押入れの中

断捨離テクニック

ガラクタのタイプ別、ものを捨てられるようになる考え方(その1)。

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明らかなゴミなら捨てられるのに、まだまだ使えそうなもの(でも、全く使っていないもの)を捨てることに抵抗を感じる人は多いと思います。

そんな人のために、よくあるガラクタをタイプに分けて、それぞれ、捨てられる考え方や手放したほうがいい理由を紹介しますね。

今回は

1.新品同様のもの

2.価格が高かったもの

3.ギフト

この3つを取り上げます。

1.新品同様のもの

数年前に買ったのに、新品のまま押入れや棚に入っているもの、ありませんか?

たとえば、バスタオル、シーツ、ワッフルベイカー、バッグ、靴など。

タオルをためこむ人は、なぜかたくさんいます⇒私がタオルをためこむ理由(前編)

見た目が新品だと、ガラクタには思えず、断捨離をしているとき、スルーしてしまうかもしれません。

しかし、コンスタントに使っていなかったらガラクタですよ。

全く使っていないから、いつまでも新品同様なのです。

新品同様ということは、それは、いまの自分の生活において、使いみちがないもの、つまり不用品である証(あかし)です。

新品を思い切るには?

「まだピカピカしていて、とてもガラクタには思えない」。そんなときは、こう考えてください。

・押入れの中に、どんなに美しい姿でおさめられていてもガラクタはガラクタ。ガラクタは、自分の時間、意識、エネルギーを奪う。

言っている意味がわからない方は、過去記事を100本ぐらい読んでください。

たとえばこれ⇒もったいないから捨てない。この決断のせいであなたが失っているたくさんのもの。

・ピカピカの新品でも、使わないなら、それは自分の生活になんの価値ももたらさない。プラスにならないどころか、管理の手間と視覚的ストレス、その他もろもろのマイナス要因になっている。

・使えば便利に使えるものを、私はずっとしまいこんでいる。それこそ、本当にもったいない。

新品同様のものは、「ちゃんと使える。あんなことやこんなこともできる」という可能性を秘めています。

しまい込んで、全く使わないのは、その可能性の芽をつむことです。

劣化がすすまないうちに、さっさとに手放しましょう。

新品同様だから、使い手を見つけるのも簡単です。





2.高かったもの

値段が高かった商品も、ガラクタになりやすいものです。

買ったときにたくさんお金を支払っていると、使っていないことにうすうす気づいても、「捨てるなんてもったいない」と思ってしまいます。

たとえば、ピアノ、ブランドものの洋服やバッグ、靴、着物、貴金属、家電、ちょっと大きなスポーツ用品、車、別荘など。

人によってはこうしたものは、「ガラクタではない」「ガラクタになるなんてありえない」と思うかもしれません。

ですが、1番にも書きましたが、いまの生活でしっかり活用できていなかったらガラクタです。

どんなにたくさんのお金を支払ったとしても、無用の長物になるものはなります。

高額の品物を思い切れないとき、「そこに置いたままにしていても、支払ったお金は戻ってこないし、何の価値も生み出さいのだ」ということを思い出してください。

実際、そのとおりですよね?

参考になる記事⇒この服、高かったから:着ない服を捨てない理由と、それを乗り越えちゃんと捨てる方法(28)

私も昔、「百科事典や文学全集(3種類あった)を捨てるのは、ちょっともったいないな」と思ったことがあります。

結局捨てましたが。

捨てた全集のことはこの記事に詳しく書いています⇒授かり効果のせいで捨てられない物を捨てられるようになる考え方

30年以上前に捨てたわけですが、いま持っていたとしても、どうしようもなかったです。

高いお金だして、カナダに送ることができたとしても、いまの住まいには全集を置くスペースなんてありません。

ふだん読む本もできるだけ電子書籍にしているぐらいです。

しかも、私のキンドル(というよりAmazonのサーバー)には、まだ読んでいないキンドル本がわりとたくさんおさめられています。

高かったものの思い切り方

不用品なのに、高かったから捨てることをためらっている人は以下のように考えましょう。

1.支払ったお金は回収できない⇒損切り精神が断捨離を加速する。さっさと損を確定して次へ行きたい。

2.そのままそこに置いていても、人生は好転しない

3.捨てるのを先延ばしにすればするほど、捨てにくくなる

4.不用品があるとメンテナンスに自分のリソース(時間、お金、心のエネルギー)を使うことになる

5.押入れにしまいこんでいるより、使ってくれる人の手に渡したほうが、ものを活かせる

ものはいつか灰になるから(埋立地に埋めると灰になりませんが)、しまっておくより、ちゃんと使ったほうがいいです。

3.贈り物

ギフトもガラクタと認識できない人がたくさんいます。

人にもらったものは大事なもの、大切にすべきもの、捨てるなんてとんでもないもの、と無意識に思っているからです。

先日の記事にも書きましたが⇒片付けているつもりなのに片付かない? そもそも、いらない物を持ちすぎなんです

日本に住んでいると、贈り物をもらう機会が多いので、「(たとえ自分は使っていなくても)もらったものはずっと持っていなければならない」という考え方をしていると、ガラクタが増える一方です。

元ギフトのガラクタを思い切るには?

ギフトに関する思い切り方は、シンプルです。

「自分の人生をよくしてくれるものだけを持とう。もらったものは、自分のものだから、いらないなら私はそれを自由に捨てることができる」

こう考えてください。

相手が何のためにそのギフトをくれたのか、贈り物をした意図やゴールを考えてみれば、「べつに捨ててもいいんだ」と納得できます。

もちろん、相手の真意はわかりませんが、人を不幸にしたくてものをくれる人なんていません。

贈り物をする理由を考えてみましょう。

・お礼や感謝の気持ちを伝えたい

・愛情や好意を伝えたい

・いい品だからおすすめしたい

・相手のためになることをしたい

・幸せになってほしいから(結婚祝いなど)

・自分のことを覚えておいてほしい

・慣習にのっとった行動をしたい

・単に自分が贈り物をするのが好きだから(相手のことなんて考えていない)

・嫌われたくないから(承認欲求

・特定の見返りを求めて

・自分のもの選びのセンスを自慢したい

・家の中で余っているから(捨てるのは心が痛いけど、人にあげるなら罪悪感が少なくてすむ)

・自分がものを買いたいだけ(送料無料にするために、「これ、贈り物にできるし」と不用品を買うこと、ありませんか?)

・自分がものを作りたいだけ

こんなふうにいろいろなゴールが考えられますが、「相手を苦しめたい、傷つけたい」という意図で、ギフトをする人はいないはずです。

くれた相手は、多少なりとも、「あなたに喜んでほしい」「しあわせになってほしい」と思っていたはず。

だから、幸せになる選択をしましょう。

「これせっかくもらったけど、使わないんだよね~。なんか邪魔だな~。でも捨てるのもなんだし」とうじうじ悩むのは、幸せになるのとは、逆方向に向かっています。

ストレスをためているわけですから。

それは小さなストレスかもしれません。

しかし、いまの世の中、ほかにもストレスを感じるできごとはたくさんあります。しかもその多くは、自分ではどうしようもできないことだったりします。

いらないギフトを捨てるのは、自分1人の意志で決めて、ちゃんと貫徹できること。

早速、処分しましょう。

ギフトをガラクタにしないために⇒「贈り物」という名のガラクタを増やさない7つの方法。

*****

ガラクタのタイプ別に、思い切る考え方を紹介しました。

・どんなものも、捨てるのはもったいないことだ

・いったん所有したら、ずっと持ち続けるべきだ。たとえどんな苦労があろうとも

・いま使っていなくても、そのうち何かに使えるときが必ずくる

こういう考え方をしていると、家の中にどんどん不用品がたまります。

というのも、人1人が生きるのに、そんなにたくさんのものはいらないから。

もらったり、買ったりして、新しいものを入れる量と頻度が多いと、ものだらけで息苦しい家になるでしょう。

そして、しつこいですが、いまの日本社会では、ものをもらうことも、買うこともすごく多いのです。

多少は外に出して、風通しをよくしないと、自分が苦しい思いをするだけです。





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