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まめに断捨離しているつもりなのに、ちっとも物が減らない。こんな人はそもそも物を増やしてしまう生活習慣を持っている可能性があります。
知らず知らずのうちに、物を増やす行動パターンを5つ紹介します。まず、こういう生活習慣を手放してください。
そうすることで、よけいな物をかかえこまないシンプルなライフスタイルに軌道修正できます。
1.とにかく収納が大好き
収納が好きということは、物をたくさんためこむのが好きということにほかなりません。
よくよく考えてみると、人1人が生きるのに、そんなにたくさんの物は必要ないのです。ごく常識的な収納スペースで足りるはず。
しかし、収納好きの人は、それだけではあきたらず、裏技的な収納方法やより効率のいい収納の仕方、便利な収納グッズを常に探しています。
自分が収納好きかどうか調べるために、過去の購買パターンを思い浮かべてください。ふだんこんなものをたくさん買っていたり、こんな店によく行っていたら、あなたは収納好きの可能性が高いです。
よく買うもの:
– 収納ケース
– 壁面収納に使えるツール
– 収納アイデアの特集がついている雑誌(「100均グッズでできるアイデア収納術」とか)
– ポリプロピレン衣裳ケース
– ハンガー
– 各種ホルダー(クローゼットのバーにぶら下げる物入れ)
– 各種ボックス
– バッグインバッグ
– ポーチ
よく行く店:
– 100均(ダイソー、セリア)
– 無印良品の収納グッズ、インテリアのコーナー
– IKEA
収納する物があると、中身もそれに応じてどんどん膨張してしまいます。
物を入れるためだけの物を持ちすぎていないか、チェックしてください。
収納にこって、物をためればためるほど、引っ越しのときや、老後になってからしんどい思いをします。
☆関連⇒片付かない理由は、収納という名の「決断の先延ばし」をするから
☆私が、収納にこって、物を増やした苦い思い出⇒モノが多すぎる時、整理整頓や収納は何の解決にもならない理由
2.何も考えずよけいな物をもらう、取ってくる
コンビニでお弁当やおやつを買ったり、ファーストフードでテイクアウトすると、しばしば、よけいな物がついてきます。割り箸、小さいパウチのケチャップ、アイスクリームの木のスプーンなど。
また、旅館に泊まったときに、部屋に置いてある、歓迎のための、おせんべいや、ちょっとした和菓子で食べなかった分をバッグに入れて持ち帰る人がいます。
ホテルのアメニティの歯ブラシや小さな石鹸、パウチのシャンプー、コンディショナー、パッケージに入ったお手拭きなども忘れず持ち帰ります。
喫茶店のおまけの豆を持ち帰ることはありませんか?
名古屋の喫茶店じゃないとおまけがついてが来ないかもしれませんが、最近、コメダは全国展開をしているようなので、一応書いておきます。
このような、「その場で自分が食べないものや使わないものを家に持ち帰る習性」のある人は、たぶん、家の中に細々としたものが、たまっています。
私の夫も、マクドナルド、その他のファーストフードの店でもらった、ケチャップやマスタードのパウチ、マーガリンの小さな丸い容器、細い筒状の紙袋に入ったシュガー、塩やコショーの小袋などをためこむタイプです。
先日、我が家の冷蔵庫が壊れ、新しい物に変えるために、冷蔵庫の中身をすべて出す機会がありました。そのときビニール袋に入った夫のパウチコレクションが出てきたので了解を取ってそのまま捨てました。
なんという資源のムダでしょうか?
一言、店の人に「あ、いりません」と言って、受け取らなければ、次のお客さんにまわり、消費されるのに。
こういう小さなおまけ的な不用品を、「いつか使うかもしれない」「もらわなきゃ損だ」という気持から必ずもらってくるクセがある人は、そのクセを今すぐ手放してください。
むしろ、もらってくると余計な仕事が増えてコストがかかります。
仮にもらって来てしまったら、何があっても48時間以内に使い切るべきです。そうしないとどんどんたまってしまいます。
3.必要ないものを買うのが好き
生活に必要なものだけを買っていれば、物はそこまで増えません。家の中にどうでもいい物がたまっている人は、「必要だから」という理由では買い物をしていません。
もし、こんな理由でショッピングすることが多いなら、コンスタントに断捨離をしなければ、居住スペースはどんどん圧迫されていくでしょう。
●値引きされているから。
●いつかいるかもしれないから。
●自分はいらないけど、他人のために。
祖父母が孫のものを買う時、よくあるパターンです。「子供のために」「孫のために」と言い訳をしていますが、結局自分が買い物を楽しみたいから買うのです。
●すでに家にたっぷりあるけど、もっとある方が安心だから。
ストックを持ってもろくなことがありません⇒多すぎるストックをただちに断捨離すべき理由。過剰在庫は資産ではない
●まとめて買うとお得だから。
実はそうでもありません⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
●イベントやレクリエーションとして買い物するのが習慣だから。
冬のバーゲンに必ず行くことに決めていたり、年の始めは必ず福袋を買う習慣があるケースです。
4.使いきれない物をよく処分している
買ったはいいけど、自分では使いきれず、処分することが多い人は、余分なものをたくさんかかえこんでいます。
たとえば、福袋を買って、中身の70%以上をヤフオクやフリマで売る人など。
「福袋に気に入らないものが入っていても、売ればいい」と考えている人は多いのですが、それならば、最初から自分の好きなものだけを買えばいいのではないでしょうか?
福袋を買うために並んだり、店をウォッチしたり、いらない物を売るための手間と時間を考えれば、最初から、欲しいいものだけをピンポイントで買ったほうが、むしろお得です。
私も福袋好きだった貧乏性なのでわかるのですが、福袋に入っていた、というだけで、必要でもない、好きでもないものを、「何とか使わないともったいない」と考えてしまいます。
そして、いろいろ使い道を考えたり、もらってくれそうな人を考えたり、しまい場所を考えたり、何年も使わず、どこかに押し込んでいる罪悪感に悩まされたりします。
あげくに処置に困って断捨離です。
福袋を買いさえしなければ、こういうよけいな考えごとやストレスに悩まされることはなかったのに。
食品を余らしたり、腐らせたり、たくさん買いすぎて食べているうちに飽きて、処分することが多い人も、使い切れないほど物を買ってしまう人です。
☆福袋のワナについて⇒もう買うのやめたら?福袋の失敗のダメージは想像以上に大きい
5.損得勘定が好き。
もういらない物をいつまでもためこんでいる人の行動の規範は、「損はしたくない」というもの。要するに欲張りなのです。
こういう人は、無意識に「たくさんあればあるほどいいんだ」と考えながら生きています。
欲張りだから、使わないのに、コンビニのお箸をもらってくるし、そんなに食べ切れないのに、キャンペーンをしているとき、通販で大量に食品を注文してしまいます。
欲張りだから、お得に見えるまとめ買いが大好きです。
欲張りだから、1年365日、毎日違う服を着られるほどたくさんの服を買ってしまいます。
欲張りだから、もういらない物もいつまでも押入れにしまっておきます。
実は、そんなに、「損をしたくない」と思い込む必要はありません。もともと人は、損をしたときは、得をしたときより、よりダメージを強く感じる心理的傾向があるからです。
1万円得したときの喜びを100とすると、1万円損をしたときのショックは200から250ぐらいです。
特に何をしなくても、人は損をすると「が~ん」と来るようにできているので、これ以上「損をしたくない」と思いつめることはないのです。
むしろ、「損をしたくない」と考えると、サンクコスト(埋没費用)のワナにはまり、ますます損をします。
サンクコストとは、もうどんなにがんばっても取り戻せない費用のことです。
サンクコストのワナとは?⇒高かったから断捨離できない?埋没費用はどのみち回収できません
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最後に紹介した、サンクコストのワナはほとんどの人がはまります。
逆説的ですが、「損をしてもいい」「損な道をいこう」と考えると、物質的にも、精神的にも豊かになれる気がします。
私も、「たくさんあればあるほどいい」と思って生きていたときより、「1つでいいや」「欲張るのやめとこ」と考えるようになってからのほうが、お金が残るようになりました。