食器棚を見ている女性

ミニマルな日常

いらないのに捨てられない。そんな物を手放せるようになる考え方。

誰が見てもゴミのような物は捨てることができるけれど、あまり使ってなくてきれいな物は捨てようと思ってもなかなか捨てられない。

だから、ちっとも断捨離が進まない。

そんな時は、ちょっと考え方を変えてみると、わりとあっさり手放すことができます。

以下の4つをお試しください。



1.捨てる痛みを言葉にする

捨てられないのは、そうすることが心理的に苦痛だからです。

その苦痛をもう少し具体的な言葉にしてみてください。

たいてい、「もったいない」という気持ちになると思いますが、「もったいない」で終わらせず、もっと詳細に、どんなふうに心が痛むのか、人に話したり、紙に書いたりしててはどうでしょうか?

私にメールをくださってもかまいません。

このとき、捨てられない物や感情について、詳しく言い表す/書き表すのがコツです。

たとえば、

20年前、資格を取る時に使ったノートや参考書が、本棚の一角を占拠している。よく見ると、本棚の25%はこの資料で埋まっているね。重さにして、軽く6キロはあるね。

資格を取ったあと1度も参照したことがないのに、引っ越しのたびに持ち歩いている。去年の引っ越しも7年前の引っ越しでもそうだった。

「いい加減捨てたほうがいい」と、もう3年ぐらい思っているのにいまだに捨てていない。もしかしたら、仕事で使うときがあるかもしれないと思うと捨てられないのようね。

中身は、〇〇に関するものや、△△に関するもので、よく見ると、ノートの筆記部分には、色あせている部分もあって、判別しにくいわね。本はほこりっぽいし、虫の死骸もついているところもある。

・・・こんな具合です。

具体的に状況や気持ちを書くだけで、「大事だと思っていたけれど、20年、全然見てないってことはもういらないってことだよね」とか、「読めないんじゃ、持っていても意味なくない?」と、別の考えが浮かんできます。

話したり、書いたりしなくても、ガラクタの実態にしっかり向き合うだけでも効果があります。





2.意識的な選択をする

不用品の大半は、タイミングよく捨てなかった物です。

捨てるべきときに、それらの処遇をどうするか、何の選択もせず、適当にそのへんにしまったり、置いたりしたもの。それがガラクタの正体と言えましょう。

片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから

そこで、決めるべき時に決めなかったガラクタたちの行き場所について、今日、決め直してください。

改めて、手元にあるガラクタが落ち着く先を考えたとき、今の場所(押入れや引き出し、クローゼットの中、床の上など)が適切だと言えるでしょうか?

もしかしたら、もっと適切な行き場所があるかもしれません。そして、それはたいてい自分の家の外です。

行き場所を、なんとなく、「家のどこか」にするのではなく、その置き場所が本当にふさわしいのかどうか、しっかり考えてください。

行き先を決めるときに、以下の3つを検討してみるといいでしょう。

- それは必要なのか、そうでないのか。

- 自分のためになっているのか、そうでないのか。

- 暮らしの質をあげているか、逆に下げているか。

それぞれについて検討したあと、適切な行き場所を選んでください。

3.失敗を受け入れる

不用品だとわかっていても、それを捨てられないのは、「せっかくお金を出して買ったのに使うことができなかったこと」が悔しかったり、そのことに罪悪感をもっていたりするからです。

つまり、あなたは、買い物で失敗してしたのですが、あっさり捨ててしまうと、その失敗を確定することになるので、そのままずっと置いておき、「いつか何かに有効活用しよう」と思っているわけです。

私がおすすめするのは、あえて「失敗した」と確定することです。

失敗は悪いことばかりではありません。ミスをすればそこから学びを選べます。

「私はこの買物に失敗した」と認めてから、その体験から何か学べることはないか考えてください。

私は、これまでの人生で買い物に失敗したことなんて、何回もあります。

だからこそ、大量の品物を断捨離することになりました。

しかし、失敗したことを受け入れたあと、以下のような学びを得ました。

・福袋を買うとガラクタが増える⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい

・おまけや付録目当てで買うと、本体にプラスしておまけというガラクタが増える(2重のダメージをこうむる)

・値段の安さに舞い上がって買い物すると、使わない物が増える、しかもあとで後悔する

・雑誌を定期購読すると大半が積ん読になる(私の場合)

・衝動買いをすると大半が無駄になる(私の場合)

もし、買い物の失敗を認めなかったら、私は今もたくさんの物をかかえこむ生活をしていたでしょう。

その生活は、ストレスが多く、無駄にお金が出ていく生活です。

4.今を大事にする

できるだけ今の生活をよくすることを優先してください。

すると、生活の邪魔になる不用品は捨てるはずです。

無用の長物がたくさんある息苦しい部屋で暮らすのは、誰だって不快なはず。それなのに、不快の元になっているガラクタを捨てることができないのは、現在ではなく、過去や未来に意識が向きすぎているからです。

過去にばかり目が向いていると、昔、手に入れた「大事な思い出の品」や「大切な記念品」を手放すことができません。

未来に目が向きすぎると、「将来いるかもしれないもの」や「あったほうがいいもの」「万が一のときのためのもの」が増えます。

私ぐらいの年齢でも、「あと10年か20年は生きられるかな」と思っていますから、30代、40代の人は、未来の心配をすることが多いでしょう。

食糧危機に備えて、たっぷり食べ物を確保しておこう、とか。

けれども、私たちがどうこうできるのは、今、この瞬間だけなので、年齢関係なく、誰にとっても、一番重要なのは今の生活ではないでしょうか?

3年後や5年後、10年後の生活ではなく、今日や明日の生活の充実を優先すると、無駄な物を持ちたくないと思うのでは?

もちろん、私だって、「10年後、20年後、お金がないと困るなあ」とは思います。

しかし、私は、20年後の小金持ちではなく、今日、それなりに楽しく暮らすほうを優先しています。

先のことは誰にもわかりませんから。

先日、今の自分と未来の自分の価値観は変わるという内容のTEDを紹介しましたが⇒未来の自分が何を求めているかなんて今の自分にはわからない(TED)

私の考え方も昔に比べて、ずいぶん変わりました。

30年前の私は33歳で、すでに、「シンプルに暮らしたい」と思っていましたが、「時間や体力といったリソースが有限である」、という考え方をしたことはありません。

というか、自分のリソースについて考えたこともありませんでした。

33歳だと、まだ先が長いので、「時間は無限にある」という錯覚を抱くのも当然かもしれません。

しかし、30代でも60代でも、今この瞬間は、過ぎてしまえば2度と戻って来ません。

よく、「手放すと2度と手に入らないから」と本や雑貨を捨てることをためらう人がいますが、時間こそ、2度と手に入らない貴重なものなのです。

関連記事もどうぞ⇒なかなか捨てられない人は、自分への問いかけを変えてみよう。

****

もういらないのは重々承知しているけれど、捨てるには未練があるものや、ものすごく捨てにくいものを手放す考え方を紹介しました。

どれも効果的だと思いますが、とりあえず今日は、「自分の痛み」や、「捨てることが、どんなふうに嫌なのか」を、具体的に言葉にすることをやってみてください。

おすすめは紙に書き出すことです。

ブレインダンプ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

マインドマップ⇒上手に学びたいなら、マインドマップを始めよう(TED)

もちろん、思考の整理ができるなら他の方法を使っていただいてもかまいません。

捨てられない人は、「もったいなくて捨てられないんだよね~」と思ったところで、思考が停止していることが多いのです。

「本当にそうなのか?」「ほかの考え方はできないか?」と考えてみると、捨てたほうが自分らしく生きられることに気づくと思います。

私の経験では、不用品を捨てても、大きな問題(自分の実存が脅かされそうなこと)は、起きませんので、そんなに怖がる必要はありません。





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