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先週、『買わない挑戦』をしている私が、2016年の上半期に買ったものを公開してみました。思いのほか、たくさんの物を買っていましたが、もし、買わないことを意識していなかったら、もっとずっと多くの物が家に入っていたと思います。
今回は、買わない習慣を身につけることに興味のある方のために、『買わない挑戦』の始め方を紹介します。人それぞれ生活環境が違うので、1つの例として参考にしていただき、自分流にアレンジしてください。
私が買わない挑戦を始めたきっかけ
家の中の断捨離を熱心に始めた50歳頃から、私は次第に物を買わなくなりました。
金銭的余裕がなかったので、もともと、物はそんなに買っていませんでしたが、そこまで必要でもない少額のものを1つ、また1つと買っており、ガラクタをためこんでいました。
私が『買わない挑戦』を始めたのは、断捨離するプロセスで、物が家に入ってきて、外に出て行くフロー(流れ)を意識したことがきっかけです。
無意識に買っていたら、不用品はいつまでたっても減らないというあたりまえの事実に気づきました。
始めの3年ぐらいは、断捨離と、物の出入りのモニタリングと同時進行で、買い控えをしていました。ゆるいペースでやったので、「買いたいものがあるのにがまんしている」という感覚はありませんでした。
そのうち、買わないことがすっかり習慣になり、今に至っています。
買わない習慣をつけるメリット
買わない習慣がつくと、こんなメリットがあります。
お金と物に対する考え方が変わる
実はそんなに物をたくさん買わなくても生きていける、ということがわかります。
これまでいかに余分な物を買っていたのか気づくはずです。
自分にとって大切な物がわかる
買わない挑戦をしているからといって、何も買わないわけではありません。必要な物は買います。買い物に制限をかけることによって、自分の暮らしに必要なものが見えてきます。
先進国に生きている多くの人は、必要なものも、そうでないものも特に区別なく、買い漁っていると思います。この区別がより明確になります。
浪費が減る
必要な物にだけお金をかけるので、無駄遣いが減ります。
お金が残る、節約できる、貯金できる、借金返済
よけいな物を買わなくなるので、お金が残るはずです。これまで、ろくに貯金できなかった人は、もう少し貯金できるようになるし、クレジットカードの借金があった人は、ローンを返せることでしょう。
もちろん、残ったお金を自分の好きなものに使うこともできます。私は歯の治療代に使っていますが。
悪い買い物の癖を修正できる
私は物を集める傾向がありましたが、この悪癖は完全になくなりました。また福袋のように、中身のわからないものにお金を使うこともなくなりました。
物を集める話⇒人はなぜ物を集めたがるのか?~私はこうして収集癖を断捨離しました
ストックを買いすぎることもなくなったし、安いから、セールだから、という理由でいらない物を買うこともなくなりました。
買いものを控えていたころは、お香や紅茶の福袋を買うといった失敗もしましたが、今はこういう物を買うこともありません。
お香も紅茶も自分の生活から断捨離してしまいました。
買い物も生活習慣の1つなので、悪い癖を手放すことができると、後々本当にラクになります。
家の中の物の絶対量が減る
余分な物を家に持ち込まないようになるので、物の数は減っていきます。
暮らしやすくなる
お金は残り、不用品は減るので、生活しやすくなります。
買わない挑戦の始め方
今、無意識のうちにどんどんショッピングしている人は、とりあえず、1週間でも2週間でも、買い物をやめれば、いろいろな気づきがあると思います。
買わない習慣をきっちり身に着けたい、引き算する暮らしをしたい、生活をダウンサイジングしたいなど、買わない生活に移行する明確な目的がある人は、以下のように戦略的にやるといいのではないでしょうか?
1.まず手持ちの物を断捨離
いらない物を捨ててみると、少なくとも以下の2点に気づきます。
●これまで買ったものの大半は不用なものであった。
●しかし、中には有用な物もあった。今後はこれを買い換えていけば、生きていけるのではないか?
不用品を捨てると、「買わないこと」のモチベーションも得られるので、その点でもおすすめです。
私のように、断捨離と買わないことを同時進行でやってもいいと思います。
断捨離のやり方については、たくさん記事を書いていますので、好きなものを読んでください。こちらからどうぞ⇒断捨離テクニック | 筆子ジャーナル
2.自分の買い物の傾向を分析する
「買わない挑戦」のルールを決めるために、自分の買い物のクセを分析してください。たとえば、以下の面から分析できます。
●特にどんなものをよく買っているか
断捨離していると、やたらと数を持っているものに気づきます。人はみな、「特に買うのが好きなもの」があります。私の場合は、本と文房具でした。
私の夫はトイレタリー商品を買うのが好きです。今朝も、ティーンパック(TEEN PACK)と書かれたセット物の箱が玄関にあるのを見つけました。
ティーンエイジャーの男の子むけの石鹸やオーデコロン、クリームなどが入った10ドル99セントの詰め合わせです。
彼は、昔、女性むけのコスメのセットまで買ったことがあります。別に自分で使うのではなく、私か娘にプレゼントするつもりだったのでしょう。
私は全く化粧をしないというのに。
しかし、これは「妻に贈り物をしよう」というやさしい気持ちから買ったわけではありません。ドラッグストアでセールになっていたので、見過ごせなかったのです。「買わないと損だ」と思ってしまう安売り好きの性(さが)です。
トイレタリーとは?⇒洗面所にある小さなボトルを今すぐ捨てる(プチ断捨離その5)
人によって、衣類、靴、バッグ、化粧品、アクセサリー、ぬいぐるみ、ゲーム、フィギア、ファングッズ、お菓子など、つい買いすぎるものは違います。
化粧品でも、特にネイルカラーを集めてしまうなんていう傾向もあるでしょう。
●どんな店で買っているか
ネット通販が多い、アマゾンでものすごく買っている、コンビニに毎日のように行っている、100均は毎週チェック、デパートのタイムセールが大好き、デパートの催事場で行われる物産展が大好き、など。
●どんな用途を想定しているか
自分で使うためというより、人にプレゼントしたくて(しかしそれは買い物の言い訳ですが)買っている、おみやげをたくさん買う傾向がある、など。
●どんなシチュエーションで買っているか
楽天のお買い物マラソンは毎回参加、洋服のセールで買うことが多い、子供におもちゃをせがまれるから買っている、自分へのごほうびが多い、など。
このような買い物のクセは、お金の流れを調べることでも発見できます。家計簿や、クレジットカードの明細もチェックしてください。
3.買わないチャレンジの自分ルールを決める
「今後は必要なものしか買わないようにしよう」と思っても、失敗します。
目標があまりにも漠然としているからです。
買わない挑戦は期間とターゲットとする物を決めたほうがうまくいきます。2番で分析した、自分の買い物のクセをもとに、自分ルールを作ってください。
期間は、1週間、半月、1ヶ月、30日、90日、半年、1年といろいろあります。私は一応1年毎にやっています。1年やって、そのまま更新しているわけです。
私が決めている買わないもの、買ってもいいものは、前回の記事に書きました⇒買わない挑戦の途中経過、2016年上半期に私が買った103個のもの。
あまり厳しいルールを作るとすぐに挫折して、「やっぱりだめだ…」と思ってしまいセルフエスティームが下がるだけです。
セルフエスティームとは?⇒セルフエスティーム(自分を愛する気持ち)が高い人の12の特徴
ここはあえて、自分が達成しやすい目標を設定してください。たとえば:
●1ヶ月だけコンビニに行くのをやめる
●1ヶ月だけ100均では何も買わない
●半年だけセールでは何も買わない
●1ヶ月だけチョコレートを買わない
●3ヶ月間、どうしても必要なものしか買わない
●半年間、消耗品のストックの大量買いをやめる
●今年いっぱい、洋服のセールに行かない
●今後1年、子供のおもちゃは、子供の日、誕生日、クリスマスにしか買わない
●2度と福袋は買わない
いろいろなバリエーションが考えられます。
簡単なものから始め、徐々にハードルをあげていくといいでしょう。
もちろん、いきなり
●1年間、自分が買ってもいいと決めたものしか買わない
という「買わない挑戦」でもいいと思いますが、例外が増えてしまうようなら、もっと短期の挑戦に切り替えてください。
長期の挑戦をするときは、1ヶ月ごとに達成状況を見直し、計画を調整するといいです。私は去年までは、毎月末、その月に買ったものを振り返っていました。
4.挑戦中は買い物のログをとる
期間中は、何かを買ったら、ノートなどに記録をとってください。家計簿や現金出納帳のようなものを使ってもいいです。記録をとらないと、何をいつ買ったかなんてすぐに忘れてしまいます。
私は、買ったものはすべてデジカメで写真をとっています。さらに、最近は、家計簿もつけているので、何にどれだけお金を使ったか、わかるようになっています。
1週間ごとに記録をつけるとやりやすいようです(私の場合)。
記録をとることで、買わないチャレンジの達成状況がわかり、やる気も維持できます。もちろん、自分の買い物のクセもわかります。
5.自分のチャレンジを人に話す
友達や家族に、『買わない挑戦』を始めたことを話してください。私はブログに書いていますが。
人に話すとこんな効果があります。
●モチベーションを保てる
親しい人をがっかりさせたくない、三日坊主だと笑われたくない、そんな気持ちから、早々に挫折することを防げます。
●いちいち説明する手間が省ける
最初に、「買わないチャレンジ」を始めた、と言っておけば、一緒に買い物に行ったときや、買い物ツアーの誘いを断ったときなどに、なぜ買わないのか、なぜツアーに行かないのか、理由をいちいち説明する手間が省けます。
●協力してくれるかもしれない
『買わない挑戦』を始めたんだ、と言うと、おそらく周囲の人は、あまり理解を示さないでしょう。「この人、何言ってるんだろう?」という顔で、あなたのことを見るかもしれません。
ですが中には「私もやってみる」と言う人もいるかもしれません。何かを買おうとしていると、「買わないチャレンジしてるんじゃないの?」とたしなめてくれる親切な人がいないとも限りません。
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「買わない挑戦」をやって、とてもよかったと思っているので、今回の記事を書きました。
ゲーム感覚でやってみると楽しいので、一度お試しください。