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部屋の片付けをしていて、「これ、どうしよう、捨てようかな、それとも置いとこうかな?」と迷うことがありませんか?そんなとき、捨てる物をさっと決められる質問を7つリストアップしました。
「迷ったら、捨てる」と決めておくと、人生が簡単になります。けれども、どうしても迷ってしまう、という人は、この質問リストでチェックして、ロジカルに納得して捨ててください。
1.私はこれをいつも使っているか?
使っていなかったら捨てます。
その物を使っているか、使っていないかは、けっこう重要なファクターです。なぜなら、使っていないものを持っていてもあまり意味がないからです。
これ、至極当然なことです。
多くの家で、物があふれているのは、「今、使っていない物」がたくさん存在しているからなのです。
人によっては、「使っている」の定義で迷うかもしれません。このチェックリストを使う人は、迷いやすい人なのですから。
ここは、ざっくり、「ふだん使っているか、どうか」で判断してください。
「もしかしたら使う」とか、「万が一のことがあれば使う」というのは「使っている」とは違います。
2.私はこれを無理して使っていないか?
無理をして使っているなら捨てます。
本当は所有したくないのに所有してしまうことがあります。もちろん、最初は「いらない」と思っていたけれど、所有しているうちに「必要なもの」になっていく場合もあります。
たまたま誰かからもらって、そこまで好きではなかったものでも、使っていくうちに、大事な物になっていくことはよくあります。
逆に、最初は「欲しい」と思って飛びついて買ったのに、家に持ち帰って使ってみたら、なんとなく思っていたのとは違った、なんて物もあると思います。
たとえば、私はこういう物を無理に使っていました⇒無理して使っている物を捨てる(プチ断捨離18)
いしだあゆみさんは、無理して外車に乗っていたことに気づいたそうです⇒いしだあゆみさんに学ぶ、60歳からの断捨離とミニマルライフ
自分で買ったものでも、無理して使うことがあるのですから、人からもらったものは、もっと無理やり使っている物がありそうです。
「せっかくもらったから、捨てるなんて申し訳ない」と思ってしまい、なんとか使おうとしているスカーフ、バッグ、財布、時計などありませんか?
無理して使っているのはストレスなので、このさい手放してしまいましょう。
3.私はこれをなんとなく持っているのではないか?
何かを「なんとなくしまいこんでいる」ということはよくあります。それを持っている積極的な理由が何もないのです。
たとえば、レジ袋やショップの袋。家に持ち帰ったら、何も考えず、いつも置いてあるところに突っ込んだりしませんか?
ショップの袋をしまいこむとき、「これは、来月の18日にある法事に常用まんじゅうの箱を入れるのに使うためにここに置いておく」と考える人っていないと思うのです。
それをキープする理由が全くないのに、単に習慣で、冷蔵庫と壁のすき間に突っ込んだりします。
何日かたつと、そこから紙袋やレジ袋があふれてきます。
捨てられない人は、この段階で、「何か紙袋の収納のアイデアないかしら?」「百均で、便利な収納グッズ売ってるかも?」「何かに使えないかしら」「何かを作ることができないかしら」と考え、インターネットで検索したり、収納アイデアが書いてある雑誌を図書館で借りたりします。
しかし、この紙袋はもともと特に家に置いておく理由がなかったものなので、今さら使い道が、簡単に見つかったりはしないのです。
会社で人手が足りているのに、何かの事情で無理やり1人余分に雇うと、無理に仕事を作る必要が出て、会社全体としてはパフォーマンスが下がり、コスト高になります。
何の目的もなく、冷蔵庫の横に押し込まれた紙袋は、余剰人員と一緒です。家に持ち帰った段階で捨てないと、後々、よけいな仕事がどんどん増えます。
ムダがムダを再生産するのです。
これ以上、ムダを作らないために、「なんとなく持っている」ことに気づいたら、その場で捨ててください。
そうしないと、家の中には、使いもしないし、捨てることもできない物であふれていしまいます。そしてこんなことが起きるのです⇒使うことも、捨てることもできず溜め込んでいた物の行末とは?
4.私はこれを「万が一の時のために」持っているのではないか?
これは、「もしかしたらいつか使うかもしれない物」です。「いつか」は来ないので、即捨てしてください。
「いつか使う物」は逆に言うと、「今使っていない物」です。この考え方ができるようになると、かなり不用品を捨てることができます。
詳しくはこちら⇒「いつか使うかもしれない」という呪縛から逃れ、断捨離できるようになる考え方
今使っていないものでも、私のスーツケースのように、次回里帰りに行くときは使う、という現実的な使用計画があるものは、捨てる対象にはなりません。
5.しまう場所があるのか?
部屋の中で物があふれている、ということはすでに収納スペースは満杯である、と考えられます。
収納スペースには2種類あります。
●作り付けのもの:納戸、押入れや棚、シンク下の物入れ、洗面台の引き出しなど
●あとで追加したもの(収納家具や収納雑貨):タンス、クローゼット、本箱、収納ケースなど。外部スペース(物置や貸し倉庫)。
作り付けの収納スペースと、基本的な収納家具(タンス、本箱など)から物があふれていたら、もう収納スペースはいっぱいなのです。
そこをあえて、どこかに工夫して押し込もうとしているのなら、それはもう捨てるもの、と言えます。
収納スペースの物理的限界を超えて、収納しようとすると、本来は、人間の居住スペースだったところが侵食されます。
さして必要でもない物のために、住宅費を払うことになるのです。
人によっては、収納スペースにいらない物がいっぱい入っていて、本当に必要な物が床にごろごろしている、ということも考えられます。
収納好きで、高度なテクニックを使って、何でもかんでもしまう傾向がある人は、見えない場所に隠れているガラクタのチェックも忘れずにしておいてください⇒捨て忘れはありませんか?見えないガラクタが潜んでいる9つの場所。
6.こわれているけど、いつか直して使おうと思っているのか?
こわれたまま何日間か経過しているものもガラクタです。本当に必要なら、壊れたときに修繕して使っているはずだからです。
毎日使っているパソコンがこわれたら、すぐに買い換えますよね?1個しかないマグが割れてしまったら、その日に買いに行くと思います。まあ、コアなミニマリストは、「マグなしで暮らせるか実験してみよう」なんて思うかもしれませんが。
そういうことをせず、ずっとこわれたままで放置しているものは、その家には特に必要ではない物です。
こわれたまま放置されている物は、未処理案件。
カレン・キングストン言うところの、「すべきことが終わっていないもの」です⇒あなたが捨てるべき4つのガラクタとは?~カレン・キングストンに学ぶ
●捨てる
●修理する
このどちらかをしなければ、心の重荷になります。
7.今の自分が買うだろうか?
今、それを持っていないとして、今日の自分が、何がしかのお金を出してお店で買うかどうか、考えてみてください。
「いや、買わない」という物は捨てます。
人はいったん物を所有してしまうと、捨てにくくなってしまうので、持っている理由がないのに、持ち続けます。
「また同じものを買うか?」と自問自答すると、それを持っている理由のあるなしを、あぶりだすことができます。
この質問をすると、昔の自分には必要だったけど、今の自分にはもういらない、というものもわかります。とてもモノ減らし効果のある質問です。
「これ買うかなあ?」と考えてみると、「買わないな」と思うものがたくさん出てくるはずです。実は我が家にもあります。
ただし、消耗品などで、もうリピート買いはしないけど、これは一応最後まで使おう、というものは捨てる対象になりません。
こういうのは、ちゃんと今、使っているからです。
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今回は、「これを私は好きか?」という質問は入れませんでした。好きなものを全部取っておくと、物は減らないからです。
このチェックシートを有効活用するコツは、自分に正直になることです。
「捨てようかな?」と思ったとき、すでに、心の中では、「これは邪魔者である」という判断が下されていることを忘れずに。
最初は甘い判定をしてしまうかもしれませんが、何度もやっているうちに、シビアに、捨てられるようになっていきます。