シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

なぜ職場で仕事ができないのか?(TED)邪魔な物を排除するとうまくいく

2016.07.04


充実した暮らしの参考になるTED動画を紹介しています。今回は、ジェイソン・フリード(Jason Fried)さんの、Why work doesn’t happen at work(なぜ職場で仕事ができないのか)です。

『なぜ職場で仕事ができないのか』TEDの説明

Jason Fried has a radical theory of working: that the office isn’t a good place to do it. He calls out the two main offenders (call them the M&Ms) and offers three suggestions to make the workplace actually work.

ジェイソン・フリードは、オフィスは仕事をするにはよい場所ではない、という仕事に関する過激な持論を展開。

その原因はM&Ms(エム・アンド・エムズ)。ジェイソンは、職場がちゃんと職場として機能するため3つの提案をする。

なぜオフィスで仕事できないのか?

絶え間なく邪魔が入るからです。「この邪魔を排除しろ」というのが彼の主張。

実際にオフィスで働いている人にダイレクトに響くプレゼンだと思いますが、どんな状況の人にも気づきがある話です。

なぜなら、現代は邪魔な物、気が散る物が多い社会だからです。こういうものはみんな断捨離したほうがいいのです。

収録は2010年の10月。時間は15分21秒。日本語字幕を貼ります。英語字幕や字幕なしがいい方はプレイヤーを調節してください。わかりやすい構成で英語も聞き取りやすいです。

動画のあとに要約を書きます。

☆トランスクリプトはこちら⇒Jason Fried: Why work doesn't happen at work | TED Talk | TED.com
☆TEDの説明はこちら⇒TEDの記事のまとめ(1)ミニマリスト的生き方の参考に

人が仕事をするために、行きたい場所とは?

会社やNGOなどの組織でたくさんの人が働いています。

雇っている人たちは、みんなによい仕事をしてもらいたいと思って、従業員を一箇所に集めます。オフィスです。

建物を買ったり、借りたりし、そこに机や椅子、パソコンなどさまざまな物を設置。その場所に、毎日従業員が仕事をしに来てもらいたいと思っています。

ふつうのことに思えますね。

ですが、「ちゃんと仕事をしたいとき、どこに行きたいですか?」と聞くと、従業員の考えは雇用主とは違います。

この質問に対する答えは、3つに分けることができます。

1.場所
2.移動に使う物
3.時間

場所で出るのは、ベランダやテラス、キッチン、地下室、喫茶店、図書館など。

移動に使う物は、電車、飛行機、車。

時間では、早朝、深夜、週末。この人たちは場所はどこでもいいと言います。

オフィスと答える人は誰もいません。

企業は「オフィス」にお金をかけて、従業員をここで働かせていますが、実際、みんなはこの場所では仕事をしていないのです。


なぜ職場で仕事ができないのか?

職場では、「仕事をしている瞬間(work moments)」がたくさんあるだけです。「働く日」は、「細切れの仕事時間」がたくさんある日なのです。

職場はフードプロセッサーみたいなもので、いったん足を踏み入れると、1日が細切れにされます。

15分働いて中断、30分働いて中断、ちょっと働いてはほかのことをする、こんなことばかりしていて、あっという間に1日が終わります。

職場に行ってデスクに座ってパソコンも使ったし、会議にも出た。だけど実のところ、何もできなかった、タスクをこなしただけ。意味のある仕事は何もしていない。

こんなこと、よくありませんか?

仕事をするためには、長時間、邪魔されないことが必要

特にクリエイティブな仕事をしている人(デザイナー、プログラマー、ライター、エンジニア、思想家など)は、誰にも邪魔されない、長い時間が必要です。

15分ではクリエイティブになれません。

小さなアイデアは出るかもしれませんが、問題をじっくり考えるためには、長い1人の時間が必要なのです。

勤務時間は8時間ですが、8時間全部自分の仕事のために使うことができる人っていますか?3時間連続で仕事に集中できたこと、最近ありますか?

オフィスでじっくり仕事をできる人は、あまりいないのです。

だから、みんな家で働くほうを選びます。オフィスで働くにしても、ものすごく早く出勤したり、誰もいない夜遅くに働いています。残業したり、週末に出勤したり。

飛行機や車、電車の中で仕事する人が多いのも、邪魔が入らないからです。

仕事は睡眠と同じ

仕事と睡眠は似ています。一定時間働く時間が取れればいいというものではなく、段階(フェーズ)ごとに進まなくてはなりません。

睡眠には5つの段階があり、しっかり眠るためには、すべての段階を経る必要があるのです。

寝ている時、物音がして、起きてしまうと、直前の眠りの状態に戻すのは難しいです。

最初に戻ってまた眠り直しです。睡眠時間は同じでも、「なんだかあまりよく眠れなかった」ということってありますよね。

仕事もこれと同じで、オフィスで1日邪魔されたら、仕事なんてできません。

任意の気晴らしと強制的な妨害は違う

オフィス以外の場所にも気を散らすものはあります。テレビや冷蔵庫、散歩に行ったり、ソファに横になったりすることなど。

管理職の人の中には、家にはこういうものがあるから、従業員には会社で働いてほしいと思っている人がいます。

でもこういうものは、気を散らせるものではありません。「任意の気晴らし」です。テレビを見るかどうかは本人の選択ですから。

一方オフィスで人の気を散らせるものは、強制的なものです。

上司は、よく、Facebook、ツイター、YouTubeが従業員の仕事を妨害していると思っており、職場での使用を禁止します。

でもこういうものに費やす時間は、昔なら、「喫煙するための休憩時間」です。どうってことありません。

オフィスで仕事を邪魔するM&M’sとは?

オフィスにおける真の邪魔者は、M&M’s(エムアンドエムズ)です。

つまりマネージャー(Managers 管理職の人、上司)とミーティング(Meethings 会議、打ち合わせ)です。

職場で仕事ができないのは、エムアンドエムズのせいです。

皆が、仕事をしたい時に行きたい場所に、エムアンドエムズ(上司と会議)はありません。他の誘惑や気を散らすものはありますが、この2つはないのです。

基本的にマネージャーは人の仕事を邪魔するのが仕事です。自分は仕事せず、他人の仕事をチェックしますが、これが邪魔なんです。

世界では毎日、マネージャーが人の仕事を妨害しています。

さらに悪いのは会議です。会議なんてみんな有毒な悪です。従業員が自発的に開く会議ってありません。マネージャーが会議を招集します。とんでもない妨害です。

そんなにみんな、都合よくやってることを中断できませんよ。考えていることや、大事な仕事を。

すごく大切なことをやっているのに、突然、マネージャーは、別のことをするために、今やっていることをやめろと言います。

会議ではどうでもいいことを話すだけです。会議は仕事じゃないんです。おまけに会議は増殖します。

1つのミーティングがもう1つのミーティングを生み、また別のミーティングを生む。これは企業にとってすごくコストがかかっています。

企業は「1時間の会議」と思っていますが、10人集まれば、10時間分の仕事のロスです。

上司と会議はオフィスで人の仕事を邪魔する2つの大きな問題です。

オフィスで本当に仕事をするための3つの提案

この状況を改善するために、3つ提案があります。

過ちに気づいたマネージャーが、オフィスを真の職場にするためにできることとは?

皆が仕事をしたいとき、オフィスに来たいと思ってもらうために、こんなことをしてみてはどうでしょうか?

1.no-talk Thursdays(ノートークサーズデー 話をしない木曜日)
月に一度、木曜日の午後は、オフィスでは誰とも話をしないようにする。

みんな沈黙して仕事をします。

すると、膨大な量の仕事が片付きます。邪魔がないから。

オフィスで静かな4時間を提供することは、パソコンやモニターなんかより、よっぽど価値があります。

やってみればわかります。そして徐々に「しゃべらない日」の頻度をあげてください。

2.直接コミュニケーションするのをやめる
肩をたたいて話しかけるような能動的なコミュニケーションから、メールやショートメッセージを使った、受動的なコミュニケーションに切り替える。

メールやチャットが仕事の邪魔だと思う人は多いのですが、この手のコミュニケーションは、自分で使うタイミングを決めることができます。

一方、上司からログアウトすることはできないし、非表示にすることもできないのです。

メールなら、仕事が一段落したところで、チェックできます。

3.会議はしない
予定していた会議は中止する。

延期ではなくキャンセルです。会議をやめても、問題は起きません。

月曜朝9時の会議、キャンセルしてください。それでも何事もなくすぎていきます。

その分、従業員は時間ができるので、実際にものごとを考えることができます。

必要だと思っていたことは、実はそうでななかった、いらないんだ、ということに気づきます。

職場の責任者が、干渉するのを少し控えて、従業員に時間を与えれば、結果的にうまくいきます。
—–抄訳ここまで—-

邪魔なものはすべて断捨離しよう

企業において、ジェイソンさんの提案を実行するためには、ある程度の権限が必要です。

ですが、セルフマネージメントをするときに、誰でも彼の提案を取り入れることができますね。

仕事など何か集中してやりたいことがあるなら、気を散らすものはすべて排除したほうがいいのです。

集中しないと意味のある仕事はできません。

プレゼンでは、「メールやチャットは、仕事が一区切りついたときに使う便利なツールだ、上司とは違って、自分でコントロールできる」と語られていました。

ところが、多くの人は、自分でコントロールできるはずのこうしたコミュニケーションツールに、コントロールされています。

スイッチを切るだけでいいのに⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす

もし、最近、やりたいと思っていることをなかなか腰を落ちつけてできない、と感じているのなら、自分でも気づかないうちに、いろいろな邪魔者の侵入を許してしまっているのかもしれません。

デジタルツールしかり、部屋の中にあふれる不用品しかり。

気を散らすものがないほうが暮らしが充実します⇒ミニマリズム~何もしない時間、何もないスペースを作ってより充実した人生を

いろいろ行き詰まりを感じていたら、邪魔だ、と思っているものは、このさいみんな断捨離してはどうでしょうか?

ジェイソンさんが言っていたように、必要だと思っていたものはみんな、不用なのだということに気づくでしょう(You’ll find out all these things you thought you had to do, you don’t actually have to do.)


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