春の野原

ミニマルな日常

断捨離の次のステップがわからず途方にくれる人が、具体的にやれることを7つ紹介。

がーっと不用品を捨てて、ひととおり断捨離が終わった

はて、次は何をしたらいいのだろう?

こんなふうに、「捨て」が一区切りついたあと、ぽっかり穴があいたような気分になる人がいます。何をしていいのかわからないのです。

捨てることが最終目標になっていると、終わったあと、途方にくれます。

そんな人は、シンプルな人生を生きることにフォーカスするとよいです。

たとえば、以下のことをやってみてはどうでしょうか?



1.ずっと先延ばししていたことを今度こそやってみる

これまで、物の管理(買い物や片付け、探しもの)に時間やエネルギーを取られていて、なかなかやれなかったことを、今度こそやってみます。

やるべきことや、やってみたいことは、たくさんあると思いますが、何も思い浮かばないときは、ちょっと考えて、頭から引っ張り出してください。

そうやって、軽くリストアップするところから始めるといいでしょう。

ブレインダンプがおすすめ⇒頭の中のガラクタを断捨離するブレインダンプのやり方

それは、ささいなことかもしれないし、ちょっとやそっとではできそうにないことかもしれません。

できるかどうかは関係なく、気楽に、ざーっと書き出してください。

たとえば

・今度は実家の断捨離をする

・ウォーキングを始める

・転職する

・庭の草取り

・蔵王温泉に行く

・あやまりそびれていたことを、きっちりあやまる(あやまりそこなっていると、心の中で尾をひきます)。

・ボールペン習字を習う

・職場で新しいプロジェクトを提案する

・自分の部屋の模様替え

・買わない挑戦⇒誰でもできる『買わない挑戦』の始め方。自分ルールで楽しく実践。

・YouTubeに動画を投稿する

・禁煙

まあ、何でもいいのです。「やりたいな~、やるとおもしろそうだなと思っていたこと」や、「どうしてもやるべきだけど、なんだかんだと、やらずにずるずるここまできたこと」をやってください。

大きなことは、やることを細分化すると取り組みやすいです。





2.マインドレスな行動をやめる

マインドレスとは、無意識なこと。

無意識にやっていることを見直し、それは自分のためになっているのか、自分の叶えたい夢に近づく行動なのか、ふりかえり、そうでないなら、頻度を落とすか、いっそやめます。

物の断捨離が終わったから、次はこころの中にあるガラクタを捨てたい、という人がたくさんいます。

しかし、こころの中にあるガラクタを捨てるのは、そう簡単ではありません。

自分がどんなガラクタを持っているのか、なかなか気づかないからです。

このブログにも、こころのガラクタの捨て方を書いています。以前、私は、ちょっと考え方を変えさえすれば、こころのガラクタはわりと簡単に捨てられる、と思っていました。

しかし、読者の方とメールをやりとりしているうちに、ことはそう簡単ではないと気づきました。

これまで、罪悪感や後悔、その他の強い思い込みのせいで悩んでいる人から、たくさん相談メールをいただきました(たいてい引用不可なので、ブログにはのせていません)

「思い込みを捨てたほうがいい」「考え方を変えてみては?」と同じことを形を変えて書き続け、たくさんメールを返信しましたが、それでも、その人の考え方は変わらず、相変わらず似たようなことで悩んでいるという現象が何度もありました。

そこで、いま、自分が無意識にやっている行動を洗い出して、1つひとつ正していくほうがうまくいくのではいかと考えるようになったのです。

行動を変えれば、思考も変わりますから。

たとえば、

- 意識的に服を買うようにする ⇒ マインドレスからマインドフルへ、ファッションを変えていく(TED)

- もっと自分の価値観を反映させた行動をとる

- なかば自動的に「イエス」と言ってしまうクセを改める

- いやなことから逃げることしかしない生活をやめる

- 用もないのに、何時間もSNSをやるのをやめる

- 夜ふかしをやめる

- 無意識にお菓子をたくさん食べるのをやめる

ふだんの行動を見直してみると、無意識にやっていて、自分のためになっていない行動が見つかります。

それを変えることを新たな課題として取り組んでください。

3.ゴミを減らす

不用品をひとととり捨て終わったら、今度は自分が出すゴミ(特にプラスチックのゴミ)を減らすことに意識を向けてはどうでしょうか?

バランスよくやれば、それは自分のためになるし、社会のためにもなります。

なぜ、今すぐプラスチックのごみを減らすべきなのか?

一応、私もやっていますが、そう簡単ではありません。

あまりきっちりやろうとすると、かえってストレスがたまるので、ほどほどのところから始めてください。

ふつうの人にもできるプラスチックのゴミの減らし方5選。

ゴミを全体的に減らすことを意識すると、買いすぎを減らすことができるので、スッキリした生活をキープすることにも役立ちます。

1回使っただけで捨ててしまう物の使用を控えると、ゴミが減りますよ。

ゼロ・ウェイスト(ゴミなし)生活の始め方。1回しか使わない物の使用をやめてみる。

一番、即効性があるのは、使いそうにない物を買うのをやめること、必要以上に買うのをやめることです。

それから、包装資材が少ない商品を選ぶこと、食事はできるだけ、一から作ること、加工食品はあまり食べないこと。

こんなことをやってみると、かなりゴミが減るでしょう。

4.優先順位の高いことをする

自分の生活で、優先順位の高いことを見つけ(3つ~5つぐらい)、そこにエネルギーを注ぐようにします。

これまでは、断捨離すること(不用品を捨てること)や、物を減らすこと、部屋にすき間を作ることの優先順位が高かったと思います。

そうすることによって、自分のリソース(時間、お金、体力、意識、思考、人脈)が浮いて、すでに、大事にしたいことにもっと使えるようになっているかもしれません。

そういう活動をもっと意識的に行うのです。

まずは、優先順位の高いことを見つけ、どうやったら優先的にできる考えて、具体的な実行案を出し、1つずつ実践していきます。

私の場合、ブログを書くことの優先順位が高いので、毎日一定時間は、ブログの更新やメンテナンスに時間を使っています。

以前、「筆子さん、どうして毎日ブログを書けるんですか?(= 家事、ちゃんとやってるんですか?)」と質問されたことがあります。

私が、毎日ブログを更新できるのは、そうする優先順位が高いからです。

しかし、ひとたび病気になったり、家族に病人が出たり、里帰りして別のもっと大事な用件が発生すると、ブログを運営する優先順位は下がります。

ポイントは、自分なりの優先順位を見つけることと、できるだけ自分の価値観にそった暮らしになるように、優先順位を決めることです。

人生で解決すべき問題の優先順位のつけ方。何から始めたらいいのかわからない人へ。

仕事や家事の優先順位を決める6つのポイント。やりたいことをやれる人生に。

自分の価値観に沿った暮らしをするには?:心を満たす方法(その2)

5.大事なものだけを持つ

ひととおり断捨離が終わったら、自分が持っているものは、すべて大事なもので、なくてはならないものか、見直してください。

スッキリ空間を実現するコツは、なくてはならない物だけを持つこと。

この視点で所持品をチェックすると、「やっぱり、なんか、これはいらないかも?」という物が出てきます。

私も、保留になっているものが、実はあるのです。

わかっていて保留にしているのならいいでしょう。

しかし、「捨てたい物だけを捨てた結果、なしくずし的に保留になっているもの」は、しっかり見直して、存在意義を正すと、もっと暮らしがシンプルになります。

そうすれば、「不用品を捨て終わったけど、その次、どうしていいかわからない」という状態にはならないと思います。

6.死蔵品を使うことに意識を向ける

「大事だから残したけどろくに使っていない物」があると思います。

また、使ってはいるけど、「似たような物があるせいで、使用頻度が限りなく低い物」もあるかもしれません。

そのような物を、実際に使いはじめてください。

私も、今年は死蔵品をできるだけ使うプロジェクトをしています⇒死蔵品を作らないために、すでに家にある物を使う4つの戦略。

物を捨てることから、実際に使うことにフォーカス先を変えるわけです。

実用品はもちろんのこと、飾り物や、ながめて楽しむもの(思い出の品)も、ちゃんと使うようにすると、もっと暮らしが充実します。

飾り物は、しまいっぱなしにせず、1年に1回は飾り、思い出の品も手にとりやすいように、収納の仕方を変えるといいでしょう。

センスのいい人なら知っているインテリア小物(飾り物)をガラクタにしない10のルール

実例あり:今の生活の中で、もっと思い出の品を楽しむ5つのヒント

以前、たくさん飾り物を持っていたときは、季節ごとにローテーションさせていました。

いま、そうした季節限定の飾り物は、お雛さまだけです。クリスマス用品とハロウィン用品もありますが、これはどちらかというと夫の物なので、今のところはまだ手出ししていません。

残念ながら、今年はお雛さまを飾らないうちに、ひな祭りが終わりました。

もう手放す時が来ているのかもしれません。

以前は、複数のお雛さまを持っていました⇒今年断捨離してよかったもの3つ(プレゼント編)~理想の贈り物とは?

7.人や社会のためになることをする

断捨離や、ていねいな暮らしは、ともすれば、すごく内向きで、「自分の家の中さえ平和ならいい」となってしまいがちです。

しかし、人が自己実現をするのは、自分本来の姿、あるべき姿に戻るためだと思います。

人の本来の姿とは、「成長して、他人のために貢献し、社会のためになることをする姿」であり、その結果、「皆と笑顔で暮らせたらいいな」、と思っているのが素の人間だと思います。

自分勝手な行動や、他人をあしげにする行動をとると、「人間性を疑う」と言われます。

人間は、人のためになることをする生きものだからです。

自分が大事にしたいものを大事にした結果、それが社会のためにもなっている、というのが理想だと私は思います。

そこで、人助けになることをちょっとずつやってみると、いいんじゃないでしょうか?

学生や企業に勤めている人は、クラスメートや同僚に親切にする機会はたくさんあるでしょう。

あなたは与える人、それとも奪う人?:アダム・グラント(TED)

ずっと家にいる人も、日々、出会う人に、感じよく接したり、譲り合ったりすると、もっと豊かな生活になります。

ゴミの出し方1つにも、人間性は表れます。

自分の人間性や品格を高めることを課題にし、できることを細分化してリストアップすると、やれそうなことがたくさん出てきます。

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物を減らしたあと、スッキリ生活を維持するには何をするべきなのか。

*****

断捨離が終わったあと、何をしていいかわからなくなったときにすべきことを書いてみました。

よくあるのは、インスタグラムで見た、素敵なミニマリストの部屋に近づけるために、おしゃれな家具や雑貨を買ったり、究極のお気に入りを探したりすることです。

しかし、見た目を整えるより、精神性を高めたほうがいいと思います。

不用品がなくなっていれば、それだけで十分美しいですから。





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