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ゴミをできるだけ出さない、ゼロ・ウェイストなクリスマスを過ごすにはどうしたらいいのか、もらうプレゼント、あげるプレゼント、クリスマスの備品それぞれについて考えてみました。
ゼロ・ウェイストは、zero waste ゴミを出さない、ゴミがゼロ、という意味です。ゴミを出さないようにすると、自然にあまりお金を使わないクリスマスになります。
12月になると異様に増えるゴミをなんとかしたい
アメリカでは感謝祭が終わると、クリスマスに向けての準備が始まります。
12月になると、いつもよりお金を使う人が多いのですが(日本も同じでしょう)、もう1つ増える物があります。
ゴミです。
ラッピングペーパー、箱、紙袋、リボン、タグなど、クリスマスプレゼントに使うさまざまな外装が大量にゴミになるのです。
一説によるとふだんより25%もゴミが増えるそうです。
これはちょっと多すぎますよね。
アメリカ人は日本人ほどパッケージにはこだわらないのに、こんなに増えているのです。
日本では、アメリカのように大々的にクリスマスを祝いませんが、プレゼントの交換はそれなりにあります。
しかも、繊細なパッケージングが好まれ、過剰包装する傾向にあります。やはり無駄なゴミが増えているのではないでしょうか?
クリスマスは人に愛を与える日であり、私も嫌いではありません。ですが、過度の商業主義で彩られたクリスマスには賛成しかねます。
私は物を減らすだけでなく、ゴミも減らしていきたいと考えています。
もしあなたが、私のようにゼロ・ウェイストなクリスマスを目指しているなら、こんなことから始めてはどうでしょうか?
1.受け取るプレゼントの数を減らす
受け取るプレゼントそのものを減らせば、物もゴミも増えません。
気持ちは物がなくても伝わります。
家族や親族と交換するプレゼントの量がちょっと多いなと思うなら以下の方法で減らすことができます。
1.)物はいらないと言う(プレゼントの辞退)
私のように、家族や世間に「私は物はいらないからね」という態度を明らかにしておくと、まず物は入ってきません。
もしまだ自分がミニマリストだとか、持たない暮らしを目指していることを家族に言っていないなら、この機会に、「ミニマリスト宣言」をしておくといいでしょう。
必要な物は自分で買えばいいのですから、何もクリスマスにもらう必要はありません。
相手がどうしても何かを贈りたい、というならば、ギフトカードなど、邪魔にならないものをもらえばいいです。
しかし、できれば、きれいさっぱりと「何ももらわない」と言う意志を貫いたほうが、物ごとがシンプルに進みます。
ギフトカードも「何を買おうかな」と考えてしまって苦労します(私の場合)。
私、10月半ばに、Air Miles(エアーマイルズ)というポイントプログラムのポイントの期限が今年の大晦日に来ます、というメールをもらいました。2016年の12月31日から5年以上前に獲得したポイントは、どんどん切れていく、というふうになったらしいのです。
私は、カナダに来てからずっとここのポイントを貯めていました。
まあ、ほとんど買い物していないので、そんなにポイント数はありませんが、20年貯めてきたので、多少はあります。
古いマイルは物に交換するしかありません。先日「何かに交換しなければ」とホームページを見ていましたが、ほしいものが何もありません。
苦悩しました。いろいろな商品を見ているあいだにあっという間に30分ほど時間が経過し(使いにくいサイトなのです)、頭痛がしてきました。
このような苦労を避けるためにも、「何もいりません」と言っておいたほうがいいと思います。
いつも親族でたくさん贈り物を交換している場合、言い出すのはものすごく勇気がいると思います。ですが、最近、ミニマルライフやゼロ・ウェイストは、メディアでも話題になっているので、そこまで、突飛なリクエストではないです。
向こうは何もしなくていいのですから、かえって歓迎されるかもしれません。
2.)できるだけ環境にダメージを与えない物をもらう
さまざまな事情から「物はいりません」と言えないときは、少し妥協して、物が増えない、環境に与えるダメージが少ないギフトをリクエストするといいでしょう。
たとえば、
・中古のもの
・手作りもの(マフラーや靴下などのニット製品や料理やお菓子など)
・消耗品(花、ワイン、ケーキなど)
・体験を得られるもの(映画や演劇、その他のイベントのチケット、食事券、コーヒーチケットなど)。
物が増えないギフトのアイデアはこちらに書いています⇒買わない人の贈り物。ミニマリストのクリスマスプレゼント選び
厳密に考えると、消耗品が必ずしも環境にインパクトがないか、と考えるとそうではない場合もあります。
しかし、あまり深く考えすぎると、苦しくなるので、とりあえずは、手元にいつまでも残らないものを選ぶとよいです。
・数を限定する
「自分の子供へのプレゼントは1つだけにしてほしい」と頼みます。できれば、「この本」「このおもちゃ」と具体的にリクエストしたほうがいいです。
いずれにしろ、自分の意図をはっきり相手(親族)に話す必要があります。11月のうちからメールや手紙で、関係者全員に、「今年からゼロ・ウェイストクリスマスにします」と伝えておくといいでしょう。
とはいえ、相手のあることなので、最初からそんなにうまくいきません。
ちゃんとそう言ったのに、子供にたくさんプレゼントが届いてしまうかもしれません。それは、仕方のないことです。
ほかの人は、自分の好きなようにクリスマスを祝う権利があるのですから。
それでも、毎年、「うちは、ゼロ・ウェイストですから」と繰り返し言っているうちに、次第に理解者が増えてきます。
3.)罪悪感にかられてプレゼントを持ち続ける必要はない
「いりません」と言ったのに、必要ないものをたくさんもらってしまった。
そんなときは、できるだけ早く手放してください。「せっかくもらったから」と思って、持ち続けることはありません。
新品のまま、友だちにあげたり(押しつけてはいけません)、寄付したり、フリマやバザーに出してください。
贈り物の捨て方⇒罪悪感を感じる必要なし、人からもらった贈り物を捨てる3つのコツ
2.人にあげるプレゼントもできるだけシンプルにする
自分はもらいたくなくても、毎年プレゼントを交換しているなら、人にはあげたほうがいい、というのが私の考えです。
1.)相手にあげるものは相手の希望にそうものを
贈り物は相手の希望にそうものをあげたほうがいいです。
自分がミニマリストの場合、物をもらったら迷惑と感じてしまいがちですが、多くの人は、、何ももらえないと、がっかりします。
また、相手がガラクタをいっぱい持っているからといって、断捨離の本をあげるのも、失礼な行為です。私は毎年、夫に、「物の捨て方」の本を贈りたい衝動にかられていますが、こらえています。
本人は、物がいっぱいなのを悪いと思っていないのですから、近藤麻理恵さんの本をもらっても、それこそ「いらないプレゼント」が1つ増えるだけ。
相手に、「物は贈らないでくれ」というリクエストを聞いてもらいたいなら、自分も相手のリクエストを聞くべきでしょう。
2.)過剰包装しない
相手の希望の物をあげますが、過剰包装はしません。
わざわざ専用の箱やラッピングペーパーを買わなくても、家の中にあるもので、ラッピングできます。
紙、新聞紙、布、衣類など使えます。セーターのような毛羽立った布で包むと可愛いと思います。
私のアイデア⇒お金をかけず家にあるもので間に合わせるギフトラッピングのアイデア
3.)状況が許すならプレゼント交換をしないことを提案する
ふだんから、わりと遠慮なく意見を言える間柄の親族や友だちには、プレゼントの交換そのものをやめることを提案してみてください。
多くの人は、暮れの忙しい時期にプレゼントを買うのは面倒だと思っています。趣味に合わないものをもらって困っている人もたくさんいます。
もしかしたら、受け入れてもらえるかもしれません。
これは年賀状も同じです⇒年賀状を出すのをやめる方法。無理に出すのはおかしくないですか?
3.クリスマスの備品をできるだけ増やさない
クリスマスシーズンに買うものは贈り物だけではありません。飾り物にお金を使う人もたくさんいます。
ですが、飾りもあまり派手にせず、ポイントを押さえることで、ゴミを減らせます。
1.)ツリー
すでに人工のツリーを持っているなら、それを使えばいいわけですが、わざわざ新しい人工のツリーを買うことはないと思います。プラスチック製品ですから。
子供がいてどうしても必要だと思うなら、中古品を探してください。大きなツリーが邪魔になって、ヤフオクに出品している人はたくさんいます。
2.)ツリーの飾り
ツリーの飾りもわざわざ買うことはありません。去年までの物を使いまわすか、おもちゃをアレンジするといいでしょう。
インターネットで探すと手作りのデコレーションのアイデアはいっぱい出てきます。
ただし、紙で作りすぎると、それがゴミになるので気をつけてください。
3.) クリスマスカード
ラッピング資材と同じく、カードも家であるもので作ることができます。
私は家族にプレゼントをあげるときは、カードはつけません。
数年前、里帰りしたとき、友だちにもらった小さな千代紙の裏に、メリークリスマスと書いて、折りたたんで、それをカードの替わりにしています。
ケチな女と思うかもしれませんが、それで充分です。
ただ、日本の友だちに送るクリスマスカードは基本、市販のものを買っています。私がクリスマスシーズンの備品として特別に買うのは、このカードだけです。
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実際にゴミを出さないようにしようとすると、いろいろ困難なことに遭遇します。あまり無理をせず、
・時間や経験を贈る
・できるだけ中古品で間に合わせる
この2点を心がけると、次第に、ゼロ・ウェイストなクリスマスに近づいていきます。