何かを書いている女性

ミニマム思考

最終更新日: 2020.10.24

私たちが持っているいろいろなリソース~たっぷりあるから、そんなに買わなくても大丈夫。

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リソースという言葉の意味がわからないので教えて、というメールをいただきました。

この記事で詳しく説明します。

自分が、たくさんリソースを持っていることに気づけば、無駄なものをたくさん買わなくてすみます。

もう1つ、「たっぷりあるマインド」になる方法を教えてほしい、というメールもいただきました。

自分の持っているリソースをリストアップしてみると、たっぷりあることがわかりますよ。

まずメールをシェアしますね。トーストさんのお便りです。



リソースについて

59才、専業主婦です。

いつも勉強になります。

ノートに書き写して、何度も読み返します。

「このように、自分のリソースを注ぎ込んだものには、愛着が生まれます。」

何度も出てくる「リソース」をその度調べますが、「資源」と出てきます。

自分で色々調べて、感覚的にどうしてもわかりません。

もし1度だけでも、リソースの後にかっこづけて、筆子さんの意味を書いていただけないでしょうか? よろしくお願い致します。

トーストさん、はじめまして。

いつもブログを読んでいただき、ありがとうございます。

文章の意味がわかりにくくて、申し訳ありません。以下、説明します。





リソースとは?

トーストさんのメールにあるように、リソースは「資源」です。

資源とは、何かを動かしたり、使ったりするときに使うものすべてを意味します。

私の電子辞書(古いです)の『デジタル大辞泉』で、「資源」をひくと、1番の意味が、「自然から得る原材料で、産業のもととなる有用物」となっています。

いわゆる天然資源です。2番の意味は、「広く、産業上、利用しうる物資や人材」です。

私の使っているリソースは2番に近いです。ただ、産業に使うのではなく、自分が生きるために使います。

Google で resource を調べたら、こんな意味が出てきました。

1.a stock or supply of money, materials, staff, and other assets that can be drawn on by a person or organization in order to function effectively. 
2.an action or strategy which may be adopted in adverse circumstances.

訳すと、

1.個人や企業が、効果的に機能するために使うことができるお金、原材料、物、その他の資産。
2.困難な状況のときに使えるかもしれない行動や戦略

Oxford Languages の定義ですが、こちらのほうがわかりやすいかもしれません。

私たちが、目的(生きること、生活すること、特定のゴールにたどりつくこと)を達成するために使うすべてのものが資源(リソース)です。

個人的に野菜を作るとき使うリソース

「自分のリソースを注ぎ込んだものには、愛着が生まれます」という文章は、こちらの記事で、手作り野菜の話をしたときに書きました⇒子供部屋をきれいに保つ現実的な方法。

なぜ、自分の作った野菜はおいしいか?

それは、自分の持てるリソースを注いで作ったものだから。

この場合のリソースは、この人が、野菜を作るために使ったものすべてをさします。

時間、労力、体力、手間、ノウハウ(本を見て学んだり、人から教えてもらって身につけたりした野菜の作り方というスキルや知識)、お金(家庭菜園の場所を借りるのに使ったお金、種や道具を買うのに使ったお金)、実際に野菜を栽培している場所など。

野菜を作るのに欠かせない太陽、大気、水などは、自然が提供してくれるので、自分のリソースではない、と思うかもしれませんが、こうしたものを使える環境にいることも、リソースの1つだと思います。

世の中には、水道のない家に住んでいる子供もいますから。

野菜を作る場所を遠方に借りていたら、そこへ行くために、週末、時間をやりくりしたり、早起きして、途中で車にガソリンを入れたりという準備が必要です。そんなとき、時間、意識(こころのエネルギー)、お金を使っていますが、これらもリソースです。

菜園で作業している間は、子供の面倒をみられないから、その間、夫に世話を頼んでいた、ということなら、ご主人は人的リソースですし、そうした人間関係もリソースの1つです。

野菜を作るときに使う道具(スコップ?)や、身につける服は物質的リソースです。

リソースとして、一番わかりやすいのは、経営資源としてあげられることが多い、「人、物、お金」ですが、これに、時間、心のエネルギー、ノウハウ(知識、情報)をプラスしてください。

私が使うリソースは、たいていその6つのうちのどれかです。

歌手になりたいとき使えるリソース

次に、歌手になるという目的があるとき使えそうなリソースについて考えてみましょう。

地方に住んでいる20歳の女性が、歌手になる夢を叶えようとするとき、どんなリソースがあるでしょうか?

考えられるものをあげていくと

・時間(芸能人になるための行動に費やすことができる時間)

・お金・資金(東京に行ってオーディションやコンテンストに出るための交通費、衣装を買うお金、ご飯を食べるお金etc)

・体力

・若さ

・容姿(かわいいとか、愛嬌があるとか)

・女性であること

・歌唱力

・リズム感

・ここ10年間、はやった歌は、たいてい歌えること

・YouTubeにチャンネルを持っていること

・作詞作曲も少しできること

・会話のセンス

・スマホ

・地道にがんばれる性格

・行動力

・歌手になりたいという情熱・意欲

・高校の先輩が、東京の芸能プロダクションに勤務していること

・おばさんが、東京近郊に住んでいるので、数日間なら、泊めてもらうことができること

・親の応援

・相談にのってくれる友人

・すでに持っているいろいろな物(スマホ、パソコン、詩をかきとめるノートとペン、服、靴、バッグ、旅行かばんetc)

・健康

・学校や親から受けた教育

・常識的な判断力

・自己管理能力

・自動車運転免許

こんなところでしょうか?

歌手になりたいと思ったことがないので、何が必要なのかよくわかりませんが、まあ、この女性はすでにいろいろ持っているわけです。

過去に、オーディションやのど自慢に出た経験があれば、それもリソースの1つです。

芸能事務所と契約できたら、その事務所やマネージャーもリソースとなります。

すでにリソースはたくさんある

人生を生きようと思ったとき、大人になっている人は、すでにたくさんのリソースを持っています。

しかし、自分がたっぷり持っていることになかなか気づきません。

持っているのがあたりまえだと思いがちだし、足りないマインド(足りていないもの、できていないことに目を向ける傾向)でいることが多いからです。

足りないマインドとは?⇒「足りている」「充分」と思うと、本当に心身・経済ともに豊かになれるのか?←質問の回答。

家に物がたくさんあって、足りない物は特にないのに、セールで、たくさん物を買ってしまうのは、自分のリソースに気づいていないからです。

お金が足りない、という不安が強すぎると、安物を大量買いします。

食器や服がたくさんありすぎて、把握できていないと、持っていることを忘れ、「使える物はない」と勘違いし、新たなものを導入します。

新たに買ってきた服や食器も、リソースと言えば、リソースですが、ストックが多すぎると、有効なリソースとして活用することができません。

多すぎるストックの問題⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない

上手にリソースを使う

汚部屋で、つねに、気持ちがざわざわして、得体のしれない罪悪感を感じており、その不安を解消するために、また物を買う。

こんな、生活をしている人は、

・自分のリソースを把握していない(たくさんあることに気づいていない)

・リソースの分配がまずい(物を集めすぎて、片付けと掃除に貴重な時間を失う)

・それぞれのリソースをうまく活用できていない(死蔵品が多すぎる、自分のしたくないことに時間と体力を使う)

こんな状況にいます。

問題はリソースがないことではなく、リソースの使い方にあります。

「どんなリソースも無限だ、無尽蔵にある」と誤解していると、リソースをうまく使うことができません。

リソースというと、お金や物に目が行きがちですが、それより貴重で、誰もがもっているものに時間があります。

シンプルライフやミニマルライフは、アンバランスになってしまったリソースの使い方を正すのに役立つと私は信じています。

*****

トーストさん、今回の説明で多少はリソースがつかめたでしょうか?

一度、ご自身のリソースを書き出してみてください。

それでは、あなたも感想や質問がありましたら、お気軽にお寄せください。お待ちしています。





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