ページに広告が含まれる場合があります。
誰もが忙しい今、ものが多いと心の負担が増えます。
ものに囲まれた生活は、豊かで楽しい。多くの人はそう思って、どんどん新しいものを手に入れようとしますが、本当にそうでしょうか?
ものが多ければ、スペースを取られ、目にうるさく、掃除や整理整頓の手間が増えます。
この記事では、ものをあまり持たず、シンプルに暮らすのに役立つ考え方を7つ紹介します。
増えすぎたものを手放して、もっとシンプルで楽な生活を目指しましょう。
1.本当に必要なものは多くない
実は、必要なものはそんなに多くなく、本当に必要なものが、適切な場所に置いてあり、使うときにさっと手に取れればそれで十分です。
ものが多すぎると、どこに何があるのかわからなくなり、必要なときに、そのアイテムをすぐに見つけることができません。
無駄なアイテムがたくさんあると、かえって生活しにくくなり、ストレスが増えるのです。
自分が持っているものの稼働状況を調べてみると、意外とたくさんの「使っていないもの」や「ただそこにあるもの」が見つかります。
たとえば、衣類について考えてみると、いつも着ている服はお気に入りの数着ではないでしょうか。
これで簡単に捨てられる、洋服を捨てる7つのルール~あなたの服の8割はいらない服です
私は、若いときから、シンプルライフを目指してきて、たくさんのものを手放しました。ものがいっぱいあったときより、所持品を削ぎ落とした今のほうが、スムーズに生活できているし、ストレスも減りました。
2.少し足りないぐらいがちょうどいい
どんなものもたくさんあると、ひとつひとつの価値が下がります。
今、食べものを簡単に無駄にすることがありますが、昔に比べて、食品の供給が安定し、値段も下がり、いつでもどこでも手に入れることができるようになったからです。
以前、ストックをしすぎる弊害を書きましたが⇒まとめ買いが節約にならない4つの理由。むしろガラクタを増やす危険な買い方。
何かがたくさんあると、どうしても食べすぎ・使いすぎが起きるのではないでしょうか?
「こんなにたくさんあるから大丈夫」という心理が働くからです。
あまりにストックが多すぎると、持て余してしまい、消費がノルマのようになってしまうこともあります。
「ちょっと足りないかな」ぐらいの量にとどめておくと、どれもちゃんと使い切ることができるし、新しいものを家に入れるときも、もっと真剣に選ぶでしょう。
3.いま自分が何をしたいかが重要
人生の価値は、いかにものをたくさん持つことにあるのではなく、今自分がしたいことをしていくことにあります。
買い物がくせになってしまうと、いつのまにか、ものを買い集めることに自分のリソース(時間、お金、体力、意識)の大半を注ぎ込んでしまい、自分のやりたいことがわからなくなってしまいます。
何かを買っても、すぐに「次に買うもの」のことを考えてしまうとしたら、ものを手に入れることにエネルギーを使いすぎています。
ものを所有することではなく、自分が本当にやりたいことを見つけて、実際にやっていくことにフォーカスしましょう。
今、自分がやるべきことは何か、何をしたいか、どうやって生きていくか。
そうした自分の課題を考えるのは難しいことですが、楽しみでもあります。
4.思い出は心に残る
楽しかった過去の象徴であるものを、全部取っておく。押入れの中にしまっておく。
これが、本当に豊かな暮らしでしょうか?
過去の感情や経験をものを使って具体的なものにしておくと、「とりあえず、全部、家の中にある、いつでも思い出せる」という安心感があるかもしれません。
しかし、そういう思い出のものが体現しているのは、もともとは、形のなかった自分の体験や感情、記憶です。
自分がいる限り、記憶は脳内にある、と考えてはどうでしょうか?
「思い出したいとき、その思い出を思い出せないのが嫌だ」と思うなら、写真に撮っておけば、思い出せます。
ソースは全部自分の中にあると考えましょう。
5.ものの所有にはコストがかかる
ものを手に入れるとき、コストがかかりますが、実は、どんなものも、所有しているそのときにランニングコスト(継続して支払うコスト)が発生しています。
まず、置き場所が必要です。さらに、手入れや管理に時間や労力を費やさねばなりません。
このコストは目に見えにくいのですが、自分が支払っていなかったとしても、誰か別の人(家族)や別の何か(地球環境)が代償を払っているか、今後、払うことになります。
この世に無料のものはありません。
直接、金銭的コストが発生しなくても、何らかの形で他のコストを伴います。たとえば、時間、エネルギー、労力、精神的なリソースなど。
私たちは永遠に生きるわけではありません。時間もエネルギーも有限なのだから、本当に大事なものに、貴重なリソースを使うべきだと考えましょう。
6.自分の価値はものにはない
たくさんものを持っていることや、センスのいいものを持っていること、高価なものをいっぱい持っていることが、自分の価値を決めると考えるのはやめましょう。
人間の価値は所有しているものの多さでは決まりません。
そんなふうに考えると、GDP(国内総生産)の高い国に住んでいる人は、立派な人たちで、発展途上国に住んでいる人は、人間として劣ることになりますが、そうではないですよね?
人の価値は数字で表せるほど単純なものではないです。
多くはその人間性によって決まります。内面の豊かさ、倫理観や社会への貢献度、自己成長の度合い、どんな人間関係を紡いでいるか、困難な目にあったときの態度、日々、どんなふうに暮らしているか。
こうしたことは、思い出と一緒で目に見えないし、測定も難しい。
だから、みな、わかりやすいものの所有に走りますが、本当に大事なのは、測定できないわかりにくいものです。
7.選択肢が少ないほうがいい決断ができる
ものがいっぱいあると、選択肢がありすぎて、迷うことが増え、その瞬間、何を使うか決断しにくくなります。
服がありすぎると、朝、その日、着ていくものに迷いますよね。
決断する回数が多いと、決断疲れに陥り、もっと大事なことを決められなくなります。
気持ちに余裕がないときは、決断疲れを防いでみよう。やり方を7つ紹介します。
人生は選択の連続です。
私たちはいつも、その瞬間、何をやるか決めながら生きています。
毎回一から決めていると、脳が疲れるので、日常やっていることは習慣になっています。だから、自分が決めている感覚はないかもしれませんが、いつも何らかの選択をしています。
決断や選択が私たちの生活の質や生きる方向性に大きな影響を与えているのです。
よい決断をすれば、人生を豊かにするもの、たとえば健康、自己成長、充実感、幸福感を手に入れやすくなります。
余計なものが多いと、よい決断をする邪魔になる。すなわち、よい人生を生きるのを阻んでしまいます。
*****
持たない暮らしにつながる7つの考え方を紹介しました。
7つ全部に同意できないとしても、ひとつや2つは、「その通りかも」と思っていただけるのではないでしょうか?
考え方を変えれば、これまでのように、ものを集めすぎてしまうことがなくなり、負担が減って心が軽くなります。
少ないもので暮らすことが、自分の人生をより豊かにしてくれると信じてみてください。