シニア目前、主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々をつづっています。

家族に片付けを促す一番いい方法は、自分ができることにフォーカスすること。



シンプルライフや、持たない暮らしなど、夢や理想の生活があって、それを実現したいとき、すごく大事なのは、自分が、今、できることにフォーカスすることです。

ふつうに暮らしていると、できないことや、自分に足りないものばかりに目が行ってしまいます。これは、無意識にしていることなので、自分で意識的に、今、できることだけに目を向けてください。

言い訳ばかりしている人は、できないことに目が行っている

最近、ありがたいことに、片付けに関するいろいろなお問い合わせをいただきます。

自分が片付けられないという相談も多いのですが、それにもまして、実家が汚屋敷である、家族が物をためこんでいる、親に断捨離を促すにはどうしたらいいのか、といった、自分以外の人がからんでいる悩みが多いです。

たとえばこちら⇒片付けない大学生と物を捨てない60代の父。家族のガラクタの悩みに答えます。

見ず知らずの人からのたった1通のメールでは、その人がどんな人なのか、本当はどんな状況なのか、わかるよしもありません。想像力を駆使して、お返事を書いています。

私の返事に対して、また返事をいただくこともあります。

返事の中に、私が「こうしてみてはどうでしょうか?」とアドバイスしたことに対して、いちいち、「それはできない、なぜならば…」と事細かに個人的な事情を書いてくる人がいます。

確かにその通りなのでしょう。

ですが、こういう人は、できないことや、足りないことにフォーカスしすぎてはいないでしょうか?

できないことにばかり意識が向く人に、どれだけアドバイスしても、必ずまた、それができない事情が、相手の頭の中に浮かびます。

本当に現状を改善したいなら、できないことばかり考えていても仕方がありません。


ついついできないことにフォーカスしてしまう私たち

人は生まれたときは、何の偏見もなく、まっさらです。快、不快、恐怖といった根源的な感情は持っているでしょうが、何かができないとか、できるとか、そういう考えはないので、自分の欲望のままに突っ走ります。

ところが、成長するにしたがって、人生は複雑になっていきます。

親や学校の先生、友達、周囲の人たち、あるいは、テレビでしゃべってる人たちなどから、いろいろ制限を受けるようになります。

– ここまでは、いいけど、この先に進んではだめです。
– これはこうしなくちゃだめです。
– これをしたいなら、親や先生の許可がなければだめです。

だめです、だめです、だめです、と言われつづけ、社会的なルールを学んでいきます。

ルールに従わないと、社会生活ができないから、ルールを学ぶのは必要です。

けれども、あまりに、「だめです、だめです」と言われ続けてしまうせいか、ある程度成長したとき、誰も「だめです」と言っていないのに、自分で先回りして、制限のかかった状況を受け入れようとします。

「ああ、これをしちゃだめなんだ」「これをするには、親の許可がいるんだ」「これをするには、こういう状況が揃わないとだめなんだ」と、思ってしまい、だんだん、外的状況に左右される生き方をするようになるのです。

人によって、程度の差はありますが。

そのように、先に、限界ばかり意識する思考のクセがつくから、部屋をきれいにしたいと思って、断捨離に関する情報を仕入れても、

●時間がないから片付けられない

●台所が狭いから片付かない

●家族が協力してくれないからきれいにならない

●ほかにスペースがないからここにおくしかない

●収納ケースが足りないのがよくないんだ

こんなふうに、片付けがすすまない理由や外的要因ばかり、思いついてしまいます。

何かできないことがあったとき、自分以外の人や、外的要因のせいにすることが多い人は、逆に言うと、外的状況に支配された人生を送っています。

他人に、自分が信じるべきこと、あるべき状況、自分がすべきことを決めさせているのです。

自分以外のものが、自分の暮らし方や生き方を決めているから、不満だし、楽しくないんだと思います。

できないことばかりが見えるメガネ

自分ではできないこと、やることを許されないことばかり次々と思いつく私たちは、「できないことばかりが見えるメガネ」をかけて生きています。

この世界の現実は脳が作っています。

関連⇒私たちが幸せを感じる理由~制限がある方が幸せ?ダン・ギルバート(TED)

メガネをはずして見ると、周囲は、実は、すごく可能性に満ちた世界です。自分ができることであふれています。

しかし「できないことばかり見えるメガネ」をかけて見てるから、可能性に気づくことができません。

ふだん「できない言い訳」が多い人は、メガネの度が進んでいます。

世の中で同じことが起きていても、メガネのガラスが分厚い人と、薄い人、メガネをはずすことができる人(いないような気がしますが)では、ずいぶん見方が変わってきます。

よく出てくる例ですが、グラスに水が半分入っていたとき、まだ半分もある、と考える人と、もう半分しかない、と考える人がいます。

多くの人は、「まだ半分もある、と考えたほうがいいよね、そのほうがストレスがなくて生きやすいよね」とわかっています。しかし知識として知ってはいても、何か、やりたいことがあって、ちょっとした障害に遭遇すると、自動的に、「水はもう半分しかない思考」になります。

そういう考え方のクセがついているからです。

どうしたらできることにフォーカスできるか?

できないことばかり見えるメガネは、自分の思考のクセですから、自分で修正できます。

以下の4つのことを試してください。

1.メガネをかけていることに気づく

メガネをかけていることに気づかないと、はずすことができません。

ふだんの自分の言動や口癖を振り返って、度の強いメガネをかけているかどうか、考えてみてください。

2.無理やりメガネをはずす

私もふつうに赤ちゃんのときから、社会生活に対応できるように、育てられてきたので、できないことばかりが見えるメガネをかけています。

私のレンズは人一倍分厚いものでした。

ですが、あるとき、メガネの存在や、自分は考え方にクセがあるんだ、ということに気づいたので、できないことばかり数え上げないようにしています。

「あれもできない、これもできない」。そう思っても、一呼吸置いたあと、「でも、もしかしてこういうことはできるんじゃない?」と、今の自分にできることを無理やり考えています。

ポイントは、無理やり考えだすことです。

自然にすらすらと出てくる考えは、メガネをかけているときに出てくるものです。

3.小さいことから始める

「断捨離するとき、小さな場所から始めるといい」と、多くの人が言っています。この方式は、メガネをはずすときにも使えます。

たとえば、汚屋敷にすむ実家のお母さんに、部屋を片付けてもらいたい思った時、いきなり「部屋が片付いた状況」を求めてはいけません。

また、「あの家、何とかならないのかな、でもお母さん頑固だしな」と頭の中で考えているだけでは何も変わりません。

今自分ができる小さな行動をおこしてください。実際に、お母さんのところにいって、最近どんな感じで暮らしているのか、ざっくばらんに話をすることから始めるのです。

テーブルを拭く

自分のできることにフォーカスする。

4.今の自分にできることを1日1つやる

理想の暮らしの達成にむけて、今の自分にできることを1日に1つだけやってください。

汚部屋を脱却したいのに、そうできない理由がいっぱいあったとしても(この理由は、自分が、自分の頭の中だけで考えていることですが)、それはとりあえず横に置き、とにかく、今の自分にできることを1つだけやってください。

どんなに小さなことでもいいです。

「忙しくて断捨離できない」と思っても、ゴミを1つ拾う時間ぐらいはあります。うわっと物がある部屋のゴミを1つぐらい拾っても、見た目は何も変わりません。

ですが、できることにフォーカスする練習なので、それでいいのです。

明日も明後日も、状況改善のために、今の自分ができることを1つだけやり続けてください。

この方法は断捨離のみならず、ほかの目的達成にも応用できます。

たとえば、老後のための貯金がゼロだったとします。今は、貯金がなくても、3000万円を貯金しようと決意したり、預金口座を開いて千円貯金をすることはできます。
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できないことばかりにフォーカスして、そこにどんなにエネルギーを注いでも、疲れるだけで何も生まれません。

「家族が断捨離の邪魔をする!」「自分の理想の暮らしに進めない」。こんなふうに行き詰まったときの唯一の解決策は、自分が今日できることにフォーカスすることなのです。


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