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最近、若い世代の間で「アンダーコンサンプションコア」という考え方が注目を集めています。
TikTok発のこのトレンドは、必要最低限の物だけを持ち、それを最後まで大切に使い切るというもの。大量消費が当たり前だったこれまでの流れとは異なり、「控えめな消費」を暮らしの軸に置く新しい価値観です。
このトレンドについて、読者のポムさんが教えてくれた興味深い記事を紹介します。ポムさん自身もかつては「高い授業料」を払ってたくさんものを買ったそうですが、この考え方に共感されたそうです。
大量消費をしないことと古いものを手放すこと
件名:「アンダーコンサンプションコア」を語る賢い若者たち
こんにちは!
2度目のお便りです。
今回も前回同様に、筆子さんに共有したい記事を見つけたので、ご紹介します。
アンダーコンサンプションコア
「シャンプーは水で薄めて使う」「メイク道具は必要最低限」 あるTikTokトレンドが1900万投稿を超え、話題に
多くの人が、若い時に買い物をしすぎて、部屋にいらないものが溜まり、そこから断捨離に目覚めるというパターンだと思うのですが、なんと近頃の若者は、早くから「アンダーコンサンプションコア」という考え方を持っているんだそうです。
記事によると「アンダーコンサンプションコア」とは、大量消費を見直し、購入したものは最後まで大事に使い切ったり、本当に必要なものだけを購入したりするという、まさに日頃、筆子さんが伝えていることと同じ!
私も、昔は雑誌やテレビCMなどのマーケティング戦略に影響されて、散々、いらないものを買ってしまい、今となっては高い授業料だったと諦めていますが…
このSNS流行りの時代に、高い授業料を払わずに「アンダーコンサンプションコア」という本質的なことに気づけているなんて、なんて賢いんだと思いました。
この記事を読むまで「アンダーコンサンプションコア」という言葉を知りませんでしたが、人類が必要とする物の量を上回る製品が作られて、気候変動が加速していることを考えると、「アンダーコンサンプションコア」というのは地球を救う鍵になりそうです。
死のお片付け
あと、不用品を片付けることが心の癒しにつながったという体験談を読みました。
〈筆子注釈:下の記事は、会員登録しないと無料で読めないと思うのであとで抄訳を書きます〉
元記事⇒First My Husband Left, Then My Stuff – The New York Times
翻訳した記事⇒人生の重みから自由になりたくて、徹底的な「死の断捨離」をしてみたら | クーリエ・ジャポン
「Death Cleaning(死のお片付け)」という言葉も初めて聞きましたが、溜めてしまった物やその品が持つ思い出と向き合うことは、気持ちの整理をつける上で重要なのかもしれません。
誰しも、人生が思い通りにならなくて辛い時があると思いますが、そんな時は断捨離が大きな助けになるのかもしれないな…やっぱり筆子さんが言っている通りなんだ…と改めて思いました。
これからもブログを楽しみにしています!
ポムさん、こんにちは。
お便りありがとうございます。2度目のご連絡、とても嬉しいです。
ご紹介いただいた記事、どちらも非常に興味深い内容ですね。
アンダーコンサンプションコアについて
まず、「アンダーコンサンプションコア(underconsumption core)」ですが、まさに私が日頃から伝えたいと思っている考え方そのものです。
若い世代が、早くから大量消費を見直し、必要なものだけを大切に使い切る姿勢を持っているのは、頼もしいですね。
私もポムさんと同じで、高い授業料を払った口ですが、私たちの反省を次世代の人が活かしてくれていると考えれば、無駄ではなかったかもしれません。
SNS時代ならではの発信力で、「アンダーコンサンプションコア」のようなムーブメントが広がるのは素晴らしいことです。
確かに、このトレンドがさらに広がれば、個人の暮らしだけでなく、エコロジーにもつながりますね。
死のお片付けについて
デス・クリーニング(death cleaning)という言葉は、この本が話題になった際に知りました。
本の内容は、文字通り「人生の終わりを見据えて、自分の持ち物を整理すること」で、終活と似ています。
自分が亡くなった後に残された家族がものの整理に困らないよう、生きている間に不要な物を手放すことを勧めていて、まあ、私がふだんブログに書いていることと同じです。
残された人のことを考えて捨てるけれども、同時に、それは、自分の今の人生を豊かにするためにすることです。
リンク先の記事は、倉庫にたまっていた古いものを捨てながら、ものに込められた思い出や感情に向き合うことで、心の中にある「重さ」を軽くする内容ですね。
私たちは必要以上にものに感情移入してしまうし、一度手に入れたものを手放すことが本当に苦手です。
だからこそ、思い切っていらないものを捨てると、気持ちが軽くなり生き返った気分がします。
ポムさん、記事の共有ありがとうございました。
またおもしろい記事や感想などあれば、ぜひ教えてくださいね。
ポムさんがキャスターを務めているポッドキャスト、毎日聞いています。現在、日本語メディアで視聴しているのはこれだけです。
では、これからもお元気で。ご活躍をお祈りしています。
ポムさんの最初の記事はこちらで紹介⇒ゆるい手放し作業で手に入れた新しい生活空間。
まず夫が、そしてものが去っていった:要約
ポムさんが教えてくれた2本めの記事の概要を紹介します。
タイトルは、First My Husband Left, Then My Stuff:Lessons in letting go and embracing a lighter life.(まず夫が出ていき、次にものが出ていった:手放すことと、より軽やかな人生を大事にするための教訓)
この記事は、離婚して3年経つ50歳の女性が、思い出の品々と向き合って、手放しながら「重すぎる悲しみ」から少しずつ解放される過程を描いたエッセイです。
おもな内容:
大切なものを子供に譲る:筆者は、かつて結婚式で履いたブライダルシューズを末娘に譲ることを決めます。この靴は、幸福な記憶とともに倉庫に眠っていたものでした。
デス・クリーニングとの出会い:スウェーデン式の片付け術「デス・クリーニング」のことをラジオで聞き、著者は過去の持ち物を整理することを決意。長女と一緒に25年分のものが入っている倉庫を片付けることにしました。
でも、その倉庫の鍵がまず見つかりません。25ドル出せば、鍵をこわしてもらえますが、それがもったいなく感じた著者は、使っていないものの山の中からなんとか鍵を探し出します。
元夫との思い出:整理を進める中で、哲学を共に学びながら築いた元夫との関係や、彼が所有していたものへの思いが蘇ります。ブロンズ像やキャビネットなど、元夫との関係を象徴する品々が描写されています。
著者は庶民でしたが、元夫は裕福な家の出でした。
大切な品々の意味:ものを手放す過程で、家族の歴史や記憶が宿る品々(祖父が使っていたスーツケース、祖母が直してくれたぬいぐるみなど)と出会い、これらが筆者にとって特別な意味を持つことを再確認します。
手放すことの難しさ:多くの品物が記憶や感情と結びついているため、それを手放すことが筆者にとって簡単ではないことが強調されています。懐かしいものを見つけたとき、著者は涙を流しています。しかし、少しずつものを整理することで、悲しみから解放され、希望が見えてきます。
希望の象徴としてのブライダルシューズ:最後に、娘がブライダルシューズを喜んで受け取り、それを夏のキャンプで使う姿を想像することで、筆者は新しい希望と軽やかさを感じます。
この記事から筆子が受け取ったメッセージ:
ものを整理することは単なる片付けではなく、過去の重荷を手放し、自分を解放するプロセスです。それは、記憶や思い出を完全に捨てることではなく、大切な思い出を胸に、未来に進むための第一歩を踏み出すことです。
たぶん、著者は、ものに思い入れを持つタイプです。古いものや、売ったら値段がつきそうなものをいっぱい持っている人に特に参考になる記事だと思います。
今週のnoteの更新
今週noteにアップした記事をリンクします。
完璧主義から解放される10の方法~記事の下書きばかりたまるあなたへ。
記事を投稿できないときは、「つぶやき」を投稿しています。
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今年を総括する意味でも、不用品を手放してみてください。心の整理につながります。
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