素朴なオーナメント

ミニマルな日常

ゴミやガラクタを増やさずに年末年始を祝う5つの秘訣。

年末年始は何かと出費が増えますが、同時にガラクタやゴミも増えます。

できるだけシンプルにお祝いすることを心がけると、ゴミも減らせるし、無駄遣いも防げるものです。

いたずらにゴミを増やさず、心おだやかに年末年始を楽しむ秘訣を5つ紹介します。



1.人に贈るもの(プレゼント・カード・年賀状)を減らす

贈り物の交換でレス・イズ・モア精神を発揮します。

ギフトを減らす

クリスマスプレゼントやお歳暮の贈答品を減らします。

よけいなプレゼントを贈らないようにすると、ガラクタも増えません。

よけいなプレゼントの例:

●義理で贈るもの
贈り物とは自分の愛を相手に分け与えるもの。愛や慈しみがない贈り物はやめにしてはどうでしょうか?

仕事上、義理でも贈っておかないと、あとで自分の立場が危うくなる、会社を首になってしまう、パワハラ対策なんだ、という人もいるかもしれません。

まあ、その場合は、ご自身でリスク管理をするべきですが、単に、嫌われるのが怖い、と思って、贈っているものならやめてもいいでしょう。

「嫌われちゃう」という気持ちは、思い込みにすぎないことが多いです。

読者の体験にリンクしておきます⇒断るのが苦手で長年悩んでいたが、思い切って断ってみたらどうってことなかった。

●みんなが贈っているからなんとなく贈っているもの
確固たる考えや意図がなく、みんながやっているからなんとなく自分もやっている贈り物はやめられます。

●自分のために贈るもの
相手を思いやって贈るのではなく、自分をよい人に見せたい、人気者になりたいといった自己中心的な発想から贈る物は、誰も求めていません。

どうしても贈りたいときは、すぐに消費できるものや、相手が本当にほしいと思っているもの、ゴミがあまり出なものを選ぶといいでしょう。

ガラクタになりにくいプレゼントはこちら⇒買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び

カード類

カードや年賀状も、意味のあるものを送り、惰性で送っているもの、年末の仕事が増えて、ストレスになっているものは数を減らすことを検討します。

クリスマスカードや年賀状を書いたり、交換したりすることをとても楽しみにしている人もいるので、全員に、やめろ、とはいいません。

私自身も、自筆のクリスマスカードを毎年出しています。

なんとなく出し続けるのではなく、カードや年賀状の交換に、自分の哲学や意図を反映させるべきだと思います。

年賀状の交換という習慣を見直したい人はこちらをどうぞ⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?

デジタルなカードを送る方法もあります。





2.自然の物・本物を導入する

クリスマスや正月の飾りに、チープなプラスチックものを使うのではなく、本物を使うと、プラゴミを減らすことができます。

日本では本物のツリーを飾る家は少ないでしょうね。私が子供のときも、我が家にあったのは、小さなおもちゃのツリー。たぶん素材は塩化ビニールか何かのプラスチックだったと思います。

昭和40年代の話です。

たとえ大きなツリーを飾れなくても、今は、植木鉢に入った小さい本物のツリーや、木製のツリーなど、プラスチック度合いの少ないツリーがあります。できるだけ自然に近いものを選ぶとゴミが増えません。

リアルツリーを使うのが難しいなら、クリスマスの飾りに、そのへんに落ちている松ぼっくりや本物のポインセチアなど、自然にある物を使うことを心がけると、シンプルにお祝いできます。

人間は自然の中にいると、とても気持ちが癒されるし、体調もよくなります。プラスチックではなく、何か1つ本物を家に飾ってみてください。

自然の物は値段が高いのでたくさんは買えません。必然的に飾りの数が減るので、量より質、レス・イズ・モアのホリデーシーズンになります。

レス・イズ・モアとは?⇒レス・イズ・モア(Less is more)の真の意味とは?何もない部屋に住むことがミニマリストの目的ではない

尚、通販ではなくリアル店舗で買ったほうがいいです。通販だと中身は本物でも、包装として、ビニール袋やビニタイがくっついてきますのでゴミが増えます。

いまは、お正月の鏡餅も、スーパーで買うと、長持ちするように、かなり分厚いプラスック容器に包まれていますよね。

近所に鏡餅を売ってるお米屋さんがあったらそこで買ってきたり、自分で鏡餅を作ってもいいと思います。もち米があればできるし、インターネットで調べれば、作り方もすぐわかります。

冬休みなので、お子さんと一緒に作ってもいいでしょう。

このように、「できるだけ本物を使おう」と意識すると、ゴミが減ります。何もかも本物にこだわりすぎると、予算がはねあがったり、手間がかかりすぎたりするので、バランスを考えながらやってください。

3.使い回しできるものを選ぶ

年末年始に使う物はリユースできるものを取り入れるとゴミが増えません。

包装グッズをリユース

この時期問題になるのは、包装資材のゴミです。

物を買うと必ず、包装資材がついてくるうえに、ホリデーシーズンは贈り物用のラッピングをするので、紙やビニール袋、プラスチックの包装資材がものすごくたくさん使い捨てられています。

特にプラスチック類は、土に返らないから、あまりゴミにしないほうがいいです⇒なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?

そこで、包装する物も、できるだけリユースできるものを使います。

内輪のプレゼントだったら、去年のクリスマスの包装紙や紙袋を使えば十分です。

家族以外の人に、使い回しの包装紙を使うのが気になる場合は、風呂敷、スカーフ、クロスなどを使えば、そのままゴミになることはありません。

ゴミにならないラッピングアイデア⇒お金をかけず家にあるもので間に合わせるギフトラッピングのアイデア

リユースできる飾り物を使う

今年だけで終わる飾り物を使うのではなく、何年にも渡って使うことのできる飾り物を少数だけ持ちます。

ポイントは「少しだけ」というところ。

飾り物は飾りすぎると目にうるさいだけで、飾る意味がありません。

飾り物をうまく飾るには?⇒センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

汎用性のある物を使う

通年で使える物を持ち、特別な時だけに使う物は持たないようにします。

確かに、クリスマスやお正月のときだけ使う専用の柄の皿やマグがあると、気分が盛り上がります。

しかし、「特別な行事のときだけ使う物」を持ちすぎると物が増えます。いつも使っているお皿にクリスマスやお正月っぽい食べ物をのせれば、十分、雰囲気を演出できます。

年に1回しか使わない物があったら、この機会に断捨離したり、バザーに出すといいです。

なお、1番の贈り物の項目で、すぐに消費できるものをおすすめしましたが、すぐ消費できるものは、すぐにゴミになるものとは違います。

おいしい食べ物は、体内で血と肉、エネルギー源になるし、花など目で見て楽しむものは、楽しんだあとは、土に返って、水を循環させるエコシステムを支えます。

すぐにゴミになったり、ゴミ捨て場にずーっととどまってしまう物を買うのではなく、循環する物を意識して選ぶといいと思います。

4.必要なものだけを買う

4番目のコツは「必要なものだけを買う」です。ごく当たり前のことですが、実践はなかなか難しいです。

年末はボーナスも出て、特別な気分になるので、「たまにはいいよね」といろいろな物を買ってしまいがちです。

クリスマスグッズやお正月の飾り物、食品に人がたかっているスーパーに行くと、雰囲気で買ってしまうことがありますよね。

人間はほかの人がぼんぼん買っていると、自分も買いたくなってしまうのです。他人の影響はとても大きいです。

レストランやフードコートで他の人の食べているものがおいしそうに見えることがありませんか?

スーパーでほかの人が手にとっている食品を自分も欲しくなることがありませんか?

先日、いつも行っているオーガニック食品のスーパーのデリ(惣菜売り場)で、どこかのおばあさんが、ファラフェル(ひよこ豆のコロッケみたいな中東の食べ物)のパッケージを手にして、しげしげ見ていたので、私もうっかり買ってしまいました。

娘にバイト先で食べるランチになるものを買ってくるように言われていたので、最初はサンドイッチにしようと思っていたのです。しかしファラフェルを買いました。プラスチックの容器に入っているというのに。

こういう経験、誰しもあるのではないでしょうか。

この時期は、いつにもまして、「必要なものだけを買う」というルールを徹底させるべきなのです。

本当はいらないのに、うっかり買ってしまう物の例をあげておきます。

●みんなが買っているから買ってしまう物

●見栄で買う物
年末年始、お客さんに見せつけるためだけに買う物など。

●セールだから買う物
年末大セールやボクシングデー(12月26日)に安くなっているから買う物です。

ボクシングデーの説明はこちら⇒初売りセールで無駄遣いをしないための7つの心得。

カナダではクリスマスのあと、クリスマスグッズ(カードやラッピングペーパー)が大幅に値引きされるので、来年に備えて買い込む人がたくさんいます。

今はマキシマリストでも、来年はミニマリストになっているかもしれないので、買わないほうがいいです。

人は変わる話⇒人は変わり続ける。未来の自分に対する心理:ダン・ギルバート(TED)

5.クリスマスやお正月にお祝いする理由を考えてみる

なぜ年末年始にお祝いするのか、その意味を考えてみると、そんなにいろんな物を買わなくてすみます。

クリスマスはイエス・キリストの誕生日をお祝いする日、お正月は年神様をお迎えするおめでたい日です。

キリストは、クリスチャンにとっては、救い主ですし、年神様は、この1年の豊作と幸をもたらしてくれる神様です。

年末年始は、どこでも、「今年1年みんな無事でよかった、来年も無事で暮らせるといいね、神様ありがとう」と感謝するときなのです。やたらたくさんの物を買うシーズンではないのです。

お正月は、年神さまが、気持ちよく訪れてくれるような部屋にしておくべきですから、むしろ物を買い込むことは逆効果ではないでしょうか?

汚部屋では年神様もうれしくないでしょう。

1年無事でいられた自分の幸せを分け与える手段として、プレゼントが生まれ、そのうち盛んに交換するようになったのだと思います。

その幸せを人に分け与えるとき、必ずしも物質を使う必要はないです。

余裕があれば、今年あまりラッキーじゃなかった人(災害にあった人など)に寄付や募金をし、家族はうちわで、ごく楽しく過ごせばそれで十分ではないでしょうか?

関連記事もどうぞ⇒なぜクリスマスにプレゼントを贈る習慣があるのか?

去年の記事です⇒お金をかけず、物を増やさず、シンプルにクリスマスを祝う方法

こんなことも考えていました⇒ゼロ・ウェイスト(ごみゼロ)なクリスマスの過ごし方、3つの提案。

~~~~

今回は、シンプルに年末年始を送るコツを5つお伝えしました。

利便性を求めすぎなければ、ゴミやガラクタは出ないし、見栄を張り過ぎなければ、ストレスやプレッシャーが減ります。

シンプルにスローに楽しむのがいいんじゃないでしょうか?





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