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断捨離に失敗してしまう理由、後編です。
何度も断捨離に挑戦するのに、失敗続き。いつまでたっても終わらない。
そんな人は、前回失敗してしまった理由を見つけて、対策を立てて新たに取り組むとうまくいきます。
前編では、こんな理由を紹介しました。
1.掃除・収納をがんばってしまった
2.ガラクタの見極めが甘かった
3.一気に完璧に片付けようとした
4.難しい物の処分から始めた
あと3つ、断捨離に失敗する理由を紹介しますね。
5.苦しみにフォーカスしてしまった
断捨離をしているとき、ポジティブなことではなく、苦しみ、悲しみ、困難などネガティブなことに意識を向けすぎると、捨てる作業がつらくなり挫折します。
不用品を捨てると、より身軽になり、自由になるので、どちらかといえば片付けは楽しいことだと思います。
ところが、人によっては、苦痛にばかり意識を向けてしまうのです。
喜びに目を向けようと、苦しみに目を向けようと、やっている作業自体は変わりません。
どうせ捨てなければ部屋はきれいにならないのだから、苦しみにフォーカスしすぎるのをやめましょう。
どうしても、嫌なことやつらいことにばかり意識が向く人は、もともとネガティブ思考なのかもしれません。
多少なりとも前向きに考えられるよう、ネガティブ思考そのものを直してください。
自分が、苦しいと思っているポイントを客観的に洗い出してみると、苦しみの中にどっぷり入り込まずにすみます。
断捨離が苦しいポイント
断捨離がつらいとしたらこんなことがあるからでしょう。
・めんどくさい
捨て方や分別法を調べたり、どうやって処分するか(捨てる、譲る、売る)考えたりするのが大変。
・肉体的にきつい
ほこりを吸いながら、古いものを引っ張り出したり、重い袋や箱を持ち運んだりして翌日は筋肉痛になる。
・決められない
それぞれの物について、捨てる・捨てないを決めるのにとても時間がかかるし、苦しい。
・後悔するのが怖い
大事なものを捨ててしまってあとで後悔するのではないかと恐れる。
・罪悪感
なぜ、使いもしない物をこんなに大量に買ってしまったのだろう? 私は馬鹿じゃない? と考える。
高いお金を出して買ったのに、どうしてちゃんと活用しなかったのだろう? と考える。
・いつまでも終わらない
そこそこ捨てているのに、いっこうに部屋がきれいにならない、成果が見えないという思い。
こんな苦しみを味わって、つらいので、いつも途中で投げ出す人は、それぞれ、解決法があることをお伝えします。
まず、めんどくさいとか、肉体的にきついというのは、1回の作業を小さなものにすれば(細分化)、かなり、軽減されます。
前編の「一気に完璧に片付けようとした」を再読してください。
どんなにめんどくさい作業でも、わりと単純な小さなタスクの集積です。
決められない問題については、過去記事を参照願います⇒捨てられないのは決められないから。決断するコツ教えます(その1)
後悔や罪悪感については、心の中を片付けることによって、楽になります。後悔することも、罪悪感を感じることも、自分で「もういい加減にしとこう」と思えば、止められます。
いつまでも終わらないという焦りの対処法も、記事を書いています⇒片付けが進まないという焦りは禁物。焦らない方法教えます。
6.最終ゴールを忘れてしまった
なぜ、私は断捨離を始めたのか? 断捨離をしてどういう生活を手にしたいのか?
このような、本来のゴールを見失ってしまうと、あなたにとって、不用品を捨てることはそこまで大事なことではなくなるので、ちょっとした障害に遭遇しただけで、簡単にやめてしまいます。
ときどき、自分が不用品を捨てている理由を確認すると、起動からはずれていても戻れるし、片付けを継続しやすくなります。
継続さえすれば、時間のかかる断捨離はいつか終わります。
人間一人が、ためこめる物の量には限界がありますから。
人は簡単にゴールを見失う
陸上競技のゴールは、目に見えているから、途中でゴールを見失うことはありません。
しかし、日常、自分が目標をたてて行っている活動のゴールは、目に見えません。
ゴールがはっきりしていないものもあるし、ゴールを意識していないこともあるでしょう。
本当はゴールじゃないの、これがゴールだと勘違いしてしまうこともあります。
たとえば、結婚することがゴール、家を建てることがゴールになっている人はわりといると思います。
断捨離をして、もっと暮らしやすくしたいというゴールを最初に心づもりしても、やっているうちに、所持品を100個にすることや、不用品を5000個捨てることがゴールになってしまうことはよくあります。
私の例で言うと、語学アプリで、ゴールを見失いそうになったことがあります。
語学アプリを使うゴールは、語学力の向上ですが、ある時、アプリに表示されるリーダーボード(プレイヤーのスコアを表示したもので、それぞれのゲームの上位10人にランクインすると自分の名前が表示される)になることがゴールになってしまったのです。
複数のゲームがあって、ほとんどのゲームはほかに、すごい人(1日中、ゲームをやってるのか?と思うようなスコアを取る人)が、何人もいるため、10位内にランクインできないのですが、1つのゲームだけ、なぜか私が1位になっていたのです。
しばらくは、毎日リーダーボードをチェックして、このゲームだけは、ある程度得点するよう努力していました。
ですが、よく考えると、他のゲームをしたほうが、私が伸ばしたいスキルを伸ばすことにつながります。
そもそもアプリを使い始めたのは、語学スキルを伸ばしたいからで、リーダーボードにのるためにやってるんじゃない、というあたりまえのことを再確認し、その日から、リーダーボードを見るのはやめました。
このように、人は、間違った方向にがんばってしまうミスを簡単にしてしまいます。
変な方向にがんばるのをやめれば、断捨離はうまくいきます。
7.家に物を入れるのを止めなかった
捨てながら、相変わらず、家の中に物を入れていると、いつまでたっても断捨離は終わりません。
これまで書いた1番~6番を振り返ってみて、「私は、こんなミスは犯していない」と思うなら、余計な物を家に入れるのをやめてください。
これは当たり前のことですし、「そんなこと知ってるよ」という人も多いと思います。
断捨離の「断」は、家に入ってくる不要な物を断つことだ、と説明されているので、「断つ」とは、不用品を入れないとことです。
やましたひでこの『基本の断捨離21のルール』をミニマリストの視点で読んだ感想
しかし、物を買うとき、「これから不用品を買おう」なんて思っている人はいません。
必要だと思うから、買っているのです。
有用だと思っている物を買っているから、たくさん物を家に入れ続けていても、自分では、「ちゃんと断つことができている」と思っています。
たとえそう思っていても、がんばって捨てているのに、相変わらず、汚部屋気味で、散らかり放題ならば、不用品をたくさん家に入れている可能性が高いです。
これは、買った物だけでなく、もらった物や拾ってきた物も同じです。
余計な物を入れないために
余計な物の侵入防止策として、私がやって効果があったのは、
1)毎日、家に入ってくる物をモニタリングする
2)買い方に気をつける
この2つです。
モニタリング
一定期間、家に物が入ったら、どんな物もすべて写真にとって、記録していました。ブログを利用して記録することが多かったです。
きのうまで、家になかった物が追加されたら、入ったその瞬間、デジカメで撮影しました(昔は、スマホはなかった)。
子供が学校から持ち帰った、お知らせのプリントも記録していました。
1ヶ月ごとに、入った物を見返して、まず、不要な物は捨てます。さらに、いらないのに継続的に入ってくるものは、入ってこなくなる方法を考えて止めました。
モニタリングはとても効果があるので、物の大量流入が止まるまで、やってみるといいでしょう。
考えてから買う
次に買い物の仕方を変えました。気ままに適当に物を買うのではなく、買うまえに、「本当に必要か?」とか、「ちゃんと使うことができるのか?」と考えてから買うようにしました。
これは、今もやっていることです。
服を買う前に自問自答したい10の質問。無駄なお金を使うのはもう卒業。
先日も書いたばかりですが、ニーズとウォンツについて考えてみると、無駄な物を買うことが減ります⇒買う・買わないで迷ったときはどうしたらいいか?:私ならこう考えます。
ニーズとウォンツの区別がわからないという人がいますが、ニーズとウォンツを考えるゴールは、それぞれの買い物を、2つのカテゴリーに「正しく」分けることではなく、無駄な買い物を減らすことです。
ウォンツの物を買ってはいけないとは言っていません(それは無理です)。ウォンツが限りなくふくらんでしまうのを防いでください。
ニーズだけで生活している人は、豊かな日本ではそんなにいないでしょう。
私だって、ウォンツの物をたくさん持っています。
去年、塗り絵本とグッズを買いすぎたのですが、このとき、あまりニーズとウォンツについて考えていませんでした。
やり方を知識として知っていても、いつもその知識を日常生活に活かせるとは限りません。
現在の買い物の状況にもよりますが、季節ごとに、ご自身の買い物を振り返って、ウォンツの買い物が増えすぎないようにすれば、断捨離で失敗しません。
■前編はこちら⇒あなたが片付けに失敗した理由、この中にあるんじゃないですか?(前編)
■関連記事⇒断捨離中に言ってはいけない12のNGワード。言葉が思考を作り現実を変える。
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断捨離を始めたばかりのころは、捨てるのが苦手な人でもわりとサクサク捨てられます。
ところが、明らかなゴミを捨て終わってしまうと、そこで停滞して、そのまま、捨てない生活に逆戻りしがちです。
すると、そのうち、またガラクタが増えてきます。
こんな事態に陥ったら、ぜひ、失敗した理由を探ってください。
次は、もっと上手にやれるようになります。