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部屋をきれいにするために、物をたくさん捨てたのに、後日、物を買ってしまって、なかなか片付けが進まない。
大々的なリバウンドではないから、「ま、いいか」と、特に手を打つこともなく、ずっと同じような場所をぐるぐる回っている。
そんな人に、断捨離のプチなリバウンドを防ぐ方法をお伝えします。
まず、この記事を書くきっかけになった読者のお便りを紹介しますね。差出人はセロリジュースさんです。
プチリバウンドを繰り返しています
セロリです。
今日、ブックオフでCDを2枚買い、夕方Amazonから雑誌が届きました。
4月から筆子ジャーナルを毎日読むようになり、断捨離もある程度進みました。
でも、実際は今日のようにプチリバウンドを繰り返しています。
今日買ったCDと雑誌は、いずれも断捨離したものの、「手放さなきゃ良かった〜」と思って買い直した物です。
プチリバウンドしたことで自己嫌悪に落ち入りました。
そこで、ジャーナルの過去記事をいくつか読み、3日ならず1日坊主を2〜3回繰り返した、ブレインダンプをやってみました。
すると、買い物してリバウンド→自己嫌悪→完璧主義→劣等感→子供時代のいじめを思い出す→ストレス発散で買い物等と、負のループに入っている事が芋づる式に出てきて驚きました。
ブレインダンプ自体は、ノート半ページほどで終わりましたが、書くことで頭の中モヤモヤが晴れたようでした。
モーニングページを毎朝は無理ですが、ブレンドダンプなら好きな時間にできそうです。
プチリバウンドはしたけど、自分に必要なのは、80年代の洋楽(サブスクでも聴けるけど、10~20代に聴いた物はCDでライナーノーツを読みながらアルバムとして聴きたい)と、鉄道バスの本・雑誌だと改めて気付きました。
また、「必要な物を最小限」ではなく、捨てることをゴールにしていた事にも気付きました(だから、プチリバウンドした訳ですが)。
また、乱文書いてごめんなさい。
でも、これからも筆子ジャーナルを読んで、断捨離(物だけでなく心というか精神面でも)を進めて行きたいと思います。
今日のメールは引用していいです。
返事は、筆子さんの負担にならない範囲でおねがいします。
セロリさん、こんにちは。いつもメールをありがとうございます。
今回は記事で返信しますね。
ブレインダンプをお試しいただきうれしいです。負のループに入っていることにご自身で気づいたのは素晴らしいです。
自分の行動や習慣を改善できるのは自分しかいませんが、現状に気づかない限り改善できません。
精神面の断捨離もとてもいいことなので、これからも、ときどきブレインダンプをしてください。
セロリさんが、お便りに書いているように、捨てることをゴールにしていると、リバウンドしやすいので、何のために捨てているのか、再確認するといいでしょう。
ほかにも、プチなリバウンドを防ぐ方法がありますので、お伝えしますね。
1.急に捨てすぎない
リバウンドを繰り返す人は、「1度に完璧に祭りのように捨てる」という方法は取らないでください。
どれだけたくさんの物を捨てても、きのうの自分と今日の自分がいきなりガラッと変わることはありません。ドラマや映画ならあるかもしれませんが。
物をため込む生活習慣や思考をもっていた「きのうの私」の大半は、「今日の私」にそっくりそのまま引き継がれています。
少しずつ捨てて、物をためこまない生活習慣を徐々に身につけるほうが結局は近道です。
大々的に変えようとしないこと。小さな習慣から始めよう(TED)
2.捨てることをゴールにしない
セロリさんもメールに書いていましたが、ゴールは不用品をたくさん捨てることではありません。
断捨離やミニマルライフは、望む人生を実現するための1つのツールです。
捨ててどうなりたいのか、どんな生活をしたいのか、どんなふうに生きていきたいのか、究極のゴールを確認しながら進んでください。
3.考えながら捨てる
これまで「大事な物」だと思っていた物を捨てるときは、時間を取って、納得しながら捨ててください。
以前、こんな記事を書いています⇒いくらミニマリストになりたくても衝動捨てはするべからず
ゴミみたいな物は、ぱっぱと捨てていいですよ⇒「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
ですが、捨てにくい物や、すごく愛着のある物を捨てるときは、少し考えたほうがいいです。
「私はこのCDや雑誌たちを一生面倒みる覚悟があるのか、否や?」とか。
セロリさんにとって、CDや雑誌のコレクションは大事な物ですから。
4.オール・オア・ナッシングの思考にならない
オール・オア・ナッシングは、「すべてかゼロかのどちらかにしなければならない」という思考です。
なんでも白黒つける考え方をやめるススメ。思い込みを手放して可能性を広げるには?
断捨離で言えば、全部捨てるか、全部残すか、1000個捨てチャレンジや買わない挑戦で言えば、成功するか失敗するかのどちらかしかないと考えるのが、オール・オア・ナッシング。
実際は「すべて」と「ゼロ」の間に、いろいろな段階があります。
オール・オア・ナッシングの思考に陥っている人は、私の記事を読むと、「全部捨てなきゃいけないの?」と勝手に身構えて、無理をし、これがリバウンドにつながります。
きのうの記事でも書いたように⇒本は貴重な文化財だから捨てるべきではない、という意見に私が思うこと。
ご自身で調度いいバランスを取ることを心がけてください。
5.買いたい気持ちに敏感になる
断捨離のあとリバウンドする最大の要因は新たに物を家に入れること、つまり買い物です。
買い方を変えると、リバウンドしにくいので変えていきましょう。
買い物習慣の見直し方はたくさん書いていますが、ここでは、「ほしいな」「買いたいな」と思う衝動に敏感になることをおすすめします。
衝動は、たいてい90秒ぐらいで消えます⇒いやな気分こそ大事にして、自分の感情とうまくつきあう(TED)
突如どこからか現れた衝動を、一歩下がって2分ほど観察すると、衝動のままにする買い物を減らせますよ。
6.小さいほころびのうちに手を打つ
1日で汚部屋ができあがらないように、1日でリバウンドすることもありません。
たいてい、数日間かかって、ごく小さなことが積み重なり、プチなリバウンド部屋となります。
たとえば、無駄な物を買わないように、楽天市場にもメルカリにも全然アクセスしていなかったのに、「見るだけならいいよね」と、見るようになってしまうとか。
実際に、あなたは見るだけで、何も買わないかもしれません。ですが、「見るだけ」を何日も続けているうちに、余計な物を買う元の習慣に逆戻りすることはよくあります。
「見るだけ」ですんでいるうちに、見るのをやめてしまったほうが、逆戻りした習慣を変えるより手間も時間もかかりません。
7.そそのかす人に注意する
そそのかす人とは、負の行動をするよう仕向ける人です。
買い物をがまんしている人に、「これぐらいいいじゃない。前からほしいと言ってたでしょ? 買っちゃえ、買っちゃえ」と言う人。
ダイエットしている人に、「一口ぐらい食べたって、影響ないよ。食べちゃえ、食べちゃえ」と言う人。
そそのかす人に悪気はありません(たぶん)。でも、あなたの未来を真剣に考えてくれているとも思えません。だって、他人事ですから。
自分の未来を真剣に考えられる人は自分だけです。
SNSを通して交流している人の中にも、そそのかす人はいます。そそのかす人の意見に引っ張られないようにしましょう。
では、セロリさん、これからも片付け、がんばってください。
■関連記事もどうぞ⇒片付けたのに、リバウンドを繰り返す5つの理由とその対策。
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少し前に見たドラマに、「私がめざすのは常にトップです。それ以外なら最低も同じですから」というセリフがありました。むかしの漫画やドラマには、こういうセリフはよく出てくるかもしれません。
トップを目指すことこそが最高で、トップになるために、寝る間を惜しんで、死ぬほど努力したまえという感じ。私が子供の頃は、スポ根漫画が流行っていましたが、今は、もう衰退していますよね?
トップとは、世間的なもの(他人軸)におけるトップなので、ここにこだわりすぎると不幸になります。
トップと最低のあいだに、いろいろな段階があり、それぞれ違った幸せの形がありますから。
完璧主義の人は、オール・オア・ナッシング思考に傾きやすいので気をつけてください。