りんごをかごに入れる

ミニマム思考

心の中にゴミをためない方法(後編)。正直は最善の策。

心の中にガラクタ思考がたまりにくい生活を紹介しています。

前編では

1.明日に持ち越さない

2.書き出す

3.言葉に気をつける

4.考え方を変える(これは、重要なことなのか? 私にどうこうできることなのか?)

この4つを紹介しました。

では、この続きです。



5.コミュニケーションするときはできるだけ正直に

人とコミュニケーションをするとき、正直をモットーにしていると、心の中に、ゴミがたまりにくいです。

正直の反対は、嘘つきですが、嘘をつくと、ストレス(=たいていゴミ)がたまります。

無駄に考えることや、やることが増えるからです。

何か、達成したいゴールがあるから、人は、嘘をつきます。「あ、あなた、嘘ついているわね」とすぐに他人にばれたら、嘘をつく意味がないため、嘘をつくと、それがばれないための工作をしなければなりません。

まず、自分が誰にどんな嘘をついたのか、覚えておく必要があります。

次に、その嘘がばれないように、話の辻褄を合わせます。状況は刻一刻と変わるため、嘘の上塗りをすることも多いでしょう。

さらに、嘘がばれたときの心配が生まれます。この心配には2種類あります。

A.)嘘がばれたら、嘘をついて作り上げた結果を失うわ。どうしよう。

B.)嘘がばれたら、体裁が悪いわ。人間性を疑われるわ。もう誰も私を信じてくれないかもしれない、どうしよう。

1つの嘘につき、3つのよけいな考えごとが生まれてしまうのです。しかも、この考えごとは、長期的なものです。嘘をついた案件が時効になるまで、ずっと続きます。

まあ、「嘘だとばれてもいい」と開き直れば、こんな心配は生まれませんが、「ばれてもいい」と思えるぐらいなら、もともと嘘はつきません。

仕事がら、嘘をたくさんつかざるを得ないことがあるでしょう。政治家、官僚、国家公務員は嘘をつくのも仕事の1つなのかもね、と思うことがあります。

ほかの仕事でも、嘘が必要なときがあるかもしれません。

しかし、日常、長期的にかかわる人(家族や親しい友人、会社の同僚など)とコミュニケーションをとるときは、正直でいたほうがいいです。

嘘がばれたあと、「へへへ、いい格好したくて、つい嘘ついちゃった」と言えば、その場が丸くおさまる程度の嘘はいいでしょう。

けれども、人間関係を築くことにおいて、重要なことがらに関しては、正直でオープンな態度でいたほうがいいです。

物の断捨離で言えば、いらない贈り物をもらってストレスだ、とか、断るのもストレスだ、捨てるのもストレスだ、という人が多いのですが、最初から、ある程度、正直に自分の気持ちを伝えておいたほうが、心の中にゴミがたまりません。





6.大事なものを知っておく

前編の4番、「考え方を変える」のところで、「これって、大事なことなの?」と考えることをおすすめしましたが、こうできるようになるために、ふだんから、自分にとって大事なことや、大事にしたいものを考えて、確認しておいてください。

どんな生き方をしたいか?

何を大事にしたいか?

私が好きな自分は、どんな行動をするか?

生きるうえでの指針、ポリシーみたいなものです。

まあ、すでに、そういうポリシーはあると思いますが、何もない、とか、あったような気がするけど、最近忘れていたという人は、一度考えてください。

自分の価値観にそった暮らしができると、気分がよく、ストレスもたまりません。

自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)

私、いま、『ワンス・アポン・ア・タイム』というアメリカのドラマを見ています。

これは、童話の世界(魔法の森)で生活していたさまざまな童話の登場人物が、悪い女王(白雪姫のまま母)の呪いのせいで、現代のアメリカの地方都市で、記憶を失って生活するという設定のドラマです。

この悪い女王は、もともとは、悪い人ではなかったのですが、母親にひどいことをされ、ほかにもいろいろあって、悪い女王になってしまいました。

この人は、魔法で、いろいろなことを自由に操ることがうれしく、不自然なパワーを持った自分でいることから、なかなか抜け出せません。しかし、本来は善人なので、先日見たエピソードでは、「魔法で、物事をしたいようにする自分にはなりたくない」と言っていました。

そういう自分はいやだ、と。

ドラマや映画では、登場人物の指針がわかりやすい形で出てきます。閉じられた世界だから、わかりやすいのですが、私たちが生きている、現実世界では、もっとあいまいです。

こういうときはこうで、ああいうときはああなる、ということが多いと思います。

それでも、

こういう自分はいやだ

こういう自分は好きだ

こういう自分でありたい

という基本線を引いて、その基本を大事にして生きると、心の中にゴミがたまりにくいし、たまっても、すぐに気づいて、さっと掃除できます。

7.無防備に刺激を受けない

そもそも、心の中のゴミって、どうしてできるんだろう? と考えてみると、それは、日々、私たちが受けている刺激に対する反応として生まれるのだ、と思います。

何の刺激もない無菌室みたいなところで生きていれば、ゴミはたまらないでしょうね。その代わり、楽しいことも、うれしいこともありませんが。

刺激に対する反応なので、刺激を受けすぎないようにし、受ける刺激を選ぶと、ゴミがたまりにくいです。

これまで、デジタルデトックスをおすすめしたり⇒スマホ疲れしてませんか?~簡単デジタルデトックスで心の余裕をとりもどす

情報を取り込みすぎないほうがいいですよ⇒情報を遮断すると持たない暮しが実現してしまう理由とは?

SNSのやりすぎに注意しましょう⇒SNSに振り回される生活から抜け出す方法。

などなど書いていますが、これらも刺激に対して、無防備にならない方法です。

刺激は五感をとおして入ってくるので、見るもの、聞くもの、さわるもの、味わうもの、匂いをかぐもの、すべてに注意してください。

ストレスが多いと思うなら、ふだん自分が何を見て、聞いて、さわって、食べて、匂いをかいでいるか、考えるといいでしょう。

汚部屋に住んでいると、たいてい心は重くなりますが(汚部屋にいて、うれしい、楽しい、最高!!、という人はいないと思います)、それは、物がごちゃごちゃにある光景という刺激を日常的に受けているからです。

掃除が行き届かないから、キッチンのテーブルをさわると、ねっとりとしているかもしれません。または、ホコリや砂、よくわからない微粒子でザラザラしているかもしれませんね。

押入れを開ければカビ臭い。

1日の仕事で疲れて、そんな部屋に戻ると、ますます疲れます。だから、食事も作りたくないので、添加物がいっぱいのお惣菜や、ジャンクなものを食べます。

味付けが濃いジャンクフードは、強烈な刺激です。

そういう強烈なものを食べながら、大人数の出演者が、特におもしろいこともないのに、大声でキャンキャンはしゃいでいるテレビ番組をえんえんと見てしまったら、どうでしょう?

よくない刺激の受けすぎです。

自分が受ける刺激の質や量を調節すれば、心の中のゴミを減らすことができます。

番外:健康の底上げ

毎回書いていますが、心は、臓器で言えば、脳なので、脳が健康でいられるように、健康的な生活を心がけてください。

具体的には、

・食事に気をつける(身体に悪いものを食べすぎない)

・定期的に運動する

・睡眠をちゃんと取る

・仕事ばかりしないで、心の滋養になりそうなこともする

こんなことをします。

天才的な芸術家の中には、健康に悪いことをいっぱいして、自ら破滅する人が少なくありませんが、天才というのは、脳の機能のアンバランスな状態だと思います。

生まれつき、脳の機能が特殊なので、健康的な生活や、家族と仲良く笑顔で円満な生活、みたいなものは、その人の世界にはありません。

しかし、私のような凡人は、健康的な生活をしておいたほうが、自分のためになるし、パフォーマンスもあがるのではないでしょうか?

脳が老けない生活⇒脳の若さを保つ7つの方法~アンチエイジングは頭から

「ヘルシーな生活なんて、つまんない「と言う凡人のあなたへ⇒健康的な生活が嫌いな人に贈る、楽しみながらボケない脳をつくる7つの方法。

前編はこちら⇒心の中にゴミをためない方法(前編)。気持ちのメンテナンスも忘れずに。

*****

心の中にゴミをためない生活のヒント、後編を紹介しました。

今回は書きませんでしたが、たっぷりあるマインド、前向きな考え方(ポジティブなものの見方)、マインドフルネスも、心にゴミがたまらない生活をもたらします。

「え、何、それ?」という人は、検索して過去記事を読んでください。





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