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あなたはいろいろなことを先回りして心配してしまうほうですか?
実は私は内気な心配性。子供のときは痛痛しいまでに人見知りでした。
今でもこの気質は完全に治っていないと思います。しかし、以前よりはだいぶましになりました。
今回は、心配性を治すために私が試して、特に効果があった方法を5つ紹介します。
心配しすぎは損するだけ
生きている限り不安や心配はなくなりません。
老後のこと、将来のこと、子供のこと、お金のこと、仕事のこと、こういうのはわりと大きな心配です。
小さな心配もあります。
たとえば、私はきょう夕食を作る時、玄米がうまく炊けるかひじょうに心配でした。
最近圧力鍋の調子が悪く、うまく炊けたり、炊けなかったりします。
ご飯がうまく炊けないと、娘がぶつぶつ怒って面倒なことになる(と私が勝手に思っているだけです)などと、どうでもいい心配をしながら料理をしていました。
料理が嫌いなせいか、私は調理中にこの手の心配をよくしており、まったくクッキングを楽しめません。
特に肉(ステーキ)を焼くのが苦手で、この作業がプチなストレスになっています。
夫と娘と好みの焼き加減が違います。
娘はかなりレアに近いミディアムが好きで、夫はミディアムプラスみたいな感じの焼き加減が好きです。
過去18年間、この2人の希望にぴったりあった焼き加減で肉を焼けた試しがありません。
そして毎回文句を言われます。
肉が変なふうに焼けるたびに文句を言われるので、あまりステーキを作りたくありません。
こういう小さな心配ごとも、かなり暮らしの質を損なってしまいますよね?
心配ごとが多いとストレスが増えるし、気分が落ち込むし、非生産的なことにエネルギーを使ってしまい、ろくなことがありません。
私は肉を焼くストレスから逃れるためにさまざまなことを試みたのです。
もし私のように、小さな心配ばかりして、毎日が暗いなら、以下のことをやってみてください。
1.自分の価値は人のいうことでは決まらないと考える
自分の幸不幸を他人の言うことに委ねていると、「こんなことすると、あの人どういう反応するかな?」という余計な心配が生じてしまいます。
そこで、私は自分が幸せかどうかは自分で決めることにしました。
つまり、多少肉の焼き加減がまずくて、文句を言われても、深刻に受け止めないようにしたのです。
無視している、とも言えます。
「次からはうまく焼けるように努力しよう」とは思っていますが、あまり深刻にならないように気をつけています。
肉をうまく焼けないからといって、私の人間としての価値がそこまで損なわれるわけではありません。
私はレストランやステーキハウスのシェフではないのですから。
自分の行動について批判や悪口を言う人に対しては、このように対処しています⇒他人にどう思われるか気にしないで自分らしく生きる7つの方法。
人に何か言われて気分が落ち込んだときは、こちらの動画を見て、幸せをアウトソーシングしないようにしています⇒幸せは自分の心の中にある、幸せをアウトソーシングしてはいけない(TED)
ポイントは繰り返し見ることです。
何度も見て頭に染み込ませないと、すぐに他人の言動で不安や心配が沸き起こる思考に戻ってしまいます。
2.タイムアウトする
タイムアウトとは、試合時間が決っているスポーツで、監督が選手交代や作戦会議のために、一時試合を中止することです。この時間は試合時間に含まれません。
タイムアウトはしつけ用語でもあります。
アメリカでは小さな子供が悪さをしたら、子供にタイムアウトさせます。
友だちをぶったりしたら、親は子供をその場から引き離します。「自分のしたことを、ここで1人でじっくり考えなさい」などと言って、子供を数分間1人にします。
その場では叱らず、本人に考えさせるのです。
私は、さまざまな心配ごとが脳内に押し寄せ、「あ、このままでは思いっきりネガティブになってしまうかも」と思うときは、自分で自分をタイムアウトさせます。
幼いころ友だちと遊んでいたときに、「あ、ちょっとたんま」と言うのと同じようなものです。
どどどっと暗い考えが押し寄せてきたら、「あ、たんま」と言います(もちろん頭の中で)。
要するに、一旦停止して、頭を冷やすわけです。
心配ごとにどっぷり浸ってしまうと、たんまもへちまもないのですが、いつも意識して練習していると、暗い考えに脳内を完全に支配されることが減ります。
3.体力を回復させる
体力が落ちていると、元気で気力が充実しているときよりも、心配ごとが増えます。そこで、不安な気持ちになったら、私は寝ることにしています。
疲労回復の方法は3つしかありません。
・休養をとる(睡眠)
・栄養をとる(食事)
・運動する
個人的には、寝るのが一番即効力があると感じます。
私は20分ぐらい寝ますが、5分ぐらい昼寝をするだけでスッキリします。
おなかがすいていても、心配や不安が増えるので、ナッツやフルーツなどヘルシーなおやつを食べるといいでしょう。
栄養をとるといっても、お菓子なんか食べてしまったら血糖値が急上昇して逆効果です。
ただ、肉を焼いている時は昼寝はできないし、台所から離れることもできません。
こういうときは深呼吸したり、軽くストレッチするといいです。
運動するとかえって疲れると思うかもしれませんが、体を動かすと血液の流れがよくなるので、肉体的疲労にも脳の疲労にもよい効果があります。
疲れたときにする運動をアクティブレストと呼びます。詳しくはこちら⇒ふつうの主婦(インドアタイプ)が運動習慣を身に付ける8つのコツ 「6.疲れているときこそ運動する」をお読みください。
もちろん、ふだんから体力が落ちないように健康的な生活を心がけておくことは、心配しないためにとても効果があります。
特に睡眠はしっかりとらないと、無駄にネガティブ思考になってしまいます。
4.心配ごとを分析して、問題解決を試みる
毎日、仕事や将来のことが不安だったら、具体的に自分は何を心配しているのか分析すると、「今考えてもしかたがない」という結論に至るものです。
心配ごとの多くは、非現実的な想像にすぎません。それが起こる根拠はないのに、人は勝手に心配してしまうのです。
自分の心配ごとをしっかり分析した結果、かなりの確実で現実に起こりそうだとわかったら、そのときは、そういうことが起きないように、対処すればいいのです。
お金に関する不安はこんなふうに対処できます⇒お金に関する不安を手放す方法。悩んでいても何も解決しない。 「心配するのではなく、問題を解決する努力をする」の箇所に書いた、問題解決の7つのステップは、金銭的な心配以外のことにも使えます。
肉をうまく焼けないという心配は、すでに心配ごとが特定できています。
この場合の対策は、インターネットで肉の焼き方を調べたり、何度も失敗してうまく肉を焼けるようになる、ということが考えられます。
私は、以前、あまりに肉のことで夫に文句を言われたので、焼いている途中に、ミートサーモメーター(肉用温度計)を差し込んで、温度を調べていたことがあります。
また、表面を触って、柔らかさで肉の焼き加減を調べたこともあります(インターネットで関連サイトを見て勉強しました)。
しかし、肉を焼くことに興味がなさすぎるせいか、ともにそのうち面倒になってやめてしまいました。
このように、心配の種(たね)を特定し、問題解決のためのステップをとるのは、ただぼんやりと心配しているより、精神衛生にいいです。
5.今このときに集中するために動きをスローにする
多くの心配ごとは、これから起きるかもしれない未来のことです。この先何が起こるかわからないから、不安になります。
しかしいくら考えても先のことは自分にわかるわけがありません。
考えてもしかたがないことを考えるのをやめるために、今この時に集中するとよいです。
肉を焼いているときは、焼き上がりを心配するのではなく、目の前のフライパンの中でジュージューと焼けつつある肉を見つめたほうがいいのです。
実際、そのほうがうまく焼けたりします。
私の料理のやり方を考えてみると、「ちゃんとうまくできるだろうか」ということにフォーカスしてしまい、今やるべき作業がおろそかになっています。
こういうときは、包丁でじゃがいもの皮をむいたり、キャベツの千切りをするなど、その作業に集中せざるを得ないことをやるといいでしょう。
今この時にフォーカスするためには、2番のタイムアウトも効果的です。心配している渦中から自分を引き離し、冷静になります。
また、今自分がやっていることをゆっくり行うのもとても効果があります。
ご飯を食べながら心配ごとをしているのなら、ゆっくり食べようとすると、食べることに意識がいきます。
お茶を飲む時も同じです。
やってみるとわかるのですが、何でもゆっくりやろうとすると、ごく自然にやっていることに意識が向きます。
今キーボードを打つのを思いっきりゆっくりやってみたら、指先に意識がいきました。
その時やっている動作を超スローモーションにすると、脳内から心配ごとが消えます。
自転車をこいでいるときも、人と電話で話しているときも、メールを読んでいる時も、不安な気持ちになったら、これ以上できないぐらいゆっくりその動作をやってみてください。
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今回は書きませんでしたが、最悪のシナリオを考えてみるのももちろん効果があります。
要は、心配ごとに脳内を完全に支配されないようにすればいいのです。そのためには、他のことを考えるのが一番です。
人は2つのことを同時に考えられませんから。