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読者の方から質問をいただきました。幼い子供が3人いて育児で手一杯。片付けまで手が回らず足の踏み場もない。どこから片付けを始めたらいいだろうか、という内容です。
今回はこの質問に回答します。まずはメールをシェアします。Uさんからいただきました。
どこから片付け始めたらいいのかわからない
件名:片付けても、すぐ汚部屋になります
まだ、全てを読んだわけではないのですが、自分が甘えているなぁと実感しております。
今、4才、2才、0才の子供がいますが、常に足の踏み場のない状態です。
まず、どうすればいいのか…写真を添付しましたが、いつもその状態で子供を写すと汚い部屋が写ります。
まず、洋服が多いと感じているので、処分しようと思うのですが、どのくらいの枚数まで減らせばいいのか、分かりません。また、おもちゃをどういうふうに処分すればいいのか。
キッチンもいつもいっぱいで、ぐちゃぐちゃです。
片付けしようとすると、子供が泣いたりおっぱいを欲しがったり…それも言い訳と分かっているのですが。夜も子供を寝かしつけてそのまま寝てしまい、朝を迎えてしまいます。
授乳で起きるのですが、疲れてしまい寝て、毎朝後悔です。
主人も出張が多く、留守がちです。
面倒くさがり屋で後回しによくして、根性がないです。子供に悪影響なので、どうにかしたいのですが、思うだけです。
どこから、始めればいいのでしょうか。
乱文ですみません。
Uさん、メールありがとうございます。
写真も拝見しました。
床やベッド、椅子の上に服が山積みですね。でも、ダイニングテーブルの上はきれいじゃないですか?
まあ、4歳、2歳、0歳の子供が3人いたら疲れると思います。2歳差ですもんね。0歳の赤ちゃん、1人の世話だけでも相当きついでしょう。
「どこから、始めればいいか」ということですが、別にどこからでもいいです。お好きなところから片付けてください。
どこから片付けていただいてもかまいませんが、メールと写真を拝見して、こんな戦略を考えてみました。
1.時間を確保
2.マインドセットを変える
3.少しずつ確実に捨てる
順番に説明します。
家事と育児の時間を確保する
まず、時間を確保してください。今はあまり時間が取れないのですよね?時間を作るためにこんなことをしてはどうですか?
1.育児と家事の支援を得る
できれば、ご主人、ご両親、その他家族、親族、近所の方に家事や育児で頼めることをどんどん頼みます。
全部自分でやろうとすると大変になります。保育所の一時預かり、ベビーシッターなど、利用できるものはすべて利用してください。
お金がいるかもしれませんが、今のままでは、部屋はどんどん汚くなっていきます。すると後々、大きな代償を払うことになります。ストレスがたまりすぎて心身の病気になるかもしれません。
キッチン、どのぐらい汚いのでしょうか?シルバー人材センターに家事代行を頼むこともできます。検討してください。
人に頼むことは別に悪いことではありません。
私も子供が生まれたとき(即日退院)、1人だったので、2週間だけ、家政婦みたいな人に家事を頼みました。
私の場合、あんまりやってもらうことがなくて、もったいなかったと思っていますが、Uさんの場合は、ごっそり仕事があるんじゃないですか?
時間も体力も有限です。全部自分ではできません。
何もかも自分でやろうとせずサポートを頼んでください。
2.子供を寝かしつけるときは自分も寝る
寝かしつけるときは、起きていようとせず、あきらめて寝ればいいと思います。
スマホや携帯で、45分後あたりにアラーム(バイブレーション)がビビビっと来るようにセットして、洋服の腰のポケットに入れておくなどしてはどうでしょうか?
寝たほうが頭もスッキリしますし、子供が寝ているあいだに確実に家事ができます。
少なくとも「ああ、また寝てしまった」という罪悪感を感じることはなくなります。こういうストレスの積み重ねはあなどれません。
3.夕方や週末を活用する
ご主人は出張の多い仕事だそうですが、家にいるときもありますよね?
ご主人が在宅の間に、子供を見てもらって、その間に極力家事や休憩をしてください。できれば子供を外に連れ出してもらうといいですね。
その他忙しい人むけの断捨離の方法をこちらで書いています⇒仕事で忙しい人が断捨離をする7つのヒント。あきらめずにプロセスを楽しむ。
マインドセットを整える
困難な状況で、人が何かをなしとげたいと思ったとき、もっとも重要なのはマインドセット(考え方)です。
こんなふうにマインドセットを変えてください。
1.後回しにしない
自分が楽をしたかったら後回しにしないでください。
何かを後回しにすればするほど、「やらなくちゃ、やらなくちゃ」「ああ、またやれなかった」と自責の念にかられます。
これは抱え込まなくてもいいストレスです。
後回しするかわりに、何か一つでもできれば、「できた、やった!」と達成感が得られて、気分がよくなります。
絶対後回しにしないでください。
先延ばしするクセを治す方法⇒今すぐやる人になる6つの秘訣。先延ばしグセを手放して今度こそ汚部屋を脱出
もちろん何もかも短い時間で片付けることはできません。次の項目で書きますが、毎日小さな目標を設定して、それだけをやることにフォーカスするといいと思います。
2.自信を持つ
次に必ず片付けられると自信を持ってください。
めんどくさがり屋で、何でも後回しにして、おまけに根性がない、と自己評価されていますね。これは思い込みです。
単に、育児と家事で疲れているだけです。
それに、片付けに根性なんて必要ないです。そこにあるものを拾って、適当な場所に移すだけです。
今は、毎日忙しいし、体力的にきついし、部屋の中がぐしゃぐしゃで視覚的ストレスが多いために、気分的にまいっているのだと思います。
しかし、これは一時的なことです。
子供はどんどん大きくなります。きついのは最初の数年間だけです。
必ず片付けられますので自信を持ってください。
自信の持ち方⇒自分に自信がない?自信を持つことはスキルの1つ(TED)
3.言い訳しない
結局、今、がしっと両足で立ち上がり、部屋を片付け始めるしか方法はありません。
「どこからやったらいいの?やり方がわからない、だから片付けられない」というのは言い訳にすぎません。
片付けなんて、要するに
・もういらない物は捨てる
・必要なものは、適当な場所に置く
この2つの作業の繰り返しです。
難しくもなんともないです。多くの人は、断捨離や片付けを必要以上に「複雑で難しいことだ」と思い込んでいます。
実際は、やることは「捨てる」「拾ってどこかにしまう」の2つだけなので、ごくシンプルなのです。
「なんだか難しそう」「時間がない」というのはみんな言い訳で、めんどくさいことから逃げていたり、変わることを怖れているだけです。
「言い訳する」ということは、「このままでいることを受け入れる」こと。
それではいつまでたっても部屋はきれいになりません。
言い訳する暇があったら、目の前にあるゴミをばさっと捨ててください。
具体的な片付け方
次に、これからUさんがやるべきことをお伝えします。
1.朝、その日のミッションを3つだけ決める
朝、その日のミッションを3つだけ決めて、その日はそれだけをやってください。
たとえば、
・椅子の上にのっている服をどかす。
・ベッドの上にのっているものをどかす。
・キッチンのカウンターにあるもういらない物を捨てる。
以上のことがすごく大変でとても3つもできないときは、作業の量を減らしてください。
・椅子の上にのっている服を2枚だけどかす。
・ベッドの上(ヘッドボードのほう)のほうにあるものだけをどかす。
・キッチンのカウンターの右端に並んでいるものだけを片付ける。
こんなふうに細分化します。
やる気さえあれば、汚部屋を1日で片付けることもできます⇒ものすごく散らかった部屋を1日で片付ける方法(汚部屋改善)
ですが、これは継続して誰にも邪魔されない時間を取れる人用のプランです。
子供の世話をしながらでは難しいので、短い時間でできる片付けを3つだけやってください。
もし「3つもできない」と思うなら1つだけでもいいです。
2.毎日片付ける
3つのミッションを毎日継続します。少しでいいので、毎日、確実に片付けるわけです。
1日24時間のうち、5分あれば、片付けることはできます。
5分あればできる片付けを書いています⇒忙しい日は1日5分の断捨離を~5分で片付けられる10の場所
時間の余裕のあるときに、片付けたい場所や物をメモしておくと、ふっと時間があいたときに、どんどん片付けられます。
3つのミッションや片付けたい物、これからやりたいことなど、いろいろメモをするクセをつけるといいですよ。
やってみたいことを書いていると、だんだん楽しくなってきます。ひじょうに安上がりなストレス解消法ですし、自分の人生の設計図を書くと、外的状況に振り回されて疲れるだけの暮らしから脱出できます。
3.いらない服やおもちゃはみんな捨てる
物は少なければ少ないほど掃除や片付けが楽になります。
子供が3人いると、しばらくはずっと忙しいでしょうから、いらない物は全部捨ててしまいましょう。
「どのぐらいの枚数まで減らせばいいのか?」とありますが、枚数なんて気にせず、必要な物だけを残してください。
先日、別の方から2才児の子供服の数について聞かれましたので参考にしてください⇒本を捨てない夫にイライラします、という悩み相談への回答。 「子供服の適正な数は?」のところです。
おもちゃも同様です。必要なものだけ残してあとはきれいさっぱり捨ててください。
極論を言えばおもちゃは不用です⇒子供のおもちゃが増えすぎて片付かない?極論を言えば買ったおもちゃは必要なし
おもちゃの捨て方⇒子供のおもちゃを減らす方法。すでにたくさんある場合
細切れの時間に「捨てる、捨てない」とやっていると、全く片付かないかもしれません。
とりあえず、椅子やベッドの上にのっている服は全部ゴミ袋に入れて、別の場所に撤去するといいかもしれませんね。
暇を見て、少しずつ袋の中身を断捨離します。
今、部屋の中に物が多すぎるので、まずは床の上に散らかっているものを全部拾ってはどうでしょうか?
Uさんもメールに書かれていますが、赤ちゃんは生後5~6ヶ月になると何でも口に入れるようになりますから、床に物がないほうが安全です。
それに床に物がないだけで、かなりスッキリします。
4.特に問題になっているものから捨てる
「どこから片付けるか」ですが、自分や家族がふだん一番使っている場所やコーナーから片付けるといいかもしれません。
茶の間でしょうか?
物で言えば、最も問題になっているもの、数が多すぎるもの、目障りなものから捨てるといいでしょう。
Uさんの場合は、洋服でしょうね。
写真には洋服や布状のものがたくさん写っていましたから。最小限の服で暮らすことをめざすと、片付けは格段に楽になります。
キッチンもぐしゃぐしゃだそうですが、写真をとって、客観的に見て、何がもっとも問題になっているのか見極めて、その問題を解消するようにしてください。
こちらの記事も参考にどうぞ⇒どこから断捨離したらいいの?こんな場所や物からやれば効果てきめん
「どれを残したらいいんだろう」と迷うかもしれませんが、迷ったらみんな捨てると決めておけばシンプルに作業できます。
明らかに大事な物は、最初から「邪魔だ、捨てよう」という気にはなりません。「ああ、これもういらないかも」と思ったものは、本当にもういらない物なのです。
繰り返しますが、物があればあるほど家事が大変になります。不用品は積極的に捨ててください。
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Uさんと同じように、小さなお子さんがいて、部屋の中がとんでもない状態になっているらしい人からたまにメールをもらいます。
その方は、最初はSOSの発信でしたが、今はだいぶ落ち着いて、着々と片付けておられるようです。
結局自分でやるしかないのです。心身ともにきつくて大変だと思いますが、できるだけよけいなことは考えず、とにかく片付けてください。