シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

価格と価値の違いを知れば、余計な物も浪費も減る。


物の値段にばかり意識がむくと、もういらない物なのに捨てられないし、必要でもないのに、セールで余計な服を買ってしまいます。ガラクタが増えて、貯金が減るわけです。

この記事では、価格と価値の違いを説明し、値段にばかり振り回される生活の問題点を指摘します。

価格とは?

価格とは物やサービスの値段のことです。

たとえば私の本、「1週間で8割捨てる技術」は消費税別で定価1300円です。物の値段は消費者がそれをどれぐらいほしがっているか、で決まります。

需要が多いのに、供給があまりないと値段はあがります。

価格は、数字と貨幣の単位を使って表すことができます。

私の本は1300円。とあるエルメスのバーキン(バッグ)は80万円というように。ある物やサービスを購入する消費者にとって、その物やサービスの値段は一定です。

価値とは?

価値とはある物やサービスが自分にとってどのぐらい役立つか、ということです。

私の本を読んで、不用品をたくさん捨てて、部屋や頭がすっきりして、毎日が楽しくなったのなら、その本は価値があった、と言えます。

本を読んだけど、特に何も役立たず、かえってよけいな物が増えたのなら、価値があったとは言えないでしょう。

物やサービスの価値はそれを使った人によって違います。Aさんにはすごく価値がある一方で、Bさんには、全く価値がない、ということはよくあります。

また、昔の自分には価値があったけれど、今の自分には価値がない、ということもあります。

価値はその人の考えや意見、文字通り価値観によって決まります。

価格と価値の違い

価格は物やサービスに自分が支払ったお金であり、価値は、その物やサービスが自分に与えてくれるもの(お役立ち度)と言えます。

価格はいつも、「◯◯円」「◯◯ドル」と、数字(金額)で表すことができます。

ところが価値は数字では表せません。

数字で表すこともできなくはありませんが。

たとえば、私の本を1300円で買った人が、これまで何年も捨てられなかった、使っていないブランド物のバッグを8000円で売ることができたなら、差額の6700円分の価値はあった、と言えそうです。

この6700円は金銭的価値と呼ばれます。

実際、物を買う人は、そのものの値段より価値がありそうだ、と判断したら買っています。「この本に1300円払う価値があるか否や?」と自問自答して、「払ったほうがお得だ」と思えば購入する決断をします。

ですが、多くの場合、価値は金額では表せません。

その価値は精神的なものかもしれません。物ならば、持っていると便利だ、生活が楽だ、安心感が得られる、いやされる、うれしい、元気になれるといった価値があります。

サービスならば、楽である、楽しい、おおしろい、勉強になる、といった価値があります。

空気や太陽の光は価値のあるものですが、通常値段では表しえません。

価値と価格を混同するとどうなるか?

以上のように、価値と価格はあきらかに違います。ところが、価値は数字で表せないせいか、物の価値について考えるとき、価格をよりどころにしてしまう人がたくさんいます。

するとこんな問題が起きます。

不用品を捨てることができない

価値と価格をまぜこぜにすると、先日も質問で答えましたが、元の値段が高かったせいで、まったく使っていない本を手放すことができない、といった状況に陥ります⇒辞書や聖書、大型の本が断捨離できない、など3つの質問に回答しました。

断捨離するときは、値段の高かったものを残すのではなく、自分にとって有用のもの、つまり価値のある物を残すべきです。

今の自分にとって役立つかどうかがポイントです。

過去の自分は関係ないし、未来の自分も関係ありません。


若いころよく着ていたシャネル風のピンクと白のツイードのスーツがあったとします。15万円もしました。とても素敵で気に入っているけれど、今の自分は全く着ません。なぜなら、ボトムスがショートパンツだからです。

このように、今の自分が全然着ない服は自分にとっては価値がありません。

まあ、見るたびに昔の思い出がよみがえってきて、ノスタルジーにひたって、今日も1日がんばれる、というアイテムなら思い出の品物としての価値があるとは言えます。

今は全然着ていないけど、もしかしたらいつか着るかもしれないと思う服も今の自分には価値がありません。

今、価値があるなら着ています。

価値がないから、手放すべきなのです。

価値は人によって違うので、今の自分には役にたたないものでも、世界には必要としている人がいるかもしれません。うまくそういう人の手に渡れば、またスーツが生きます。

しかし、「ショートパンツだけどいつか何かのときに使うかも?もしかしたら姪や孫が着るかもしれないし。だって高かったもんね。物もいいしね」と思いながら押し入れに入れておいても、自分はもちろん誰のためにも役立たないので、その服には全く価値がないのです。

価値がないどころか、今後その服を維持するためにコストが生じます。

物を持つことで生じるコストはこちらで説明⇒節約ではお金はたまらない。お金持ちになりたいなら、買わない暮らしが1番いい

価値のあるものにお金を使えない(安物買いの銭失いになる)

安い物が好きな人。

安い物が好きな人。

価格と価値を混同する人は、本当に価値のあるものにお金を使うことができず、たいして価値のないものに無駄遣いすることになります。

価値について無自覚だと、「値段が安いと、その物の価値があがる」という錯覚を持ってしまいます。先にも書きましたが、人は、その価格よりも価値がある、と思ったら物やサービスを買うからです。

値段の安いものは、何かすごい価値があるかのように思ってしまうのです。

ですが、価格はその物やサービスの価値とは無関係です。

価値を無視して、値段にばかりフォーカスした失敗例をあげます。

きょうは給料日だから、ビフテキにしようと思って肉屋に行ったら、ステーキ肉を買うのがふつうです。肉が必要だ、肉にお金を出そう、と思って買い物に行ったのですから。

ところが、肉屋に行く前にちょっと寄った100均で、ローションや美容液、リップグロスやマスカラなど、安くて可愛くて使えそうなコスメがたくさん並んでいるのを見て、うっかり買ってしまうことがあります。

「え~、こんなに可愛いのが100円。すごい~」と思って一気に10個ぐらい買ってしまいます。ローション1本買えば、安いヘチマコロンでも1000円はします。

ヘチマコロン1本の値段で、コスメがたくさん買えるからうれしくて、いろいろ買い込みます。

そのため肉を買うお金がなくなりました。おまけに、家には今使っている化粧品があるから、すべてが余剰ストックとなります。

「値段が安いものは何でもお得」と反応してしまい安物買いが止まらない人は、自分が買おうと思っている商品の価値に関してあまり考えていないことに気づくべきです。

ふだん、予算があまりない人ほど、価値のある物にお金を払うべきなのです⇒安物買いの銭失いをやめたほうがいい6つの理由。貧乏人ほど要注意。

無料のものを貪り尽くし、あとで代償を払う

安いものは何でもお得、と考える人は無料のものをどんどん消費します。

セールや安物買いが好きな人は、無料プレゼント、粗品、おまけに弱く、本当は必要でない物をたくさん家に持ち込み、あとで苦労します。

昔の私がそうでした。

バイキングなど、定額料金で食べ放題の店に行くと、極限まで食べなければ損であると思い込みます。もうおなかがいっぱいなのに詰め込みすぎて、かえって気持ち悪くなります。

ケーキバイキングでこんなことをすれば、体調が悪くなるうえに、太る、というおまけつきです。

さらに空気や太陽、人の好意など、目に見えないし、値段もつかないものは、ただですからどんどん使い倒します。すると環境が破壊されるし、人間関係も悪くなります。

「無料だ、無料だ」と思ってその価値をないがしろにしていると、あとで大きな代償を払うことになるのです。

結論:価値についてもっと考えよう

物を捨てるとき、新しい何かを買うとき、その物やサービスの価値について、もう一歩掘り下げて考えてみると、不用品を捨てることができるし、無駄遣いも減ります。

何にどれほど価値を見出すかはその人によって違います。

自分が感じる価値と、親や友だち、隣近所の人、Facebookのフレンド、その他大勢の他人の価値とは違って当然です。

人の価値観を優先し、他人軸で物を買うと失敗します。

私は、「家の中にあるものは、みんな価値がなければならない」とか「価値のないものはすべて切り捨てろ」と言いたいのではありません。

値段にばかりフォーカスせず、もっと価値について考えたほうがいいよ、と言いたいのです。

その物にどんな価値があるか、一言では言い表せません。価値があると思って買ってみたら、違った、なんてこともよくあります。

ですが、単に値段を見るのではなく、実際にそれを使うことで得られる何か(有用性)を考えるクセをつければ、浪費は減っていくし、片付けもスムーズにできると思うのです。


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