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衣類を減らしたことがない人や、減らそうとしているけど、捨てられない人に、捨てるコツを紹介します。
今回は、準備編です。
捨てる前にしっかり準備しておくと、捨て作業がスムーズにすすみます。
多すぎるから迷う
衣類を減らす意義が腑に落ちていないと、作業が進みません。
減らしたほうがいいと納得するために、服が多すぎるから、着るものに迷うことに気づいてください。
出かける前にクローゼットをあけて、「着ていくものがない」、「どれを着ればいいんだろう」と思うとき、人は何をするか?
多くの人は、今の自分にしっくり来る服がない、季節に合った服がない、似合う服がない、イベントに着るのに合った服がない、とにかく、服がないんだ、と思い、新たに服を買います。
でも、考えてください。
今まで、ずっとこの方法で、服を揃えてきたから、今、「着る服がない」と思っているのではないですか?
新たに服を買ってくることは、問題を解決しないばかりか、事態を悪化させます。
だまされたと思って、逆のやり方をしてください。
そう。
手持ちの服を減らすのです。
服が大好きな人は、服を捨てるなんてとんでもないと思うかもしれません。
損得勘定に熱心な人は、せっかく買った服を捨てるなんてもったいないと思うでしょう。
しかし、ろくに着ない服をたくさん持っていても、持っている意味がありませんよね?
服がたくさんあると困ること
服が多すぎるからこそ起きている困ったことに気づきましょう。
着るものに迷う
服が多いと、選択肢も増えるため、着るものをさっと決めることができません。
バリー・シュワルツに学ぶ『選択のパラドックス』(TED)~所持品をミニマムにすると生きやすくなる理由とは?
目当てのものが見つからない
数が多すぎると、どこに何を置いたのか把握できないため、着たいと思う服にさっとアクセスできません。
視覚的ノイズ
クローゼットやたんすの中がぱんぱんになり、ハンガーラックには、幾重にも服が積み重なり、玄関のフックには、二重三重にコートやジャケットがかかっていて、ときには、椅子の背や、床の上に服の山ができている。
こんな状態だと、視覚的ノイズが増え、イライラも増えます。
視覚的ノイズ(見た目のごちゃつき)を極力なくすコツ(その1)~飾り物を減らす。
焦燥感や無力感にさいなまれる
きちんと管理できないので、自分の生活を自分でコントロールしていない居心地悪さを感じます。
・どれだけ服を持っているのかわからない、
・ちゃんと買った服を活用できていない、
・部屋の片付けができていない、
・持っているのを忘れて似たような服ばかり買ってしまう、
・身支度にやたらと時間がかかる、
・服を買いすぎて支払いに追われている(クレジットカードのリボルビング払い)
こんな状況の中にいると、どんどんセルフイメージが悪くなります。
管理に時間と手間がかかる
服に限らず、物が多いと、メンテナンスに手間がかかります。
以前も書きましたが、私の娘は衣類をたくさん持っているので、管理に時間をかけています。具体的には
・服が一箇所におさまらないので、家のあちこちに収納する
・もう着ない服を見つけて断捨離する(ブランドものは、Poshmarkで売り、ブランドものではないけれど、コンディションのいいものは寄付し、あまりよくないものは捨て、母親にあげられそうなものも取り除ける)
・靴下や下着専用の小さなチェストを買う
・洗濯ものをため、休みの日に一気に洗濯し、たたんで収納する
以上のことを、服の数が少ない私はやらずにすんでいます。
私が行う服の管理は、日々の洗濯と取れたボタンやほつれを直すこと、ぼろぼろになった服を切りきざんでウエスにすることぐらいです。
ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
ここに書いたこと以外にも、服が多すぎるせいで、困ったことが起きていると思います。
服を減らしたら、そうした問題を解決できると考えましょう。実際、解決できます。
手持ちの服を見てみる
いきなり捨てなくていいので、まず、どんな服をどのぐらい持っているか調べてください ← 重要。
たんすやクローゼットの中をすみずみまでチェックしましょう。
着るものに迷うほど衣類をたくさん持っている人は、意外と自分が持っている服を見ないものです。
買って数回着て、関係が終わります。
「なんだかわからないけど、やたらと服があるのよね。でも、今着る服はないんだ。だから、新しいのを買ってこなくちゃ」
こんなふうに、手持ちの服を見て活用したり、活用法を考える時間より、雑誌やSNSで、新しい服を見たり、ネットや店舗で新しい服を買ったりするほうに意識が向いています。
つまり、買った服を着ることより、新しい服を手に入れることに時間をかけているのです。
その結果、服が増えすぎるので、すでに買った服にもっと目を向けるようにしましょう。
服が増えすぎた理由を考えてみる
手持ちの服を見ながら、感じたことをノートや紙に書くことをおすすめします。
何も思いつかないときは、以下の質問に答えてください。
・どの程度、活用できているか?
・買ったのに、なぜ着ないのか?
・買い物が多すぎるのではないか?
・古い服をいつまで取っておくつもりか?
・すべてをこれからも持ち続ける必要があるのか?
・いまの状態に満足しているか?
・満足していないとしたら、何を変えたいか?
今の状態は、これまでの生活習慣の産物です。この状態を変えるためには、新しい行動をする必要があります。
その第一歩が、服を減らすことです。
現状を把握するために、おすすめなのは手持ちの服を書き出すことです。
余力があるなら、洋服ノートを作ってみてください⇒服の買い過ぎ防止に効果がある「洋服ノート」の作り方。
このノートは一気に書く必要はありません。少しずつ書いていってください。
ほかの把握方法も紹介しています⇒徹底的に在庫を調べる:本気で服の買いすぎをやめたいあなたへ(その2)。
ゴールを決める
次に、クローゼットやたんすの中をどんな状態にするか、ゴールを決めます。
今の状況に合わせて目標を定めてください。
たとえば、
・1年着なかった服は全部捨ててしまう。
・不用な服を30パーセントほど減らす。
・たんすの開け閉めがスムーズにできる状態にする
・床や家具の上で山になっている衣類を全部撤去する
・自分が好きな服だけを残す
・Tシャツが多すぎるから、よく着るものを20着だけ残す
・よく着る服を手に取りやすい状態にする
・カプセルワードローブを作る
自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある
目的意識がないと、すぐに気が散って、せっかく始めた捨てプロジェクトが失敗に終わる可能性があがります。
捨て始めた当初は、目新しさがあるので、どんな人もせっせと捨てます。
しかし、ひととおり「どう考えても着ない服」を捨ててしまうと、捨てることができなくなり、大量の服を残してしまいます。
こんな状態にならないために、必ず目標を考えておいてください。
処分方法を考えておく
不用な服をどうするか、先に考えます
考えられる方法は3つです。
・廃棄(資源ごみとしてリサイクル)
・譲渡・寄付
・販売(リサイクルショップ、フリマアプリなど)
行き先が定まっていないために、捨てることがうまくいかないことも多いので、最初に心づもりしておいてください。
人にあげる場合は、誰にどのようにしてあげるかも考えておくといいでしょう。
必要なものを用意する
準備編の最後は、服を捨てるさいに必要なものを用意します。
作業する時間
いつ、どこで作業するか決めて、スケジュールに入れます。
多くの人が、断捨離できないのは、作業するための時間を取らないからです。
「いつか、時間ができたときに」と思っていると、いつまでたってもできません。
しかし、ちゃんと時間を取れば、どんな人でも服を捨てることができます。
服だけなら、毎日15分ぐらい作業して、1ヶ月もかからないでしょう。
袋や箱
処分する服を入れるものを用意します。
資源ごみの袋や段ボール箱などです。
クローゼットの下のほうに、紙袋などを置いて、気づいたときに不用な服をどんどん放り込めるようにしておくと、わざわざ捨てる時間を作らなくても、服は減っていきます。
これで準備は完了です。
■関連記事もどうぞ⇒朝、着るものに迷わない7つの方法。おしゃれになるおまけつき。
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服を捨てる準備を説明しました。
ここまで準備しておけば、あとは不用な服をせっせと減らすだけです。
服の捨て方はこれまで何度も書いているので、新しい記事を書くまで、過去記事を参考にしてください。
本やムックにも捨て方は書いています。
準備の段階で、つまづいたら、メールで教えてください。
作業の細分化ができていないとつまづくので、今の自分がすぐにできる簡単な作業まで作業をばらすと、たいていうまくいきます。