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忙しい人でも、手軽に取り組める小さな捨てプロジェクトを紹介するプチ断捨離シリーズ。第23回は、ストレスがたまっているときに試してほしい片付けを7つ紹介します。
片付けは恰好のストレス解消法
こんな体験はありませんか?
パートから帰って急いで夕食の支度をしているとき、赤ん坊が泣きだしたかと思ったら、横で、保育園児がジュースをこぼし、小学生は我関せず、くしゃくしゃのリビングルームでテレビに向かってゲームに夢中。しかも、すごいボリューム。
床にこぼれたジュースをふいているあいだに、炒めものが焦げる。しかも、まだ洗濯物を取り込んでいないのに、雨が降り出してきた。
いわゆるカオスな状態です。
毎日こんなことが続くと、ストレスがたまってしまいます。
「あー、最近ストレスがたまってる」。
そんな時は、ぜひ部屋の片付けをしてみてください。必要な時間は10分です。
私の経験では、イライラしたり、フラストレーションがたまっているときに、ちょっと部屋を片付けるだけで、ひじょうにスッキリします。
ほとんどセラピーとも呼べるほど。
10分でできる小さな片付けを7つ紹介します。タイマーをセットして、早速やってみてください。
1.表面だけでもきれいにする
よけいな物の多い家は、本来、物が出ているべきでない「表面」に、ごちゃごちゃと物がたくさん置かれています。
こうした表面から、いらない物を撤去してください。とてもスッキリします。
表面とは、人が、ついうっかり物をのせてしまう、ある程度広さのあるスペースです。たとえば、ダイニングテーブルの上やソファの上など。
このような場所は物の収納スペースではありません。
表面を物置き場として使っていると、部屋の中はどんどん散らかっていきます。
机の上に積んである紙束や、冷蔵庫の上に置いてある食べかけのお菓子、本棚の上にのせてある化粧品など、全て取り去ってください。ゴミはゴミ箱へ、住所があるものは定位置に戻します。
我が家は夫が冷蔵庫や電子レンジの上に、炊飯器や電気たまごゆで器をのせています。高いところにあるので、小柄な私には、そこまで視覚的なダメージはありません。
それでも、このような細々したものがなかったら、ずいぶんスッキリするでしょう。
まずは、家中にある「表面」を探してみてください。
繰り返しますが、この場所は物を収納するところではありません。
表面のクリアリングに情熱を燃やす方はこちらもどうぞ⇒きれいな部屋は何もない表面から始まる(プチ断捨離13)
2.洗濯物を捨てる
洗濯物をすべてを捨てるわけではありません。
取り込んだまま、ずっと部屋のすみや、ベッドやソファーの上で山になっている洗濯物をチェックしてください。
そこにある衣類の全部、わざわざ畳んでクローゼットやタンスに戻すほどの物でしょうか?
いつも家の中のどこかで洗濯物の山ができている理由は、主婦がズボラだからとは限りません。
服が多すぎるのです。
服が最小限だったら、たとえ、洗濯物の山を作っても、家族はそこから、次の日着ていくものをひっぱり出していくでしょう。
それはそれで、あまりほめられた状況ではありませんが、少なくとも、うずたかい山は消滅します。
せいぜい丘ぐらいになるはずです。
家族が多いから、洗濯物が多いのだ、とも言えません。1人あたりが所有している服が多すぎるのです。
何日も洗濯物の山の中にある服はもういらない服ではないでしょうか?
着倒した服や、難のある服、気に入らない服は捨ててください。自分や家族が好きで、本当に着ている服だけを残しましょう。
3.放浪している物をレスキューする
洗濯物入れ(ランドリーバスケット)や、大きなトートバッグ、バケツなどをつかみ、一番、物がゴタゴタと床や表面に散乱している部屋に行ってください。
その部屋に属していない物を拾って、かごや袋にどんどん投げ込みます。
リビングルームにはしばしば、子供部屋にあるべきおもちゃが転がっているものです。
台所のテーブルに出しっぱなしのヘアアイロンや雑誌や新聞も捕獲します。
10分たったら、それぞれを定位置に戻してください。
物を元の場所に戻すという行為は、物を大事にすることにつながります。
物の定位置を決める方法はこちら⇒物の定位置を決める5つの原則。現実的な収納をめざしストレスをためない。
4.台所を片付ける
キッチンはとても片付けがいのある場所です。イライラが募ってきたら、すぐにキッチンの流しに走ってください。
まず、流しを磨きます。
もし汚れた皿でいっぱいだったら、皿洗いが先です。
流しに皿をためないコツはこちら⇒汚れた食器をシンクにためこまない4つの方法。洗い物が嫌いでも大丈夫。
シンクを磨いたら、カウンターの上をきっちりふいてピカピカにしてください。シンクとカウンターがきれいなだけで、キッチンのクオリティが7段階ぐらいアップします。
時間の余裕があったら、コンロ周りや床もふいてください。
拭き掃除にはウエスをおすすめします⇒ウエスの作り方と使い方~拭き掃除だけが好きな主婦のおすすめの掃除道具
5.冷蔵庫と冷凍庫の中身を断捨離
冷蔵庫は、室温よりは低い温度で食品を貯蔵するための箱です。多くの食品は、低温で保管したほうが長持ちします。
そんなことは誰でも知っているわけですが、何のために保管貯蔵するのか、わからなくなっている人がいます。
食品は食べるために買い、冷蔵庫に入れます。
保管する最終的な目的は食品を食べることです。
それなのにいつまでたっても食べないものをぎっしり冷蔵庫に収納している人は珍しくありません。同じ食品(マヨネーズやねりガラシのチューブなど)を何個もストックしていたり、食べきれないほど食材を詰め込んだりします。
人は、物をしまうスペースがあると、どんどん不用な物を入れてしまうのですが、冷蔵庫も例外ではないのです。
冷蔵庫の中身を点検して、賞味期限をすぎているものやもう誰も食べないものは捨ててください。
食品のムダをなくす方法⇒食べ物を無駄にしないためにできる10の方法。
6.家中の歪みを正す
家の中を点検して、曲がっているものをすべてまっすぐにしてください。
たとえば、こんなものが曲がっていそうです。
●ベッドの上の枕、シーツ、ふとん。
●ソファの上のクッションやひざかけ。
●リビングのテーブルの上に乗っている雑誌や新聞。
●本箱に入っている書籍や雑誌、書類。
●机の上にのっている本、ノート、書類、文房具。
●キッチンのカウンターにあるトレイ。
●洗面所の棚にあるタオル類。
●玄関のたたきで散らばっている靴。
●コートハンガーにかけられている靴やバッグ。
歪んでいたり、バラけているものをまっすぐにしてください。
合言葉は「まっすぐにする!」です。
7.玄関をきれいにする
私は風水とは無縁の人間ですが、玄関は大事だと思います。自分を含め、疲れた家族が毎日この場所から家の中に入ります。お客さんもやってきます。
家の第一印象は玄関で決まります。
できれば、「おかえりなさい、きょうも一日お疲れ様でした」という雰囲気と、「よくぞお越しくださいました。いらっしゃいませ」というメッセージを伝えたいものです。
残念ながら、うちの玄関はそのような、温かいウエルカムな雰囲気はありません。
夫の大きくてかさばるコートや、やたらとサイズの大きな靴がたくさん置いてあるからです。
しかも娘は靴をそろえません。
私は自分の靴の数を最小限にし、散らばっている靴はできるだけ靴入れにしまい、娘が脱ぎ散らした靴をそろえ、床をはき清め、時々雑巾(ウエス)でふいています。
玄関は小さな場所なので、さほど片付けに時間がかかりません。ストレス解消のために掃除をするエリアとしては、最適ではないでしょうか?
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イライラ解消のための片付け、できれば毎日やってください。今から始めれば、暮れの大掃除はぐんとラクになるでしょう。