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断捨離を試みているのに、なかなかはかどらない、すぐに挫折する。こんな人は、もっとスムーズに進める工夫をしてください。
さくさく、捨て作業をするために、私が心がけていることを5つ、紹介しますね。
1.決め事を減らす
一番大事なのがこれです。
作業前も、作業中も、決め事(考え事)を減らす工夫をしてください。
捨て作業に関連する決め事が多いと、頭が疲れて、要不要を決めるのに苦労します。
不用品を手放すのは、一見簡単ですが、やってみるとけっこう大変です。
というのも、考えなければならないことや、決めるべきことがたくさんあるからです。
・作業はいつるやるか、やらないか
・捨てるか、捨てないか
・捨てるとしたら、どうやって処分するか
・残すとしたら、どこにどんなふうにしまっておくか
最低でもこの4つは考えることになります。
これに加えて、多くの人は、
どこから片付けようか、何から捨てようか
といったことも考えますよね?
それに、捨てようかどうか迷う人は、「このバッグは、いつか、こんな時に使えるかも」とか、「このブラウスは、ふだんは着ないけど、あのセーターの下に着て、襟だけ出すのにいいかも」といった、不確定な未来についても、あれこれ考えます。
古い手紙やノートを読み始めて、思い出にふけったり、昔、失敗したことや、そうすべきではなかったことを思い出して後悔したり、なんてこともあるでしょう。
こうした考え事はすべて脳のリソースを奪います。
決め事を減らすには?
断捨離時間は、あくまで不用品を捨てる時間であって、考え事にふける時間ではありません。
やるべきことがあるときに、今さら考えてもしかたのないことや、考えても結論が出ないことをだらだら考えるくせがある人は、考え事をする時間をべつにとって、そこで考えてください。
頭の中だけで考えるのではなく、スマホのメモや紙のノートなどに書きながら考えると、作業中に、だらだら考えなくてすみます。
私は、以前、捨てることについて考えたことは、すべて断捨離ブログに書いていました。
すべてをブログに記録した~シンプルな生活にするために役立ったこと(その3)
さらに、基本的な処分方法は先に決めておきましょう。
私は他の人が使えそうなものは、すべて寄付することにしています。
不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる
確かに売れば少しはお金になりますが、それを売るまでに、またたくさん考え事をしなければなりません。
これ以上頭を疲れさせたくないので、寄付する方を選んでいるのです。
断捨離中に、あれこれ考えて進まない人ほど、処分は簡単にしておいたほうがいいと思います。
ふだんの生活でも、ぐずぐず迷わず、どんどん決めることを心がけてください。
処分方法を決めてしまう~家の片付けをもっとラクにする工夫(その1)
2.できるだけ早く処分する
捨てようと思ったものは、できるだけ、早く外に出します。
その理由:
・先延ばししなくてすむ
不用品の片付けは、家の外に出した時点で終わります。いつまでも、家に置いておくのは、処分の先延ばしです。タスクを先延ばししていると、ストレスになります。
・スペースを確保できる
もういらない、捨てようと思ったものを家に置いておけば、当然、その分のスペースを取られます。
しまう場所があるから大丈夫ですか?
ですが、しまいこむと、その存在を忘れてしまいますよ。
収納する場所があるから、捨てなくてもいいんじゃない?~捨てない言い訳(その2)
・決断を貫くことができる
「売ろう」「寄付しよう」と思ったものを視界に置いておくと、決断がゆらぐ人がいます。
実際、「捨てようと思った服を、袋の中から取り出して着てみたら、ちゃんと着られるし、その後、便利に着用しています」、というお便りをもらったこともありました。
それは、そうでしょう。その服、まだ十分着られる服ですから。
十分着られる服なのに、ずっと着ていないのは、ほかに着る服があるからです。
捨てるつもりだった服をまた着始めると、別の服が余剰品になるだけです。
3.作業は短時間、集中しておこなう
片付け作業は、時間を決めて集中して行い、ダラダラするのはやめましょう。
集中すべきなので、長時間はやらないでください。
私は15分ぐらい作業するのがいいと思いますが、実情に合わせて、10分、20分といった単位でやってもいいしょう。
そして、しつこいですけど、タイマーを使ってください⇒タイマーを使って仕事や家事に一点集中~ミニマリストのタイマー活用法とは?
私の経験ではタイマーを使ったほうが集中できます。
毎日書いているブログの記事も、いつもタイマーで作業時間を計測していますよ。
集中したほうがいい理由
集中してやったほうがいい理由なんて、わざわざ書かなくても、皆、体験からわかっています。
自分の子どもや部下に、「勉強はできるだけ長時間、だらだらやるといいわよ」とか、「この仕事は、締切なんて気にしなくていいから、ちんたらちんたらやってくれたまえ」なんてアドバイスする人はいないでしょう。
それでも、自分は片付けをだらだらするのが好き、という方のために、集中すべき理由を紹介します。
・作業にとりかかるハードルが下がる
少しの間だけやればいいのだとわかっていると、これからする作業に対する心理的ハードルがさがります。
・ちゃんと終わらせることができる
だらだらやるのがまずい一番の理由は、始まりも終わりもはっきりしないことです。
タイマーをかけながら、15分しっかり捨てて、タイマーがなれば、そこで作業が終わります。
すると、自分が捨て作業をした自覚や達成感が得られます。
「ああ、15分捨て作業をちゃんとしたわ。捨てるの苦手だと思ってたけど、私、やればできるじゃん」
捨てる作業をこんなふうにポジティブに捉えることができるので、明日もまたやる気になります。
・よけいなことを考えずにすむ
「これから15分、捨てることに集中だ!」と思えるので、作業時間中に、よけいなことを考えなくてすみます。つまり、それが集中するということです。
集中するのが苦手な人は、最初は、2分~5分の短い時間で練習するといいかもしれません。
4.必要なものだけを残す
きわめて当たり前のことを書いてしまいますが、必要なものだけを残し、「もしかしたらいるかも~」「あとで必要になるかも~」と思うものは手放してください。
これができるかどうかで、部屋がきれいになるかどうかが決まります。
もしかしたら、いつかいるかもしれないものは、「今はいらないもの」です。
汚部屋になっているのは、必要ないもの、今はいらないものをでたくさん置いてあるからですよね?
必要ないものたちが、ほかの必要ないものの山の中にものが埋もれて汚部屋ができあがります。
ひとつひとつのものとちゃんと向き合って、必要なかったら捨てましょう。
「捨てたら後悔するかも」みたいな心配は不用です。
後悔しません。というか、後悔したからといって、いきなり飢えて、命がなくなるわけではないですよね?
生活ができなくなるわけでもありません。
今、汚部屋ですごく暮らしにくくなっているのは、必要ないものまで、家の中に置いているから。この事実を忘れないでください。
5.例外を作らない
長く断捨離をしている人も、「これは絶対手をつけないでおこう」と思って、必要性を検討していないものがあるかもしれません。
しかし、例外なく、1つ残らず、すべての持ち物について調べてください。
「例外」「アンタッチャブルなもの」「聖域にあるもの」と位置づけているアイテムが、ガラクタになっていることが多いのです。
これまで、ずっと「あってあたりまえ」「捨てるなんてありえない」という思い込みのもとに、要不要のジャッジをしてこなかったものたちですから。
しかし、以前必要だったものが、その後もずっと必要であることは、そう多くはありません。
たとえば、私は長らく本については、そこまできびしく、要不要について考えてきませんでした。そして、今もけっこう残っているのが本です。
今年になって、そうやって残っている本を少しずつ処分していますが、もっと早く捨てればよかったと思っています。
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スムーズに断捨離を進める原則を紹介しました。
「なかなか片付かない」という状態が続いている場合、5つのうちのどれかがやれていない可能性があります。
ひとつひとつ現況と突き合わせてみてください。