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引っ越し直前は『365日のシンプルライフ』方式で、ずいぶん物を断捨離できました。『365日のシンプルライフ』とは映画のタイトルです。
これはいったいどんなやり方なのか、詳しくお伝えします。
筆子流『365日のシンプルライフ』とは?
私はわりとせっかちなので、自分の物の荷造りはさっさとやってしまいました。ですが、事情により、なかなか引っ越し先が決まりませんでした。
引っ越しする前の、1ヶ月以上、ほとんどの所持品を箱に入れたまま生活しました。
毎日使うものを最小限だけ外に出し、あとは必要に応じて箱や、スーツケース(衣料を入れていた)に取りに行く生活をしていたのです。
これは『365日のシンプルライフ』というドキュメンタリー映画で主人公のペトリ(20代のフィンランドの独身男性)がやっていたことと似ています。かなりスケールは小さいのですが。
ペトリは引っ越しはしていません。彼は、自分の生活に本当に必要なものを見極めるために、マンションにあった所持品をいっさいがっさい、倉庫に預けてしまったのです。
そして、毎日1つずつ、必要だと思うものを倉庫に取りに行きました。彼は、1年間、食べ物以外は何も買わないというルールも作っていました。
初日、彼は裸だったので(靴も履いていなかったと思います)、本当に何もかも倉庫に預けてしまったようです。なかなか普通の人にはできないことですね。
この映画についてはこちらで詳しく紹介しています⇒映画『365日のシンプルライフ』の感想:「物を捨てる」映画ではなく、大切な物を選ぶ話です
最低限の数の食器で暮らしてみた
私はペトリほど根性がありませんので、「これ、毎日は使わないよね」と思うものを、どんどん箱に詰めました。
食器を例にとると、引っ越し前に外に出ていたものは、
・大きなお皿3枚
・グラス4つ
・抹茶茶碗(グリーンスムージーを入れます)1個
・ボール(平べったい鉢みたいなの)1個 豆腐を入れます。
・娘がいつもシリアルを食べるボール1個
・大きな木のサラダボール1個
・サラダボールとお揃いの木の小さなボール3個
鍋はオートミールを煮るのに使う片手鍋と夫が昔ガレージセールで買ったキャセロール鍋の小さいほうの、2つだけを残して、みんな荷造り。
調理用具は、包丁やヘラをカトラリーと一緒に1つの引き出しに収まる分だけ出していました。
家族3人に対して、食器の数が14個ですが、これだけで1ヶ月充分暮らせました。
炊飯にはキャセロール鍋を使いました。これはコーニングウエアです。鍋の画像はこちらに⇒鍋とフライパンを公開~料理が苦手な節約系ミニマリスト主婦の場合(写真つき)
コーニングウエアはティファールの鍋にくらべて、ご飯を炊くのに多少時間がかかり、また均一に炊けませんでした。
ですが、ちゃんとご飯を食べることができました。私が水加減や火加減に慣れていなかっただけであり、回数を重ねればうまく炊けるようになったと思います。
ちなみに、この頃の私は、まだ白米を食べていました。
こんなふうに1ヶ月暮らしてみたら、自分は食器を持ちすぎているなあ、とつくづく思いました。
世間に食器好きはたくさんいます。特に日本では食器が増えやすい事情がありますね⇒なぜ日本人はこんなに食器を持っているの?~食器が増える理由と増やさない方法
食器は長い文化を持つ、いわば工芸品。見ているだけで楽しいし、いろいろ集めたくもなります。私は、最初に勤めた会社が食器関係だったし、食器を見るのが好きで、いろいろ買ったりもしました。
しかし、数をたくさん集めるより、毎日使うものを厳選したほうがよい、という気持ちになったのです。
食器はあくまで道具。人間と道具を比べたら、人間のほうが先にくるべきです。道具の管理にたくさんの時間とエネルギーを費やすのは本末転倒だと考えたのです。
そこで、いったん箱詰めした食器もどんどん断捨離していきました。
幸か不幸か、なかなか引越し先が決まらなかったので、毎日、外に出ているものと、すでに箱詰めしてしまったものを調べて、両方とも捨てていきました。
画像は、一度は引越し先に持っていこうと思ったものの結局捨てた製菓道具です。
化粧品を減らしたのも『365日のシンプルライフ』方式
化粧品もみんな箱に詰めて使わずにいたら全く必要ないことがわかりました。
もともと私はめったに化粧をしておらず、メイク用品はそこまで持っていませんでした。スキンケアは、シャワーをあびたあとに、化粧水か、乳液か、美容液のどれかをぬっていました。1日のお手入れ時間は30秒未満です。
暮らしをシンプルにしているうちに、3つもスキンケア用品を使う必要はないことに思い至り、1品ずつ使い切っていたのです。
数年前から、世間では「肌断食」が流行っていました。私も、もしかしたら、コスメを全部断捨離できるかもしれない、と思い、化粧水などを全部荷造りしてしまいました。
最初の数日間は、シャワーのあと、肌がつっぱる感じもしましたが、そのうち何ともなくなりました。
かくして私は、もう2年以上、肌にまったく何もつけていませんが、乾燥などのトラブルはいっさいありません。むしろ、石けんやスキンケア用品を使うのをやめたら、前より乾燥しなくなりました。
私個人のデータしかありませんが、たぶん何もぬらない方が肌のコンディションはよくなります。
とくにメイクはあまり濃くしないほうがいいと思います。
塗るのは簡単ですが、落とすのが大変です。肌のうえにのっている、さまざまな化学物質を落としきれないから、肌のトラブルが起きるのではないでしょうか?
多くの人は、そのトラブルを解消しようと、またいろいろ塗ります。
最初から何も塗らないほうがお金も手間もかからないし、よけいなトラブルも起きません。
家に物をためこむのと一緒で、化粧品をたくさん使いすぎるから、問題が生じてしまうのはないでしょうか?
私は50代も半ばになってから、化粧品を断捨離しましたが、もっと早くから使用をやめればよかったと思っています。20代の後半から30代始めのころ、毎週エステティックサロンに行っており、無駄にお金を使いました。
マンションの1室でやっている小規模なサロンだったので、そこまで高くありませんでしたが。この頃、化粧品と縁を切っていたら、もっと明るい人生になっていたかもしれません。
私の肌断食についてはこちらに詳しく書いています⇒肌断食中のミニマリストの私が使っているたった1つの化粧品
☆このシリーズを最初から読む方はこちら⇒何度も失敗したけど、今も前を見て進んでいます~「ミニマリストへの道」のまとめ(1)
☆この続きはこちら⇒私が引越し前に服の断捨離に失敗した4つの理由:ミニマリストへの道(76)
必要ないのに必要だと思い込んでいた物をいっぱい捨てた
荷物を箱詰めした体験から強く感じたことは、人が生きるのにそんなにたくさんの物はいらないということです。
そんなことは、それ以前からわかっていました。
それなのに、いざ引越し前に荷造りをしてみると、想像以上に物がたくさんあったのです。
50歳のときから、暮らしをシンプルにしようと、ずいぶん捨てて、買い物を控えていましたが、それでもまだまだ物はありました。
「これ、いつか使うかもしれないし」「これ、あると便利だし」。そんな気持ちから、なんとなく棚にしまいっぱなしにしていた物を毎日捨てました。
この時、私は学んだのです。
物を減らすためには
●今使っていないものはどんどん捨てる。
●使うあてがないものもどんどん捨てる。
●「あると便利かもしれない」「なんとなく欲しいから」という理由で物を買わない。
この3つが大事なのです。特に「理由なき買い物」は絶対すべきではないと肝に命じました。
2014年秋の引っ越し前に、大量に物を捨てたことで、私はミニマリストにぐっと近づくことができたのです。