きれいな部屋

ジェニファー・L・スコット

自分の家を好きになる6つの方法:汚部屋にしてしまうのは愛情が足りないから

自分の家好きになる方法を6つお伝えします。



自分の家、好きですか?

あなたは自分の家が好きですか?私は好きか、と言われると、ちょっと言葉につまりますが、少なくとも憎んではいません。あまり変わりませんかね?少なくとも前の家より住み心地がいいと思っています。

ロケーションもいいし、不満はありません。

実は、1年半前までは、今の家より大きな家に住んでいましたが、あまり好きではありませんでした。

古いし、日当たりが悪いし、ガラクタはいっぱいあるし…。でも今にして思うと家に対して愛情が足りませんでしたね。

自分の家に愛情をかければ、家もその愛情に応えてくれる

これは、ジェニファー・L・スコットが、『フランス人は10着しか持たない2』に書いていた言葉です。

この本のレビューはこちら⇒2冊めです「フランス人は10着しか服を持たない2」の感想。シックとは?

ジェニファーは、結婚してすぐに入居した家が、「狭くて不満だった」と書いています。その家は3階建てのタウンハウスでした(今も住んでいるのかどうかは不明)。場所はサンタモニカで、とても景色のいい家だったそうです。

タウンハウスはふつうの一戸建ての家ですが、隣の家とくっついており壁を共有しています。玄関は別々です。

子供が生まれ、手狭になり、ジェニファーは、もっと大きな家に引っ越したいと切に願っていました。ですが、ある時、インドの女性の夢の家は「2BHK」である、という話を友達から聞いて、考えを改めます。

2BHKは、ベッドルーム(寝室)が2つに、ホール(玄関に続く廊下だと思います)、キッチンのこと。

インドの主婦の大半は、大家族と1ベッドルームのアパートに住んでいるそうです。彼女たちにとっては2BHKに住むのは夢のまた夢なのです。

ジェニファーの家は、2BHKに加えて、リビングルームにオフィス(書斎)があり、パティオ(中庭)とバルコニー、それにユーティリティルーム(洗濯機や乾燥機を置くエリア)がありました。

2BHKの話を聞いてから、ジェニファーは自分の家に対する態度を改めました。

カリフォルニアのサンタモニカだから、結婚を機に自分たちでも家を買えたけど、これがニューヨーク、ロンドン、パリだったら、とても買えやしない、ということに気づいたのです。

筆子的には、サンタモニカに住んでるだけでうらやましいのですが。海にも近いですしね。

初めてこの家に入居した時、ジェニファーは、とても幸せだったのです。その日の気持ちを思い出し、「不満」を「感謝」に変えて、住みやすい工夫をし、以前のように自分の家に愛情を持つようになったそうです。

今よりいい家に住みたい、もっと広い家に住みたいという夢を持つのは悪いことではありません。夢を持つのは向上心の表れですから。

しかし、夢を持つことと、今の家に不満いっぱいで住むことは別の話。今は、そこに住んでいるのですから、そこでできるだけ気持ちよく暮らせるようにしつらえるべきでしょう。

さもなければ、みじめでストレスいっぱいの生活になってしまいます。

どこに住んでいようと、考え方を変えれば、自分の家を好きになることができます。






☆自分の家を好きになる6つの方法

1.今の家に感謝する

最初にすべきことは、ジェニファーがやったように自分の家に感謝することです。インドの女性と比べるまでもなく、今のご時世、安心して住むところがあるだけでもありがたいですよね?

実は、私たちがこの家に引っ越す前、ギリギリまで引越し先が決まらずストレスいっぱいの日々でした。この家に引っ越しが決まったときは、「天の助けだ」と思いました。私はその気持ちはずっと忘れていません。

こんな事情がなくても、どの家もいいところはたくさんあると思います。住宅事情に関して文句を言い出したらキリがありません。しかし、多くの場合、それはないものねだりなのです。

物理的な物ではなく、午後、家の中で過ごしているその気分とか、朝、窓を開けたときの空気など、小さなことに意識を向けると、ありがたい気持ちがわいてくると思います。

ジェニファーのように、その家に入居を決めた日のことや、初めて入居した日のことを思い出すのもいいと思います。

2.断捨離する

物が多すぎると家が住みにくくなります。ガラクタを撤去してみると、思ったより広いことに気づくでしょう。

私は子供のころ、ずっと弟と同じ部屋をシェアしていました。ですが、中学にあがるとき、自分の部屋をもらいました。今から35年前の今頃のできごとです。

それまで応接間として使っていた部屋の応接セットをどかして、私の部屋にしてもらいました。初めて、自分の部屋となった元応接間に入ったときは、とても気分がよかったです。

自分の机とピアノぐらいしかなかったので広々としていました。今でもそのときの気持ちをよく覚えています。中学に上る前で、春休みの宿題がなかったので開放感があり、それもあって幸せでした。

その後私は、成長するにつれて、この部屋を汚部屋にしてしまうのですが、それは自分で物をためこみすぎたからです。

3.手をかける

家に手をかけると、家のことをもっと好きになれると思います。手をかけるとは、掃除をしたり、住みやすい工夫をすることです。

たとえば、ジェニファーは庭がなかったのが不満だったのですが、パティオで小さなガーデニングをすることにしました。またキッチンではハーブを育てたそうです。

私はガーデニングをする趣味がありませんが、こういうことが好きなら、室内で何か小さな植物を育てると楽しくなるでしょうね。

4.パーソナルタッチを加える

パーソナルタッチとは、そこに住む人の個性です。

パーソナルな雰囲気にするために、一番簡単なのは自分の好きなものを置いたり、好きな色調に揃えたりすることですね。

私はインテリアに興味がないので、パーソナルタッチもへちまもないのですが、物が少なめなのが一応パーソナルタッチでしょうか。

子供が描いた絵を飾るのいいですね。

5.雑誌の中の家と比べない

インテリア雑誌にのってる部屋は素敵です。でも、あれはリアルではありません。その道のプロが予算をかけて作った「作品」です。

生活雑誌にのっている読者の部屋の写真や、インテリアブロガーがブログにのせている部屋の写真も美しいです。しかしあれも「リアルか?」というと違うでしょう。写真を撮る前に、片付けてるはずです。

しかも、あのようなきれいな写真の部屋は、見かけにこだわりすぎて、住みやすさは二の次です。

雑誌を見てインスピレーションを得るのはいいことです。しかし、自分の家の現状と、よその美しい部屋と比べてストレスを感じるべきではありません。

6.一箇所だけきれいな場所を作る

以前、家族が断捨離に協力してくれないとき、聖域を作ることをおすすめしました⇒ガラクタのない場所を1つだけ作ってみる~家族持ちのミニマリストの悩みを解決

自分の家に不満たらたらの時も、この要領で、どこか1つのコーナーだけ、満足のできる場所、心が落ちつく場所を作ることをおすすめします。

トイレとか。

うちのバスルームのカウンターは、夫と娘の物がたくさんのっていて、とても心がやすらぎませんが、一人暮らしの人はトイレをきれいにするのはおすすめです。

1日に何度も使うし、せまいから掃除がしやすいです。ジェニファーも、タオルや石けんにこだわったり、小さな花瓶にお花をいけて、いい匂いをさせておけ、と書いていました。

必ずしもこんな乙女チックな演出をする必要はありません。自分なりに、気持ちよく使えるようにきれいにしておくといいですね。

急にお客さんが来ることになっても、トイレをきれいにしておくと安心です。

* * * *
実は前の家が嫌いだった理由はもう1つあります。以前の住人のネガティブな行動が家にしみついていると思っていたからです。

詳しくはこちらに書いています⇒スペース・クリアリングとは何か?そのやり方とは?~カレン・キングストンに学ぶ

しかし、これも今思うと、自分の考えすぎだったのかもしれません。自分の心が曲がっていたから、悪いことがいろいろ起こったのではないか、と思います。

自分の現実を他人のせいにしてはいけませんね。

私は、物をたくさん捨てたら、物ごとを人のせいにすることが少なくなりました。物を捨てたら、スペースや気持ちに余裕ができて、考え方がシンプルになったからだと思います。

ぶちぶち文句を言ったところで現実は変わらない、そんなわかりきったことに、50才を過ぎてから気づいたのです。





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