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先日、断捨離をやめたほうがいい時を記事で紹介しました。
しかし、ずっと休憩していると、汚部屋は汚いままですから、頃合いを見て再開しなければなりません。
スムーズに再開するコツを4つ紹介しますね。
1.目標や目的を再確認
自分が片付けを始めた理由や目標を再度確認します。
ゴール(目的地)が明確だと、道からそれにくくなり、最短距離を行くので、結果的に早く作業が終わります。
目的(最終的なゴール)の例
最終的に到達したい地点を考えます。
たとえば、
・見栄をはらず、自然体で生きる
・物は最小限にして、フットワーク軽く生きる人生
・物やお金にとらわれず、家族と笑顔で暮らす
・ゼロ・ウェイストなライフスタイルの実践
最終的なゴールがぼんやりしていても、汚部屋の片付けはできるので、自分が生きたい場所がよくわからないなら、具体的な目標を考えてください。
具体的な目標の例:
・人を呼べる部屋にしたい
・探し物をしなくてすむようになりたい
・いちいち物をどけなくても、居間からすっとキッチンに行けるようにしたい
・朝、着るものに迷わなくてもすむようにしたい
・半年後に引っ越しするから、できるだけ物を減らす
・床の上に物がいっぱいで、ヨガマットが敷けないから、敷けるようにしたい
・家族が料理をするとき困らないように、物を取り出しやすい台所にしたい
・散らかってもすぐに片付く部屋にする
・物を減らして、ひとまわり小さい部屋に引っ越したい
手帳やノートに書いておくと忘れません。
2.マインドセットを整える
前回、途中で中だるみした理由や、失速した原因、燃え尽きた原因を考えて、マインドセットを整えます。
マインドセットは、ものごとに対する考え方、心構え、態度です。
いろいろなマインドセットがありますが、片付けをするとき、とくにおすすめのマインドセットを2つ紹介します。
1)たっぷりあるマインド
自分はもう充分物を持っているし、この先、何があっても自分は大丈夫だ、と考えるのが『たっぷりあるマインド』です。
この逆は、『足りないマインド』です。
あれがない、これが不足していると、足りないもの、欠けているもの、うまくいかないことにばかり目を向けるのは、「足りない」という考え方で、人は、足りないマインドでいることが多いのですが、この傾向が強すぎると、片付けがうまくいきません。
足りないマインドでいると、「これを捨てるとあとで必要になる、あとで困る、あとで買うときのお金がもったいない」などと将来の心配ばかりして、ガラクタにしがみつきます。
足りないから、「高かったのにもったいない」と、すでに失ったものを取り戻そうとして、不用品に執着します。
詳しくは⇒足りないマインドがあると、物が増え、片付けもできない理由。
たっぷりあるマインドを心がけると、セルフエスティームがあがるので、「私はダメ人間」「私はガラクタだ」といった、全く根拠のない思い込みをして、勝手に自己嫌悪に落ちなくてもすみます。
2)ほどほどで満足できるマインド
全部捨てられたらいんだけど、まあ、少しだけ減ればいいや、といった、ほどほどで満足できるマインドをおすすめします。
逆のマインドは、よく書いている『完璧主義』です。
完璧主義の人は、失敗することが嫌い、というか、極度に恐れているため、最良の片付け方にこだわって、なかなか始められません。
今は、片付けや断捨離に関する情報がたくさんあるので、「始めるタイミング」「やり方」「使う道具」「ゴミの分別方法」「部屋に置く物」など、細かいことにこだわりすぎてしまいます。
こういう人は、情報を得れば得るほど、それが、「まだ始めない理由」「まだ捨てない理由」になります。
始めたとしても、ディテールにこだわるほうにエネルギーを取られて、肝心の捨てるほうがお留守になります。
完璧主義の人は、物事を完璧に行うために、自分で細かいルールをどんどん作って、自分の首をしめます。
以前、モーニングページというワークを紹介したら⇒ネガティブ思考改善にモーニングページがいい~今月の30日間チャレンジ
どんなノートに、どんなふうに何を書けばいいのか、という質問をたくさんいただきました。
「毎朝ノートに3ページ、何でもいいから書く」とはっきり書いているにもかかわらず。
「書くことがないなら、書くことがない、と3ページ書けばいい」と説明しているのにもかかわらず。
「いや、そんないい加減じゃまずいんじゃない?」「ちゃんとしたことを書かないといけないんじゃない?」「モーニングページを書くことによって100%の効果を得たいから、その方法を教えてよ」という思考になってしまうのです。
「できるだけ早く、最大限の効果を得たい」という心構えでいると、汚部屋片付けというプロセスを楽しむことができません。
なぜ、結果より、行動(プロセス)にフォーカスしたほうがいいのか?
3.全体の20%に注目する
私はパレートの法則という考え方が好きで、最初の本である『1週間で8割捨てる技術』はこの法則をベースに書いています。
パレートの法則は、結果が100あるとすると、そのうちの80は、20の要因がになっているのではないか、という観察、または経験則です。
たとえば、売上が100万円のとき、そのうちの80%は、20%の顧客のおかげだ、とか、20%のセールスマンの売上だ、と考えます。
つまり、要因の20%を改善すれば、結果のかなりの部分を変えることができるのです。
詳しくはこちら⇒これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
この考え方をベースに断捨離をすすめるとうまくいきます。
先日絵本の捨て方を書きましたが⇒絵本の断捨離方法を教えて←質問の回答。
絵本が100冊あるとすると、そのうち、子供が本当に好きでよく読む本(必要な本)は20冊だから、100冊も持つ必要はないのです。
食器がたくさんあっても、本当に必要なのはそのうちの20%。私にとっての20%は、何だろう? と考えると、たいして重要でない80%を手放すことができます。
これは、片付け作業や家事、仕事の仕方にも応用できます。
朝から晩まで、忙しく仕事をしているけれど、結果の80%を担っているのは、実は自分がやっている仕事の20%なんだ、と考えると、もっとポイントをしぼって仕事できます。
いま、あなたの家には物がたくさんあって、それらは全部必要だと思っているわけですが(だから、捨てないんですよね?)、「本当に100%、全部、必要なの? 本当は20%ぐらいしか稼働してないんじゃない?」という目で見てください。
部屋をきれいにするために、いろいろやりたいでしょうが、もっとも結果に影響を与えるであろう、20%の片付けにフォーカスしてください。
人によって、それは、服を捨てることだったり、本を減らすことだったり、おまけやサンプルをほいほいもらうのをやめることだったり、もらい物をきっぱり断ることだったり、優柔不断になるのをやめることだったりします。
4.考えるより行動する
部屋をきれいにするとき、もっとも重要なのは、「捨てる」という行動を積み重ねることです。
四の五の考えずに、行動することをモットーにしてください。
目的や目標を考えるのは5分もかかかりませんし、ノートに書いておけば、忘れたときはそれを見るだけなので、所要時間30秒です。
マインドセットを変えるのも、毎朝、「よし、きょうも、あるあるマインドで暮らそう」と思うだけなので、こちらも時間はかかりません。
あとは捨てるだけです。
「毎回、毎回、すごく迷うんだよね、考え込んでしまうのよ、なんか不安になって決められないんだよね」という人は、1番で紹介したモーニングページを始めてください。
毎朝、モーニングページに、自分がいったい何を迷っているのか、何を心配しているのか、何を不安に思っているのか、何が居心地悪いのか、どんなストレスがあるのか、だーっと書きます。
しばらく続けると、昼間、物を捨てているときに、あまり迷わなくなります。
何かをしようとするときに、迷うことや考え込むことに多大なる時間とエネルギーを使う人は、書くことを習慣にするといいですよ。
おすすめの本⇒筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
その他、行動を促すきっかけになることを3つ紹介します。
「15分で27個捨てましょブギ」を続けて気づいた「捨てる」最大のコツとは?~ミニマリストへの道(30)
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休んでいた片付けをスムーズに開始する方法をお伝えしました。
仕事や家事、その他、個人的なプロジェクトにも応用できます。
1度通った道なので、全くのゼロからやるときほどは、エネルギーはいらないでしょう。