ノートを取る人

ミニマム思考

最終更新日: 2021.10.17

片付けを続けることができない人に贈る、継続する7つの秘訣。

ページに広告が含まれる場合があります。

 

ある時、突然、熱に浮かされたように、がーっと不用品を捨てて、放置。また汚部屋になるので、がーっと捨ててまた放置。

結局、何年たっても、1年の80%ぐらいは汚部屋で代わり映えしない。

このように、片付けをコンスタントに継続できない人に、続けるコツをお伝えします。



1.リマインダーを用意する

日々、自分がすべきことを忘れないように、リマインダー(思い出させてくれるもの)を用意しておきます。

人が物事を継続できない理由はいろいろありますが、何をするのか忘れてしまうからできない、ということが多いのではないでしょうか?

お片付けセミナーや、自己啓発系のセミナー、講演会に出向き、「なるほど、いい話だ。私もやってみよう」と思っても、家に帰ると、セミナーで聞いたことを忘れるのが普通です。

覚えていられるなら、片付け本を1冊読めば事足ります。何冊も読んでいるとしたら、忘れている証拠です。

人間、自分の生存にとって、大事でないことはどんどん忘れるようにできています。だから、思い出す工夫が必要です。

同じことを何度も目にし、口に出し、思い出させる必要があるのです。

リマインダーは何でもいいです。ノートに、モーニングルーティンや、やることリストを書いておいたり、付箋に、「本箱を片付ける」「寄付箱作る」「洋服5着捨てる」など書いて、必ず目にするところ(洗面所の鏡とか)に貼っておきます。

私は、ゴミ収集日(ゴミを出す日、毎週木曜日)を忘れることがあるので、スケジュール帳にも書いているし、水曜の夜、枕元に置いてある時計に、「ゴミ出し」と書いた付せんを貼って寝ています。

それでも、ふと気づいたら、木曜日になっていて、忘れることがあります。





2.毎月振り返る

1ヶ月の終わりに、今月、どのぐらい片付けプロジェクトが進んだか、振り返りをします。

不用品を捨てることや、余計な物を買わないこと、いらない物をもらわないことがすっかり習慣になっていたら、こんなことをしなくてもいいかもしれません。

しかし、片付けが続かない人は、習慣になっていないので、無意識に片付けられるようになるまで、ある程度、そこへ意識を向けなければなりません。

月ごとに振り返りをすると、片付けに意識が向き、ほどよい緊張感を保てます。

市販のスケジュール帳や日記帳、家計簿には、、振り返りをするのに適した欄がついていると思います。

私は博文館の10年日記(10年運用ダイアリー)を使っていますが、年頭所感、年末所感という欄のほかに、各月の最初に、「◯月予記」という欄があります。

こうした欄を利用して、今月、片付けに関することは何をしたか、来月は何をしたいか、ちょっと書いてみるといいでしょう。

30日間チャレンジをやっていると、毎月必ず、考える機会がおとずれるので、おすすめです⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)

私の日記帳について⇒日記を書くことは心の断捨離に効果的。10年日記を使っています

3.ハードルを下げる

難しいことをやろうとすると、続きにくいので、タスクのハードルを下げてください。

1日1つ、ガラクタを捨てることができない人は、月、水、金だけ捨てるというようにしてはどうでしょうか?

15分の片付けができないなら、5分だけ。

机の上をきれいにすることができないなら、右半分だけ。

自分の現状に合わせて、どこまでも難易度を下げてみると、続くと思います。

ハードルを下げたほうがいい話⇒大々的に変えようとしないこと。小さな習慣から始めよう(TED)

4.やり方を変える

やっていることに飽きてしまって続かないことがあります。

そういうときは、やり方を変えてみます。

場所を変える

開かずの間に、物がびっしり入っていて、ずっとここを片付けようとがんばっているけれど、やったり、やらなかったりで、まったく進捗が見られなかったとします。

そういうときは、開かずの間はおいといて、別の場所を片付けてください。

パントリーや冷蔵庫、クローゼット、本箱、和室の押入れなど、ほかにもガラクタがたまっているところ、たくさんあるんじゃないでしょうか?

処分方法を変える

いつもメルカリで不用品を売っているが、梱包や郵送作業に疲れたとか、質問に答えるのがめんどくさいと感じ、出品しないものがたまっているとします。

その場合は、そっくりそのまま、どこかに寄付します。

メリカリは、高く売れるそうですが(読者さまの情報)、お金を稼ぎたいから、不用品の片付けや、暮らしのシンプル化をがんばっているわけではありません。

断捨離している人は、お金ではない、べつのものを求めていると思います。そこまで売ることにこだわらなくてもいいんじゃないでしょうか?

不用品をお金にしようとしない話⇒不用品を処分するときはお金にすることを考えないとシンプルにできる

5.他の人と一緒にやる

同好の士と励ましあいながら、片付けをすると続きやすいです。

家族や友だち、SNSの仲間と一緒に、情報交換をしながら、片付けてください。

それと、何もかも、全部、自分で捨てることはありません。家族がいるなら、分担して捨てればいいし、一人暮らしなら、友人を読んでいっしょに片付けたり、部分的にプロに頼んだりもできます。

英語の小説だったと思いますが(うろ覚え)、友だちを招いて、みんなで自宅の落ち葉かきをしたり(庭に大量の枯れ葉が落ちるので、雪が降る前までに、落ち葉をかき集めてきれいにする必要あり)、大量の新聞の切り抜きや、レシピカードの整理を、友だちと一緒にやる、というくだりを読んだことがあります。

親しい友人や、物を片付けることが好きな人を呼んで、一緒に片付けるといいかもしれません。

その後、お茶とお菓子をふるまったり、夕食をごちそうしたりすれば、楽しい休日になるでしょう。

6.なぜ片付けを始めたのか思い出す

長らく、断捨離をしていると、なぜ自分がそんなことをしているのか、なんのためにやっているのか、忘れることがあります。

不用品を捨てようと思ったそもそものきっかけ、汚部屋の住人をやめようと思った理由、なぜ実家を片付けているのか、片付けた先にどうなりたいと思っていたのか?

そういうことをもう一度思い出してください。

不用品を捨てることがゴールではなく、捨てたことで、手に入る何かが欲しくて、捨てようと決めたのです。

いったい、何を求めて、私は片付けているのか?

原点を思い出すことができると、またやる気が出てくるでしょう。

やる気がでなくてどんよりする生活から抜け出す方法。

7.あきらめないマインドセットを持つ

最後におすすめするのは、あきらめないことです。

部屋のあちこちに、物が堆積していて、足の踏み場もないような汚部屋だと、ちょっと捨てたぐらいでは何も変わらず、「もうどうでもいい」と投げやりな気持ちになるかもしれません。

押入れに、びっしりと何世代かに渡るガラクタが入っていると、うんざりして、「まあ、いいわ。普段生活できないわけじゃないし、私が死んだら娘が片付けるさ」と思うかもしれません。

こんなとき、あきらめずに、コツコツ続けられるマインドセットを持ってください。

マインドセットなので、「そういう考え方をしよう」と決めれば、そう考えられます。

あきらめることを選択する前に、ほかの考え方があることを思い出してください。たとえば、

・困難なことがあっても続ける。

・困難は一時的なものだ、ずっと続くわけじゃない。

・これって、本当に大変なことなの?

・何かやり方を見つけよう。

・どんな問題だって、何かしら解決策があるはず。

・なにごとも、一朝一夕にはできない。

・時間がかかってもべつにいい。

・私には解決する力があるはずだ。

・いま、できることは何だろう?

・私は毎日、少しずつ片付ける力がついている。明日はもっとうまくできる。

あきらめないマインドセットを持つのに有効なのは、できないことではなく、できることにフォーカスすることと、うじうじ悩んでいる時間があったら、行動することです。

片付けが長続きするコツ、過去記事もどうぞ

怠け者で三日坊主の人間が、ちゃんと動けるようになるには?

ルーティン:習慣、練習、儀式の思いがけないパワー(TED)

劇的に断捨離を加速させたいあなたに、1週間捨て続けるチャレンジのススメ。

いつまでたっても物が減らない。断捨離に失敗し続ける5つの理由。

三日坊主だった私が、継続できる人になった理由:ミニマリストへの道(105)

片付けを日々の習慣にする7つのステップ。

一度決めたことを継続する6つの方法。あきらめないマインドセットを持て

******

片付けを継続するコツを7つ紹介しました。

断捨離だけでなく、運動や買い物習慣にも使えると思います。今年、あと3ヶ月があるので、期間限定で取り組んでみるのもいいかもしれません。がんばってください。





本箱の中すっきりした部屋にするために今日からできること、10選。前のページ

どうしたら、今持っているもので充分、満足だと思えるか?次のページスマホで買い物する女性

ピックアップ記事

  1. 筆子の新刊『書いて、捨てる! 』3月11日発売。著者による内容紹介。
  2. 新刊『本当に心地いい部屋』4月14日発売のお知らせ:現在予約受付中。
  3. ムック本・第2弾『8割捨てれば、お金が貯まる』発売のお知らせ:11月15日です。…
  4. 新刊「50歳からのミニマリスト宣言!」3月14日発売のお知らせ(現在予約受け付け…
  5. 筆子の新刊『買わない暮らし。』(6月16日発売)著者による内容紹介。現在予約受付…

関連記事

  1. カップを拭いている女性

    ミニマム思考

    ガラクタに紐づいている感情を切り離して、今度こそ汚部屋をきれいにする。

    時々書いている汚部屋脱出シリーズ。きょうは、ガラクタに無駄に込…

  2. 引き出しの中のソックス

    ミニマム思考

    人一倍、損得勘定にこだわる人が、不用品を手放す気になる方法。

    損得に敏感すぎると、誰も使っていないとわかっていても、物を捨てることが…

  3. 考えごとをしている人

    ミニマム思考

    感情的になりすぎないようにする7つの方法。

    感情を持たないように、または出さないようにする方法を教えてください、と…

  4. 裸足で花を持つ人

    ミニマム思考

    明るい気持ちになる7つのちょっとしたコツ。

    新型コロナウイルスの収束がまったく見えない今、暗い気持ちになることが多…

  5. 考えるハヤブサ

    ミニマム思考

    捨てる、それとも捨てない? 迷って身動きできないときの決め方のヒント。

    当ブログの読者のイチオシ記事をコメントとともに紹介しています。…

  6. クレジットカード

    ミニマム思考

    ちょっとの間だけ買うのをやめてみる。「買わない暮らし」をするための5つの方法

    買い物が止まらない人のために、ちょっとの間だけ、買うのがやめられそうな…

文庫本『それって、必要?』発売中。

「50歳からのミニマリスト宣言!」

ムック:8割り捨てて二度と散らからない

ムック・8割捨てればお金が貯まる

書店かセブンイレブンで買ってね。
8割捨てればお金が貯まる・バナー
ムック本・8割捨てればお金が貯まる、発売のお知らせ

「本当に心地いい部屋」

「買わない暮らし。」売れてます(第7刷)

筆子のムック(第5刷)

筆子の本、『書いて、捨てる!』

更新をメールで受け取る

メールアドレスを記入して購読すれば、更新をメールで受信できます。

1,830人の購読者に加わりましょう

新しく書いた記事を読む

  1. 読書でリラックスしている女性
  2. シンプルなデスクで働く人
  3. 多すぎる本
  4. 着る服に迷っている人
  5. 衣類の捨て活中の女性
  6. 自信のある女性
  7. 片付いたテーブル
  8. ウィンドウショッピング
  9. 海辺で朝日に向かって立つ女性
  10. トレーディングカード

筆子の本・10刷決定です

オーディオブック(Audible版)も出ました♪ 捨てられない人は要チェック
1週間で8割捨てる技術
⇒筆子の本が出ます!「1週間で8割捨てる技術」本日より予約開始

 

実物の写真つき紹介はこちら⇒「1週間で8割捨てる技術」筆子著、本日発売です(写真あり)

大好評・特集記事

小舟バナー

 

お金を貯める・バナー

 

実家の片付けバナー

 

ファッションバナー

 

フライレディバナー

 

湯シャンバナー

 

ブックレビューバナー

 

TEDバナー

 

歯の治療バナー

今日のおすすめ記事

  1. 靴が多い玄関
  2. 読書中
  3. 悲しんでいる人
  4. クレジットカードを持つ女性
  5. 散らかった部屋
  6. スマホを見ている人
  7. 家計簿をつける主婦
  8. トウシューズの試し履き
  9. アーチェリー
  10. 犬と私

過去記事、たくさんあります♪

PAGE TOP