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衝動買いを防ぎ、買い物依存気味の生活から抜け出したい。
そんな人は、自分がよく買い物の言い訳として使っているものについて考えてください。
それは、あなたを買い物という行動に駆り立てる大きな「きっかけ」でもあります。
よく、女性は感情で買い物をすると言われます。
しかし、人間なら、客観的に理性的に考える能力もあります。買う前にそうした能力を使う頻度を増やせば、もっと無駄な買い物が減ります。
冷静に考えるきっかけとしてこの記事を活用してください。
1.友人、周囲の人
友人が買ったから、周囲の人がみな持っているから。
これは強力な買い物の言い訳になります。
回りの人と似たようなことをしていれば、社会的に受け入れられやすいし、仲間になりやすいです。
そうなれば、他の人からの承認も得やすいでしょう。それは安全で、自分にとって、とても居心地のいいことだと思います。
ただし、今は、価値観が多様化しており、皆と同じことをしなくても生きられないわけではありません。
学校の制服の着用の仕方も、私の時代(昭和34年生まれ)に比べて、ずっと自由度があがっているはずです。
17~8年前に名古屋に里帰りしたとき、当時カナダで小学校1年を終えた娘を、日本の小学校に2週間ほど通わせたことがあります。
そのとき、体育の授業でプールの時間がありましたが、女の子の水着がわりとバラエティに富んでいるのに気づきました(娘はブルーのセパレーツの水着で参加)。
さすがに、みなブルー系のワンピースでしたが、部分的にデザインが違っていました。
先生は、「今はスイミングスクールに通っている子も多いから、少しぐらい色やデザインが違ってもいいんです」と言っておられました。
同じものを買って使わなくても生命の危険はないし、仲間外れにされることもありません。
2.記念日
各種記念日に贈り物を交換する習慣があるので、記念日がきっかけとなって物を買う人も多いでしょう。
来週あるバレンタインデー、母の日、父の日、誕生日、結婚記念日、クリスマス、敬老の日。
皆でお祝いしあって楽しいはずの記念日なのに贈り物をもらって困る人が少なくありません。
記念日に自動的に贈り物を買ってしまう人は、ぜひ断ることに関する過去記事を読んでください。
本当はいらないのに毎年くれてストレスだ、断りたいけど断れない、捨てようと思っても捨てられないなど、さまざまな相談をいただきました。
なかには義理の家族に対して、相当強いストレスをため、「このままではメンタルの病気になるんじゃないかな」と感じた人もいましたよ。
なぜ、皆、もらって迷惑するかというと、もうすでに必要なものはある程度もっているし、自分の好きなものを買う経済力もあるからです。
これ以上潜在的なガラクタを増やすのはやめましょう。
記念日イコール買い物という発想をする人は、記念日の祝い方を変えるといいと思います。
自動的に物を買って贈るのではなく、別の形で祝うのはどうでしょうか?
3.イベント
特別なイベントが買い物の言い訳になることも多いです。
卒業、入学、就職、昇進、退職、新築、結婚、出産、旅行、同窓会、パーティ、デート。
こういう特別なできごとに対して、物を贈り、受け取った人が喜んだのは、あまり物がなかった昔の話です。
みんな貧しくて、今のように時計の代わりになるものを2つも3つも持てなかった時代。家族が1台ずつ車を持つなんてありえなかった時代。
会社の旅行や同窓会のときぐらいしか、新しい服を買うことがなかった時代。
2番に書いたように、今は時代が違いますよね。
多くの人がものを持ちすぎて、むしろ捨てたいと思っているのが現代です。
もはやイベントは新しいものをたくさん購入するきっかけにはなり得ません。
4.天候・季節の移り変わり
暑くなった、寒くなった、春になった、冬になった。
気象の変化が買い物のきっかけになる人も多いでしょう。
確かに、寒いときは着込み、暑いときは薄着をして、体温を一定に保たねば、私達は生きられません。
しかし、体温を調節するのに、毎回新しい服を買う必要はありません。
すでに持っている服で十分対応できます。
5.セール、プロモーション
安売りしているから、ポイント倍増の日だから、おまけがもらえるから。
つまり、すごくお金を得すると計算して買う決断をすることが多いなら、人生全体で見てどんな得や恩恵を受けているか考えてください。
このトークで解説しているように⇒私たちがお金に関して愚かな決断をしてしまう理由(TED)
人は、個々の事象の損得を比べることはできても、それらが全体的にどんなふうに損なのか、はたまた得なのかを考えることが苦手です。
一歩さがって全体像を見てみると、セールで得することを追求しすぎた結果、失ったものが見えてくると思います。
それは、ほかのことに使うことができたはずのお金や時間だったり、もっとのびのび暮らすのに使えたはずのスペースだったかもしれません。
そんなにいっぱい買わなければ、買い物するたびに自己嫌悪を感じたり、断捨離や部屋の片付けに明け暮れることもなかったかもしれません。
6.臨時収入
ボーナス、お年玉、金銭的贈り物、宝くじで当たったお金、遺産など、いつもの収入とは違う思いがけず手に入った収入が「何かを買ってもいい理由」になる人はたくさんいます。
いつもの収入はちゃんと確保した上での追加の収入なので、「使っても大丈夫」という気になるのでしょう。
このとき、まるで自分の資産状況が大きく改善したような錯覚に陥るかもしれません。
しかし、数万円のお金を手にして使ってしまったところで、自分の財産状況は何ら変わりません。
むしろ、何かを買うと、また何かを買ってしまう傾向があがるため、かえって資産状況が悪化するかもしれませんよ。
以前、宝くじで大金を当てたのに、数年間で使い果たした若い女性の記事を読んだことがあります。
その記事には、労せずしてたまたま手に入れたお金は、苦労して手に入れたお金よりあっさり使ってしまう傾向が高いとありました。
問題は、お金の出処がどこであれ、買い物を重ねてしまうことです。
買い物依存気味の人は、買い物すればするほど依存が強くなります。
たとえ、臨時収入があっても、あっさり買い物に使わないほうが自分のためです。
7.メディアの誘い文句
広告は、明らかに、「この商品を買って手に入れてください」というメッセージを発しているので、逆に警戒する人も多いでしょう。
しかし、広告ではない誘いに簡単にのってしまうことがあります。
たとえば、雑誌の新商品の紹介記事や、インフルエンサーの一言など。
シンプルライフを送っている人の紹介記事であったとしても、その人が使っている「優れもの」や便利グッズの紹介がよくのっているのではないでしょうか?
たとえそれが100円で購入できるものであっても。
買い物アンテナを立てている人はには、どんな言葉も新しいものを手に入れるきっかけになります。
■関連記事もどうぞ
よくある買い物の言い訳と、それに対して自分でできる反論の例、前編7個。
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人が買い物の言い訳に使うものを7つ紹介しました。
たまには衝動買いしてもいいし、好きなものを買ってもOKです。
たまには。
でも、いつも衝動買いしていると、カードの支払いがきつくなるし、部屋の中が散らかるし、自己嫌悪がつのります。
それは、自分のためにならない行動です。
衝動買いはたまにするから楽しいのです。毎回買っていたら、それはもう楽しみでもなんでもありません。
衝動買いを控えたいなら、自分が何かを言い訳にして買う決断をしていることを自覚してください。
つまり、それは自分が選択していることです。
自分以外の何かのせいにしていると、自分の失敗や非を認めることができないため、買いすぎる行動の改善が難しくなります。