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汚部屋とは、持っている物の大半が外に出ている状態です。そこそこ、物がきちんと収納されていれば、汚部屋にはなりません。
ではなぜ、汚部屋に住んでいる人は物をしまわないのでしょうか?
理由の1つは物が多すぎるから。もう1つの理由は、きっと物をしまいにくいからです。
そこで、今回は、物がしまいやすい収納法を5つお伝えします。
きれいな部屋をキープする原則
まず部屋をきれいに保つ基本原則を確認しておきましょう。
きれいな部屋をキープするためにすべきことは以下の2つだけです。
1.物を持ちすぎない。できるだけ数をしぼる。
2.物を出して使ったら、そのつどしまう。
物の数をしぼるためには、
●買い過ぎない
●手持ちの不用品を捨てる。
この2つをやればいいです。
買い過ぎを防ぐ方法や、不用品の捨て方は、当ブログにこれまでたくさん記事を書いています。
たとえば、買わない方法はこれ⇒安いけど、すぐにタンスの肥やしになる服を買わない6つのコツ
捨て方はこれ⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)
もちろん同様のテーマの雑誌や本も多数出ているし、他のサイトもあるし、テレビでもよく話題になっています。
つまり情報はすでにたくさんあります。
では、2番の「物を出したらしまう、動作を完了させる」、この点についてはどうでしょうか?これに関しては、「そうするしかない」と言われることが多いですね。
そういう習慣をつけるしかない、と。
確かにそうなのですが、しまいやすい状況を作ることはできます。
そこで、どうしたら物をしまいやすくなるのか、しまいたくなるのか、考えてみました。
この記事の主旨は、「ズボラな人でも、片付けやすい状態にするための収納の工夫」をお伝えするものです。
決して、「狭い場所に、できるだけたくさんの物を収納する方法」ではありません。
収納の裏ワザとか、高度な収納テクは関係ありません。以下のようにすれば、片付けが嫌いでも、物をしまいやすくなると思います。
1.収納のルールを厳格にしすぎない
逆に感じるかもしれませんが、物のしまい場所をあまりきっちり作らないほうが、片付けが進むと思います。
家の中の物1つ1つにしまう場所を作るといい、とよく言われます。ですが、何千も物がある場合、汚部屋の人が、すべてに定位置をきっちり指定しようとすると、たぶんそこで思考停止になります。
物をすぐにしまうことができないのは、収納ルールがきびしすぎるからかもしれません。
用途が似ているもの、使うタイミングが同じものを、同じ場所にしまうざっくりとしたルールにしたほうがいいのではないでしょうか?
キッチンで使うものは、キッチンにしまう、ということです。
これをちゃんとやれば、キッチンに関係ないものが、いつまでもキッチンにとどまっていることはないでしょう。
2.自分の性格にあった収納をする
確かに、近藤麻理恵さんの言うようにTシャツをきれいにたたんで、引き出しのタンスの中に立たせれば、一覧しやすいし、取り出しやすいと思います。
こんまり先生のたたみ方はこちらで紹介⇒こんまり流の片付けをする時間がない人には、こんな断捨離のやり方をおすすめします
ただ、ズボラな人には、こんなふうに1枚、1枚たたむのはハードルが高いです。
出したものを元に戻すのすら、あまりしたくないのですから、たたむというアクションが入ると、ますますやる気になれないでしょう。
実は洗濯物をたたむのが嫌いな人は思いのほかたくさんいます。嫌いなら、無理にたたもうとせず、たたまなくていい収納をすればいいのです。
たとえば放り投げるとか⇒床に落ちている服の海を片付ける方法(汚部屋改善) 「服の収納はできるだけシンプルに:放り投げ方式を導入」をお読みください。
自分の性格にあった、ハードルの低い収納法をすることがコツです。
どうにもこうにも片付けが嫌いでできない。そんなときは、できるだけ物を減らすとうまくいきます。
身の回りの物の数は減らして、簡単にしまえるようにして、部屋の掃除は、家政婦さんに頼むのも1つのやり方です。
「ほかの人と同じように収納しなければならない」という思い込みを捨てるとラクになります。
3.よく使うものは取り出しやすいところにおく
「ふだんよく使うものは、アクセスしやすいところに置きましょう」と収納の本に書いてあると思います。
これを徹底させてください。
自分がもっともアクセスしやすい収納場所はどこで、もっとも頻繁に使っているものは何なのか、そこを考えることから始めるのです。
私は、私物については、そこそこ理想的な収納ができています。
私がもっともアクセスしやすいのは、デスクの右の引き出しと、左の引き出しです。
ここに毎日必ず使うものをおさめています。朝ひっぱりだして、昼間仕事中に使って、夜、仕事が終わったらまた机の引き出しにしまっています。
必要なものが見つからず、探しまわることはありません。
ところが、キッチンはそうではありません。
キッチンで、私がもっともアクセスしやすいのは、シンクの左側にある引き出し。ここには、お箸、スプーン、フォークなど、カトラリーを入れています。
もし私が1人暮らしなら、ここには毎日使う、包丁やヘラも入れます。今は、包丁はシンクの右側のちょっと遠い引き出しに入っています。
この引き出しにはほかのキッチンツールもごちゃごちゃと投げ入れてあるので、目当ての包丁を手にとるまでに、30秒ぐらい探すこともあります。
キッチンは家族と共有だから、自分のやり方に最適化されていないのです。
許容範囲ではありますが。
こんなふうに、1日のうちで自分がもっともよく使うツールと、アクセスする収納場所についてしつこく考えてください。
自分がどこで何を取り出しているか、どこで何を探しているか、どこにそれをしまおうとしているか。
こんな視点で、日々の行動を振り返ってみると、ふだんよく使う食器の前に別の食器をしまったりしないと思います。
私たちは、ふだん物の出し入れを無意識にしているので、意識的にならないと、自分の収納の問題点に気づくことができません。
4.物をしまう場所も部屋の1つとして尊重する
玄関やリビングルームの掃除を熱心にやっていても、押入れやクローゼットがぐしゃぐしゃということはよくあります。
なぜそうなってしまうのかというと、「押入れやクローゼットは部屋ではない」と考えているからです。
確かに寝起きする場所ではありませんが、押入れもクローゼットもタンスの中も引き出しの中も立派な家の一部です。
ここも自分の家ですから、他の部屋と同じように扱ってください。「どうでもいい場所」としてないがしろにしていると、どんどん汚くなっていきます。
関連⇒自分の家を好きになる6つの方法:汚部屋にしてしまうのは愛情が足りないから
5.物をしまう場所の見た目を整える
汚い場所は、あまり見たくないし、近寄りたくないものです。
部屋の中がぐしゃぐしゃな人は、家にいてもくつろげないから、外出が増えますよね?
これと同じように、物をすぐにしまうことができない人は、押入れの扉の向こうにあるごちゃごちゃを見るのを無意識に避けているのかもしれません。
物をしまう場所の見た目をできるだけ整えてください。
そうすれば、もっと片付けに積極的になれます。もちろん出し入れもラクになります。
収納グッズをむやみに増やすのはよくありませんが、以下のものは規格を統一すると、見た目がスッキリして、片付けモチベーションがあがります。
●ハンガー
●物を収納する箱やかご
番外:片付けに必要なものはすぐそばに置いておく
物を片付けるときに必要なもの、それは踏み台です。
もしあなたが私と同じように身長150センチに満たない小柄な人で、しばしば高いところにある物をとることがあるなら、踏み台、はしご、脚立のどれかを、すぐそばに常備してください。
物をしまうために必要な物を、いちいち取りにいかなければならないと、しまうのがおっくうになります。
私は、プラスチックの踏み台を台所に置いてます。台所の戸棚の位置が高いので、毎日使っていますよ。
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収納というと、できるだけたくさんの物をしまうことばかりにフォーカスしがち。ですが、スッキリとした空間を作るためには、「収納という行動を抵抗なくできる仕組み」を作るほうが、大事だと思います。