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年のはじめに、「今年は無駄遣いしない」「節約するぞ!」「貯金だ、貯金」と決意した方、調子はどうでしょうか?
日常が始まると、そんな決意をしたことすら忘れることがあります。
初心を思い出すために、きょうは、自分が無駄遣いをしてしまう理由を考えてみては?
理由がわかれば対策を立てることができますよ。
シリーズでよくある理由を紹介していきます。
1.社会的な影響
自分軸があまり定まっていないと、社会や他人の影響でつい無駄遣いしてしまうことがあります。
自分がどの程度影響を受けているかは、家でガラクタになっているものを買った理由を考えればわかるでしょう。
人並みにしなきゃ、あの人が買ったから私も買わなきゃ、これ、流行ってるから買ったほうがいいわね、あの人が使っていて素敵だったから、あの人みたいな生活がしたいから、40代はこういうものを持つべきだ。
こんな理由で、ものを買うことが多いなら、かなり影響を受けています。
この場合、影響を最小限にすれば、無駄遣いが減ります。
影響を阻止するために、一番おすすめなのは、個人的なゴールや優先順位を大事にすること。
他人の言うことは気にせず、常に「自分はどうしたいのか?」を考えてください。
以前も、ゴーイングマイウエイをおすすめしましたが、自分自身の道を行くことは、無駄遣い防止にとても効果的です。
社会的なプレッシャーに屈しないコツ:わが道を行く方法(その2)
繰り返します。他人のことより、自分の気持ちを優先してください。
特に注意したいソーシャルメディア
近年、SNSを見ていて、うっかり買ってしまうことが増えています。
私はSNSが苦手なので、ふだんは全然見ていません。
しかし、数年前、塗り絵グッズをたくさん買ったのは、まぎれもなくYouTubeの影響でした。
去年、日本に帰る前も、YouTubeで旅行関係の動画をチェックし、おすすめの旅行グッズを見たとき、SNSの影響力を思い起こしました。
以前の私なら、絶対、1つか2つ買ってしまったところです。
もし、SNSがきっかけの買い物が多いなら、接する時間に制限をかけ、使い方も少し変えてください。
2.買い物で心の欠落を埋めている
さびしい、退屈、刺激がほしい。そんな理由から買い物をすることが多いと、無駄遣いが増えますが、実は、こんなふうに心理的ニーズを満たすためにする買い物はとても多いのです。
心にぽっかり穴があいている人は、1番で書いた他人の影響も受けやすいので、この問題は早急に解決すべきです。
方法は3つあります。
1)穴そのものをなくす、または穴のサイズを小さくする
2)べつのことで穴を埋める
3)1)と2)のコンビネーション
どの方法をとる場合でも、まず、自分の心にどんな穴があいているのか、どんなほころびがあるのか、何を渇望しているのか、知っておかなければなりません。
穴について知る方法としておすすめなのは自分の気持ちに向き合うこと。
さて、この先、私が何を書くかは長年の読者ならご存知でしょう。
感じていることや、思っていることを紙に書き出してください。
これだけ頻繁に私がブログで「書いて、書いて」と書いていて、それをずっと読んでいて、自分でも、「なるほど、気持ちを書くのはいいかもしれない」と思っても、一文字も書かない人がいます。
悩み相談の返信として、私が個人的に、「モーニングページを書いてください」とメールに書いて送っても書きません。
私がすすめることをしないなら、最初から相談などすべきではないのに、それでも何も書かない。そしてまた似たような相談をする。
でも、それは無理のないことだと思います。
というのも、人は、変化するのが嫌いだから。
きのうまで何も書かず、頭の中だけですべてを処理していた人が、きょう、ペンを持ち、紙の上に気持ちを書き出すことはある種の変化です。
人によっては、それはコンフォートゾーンを大きく出る行動です。
だから、「書いても何も変わらないよ」とか、「そもそも、私、そんな時間ないし」「書くよりもっといい方法があるはずだ(そして探し続ける)」と言い訳して、書きません。
だから、私はしつこく言います。書いてください。
3.お金の管理ができない・するつもりがない
金銭管理に無関心で、いつも行き当たりばったりで買い物していると無駄遣いが増えます。
予算というものがあることも知らないし(知っていても自分には関係ないと思っているし)、自分がどれだけお金を稼いでいるか知らないし、どれぐらい税金をおさめているか興味がないし、何にどれだけお金を使っているかも知らない。
このような状態では、無駄遣いを無駄遣いと認識すらできないかもしれません。
金額をしっかりチェックしているクレジットカード会社から、使った分だけ引き落とされ、いきなり残高が減っていたり、時には、マイナスになったり(この場合、自動貸越サービスを受け借金になる)するので、ぎょっとして、「あ、無駄遣いした!」と思うのです。
一応家計簿はつけているけど、ただつけているだけで何も分析しないと、無駄遣いが続くかもしれません。
このような人は、ちょっと管理をすればいいだけです。
実は、私も、お金について考えることはそんなに好きではなく、ずっとどんぶり勘定でした。
しかし、このような事情があり⇒お金のことばかり考えているのにお金がたまらない。この思考のムダを断捨離する
まず、支出をチェックすることから始めました。
当然ですが、管理を始めたら、無駄遣いが少なくなりました。
いきなり、大掛かりな管理をする必要はなく、最初は現金の動きだけ、1万円以上の大きな出費だけ、というようにハードルをさげてチェックしてください。
お金の管理をしない人は、管理が難しい、めんどくさいというより、心理的な抵抗が大きいからだと思います。
現実と直面したくないとか。
しかし、現実にしっかり向き合ったほうが、何がどうなっているのかよくわからないことから来る不安(いわゆる、アウト・オブ・コントロール感)から解放されます。
ストレスが1つ減ります。
4.趣味が買い物・もしくは純粋な習慣
買い物が趣味の人は、べつの趣味を始めればいいでしょう。
人生を台無しにしないために。暇つぶしの買い物をやめる7つのステップ。
思えば、若い頃の私は、通販でものを買うのが趣味だったと思います。
カタログを見ることや、注文するものを決めること、注文のハガキを書くこと(昔はインターネットはなかったので)、郵便局に振込に行くことにかなりの時間と労力を費やしました。
仕事でもないのに、そんなにリソースを投下できたのは、趣味だったから、としか言えません。
趣味は人生を豊かにしてくれるものですが、買い物が趣味だと、必ずしもそうなりません。
自己成長もあまりなく、創造性を発揮する機会も、そんなにないでしょう。
楽しくて、ストレス解消になるからいい、と思うかもしれませんが、買い物をすると、お金と引き換えに管理すべきものが増えるので、買うときは楽しくても、あとでストレスになる可能性が高いです。
無駄遣いを減らしたいなら、ほかの趣味を楽しんだほうが無難です。
何の自覚もなく、どんどん買い物してしまうなら、その習慣を見直してください。
人は習慣になっていることに、疑問を投げかけることはしないので、意識して、自分のものの買い方を見てみる必要があります。
買い物日記をつけたり、買ったものを記録したりすると、買い物習慣の見直しができます。
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無駄遣いする理由は1つだけではなく、いろいろな理由や状況が重なっていると思います。
だから、一番、大きな理由だと思うものを見つけてください。
そして、その理由を解決しましょう。
無駄遣いとは、文字通り、無駄なものやサービスにお金を使うこと。
必要なものを買っているわけではないので、少し意識すれば、無駄にお金を使うことは、少なくなります。