どんな生活が理想ですか?
やる必要のない活動はどんどん手放し、その時間をもっと生活が豊かになる活動に使いましょう。
時間は命そのもの。時間を整理することは、心の整理にもつながります。
身軽になって、次のステージへ進む準備を整えてください。