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8月のはじめに「筆子ジャーナル」にいただいたメールから3通紹介します。いずれも何かを捨てるという行動を起こした結果、学びや気づきを得た方たちです。
なお、今回は最後に掲載誌のお知らせがあります。
まずはちょっとおもしろい(?)体験をしたIさんからです。
不用品を人に押しつけてはいけないことを身をもって学んだ
件名:断捨離していて改めて気づいたこと
私は中学からバドミントンをやっていたのですが 30歳すぎて試合に出るのがしんどくなりやめました。
しかし、わりと状態の良いジャージやウエアがあり、もう着ないのはわかっていたのですが、ゴミ袋に入れるのはちゅうちょしていました。
そこで罪悪感を減らすためテニスをしている妹に、ジャージとウエアをあげたのです。妹は一応もらってくれました。
しかし数ヶ月後、妹にあげたはずのジャージを母が仕事(介護)に行くときに着ていました。
「あれ、これ妹にあげたはずなのに、なんで?」と聞いたら「そうだったの? 妹の捨てる服の中に入ってたから拾って着てるんだよ」と言われ、母が活用してくれているならそれでよいのですが、結局妹には不必要だったようです。
同時にやっぱりいらないものを、たとえ新品であっても、自分が捨てられないからといって人に押し付けてはいけないと思いました。
好みが違えばいらないし、家族でもいらないものはいらない。状態がよかろうがいらない。
自分の不用品は相手に強く欲しいと言われない限りはあげない方が良い!
かなり今さらですが 改めて学んだことでした。ここまで読んでくださってありがとうございます。
またブログ楽しみにしてます。お返事不要です(^^)
Iさん、メールありがとうございます。
おもしろいですね~。断捨離あるある、ですね。
ゴミ袋からジャージを拾って着ているお母さん、小柄な方なのでしょうか。
中学のときのジャージなんですよね?
Iさんがようやく断捨離できたのはとてもよかったです。手放したからこそ、お母さんという本当に使う人の手に渡ったのですから。
妹さんは迷惑したでしょうが、Iさんは学びを得て、これからは自分で責任を持って捨てることができそうですね。今後が楽しみです。
服の断捨離を検討しているとき、「いや、待てよ。家族が着るかもしれない」と思う人は多いのですが、そんなふうにうまくいくことはあまりありません。創作ダンスとか芝居をやっていて、常に古い衣装を探している人でもない限り、他人の服は求めていません。
これだけ安い値段できれいな服が出回っている世の中ですし、人の服はやはり自分の好みにマッチしないため、まず着てくれません。
私の夫もかつて、私が捨てたものから、衣類を拾っていたことがありました。ジージャンとか。
夫と私は体のサイズが全然違うので、本人が着るわけではありません。まだきれいな品だったので、娘が成長したときあげようと思っていたのでしょうね。
そのジージャンはダメ押しでもう一度私が断捨離しました。寄付センター(販売もしている)に持ち込んだので、本当に着たい人が自分の意志で着ていると思います。
誰も着ていない衣類を捨てるのが忍びない方は、こちらを読んでください⇒洋服が捨てられない母をこんなふうに説得した~実録・親の家を片付ける(16)
次はTさんからです。記事で回答したことに対してお返事をいただきました。
彼と会えない日は落ち着かず、むだにウインドーショッピングに行ったりしてしまう。人への執着をなくすにはどうしたらいいのか、という質問です。
ご存知ない方はこちらの記事をお読みください⇒恋人への執着や依存を手放し自分の人生を生きる7つのヒント。
この記事に対する返答がこちらです。
温泉に行ったあとのようにサッパリしました
件名:ありがとうございます
とても早く、悩みを記事にして下さりありがとうございます。
と言うのも、今日が会えない日で、朝から熊のように落ち着かなく、家を掃除したり、いらないものを袋に入れたりしておりました。
いつも筆子さんのブログを読んでいますが、改めて悩んでいることに対する記事を読み返すと、本当にためになることが多くて驚きます。
私も30日チャレンジをやってみようと思います!
何をやるか考えるだけで楽しくなってきますしワクワクしています。
何も考えないのではなくて、自分はどう思い、どうなっていきたいのかを考えないと、何も解決はしませんよね。なんだか、温泉へ行った後のように、さっぱりしました!
やはり、困った時は筆子さんのブログ。
これからも新しい記事も楽しみに拝見しつつ、過去のブログももう一度読み返したいと思います。
お忙しいのに悩みを聞いて下さり本当にありがとうございました。
Tさん、こんにちは。わざわざメールありがとうございます。
サッパリできてよかったです。
そうですね。考えないようにするのではなく、考えたほうがうまくいくと思います。
自分で考えない限り、他人がお膳立てした世界に自分を合わせて生きることになってしまいますから。
納得して行動したほうがストレスが少ないでしょう。
さて、このブログには、毎回、物の捨て方や心の整理を書いていますから、そういうことがすでにできている人にとっては、私の記事は「同じことの繰り返し」と感じるかもしれません。
しかし、腑に落ちていない人は、何度読んでも発見があるはずです。
というのも、人間は、自分が意識を向けたことしか記憶しないからです。関心が低いと、そのときは「ああ、なるほど」と思っても、ほかのことやっているうちに、きれいさっぱり忘れてしまいます。
たとえ、関心を持って読んでいるつもりでも、エビングハウスの忘却曲線によれば、20分後には42パーセント、1時間後に56パーセント、覚えた内容を忘れるそうです。
また、捨てることは、最初に紹介したIさんのように、自分で体験してようやくわかる、ということもたくさんあります。
捨てられる人になるためには実践が必要なんですね。
だから、常にアンテナを立てつつ、いらない物を捨てつつ、時々、過去記事も読んでみると、より効果的です。
30日間チャレンジが初耳の人はこちらをどうぞ⇒マット・カッツに学ぶ30日間で人生を変える方法~30日間チャレンジのススメ(TED)
チャレンジすることを思いつかないときはこちらを参考に⇒人生を変えたいあなたに。30日間チャレンジのアイデア88選。
3通目はマイペースで断捨離を進めているタマゴさんより。メールがちょっと長かったので断捨離に関する部分だけ抜粋しています。
なかなか片付けに着手できなかったけれどマイペースで進行中
件名:計画よりかなり遅れていますが、あきらめずに片付けています。
年末~年明けに何度かメールを送らせていただいたものです。お久しぶりです。
最後にメールをさせていただいたのは、本箱チャレンジでのことだと思いますが、あれから、かなり片付けが遅れています。
冬の忙しい寒い時期には、やる気にあふれ、少しずつ片付けたり「暖かくなったら一気に片付けるぞ、湿気や暑さで動きづらくなる梅雨や夏の前に、ある程度めどをつけるぞ」とワクワクしていましたが、いざ4月5月になると、気持ちが乗らず、動きたくない日が続きました。
帰省しての片付けも、親に会うのがやはりイヤで、実行できていません。
「地名・寄付」で調べた寄付先からも、何度かした問い合わせに返答がなく、処分の仕方も再検討する必要があったり、仕事で上司が一人変わって少ししんどくなったり、不眠がちだったり、小さいし、人によってはどうにかできるのかもしれないけど、私にとっては少ししんどい状態でした。
筆子さんのブログで繰り返し教えてもらったことや、今まで学んだことを思い出し、自分を責めないよう、現状維持でもいいから、できることをする日々でした。
そんなこんなで6月7月と過ぎましたが、片付けのことは常に頭にあるし、夏になってからは筆子さんのブログも読めなかったけど、ブログ更新のメールは気になるし、なんだかんだで、どうにか片付けられないか考えています。
先月7月の後半あたりから、ようやくまた、実際に片付けを進められるようになってきました。
不用品の処分は、寄付先がなかなかなさそうで、面倒でも個別に調べて送るか、ほとんどは市の普通ゴミ、良くて大型ゴミで回収手続きか、一般の回収業者に数万円払って処分をお願いするかになりそうです。
廃棄でなくリユースやリサイクルなら、数万円払ってもいいと考えていますが、そういう業者さんは今のところ見つかりません。
筆子さんのブログの制服化の記事を参考に、今年は夏服を買っていません。
オシャレでもないし、人目と自分のしんどさとで迷走するので、前向きにあきらめて1着で過ごしています。最初は手持ちの2着の予定でしたが、着やすい1着ばかりになりました。
会社は上衣のみ制服ですし、今年は雨も少ないので、帰ったらすぐ脱いで風にあてる&数日おきに水洗いor普通洗濯でやっていけています。上下とも下に1枚着ているので、そちらは買い足しました。
片付けを再開した時期にはお弁当も作り始めましたが、これも思った以上に効果がありました。
お得につられたわけではなく、数年迷っていたお弁当箱が安く買え、お弁当作りも徹底的に簡略化したせいか毎日続いています。電子レンジと電気ポットでの調理と、買ってきて詰めるだけの固定メニューです。
金銭的な効果だけでなく、お昼を購入するより少ない量で平気だし、毎日食べるもの買うものを迷わなくてすむので休憩時間が買い物で減ることもありません。
なにか買いたい、甘いもの食べたい気持ちを満たすのに、ちょっとしたデザートだけ買うようにしています。
それと5月から始めたパーソナルトレーニングのトレーナーさんのおかげもあり、2ヶ月ちょっとで体重が6kg減りました。もとが平均体重より25kg近く多いので、人の6kgとはちがいますが、体は楽だし嬉しいです。
これからも、調子の波はあると思いますが、その時できることを前向きにやっていこうと思います。
タマゴさん、メールありがとうございます。
体重減ってよかったですね。
実はこのメールをもらったのは8月の10日(カナダ時間)です。15日に再度メールをいただきましたが、それには「不用品の処分が想像以上にスムーズに行った」と書かれていました。
1週間もたたないうちに、悶々としていたことがクリアできたわけです。
「弱り目に祟り目(よわりめにたたりめ)」ということわざがありますが、調子の悪いときは、何もかもが裏目に出たりします。
そういうときも、タマゴさんのように、くさらずに、できることをコツコツやっていくと、ある時、いきなりばーっと視界が開けます。
臨界点(りんかいてん)という言葉を聞いたことがあると思います。
臨界点は、物質が、ある相からべつの相にうつるポイントです。液体が完全な気体になったりとか。
日々、あることにエネルギーを注いでいても、臨界点に達していないなら、自分には、何も変わってないように見えます。しかし、着実に臨界点に向かっています。いったん臨界点に到達したら、そこで大きな変化が起きます。
世の中、いろいろなことが突然起きているように見えますが、実は、その裏に、周到な計画、日々のこつこつとした実践、集中的な努力などがあるわけです。
タマゴさんも、あまりストレスをためず、できたことに光をあてながら、気楽に片付けを進めてください。
前回タマゴさんよりいただいたメールはこちら⇒物を買わない方法でおすすめなのは1ヶ月だけチャレンジすること。 「本を1ヶ月買わないチャレンジを達成しました」のところです。
制服化のすすめ⇒自分のユニフォームを決める12のヒント。おしゃれミニマリストになる道もある
何があっても自分は大丈夫な話⇒お金がなくても豊かに楽しく暮らすたった1つの秘訣。
最後にお知らせです。
女性誌、Saita(咲いた)10月号掲載のお知らせ
2017年9月7日に発売された『Saita(咲いた)』10月号に、私が取材に協力した記事がのっています。興味のある方は書店、コンビニ等でごらんください。
見本誌が手元に届いたら、改めて告知するつもりですが、月刊誌なので、次の号が出ると、書店から消えるため、早めにお知らせしておきます⇒見本誌が届きましたので、レビューを書きました⇒雑誌「Saita(咲いた)」2017年10月号に筆子の記事(捨てる技術)が掲載されています。
10月号の特集は、「ココロをゆるめれば下腹からやせていく!」です。
動きたくない人の、おなかやせ
なんてのがあります。
表紙に猫の写真がありますが、これは「読むだけでやせる女医の言葉 猫日めくり」という付録の写真らしいです。
私の記事はアマゾンのKindle版の「なか見!検索」によれば、79ページ。『新基準の「捨てる技術」と「シンデレラフィット収納」』というページの「捨てる技術」のほうです。
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いつもたくさんのメールをありがとうございます。
大変励みになっています。あなたも、片付けていてうまくいったこと、うまくいかなかったこと、その他の雑談などありましたら、お気軽にメールください。